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解けた誤解
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公爵家の屋敷に着いたらメイド達が一斉に並んで出迎えてくれた。
執事のマリオとメイド長のナディアは、私を驚きの眼差しで見つめている。
「お帰りなさいませ。奥様。大変お綺麗になられましたね」
マリオは嬉しそうな笑顔を向けてくれたが、どこか不満げだった。
「旦那様と喧嘩でもなさったんですか?夜中に一人でご帰宅されて‥‥こちらは大雨ですっかり旦那様はお風邪を召しておりますよ」
非難めいたことを言ったナディアは私に冷たい視線を向けた。
「そう」
この一言だけ私は言うと、さっさと自室にこもった。
愛人が急に恋しくなって雨のなか夜中に帰った夫の風邪なんて心配する気にはなれなかった。
☆
屋敷のどこに愛人を住まわせているのかしら?
それとなく屋敷のなかを歩いてまわった。
離れの別邸は私の大好きな薔薇が一面に植えられていた、以前はなかったこじんまりした噴水の横には日よけをほどこした優雅なベンチが並べられていた。
そうか、ここが、きっと‥‥
「奥様、お気づきになられましたか?ここは、旦那様が奥様のために改装したんですよ。薔薇の花も奥様のために旦那様が特別に撰んだものです。ここの別邸はすべて奥様が自由に使うようにとの仰せです」
「え?愛人の家じゃないんだ」
小さな声でつぶやいた私に怪訝な顔を向けたナディアは呆れた顔をしてさがっていった。
別邸のどの部屋も私好みの家具がおいてあり、絨毯やカーテンの色も暖色系の明るいものですごく寛げた。
不思議なのよ?
この屋敷の隅々まで探索しても、愛人の影も姿もない‥‥
☆
旦那様はずっとお風邪で体調が良くないからと一緒に食事もとりにこなかった。
自室に運ばせているようだ。
私によっぽど、会いたくないのだろう‥‥
毎日、旦那様から私の部屋に届けられる薔薇の花束を私は花瓶にさしもしないで放っておいた。
水も与えられず枯れていく薔薇たちは、私の心と同じ‥‥
最初は愛人や恋人に夢中なはずの旦那様を私の虜にして捨ててやろうって思っていたの。
でも、会った最初から私に夢中なふりをする旦那様にこの作戦はぽしゃっちゃった。
今だって、ドレスや宝石を記念日でも誕生日でもないのにプレゼントしてくださる。
おかしいわ、こんなの!
不思議な夫のふるまいに、私の心は疲れていくのだった。
☆
すごく久しぶりに旦那様は夕食に自室から出ていらっしゃった。
旦那様がじっと私を見ている。
「レイラ、わたしが贈ったドレスも宝石も少しも身につけないのだね?学園でしつらえたドレスばかり着ている」
「えぇ、学園でも一流のデザイナーがいましたし、こちらに戻る際にはたくさんのドレスを学園長からプレゼントしてもらいましたので‥‥宝石は‥‥あまり興味はございません。薔薇の花束も迷惑ですわ!」
「はぁーーーそうか。そんなにわたしが嫌いか‥‥そんなに嫌われることをわたしはいつ君にしたのだろう?君の望み通り離婚することにしょう。今日にでも王に報告することにするよ。正式な離婚は半年後となるだろう。わたしは、そのあいだ屋敷には戻らない。王宮で寝泊まりして仕事をするから、君は好きなように過ごせばいい」
旦那様は悲しそうな声でそうおっしゃった。
☆
「奥様、あんまりです!」
ナディアが血相を変えて私の部屋に飛び込んできた。
「いったい、なにが気に入らないというのです?旦那様はあのような美丈夫でお優しく奥様だけを大事になさっているのに奥様ときたら!!学園時代に旦那様が奥様に贈った宝石やドレスがなぜ屋敷の焼却炉に投げ込まれているのです!!こんなことをなさるなんて、奥様には血も涙もないのですね!これを見て旦那様が離婚を決心なさったのは全く正解ですわ。」
ところどころ焦げている上等の絹のドレスを持ってナディアがすごい剣幕でまくしたてていた。
「学園時代に旦那様からドレスや宝石なんて贈っていただいたことは一度もありませんよ。誕生日にだって誕生日カードすらなかったし。毎月決まった日に届く一枚のうすっぺらい手紙だけだったわ!」私は冷たい口調で答えると、手のひらをヒラヒラと振りさがるように言った。
ばかばかしい!私だけを大事にしているですって?吐き気がしちゃう‥‥
私は毎月送られてきた旦那様の手紙の一文を思い出す。
ミミちゃんへ
わたしには愛する女性ができた
君も喜んでくれるね?
でも君はわたしのかわいい猫だから捨てたりしないよ
ずっと公爵夫人として飼ってあげる
私がもの想いにふけっているとナディアが私の手をいきなりぐっとつかんだ。
「奥様、学園時代のお話を詳しくこのナディアにしてくださいませ。主に旦那様のそのうすっぺらいお手紙のことです!!」
その30分後、ミラー公爵家にナディアの怒りに満ちた叫び声が響きわたった。
「カミラ!カミラはどこにいます?主に対する反逆罪です!!捕まえたら私が八つ裂きに‥‥カミラとハンナが奥様へのお手紙やプレゼントを管理する役についていました!まさか、あの者たちがこんなことをするなんて!!奥様、このお手紙は偽物です!」
「誰か!だれか!カミラとハンナを捕まえなさい!!カミラーーー!!!」
あまりの騒ぎにマリオと旦那様まで来てしまった。
旦那様は私が旦那様からずっと送られていた手紙を見ると、顔を青ざめさせた。
「これはわたしが送った手紙じゃぁないよ。レイラ、こんなことをわたしが書くわけがない。本物のミラー家の紋章入りの便せんはね、偽造できないように、光に当てると紋章の透かし模様がでるんだよ?これには、ほら、ないだろう?」
便せんを太陽の光線に照らして見せたがなにも写らなかった。
「旦那様が書いたお手紙の下書きがここにございます。常々、お手紙は下書きは保管し、清書したものを送るようになっていますので。こういうお手紙でのトラブルを避けるためです」
マリオが分厚い手紙がたくさん詰まった箱をもってきて私にみせた。
どれもこれも、愛情がいっぱい詰まっている文面と、贈った宝石は気に入ったかどうかや、欲しいものがあればなんでも言うようにとか、甘々な内容のものばかりだ。
「カミラもハンナも姿が見えません。午前中はいたようですが屋敷のどこにも今は見当たりません」
ナディアは悔しそうにため息をついた。
「カミラは奥様が留学する少し前から雇い入れたものです。たしか保証人はワイアット侯爵家だっかたと。ハンナはもとからの使用人ですが、あの二人は妙に仲が良かったわ」
「ワイアット侯爵家のケイリー嬢はもとから旦那様にご執心でしたなぁ?しつこくこの屋敷にも来ていたし。いやはや、あんな小娘にこのミラー公爵家がしてやられるとは!!」
ナディアとマリオが鬼の形相でワイアット侯爵家の話をしていたが、私達二人にはもう聞こえていなかった。
「大事な奥様、誤解は解けたかな?」
すばらしく豊かな低い声が私を包み込み、ぞくっと背筋に甘い衝撃がはしった。
旦那様が私の背中に手を回しただけなのだけど‥‥
私は小さく頷くと、おとなしく旦那様の腕のなかに囲われた。
大人の男性の香りがふわっとして、うっとりしてしまうけれど、やっぱり少し居心地は悪い。
今まで、不誠実な酷い男性だって思っていたから急に気持ちを切り替えるのは戸惑ってしまう。
「王宮に寝泊まりする話はなしだ。離婚もね。今日は薔薇の別邸で二人だけでゆっくりしよう」
旦那様は私を抱き抱えて、離れの別邸に私を連れて行くのだった。
ナディアとマリオは一瞬、すばらしい笑顔を私達に向け、また鬼の形相でワイアットのバカを叩き潰さなくてはとか物騒な話をしているみたいだった。
「あぁ、あとのことは彼らに任せればいいさ。影もいるしね?ミラー公爵家に仇なす者はただでは済まさないってだけのことさ。さぁ、薔薇の庭園でお茶でも飲もう」
旦那様は優しく楽しげな微笑を浮かべた。
☆
別邸の薔薇のベンチに二人で腰掛けてお茶を飲んでいると、旦那様が私の手や頬にキスしてくるのでくすぐったい。
薔薇の香りと旦那様の男性らしい香りで、少し頭がぼぅとしてしまった。
執事のマリオとメイド長のナディアは、私を驚きの眼差しで見つめている。
「お帰りなさいませ。奥様。大変お綺麗になられましたね」
マリオは嬉しそうな笑顔を向けてくれたが、どこか不満げだった。
「旦那様と喧嘩でもなさったんですか?夜中に一人でご帰宅されて‥‥こちらは大雨ですっかり旦那様はお風邪を召しておりますよ」
非難めいたことを言ったナディアは私に冷たい視線を向けた。
「そう」
この一言だけ私は言うと、さっさと自室にこもった。
愛人が急に恋しくなって雨のなか夜中に帰った夫の風邪なんて心配する気にはなれなかった。
☆
屋敷のどこに愛人を住まわせているのかしら?
それとなく屋敷のなかを歩いてまわった。
離れの別邸は私の大好きな薔薇が一面に植えられていた、以前はなかったこじんまりした噴水の横には日よけをほどこした優雅なベンチが並べられていた。
そうか、ここが、きっと‥‥
「奥様、お気づきになられましたか?ここは、旦那様が奥様のために改装したんですよ。薔薇の花も奥様のために旦那様が特別に撰んだものです。ここの別邸はすべて奥様が自由に使うようにとの仰せです」
「え?愛人の家じゃないんだ」
小さな声でつぶやいた私に怪訝な顔を向けたナディアは呆れた顔をしてさがっていった。
別邸のどの部屋も私好みの家具がおいてあり、絨毯やカーテンの色も暖色系の明るいものですごく寛げた。
不思議なのよ?
この屋敷の隅々まで探索しても、愛人の影も姿もない‥‥
☆
旦那様はずっとお風邪で体調が良くないからと一緒に食事もとりにこなかった。
自室に運ばせているようだ。
私によっぽど、会いたくないのだろう‥‥
毎日、旦那様から私の部屋に届けられる薔薇の花束を私は花瓶にさしもしないで放っておいた。
水も与えられず枯れていく薔薇たちは、私の心と同じ‥‥
最初は愛人や恋人に夢中なはずの旦那様を私の虜にして捨ててやろうって思っていたの。
でも、会った最初から私に夢中なふりをする旦那様にこの作戦はぽしゃっちゃった。
今だって、ドレスや宝石を記念日でも誕生日でもないのにプレゼントしてくださる。
おかしいわ、こんなの!
不思議な夫のふるまいに、私の心は疲れていくのだった。
☆
すごく久しぶりに旦那様は夕食に自室から出ていらっしゃった。
旦那様がじっと私を見ている。
「レイラ、わたしが贈ったドレスも宝石も少しも身につけないのだね?学園でしつらえたドレスばかり着ている」
「えぇ、学園でも一流のデザイナーがいましたし、こちらに戻る際にはたくさんのドレスを学園長からプレゼントしてもらいましたので‥‥宝石は‥‥あまり興味はございません。薔薇の花束も迷惑ですわ!」
「はぁーーーそうか。そんなにわたしが嫌いか‥‥そんなに嫌われることをわたしはいつ君にしたのだろう?君の望み通り離婚することにしょう。今日にでも王に報告することにするよ。正式な離婚は半年後となるだろう。わたしは、そのあいだ屋敷には戻らない。王宮で寝泊まりして仕事をするから、君は好きなように過ごせばいい」
旦那様は悲しそうな声でそうおっしゃった。
☆
「奥様、あんまりです!」
ナディアが血相を変えて私の部屋に飛び込んできた。
「いったい、なにが気に入らないというのです?旦那様はあのような美丈夫でお優しく奥様だけを大事になさっているのに奥様ときたら!!学園時代に旦那様が奥様に贈った宝石やドレスがなぜ屋敷の焼却炉に投げ込まれているのです!!こんなことをなさるなんて、奥様には血も涙もないのですね!これを見て旦那様が離婚を決心なさったのは全く正解ですわ。」
ところどころ焦げている上等の絹のドレスを持ってナディアがすごい剣幕でまくしたてていた。
「学園時代に旦那様からドレスや宝石なんて贈っていただいたことは一度もありませんよ。誕生日にだって誕生日カードすらなかったし。毎月決まった日に届く一枚のうすっぺらい手紙だけだったわ!」私は冷たい口調で答えると、手のひらをヒラヒラと振りさがるように言った。
ばかばかしい!私だけを大事にしているですって?吐き気がしちゃう‥‥
私は毎月送られてきた旦那様の手紙の一文を思い出す。
ミミちゃんへ
わたしには愛する女性ができた
君も喜んでくれるね?
でも君はわたしのかわいい猫だから捨てたりしないよ
ずっと公爵夫人として飼ってあげる
私がもの想いにふけっているとナディアが私の手をいきなりぐっとつかんだ。
「奥様、学園時代のお話を詳しくこのナディアにしてくださいませ。主に旦那様のそのうすっぺらいお手紙のことです!!」
その30分後、ミラー公爵家にナディアの怒りに満ちた叫び声が響きわたった。
「カミラ!カミラはどこにいます?主に対する反逆罪です!!捕まえたら私が八つ裂きに‥‥カミラとハンナが奥様へのお手紙やプレゼントを管理する役についていました!まさか、あの者たちがこんなことをするなんて!!奥様、このお手紙は偽物です!」
「誰か!だれか!カミラとハンナを捕まえなさい!!カミラーーー!!!」
あまりの騒ぎにマリオと旦那様まで来てしまった。
旦那様は私が旦那様からずっと送られていた手紙を見ると、顔を青ざめさせた。
「これはわたしが送った手紙じゃぁないよ。レイラ、こんなことをわたしが書くわけがない。本物のミラー家の紋章入りの便せんはね、偽造できないように、光に当てると紋章の透かし模様がでるんだよ?これには、ほら、ないだろう?」
便せんを太陽の光線に照らして見せたがなにも写らなかった。
「旦那様が書いたお手紙の下書きがここにございます。常々、お手紙は下書きは保管し、清書したものを送るようになっていますので。こういうお手紙でのトラブルを避けるためです」
マリオが分厚い手紙がたくさん詰まった箱をもってきて私にみせた。
どれもこれも、愛情がいっぱい詰まっている文面と、贈った宝石は気に入ったかどうかや、欲しいものがあればなんでも言うようにとか、甘々な内容のものばかりだ。
「カミラもハンナも姿が見えません。午前中はいたようですが屋敷のどこにも今は見当たりません」
ナディアは悔しそうにため息をついた。
「カミラは奥様が留学する少し前から雇い入れたものです。たしか保証人はワイアット侯爵家だっかたと。ハンナはもとからの使用人ですが、あの二人は妙に仲が良かったわ」
「ワイアット侯爵家のケイリー嬢はもとから旦那様にご執心でしたなぁ?しつこくこの屋敷にも来ていたし。いやはや、あんな小娘にこのミラー公爵家がしてやられるとは!!」
ナディアとマリオが鬼の形相でワイアット侯爵家の話をしていたが、私達二人にはもう聞こえていなかった。
「大事な奥様、誤解は解けたかな?」
すばらしく豊かな低い声が私を包み込み、ぞくっと背筋に甘い衝撃がはしった。
旦那様が私の背中に手を回しただけなのだけど‥‥
私は小さく頷くと、おとなしく旦那様の腕のなかに囲われた。
大人の男性の香りがふわっとして、うっとりしてしまうけれど、やっぱり少し居心地は悪い。
今まで、不誠実な酷い男性だって思っていたから急に気持ちを切り替えるのは戸惑ってしまう。
「王宮に寝泊まりする話はなしだ。離婚もね。今日は薔薇の別邸で二人だけでゆっくりしよう」
旦那様は私を抱き抱えて、離れの別邸に私を連れて行くのだった。
ナディアとマリオは一瞬、すばらしい笑顔を私達に向け、また鬼の形相でワイアットのバカを叩き潰さなくてはとか物騒な話をしているみたいだった。
「あぁ、あとのことは彼らに任せればいいさ。影もいるしね?ミラー公爵家に仇なす者はただでは済まさないってだけのことさ。さぁ、薔薇の庭園でお茶でも飲もう」
旦那様は優しく楽しげな微笑を浮かべた。
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