(完)大好きなお姉様、なぜ?ー夫も子供も奪われた私

青空一夏

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14 フィンレーのプロポーズ

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ーマリーsideー

「まぁ、ローズを侍女に迎えて欲しいですって? マリーちゃんにあのようなことをした姉なのよ?」

「えぇ、ですが6人の子供を抱えて市井でどうやって生きていけると思いますか? あの子供達にだってラインハルトと同じように幸せになる権利があります」

「……そうね。ローズは侍女というより……乳母教育を受けさせて、ラインハルトも含めた子供達の面倒を見てもらいましょう。もちろん一人では大変だから侍女達も協力させるわ。あの子供達は幼い頃より教育して、ゆくゆくはこの公爵家に仕える者としてデスティニー公爵家が責任をもって引き受けますよ」

「ありがとうございます。姉もどんなに喜ぶか。姉は変わろうとしているんです」

「そうね。まだ私はローズを信頼できないけれど……でも変わろうとする人間にはチャンスを与えるべきだわ」

デスティニー公爵夫人は楽しげに微笑んだのである。





マリーは社交術を学ぶために夜会にせっせとフィンレーと出席するうちに、いつしか婚約者と噂されるようになった。
「誤解ですわ。どうしましょう……こんなに噂がたってしまったらフィンレー様の風評に傷がつきますわ」


「いや、これはちょうどいい噂だよ。このまま婚約者でいいと思う。だって、俺はマリーが好きだからね。とても遅くなったけれど妻になってもらえないだろうか? なんだろうな、もう少しロマンチックに申し込みたかったけれど……こういうのは苦手なんだ」

「私でいいのですか? だって私は子持ちですし……」

「子供がいるって素敵なことだよ。俺はラインハルトを俺の子供と思って育てるし、これからできる俺たちの子供と差別などもしないことを約束する。俺は子供好きないい男だよ。それになによりマリーひと筋だ」

マリーはフィンレーの言葉を一言も逃さずに聞きながら涙を流していた。ラインハルトを自分の子供と思うというその言葉が嬉しい。マリーにとって子供を含めた自分をまるごと愛され受け入れられるることは一番大事で幸せなことであった。

「ラインハルトはいずれキャメロン伯爵になるよう教育しよう。デスティニー公爵家は俺たちの子供が継ぐ。どの子供も等しく愛するし、俺たちの子供だよ」

「……はい、よろしくお願いします。フィンレー様が大好きです」
マリーはライアンの時とは違う、確かな愛と心から安心できる場所を手にいれたのだった。

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