【完結】若き公爵閣下は突然できた妹が愛おしすぎる

青空一夏

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10 お詫びとともに、オルディアーク公爵夫人視点

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 ※本日18時に9話を更新しておりましたが、皆様に通知がいっていないようでした。前日、一旦、間違えて投稿し差し戻したことが原因のようです。申し訳ありません。お詫びに短いオルディアーク公爵夫人視点をお届けします。明日もまた18時更新となっております。


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 ※オルディアーク公爵夫人視点

 庶子……旦那様が平民の女性に生ませたという少女。私にとっては憎むべき存在でもなく、だからといって慈しむべき存在でもなかった。

 この世界は貴族の家族同士の交流は薄い。実の親子であっても壁があるのだから、全く血のつながりがない少女のことは、どう接していいかもわからない。

 それでも、貴族学園にいれてしばらく経って、体調を壊して屋敷に戻ってきた姿には心が痛んだ。こんなつもりで王立貴族学園の宿舎に入れたわけではなかった。

 私は生まれながらにして高位貴族であったし、学園では良い友人に恵まれたから、まさかアメリアがこんなことになるなんて、思いもしなかったのよ。息子のレオニルはとても悔いていた。まるで人が変わったみたい。

 庶子のあの子をお姫様扱いしだしたわ。ばかなことを、と正直思ったけれど、アメリアの痩せ細った身体と、私に尽くそうとする態度を見たら文句を言う気もなくなった。

 それに……アメリアは……ふふっ、娘が無事に生まれていたらあんなかんじだったかも、なんて思うのよ。

 だって、レオニルには妹がいたはずだったから……それは……




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