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第二部
飴玉でハーレム作ろうとしたら男しか寄ってこない28
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鬼族との話が纏まった、と聞かされたのは二月に入ってからだった。
結構時間がかかったね、と問えば反対派が粘ったのだと言う。
鬼族の意見は真っ二つに分かれたそうだ。人の世の中で地に足をつけて暮らしたい者たちと、今まで通りがいい者たち。
今まで通りがいい者たちの意見はわかる。怖いのだ、彼らは。
変わることが怖い。人の目に晒されるのが怖い。働くということが怖い。
自分にできるだろうかと悩み、怖くて拒絶する。
けれどそれでは前に進めない。彼らはいま、転換期に差し掛かっているのだ。
変わる時なのだ、いまは。
そして彼らは決断した。変わることを受け入れた。
素晴らしい第一歩だと俺は思う。必要なら俺がヒロエに使っている角隠しの魔法を彼らに教えてもいい。ちゃんと神様には許可をもらっている。
人の街で暮らせるための訓練期間を設けること、そして角隠しの魔法の伝授、ホームステイ先の確保。これがら大きく彼らの意見を傾けたことは間違いないだろう。
いつか彼らが角を隠さなくても街を歩ける日が来る。
これはそのための第一歩なのだ。
だが、意見がまとまったからとすぐに彼らを移住させるわけにはいかない。
鬼族が生きていける法整備、人数分のホームステイ先の確保。家族連れならば兵団が使っているファミリータイプの宿舎を開放してそこに住まわせる。やることはたくさんある。
ひとつ困ったことがある、とペルルカは言った。
「困ったこと?」
俺が小首を傾げると鬼族の覡だ、と彼は言う。
「自分は神の声を聞いた、神の寵児だから優遇せよと言うのだ」
「あー。勘違いですって伝えた?」
「聞く耳持たなくてな」
「うーん、逆効果になるかもしれないけど神様に頼んでこっ酷く振ってもらおうか」
ペルルカは悩んだ後、頼む、と言った。よほど扱いに困っているらしい。
こうして神様に頼んだ結果、なんか振られたと言うか脅されたみたいで覡の人は大人しくなった。まあ増長を放置するわけにもいかないので結果オーライである。
「覡って鬼族ではそんなに偉い人なの?」
俺はヒロエと交わった後にそう聞いた。
「俺が覚えてる覡はいつも偉そうにしてた。次にどこへ移動するかとかを決めるのも覡が決めるから重要な立場にいたと思う」
「そっかぁ」
それでちょっと思い違いを起こしちゃったのかな、と思いながら視線を上げ、目の前の青年にちゅむっとキスをする。
「コウにいちゃん……」
何度も触れ合うだけのキスを交わしているとヒロエがぐぐっと顔を寄せて舌を入れてくる。
「ん……」
それに応えながら俺は下肢に当たり始めた熱に手を伸ばす。ヒロエのペニスが再び熱を兆していた。まあかくいう俺もなんだけど。
「はあ……コウにいちゃん、もう一回しても良い?」
「うん、いいよ。おいで」
四つん這いになって振り返ると、ヒロエはしゅこしゅこと自分のものを勃たせて俺の孔に先端を押し当てた。
「あ、ああ……!」
二度目で既に柔らかくなっているそこにぐぐっと入ってくるその感覚にきゅんきゅんと締め付けてしまう。ああ、気持ちがいい。
たんったんっとリズムカルに腰を打ち付けられてあっ、あっ、と声を漏らす。初めの頃は声を漏らすのも恥ずかしかったけれど俺のこの声が好きだと彼らが言ってくれるから今は我慢はしない。
「あ、あ、あんんっ……!」
「コウにいちゃん、きもちいい?」
「きもちいいっ」
「俺もきもちいいよ……!」
ぱんぱんっとストロークが速くなっていき、がくがくと揺さぶられながら高みに登っていく。
「あ、あっ、ヒロエ、もうイクッ……!」
「俺も……!」
がつがつと背後から突かれて首筋に歯を立てられる。その痛みすら今は快感となって背筋を走っていく。
「あ、あ、あーっ!」
「っく」
きゅうっと締め付けて達するとヒロエもまた俺の中で熱を吐き出した。
「あ……」
ずるりと萎えていくそれが引き抜かれる感覚にもひくりと反応してしまう。
ぼすっとベッドに横たわるとヒロエが背後から抱きしめてきた。
「ねえ、コウにいちゃん。アローチャが産まれて半年が経ったよ」
「そうだねえ。明日病院で擬似子宮作っていいか聞いてみようね」
「うん!」
俺はお腹の中をきれいにする魔法をかけてヒロエと眠りについたのだった。
翌日、病院で擬似子宮を作っていいとの許可をもらった俺はペルルカの帰宅を待って受精魔法をかけてもらうことにした。
俺がやっても良いのだけれど俺よりペルルカのほうが細かい作業に慣れているのでペルルカに任せることにしたのだ。
ペルルカの帰宅を待って風呂上がりに俺の腹に擬似子宮を作ってもらう。
そうして俺とヒロエの遺伝子情報を読み取ってかけ合わせ、俺の中に出来上がったばかりの疑似子宮に宿らせる。
「……できたぞ」
ふう、と詰めていた息を吐くペルルカにヒロエが抱きついてありがとう、と礼を述べた。
「元気な子が産まれるといいな」
「うん!」
そうして今度は俺に抱きついてきて、ヒロエは同じようにありがとう、と告げた。
「俺の赤ちゃん、宿してくれてありがとう」
「うん。頑張って元気な子を産むね」
妊娠期間は父体の魔力量によって違ってくる。アローチャのときは三ヶ月で産まれてきたのでこの子も多分三ヶ月で産まれてくるのだろう。
三ヶ月。あっという間にも思えるし長くも感じる。あの情緒不安定な期間がまたやってくるのだと思うと不安もあるがそれでもヒロエに子供を産んであげたい。
「また機嫌悪くなったらごめんね。その時は黙って抱きしめてよ。俺、文句言いながらもそのうち治まっていくと思うから」
ペルルカとヒロエは任せろと笑ったのだった。
(続く)
結構時間がかかったね、と問えば反対派が粘ったのだと言う。
鬼族の意見は真っ二つに分かれたそうだ。人の世の中で地に足をつけて暮らしたい者たちと、今まで通りがいい者たち。
今まで通りがいい者たちの意見はわかる。怖いのだ、彼らは。
変わることが怖い。人の目に晒されるのが怖い。働くということが怖い。
自分にできるだろうかと悩み、怖くて拒絶する。
けれどそれでは前に進めない。彼らはいま、転換期に差し掛かっているのだ。
変わる時なのだ、いまは。
そして彼らは決断した。変わることを受け入れた。
素晴らしい第一歩だと俺は思う。必要なら俺がヒロエに使っている角隠しの魔法を彼らに教えてもいい。ちゃんと神様には許可をもらっている。
人の街で暮らせるための訓練期間を設けること、そして角隠しの魔法の伝授、ホームステイ先の確保。これがら大きく彼らの意見を傾けたことは間違いないだろう。
いつか彼らが角を隠さなくても街を歩ける日が来る。
これはそのための第一歩なのだ。
だが、意見がまとまったからとすぐに彼らを移住させるわけにはいかない。
鬼族が生きていける法整備、人数分のホームステイ先の確保。家族連れならば兵団が使っているファミリータイプの宿舎を開放してそこに住まわせる。やることはたくさんある。
ひとつ困ったことがある、とペルルカは言った。
「困ったこと?」
俺が小首を傾げると鬼族の覡だ、と彼は言う。
「自分は神の声を聞いた、神の寵児だから優遇せよと言うのだ」
「あー。勘違いですって伝えた?」
「聞く耳持たなくてな」
「うーん、逆効果になるかもしれないけど神様に頼んでこっ酷く振ってもらおうか」
ペルルカは悩んだ後、頼む、と言った。よほど扱いに困っているらしい。
こうして神様に頼んだ結果、なんか振られたと言うか脅されたみたいで覡の人は大人しくなった。まあ増長を放置するわけにもいかないので結果オーライである。
「覡って鬼族ではそんなに偉い人なの?」
俺はヒロエと交わった後にそう聞いた。
「俺が覚えてる覡はいつも偉そうにしてた。次にどこへ移動するかとかを決めるのも覡が決めるから重要な立場にいたと思う」
「そっかぁ」
それでちょっと思い違いを起こしちゃったのかな、と思いながら視線を上げ、目の前の青年にちゅむっとキスをする。
「コウにいちゃん……」
何度も触れ合うだけのキスを交わしているとヒロエがぐぐっと顔を寄せて舌を入れてくる。
「ん……」
それに応えながら俺は下肢に当たり始めた熱に手を伸ばす。ヒロエのペニスが再び熱を兆していた。まあかくいう俺もなんだけど。
「はあ……コウにいちゃん、もう一回しても良い?」
「うん、いいよ。おいで」
四つん這いになって振り返ると、ヒロエはしゅこしゅこと自分のものを勃たせて俺の孔に先端を押し当てた。
「あ、ああ……!」
二度目で既に柔らかくなっているそこにぐぐっと入ってくるその感覚にきゅんきゅんと締め付けてしまう。ああ、気持ちがいい。
たんったんっとリズムカルに腰を打ち付けられてあっ、あっ、と声を漏らす。初めの頃は声を漏らすのも恥ずかしかったけれど俺のこの声が好きだと彼らが言ってくれるから今は我慢はしない。
「あ、あ、あんんっ……!」
「コウにいちゃん、きもちいい?」
「きもちいいっ」
「俺もきもちいいよ……!」
ぱんぱんっとストロークが速くなっていき、がくがくと揺さぶられながら高みに登っていく。
「あ、あっ、ヒロエ、もうイクッ……!」
「俺も……!」
がつがつと背後から突かれて首筋に歯を立てられる。その痛みすら今は快感となって背筋を走っていく。
「あ、あ、あーっ!」
「っく」
きゅうっと締め付けて達するとヒロエもまた俺の中で熱を吐き出した。
「あ……」
ずるりと萎えていくそれが引き抜かれる感覚にもひくりと反応してしまう。
ぼすっとベッドに横たわるとヒロエが背後から抱きしめてきた。
「ねえ、コウにいちゃん。アローチャが産まれて半年が経ったよ」
「そうだねえ。明日病院で擬似子宮作っていいか聞いてみようね」
「うん!」
俺はお腹の中をきれいにする魔法をかけてヒロエと眠りについたのだった。
翌日、病院で擬似子宮を作っていいとの許可をもらった俺はペルルカの帰宅を待って受精魔法をかけてもらうことにした。
俺がやっても良いのだけれど俺よりペルルカのほうが細かい作業に慣れているのでペルルカに任せることにしたのだ。
ペルルカの帰宅を待って風呂上がりに俺の腹に擬似子宮を作ってもらう。
そうして俺とヒロエの遺伝子情報を読み取ってかけ合わせ、俺の中に出来上がったばかりの疑似子宮に宿らせる。
「……できたぞ」
ふう、と詰めていた息を吐くペルルカにヒロエが抱きついてありがとう、と礼を述べた。
「元気な子が産まれるといいな」
「うん!」
そうして今度は俺に抱きついてきて、ヒロエは同じようにありがとう、と告げた。
「俺の赤ちゃん、宿してくれてありがとう」
「うん。頑張って元気な子を産むね」
妊娠期間は父体の魔力量によって違ってくる。アローチャのときは三ヶ月で産まれてきたのでこの子も多分三ヶ月で産まれてくるのだろう。
三ヶ月。あっという間にも思えるし長くも感じる。あの情緒不安定な期間がまたやってくるのだと思うと不安もあるがそれでもヒロエに子供を産んであげたい。
「また機嫌悪くなったらごめんね。その時は黙って抱きしめてよ。俺、文句言いながらもそのうち治まっていくと思うから」
ペルルカとヒロエは任せろと笑ったのだった。
(続く)
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