北国の王は運命のうさぎが愛おしい

田舎

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 リュトと食事

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【シロツメグサの粥は必ず出せ】


それが王の言いつけだ。
しかし、使用人たちはこんな小さなリュトに粥など言語道断だと思っている。
むしろ、「育てなきゃ!」と良心から、リュトに栄養たっぷりの料理を出していた。


(…ゔ…、味が濃い、脂っこい…)

朝から肉やパンの組み合わせは、どうしても入らない。
もともとリュトの家庭では肉類は滅多に食べられない。主食は穀物と菜園で育てた野菜だった。
唯一食べられそうなスープにも……脂が浮いている。

「いただきます!」

リュトは戸惑うが、せっかく提供してくれた食事を残したくはない。
食べなきゃ。でも、食べると重くてつらい。

そうしていると、



(……胃がヘン…)

お腹は空いているのに、食べると気持ちが悪くなってしまう。
食欲がわかない。

だが、ワガママは言えない。

リュトは気持ち悪いのを我慢して、ひっそりとクローゼットの中に引きこもってしまった。



 * * *



「リュト、おいで」 
「王さま…?」

クローゼットの前でリュトに話しかけてきたのは、普段忙しいセーヴェルだった。
リュトが食事をとらなくなったと聞いて、訪ねてくれたのだという。

「……あの、王さま」
「野菜と木の実のスープを用意した。ほら」

――野菜の、スープ!?
くんくん、と香ばしい匂いに反応するリュト。
疑うことなく、ぴょんぴょんとクローゼットから飛び出し、スープに飛びつく。


「おいしい! おいしいです! 一番好きな味です!」

頬張るリュトに、セーヴェルは微笑む。

「そうか、良かった。料理長に教えてもらった甲斐があったな」
「え、王様が料理を…?」
「ん? おかしいか?」
「いいえ! なんでもできる王様、素敵です」

やさしい味の、美味しいスープ。

毎日の食事に不満はないけれど、王が自分を労ってくれている――その気持ちが垣間見える。
特別なスープは、リュトにとってとても嬉しいものだった。

「王様、とても嬉しいです」
「……そうか。ゆっくり食べなさい」
「はい!」

ふくふくと幸せそうに食べるリュトと、その様子を見守るセーヴェルだったのでした。


次の食事からは「シロツメグサのお粥」と、野菜スープが提供されるようになりました。
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感想 2

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みんなの感想(2件)

runta
2026.02.25 runta

待ってました!🐇Ωくん!!!
お昼休みにニヨニヨ読んでいます
やばい~!かわいい~!ダンダンが待ちどおしい!

2026.02.25 田舎

runta様
待っていてくださってありがとうございます!🐇
貴重なお昼休みに読んでいただけて嬉しいです〜!とても励みになります✨
足ダンダンも書きますよー!!(笑)
これからもニヨニヨしていただけるよう頑張ります☺️
ご感想ありがとうございました!

解除
まぬまぬ
2026.02.25 まぬまぬ

リュトがめちゃくちゃ可愛いです!

2026.02.25 田舎

まぬまぬ様
リュトを可愛いと言っていただけてとても嬉しいです!
楽しんでいただけるよう頑張りますので、見守っていただけたら嬉しいです。
ご感想ありがとうございました!

解除

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