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3.真実を求めて
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わたしたちは何事もなかったように日々を過ごしていた。ジョゼフはいろいろと情報収集をしてくれているみたい。お父様は毎日幸せそうなので心が痛い……。どうか、お義母様の身が潔白でありますように……。
バタバタしていてすっかり忘れていたけど、ユーシス様からのお返事はまだかしら。お手紙にも忙しいと書いてあったからお返事は期待してはいけないのかもしれない。でも、お義母様の子供が本当にお父様の子供であるならばユーシス様にも関係あることだわ。お父様の子供でなくてもバタバタとしてしまうでしょうし……。どこかでゆっくりとお話できると良いのだけど。
「アルティナお嬢様。奥様に怪しい動きがありました。街に出て誰かに手紙を出していたそうです。さらにしばらく別荘で静養なさるとか……」
「誰に手紙を出していたのかしら。浮気相手? だったら別荘で落ち合う可能性もあるわよね」
仕事の関係でお父様は今、一緒に別荘に行くことはできない。わたしも勉強の予定などがあるのですぐに別荘に向かうことはできないのだから、浮気相手と過ごす絶好のチャンスだ。
できることなら、ユーシス様とゆっくり別荘で過ごしたかったわ……。浮気現場を押さえるために……、なんてむなしいもの。
「その可能性は高いと思います。旦那様が別荘でゆっくり静養されるように仰ってから手紙を出したようですから……」
「お父様は今、ここを離れられないものね。浮気相手と会うならチャンスだと思う。はぁ……、やっぱりお父様は自分の子供が産まれてくるのが楽しみで仕方がないのね」
「そのようですね。別荘の方が奥様のご実家にも近いですから」
「向こうはお義母様の好きな果物が名産でもあるし。……わたしもお父様の妹の子供なのだから、それなりに濃い血のつながりだと思うけどやっぱり実子には勝てないみたい……」
「アルティナ様……」
「まぁ、お義母様のお腹の子はお父様の実子ではない可能性が高いのだけど……」
わたしは少し自虐的な気持ちになる。わたしの言葉にジョゼフは哀しそうな顔をした。
「旦那様も亡くなられた奥様も、アルティナ様のことは本当の娘のように思っていらっしゃいますよ」
「……うん。それはちゃんとわかってる。とても大事にしてもらっているもの……。変なことを言ってごめんなさい」
大事にしてもらっていることはわかっているけど、お父様のはしゃぎっぷりを見るとつい不安になってしまうのだ……。でも、わたしはお父様のことが好きだから、お父様のためにも事実関係をはっきりさせるわ。
お義母様が別荘へ出発する日が来た。
「ロレッタ、無理をするんじゃないよ。仕事が片付いたらすぐそちらに行くから」
「わたくしはおとなしくしていますから、無理はしないでくださいな。仕事をおろそかにしてはいけませんわ。終わりそうになったら連絡をください。お迎えの準備をしますから」
「無理をしないでくれと言ったばかりだろう? お願いだからおとなしくしていてくれ。お腹の子に何かあったらどうするんだ」
「お義母様。お父様をお迎えする準備が必要でしたら、わたしがしますからゆっくりなさってください。お父様よりも早く向かいますから……」
「アルティナも心配性なのね。本当に似たもの親子だこと」
「わたしがこちらを出発する際にはお父様の予定も含めてご連絡しますね。お父様ったらお義母様に会いたくて連絡もせずに飛び出してしまいそうなんですもの。こちらでお父様を抑えておきますのでゆっくり羽を伸ばしてきてください。お父様のお相手は疲れるでしょう?」
「まぁ、アルティナったら……」
とても和やかな空気だ。まさかわたしがお義母さまの浮気現場を押さえようとしているとは思わないだろう。
お義母様が出発し、わたしたちの準備も整った。
「お父様、わたしは一足先に別荘に向かいます。やはりお義母様が心配ですから早めに行くことにしました。お父様はちゃんと仕事を終えてから来てくださいね」
「わかっているよ。ロレッタをよろしく頼む。無理をしないようしっかりとみていてくれ」
「わかっていますわ、お父様。ついたら手紙を出しますね」
すでに別荘にはジョゼフが手配した人間がお義母様の動きを見張っている。わたしはお父様より一足早く出発するが、もちろん別荘には連絡はしない。お父様に手紙を出すのも事実関係がはっきりしてからだ。
もし、お父様が浮気相手との現場に遭遇したらショックだろうから……。わたしは別荘の近くまで行き、人の出入りをしばらく見張るつもりである。
バタバタしていてすっかり忘れていたけど、ユーシス様からのお返事はまだかしら。お手紙にも忙しいと書いてあったからお返事は期待してはいけないのかもしれない。でも、お義母様の子供が本当にお父様の子供であるならばユーシス様にも関係あることだわ。お父様の子供でなくてもバタバタとしてしまうでしょうし……。どこかでゆっくりとお話できると良いのだけど。
「アルティナお嬢様。奥様に怪しい動きがありました。街に出て誰かに手紙を出していたそうです。さらにしばらく別荘で静養なさるとか……」
「誰に手紙を出していたのかしら。浮気相手? だったら別荘で落ち合う可能性もあるわよね」
仕事の関係でお父様は今、一緒に別荘に行くことはできない。わたしも勉強の予定などがあるのですぐに別荘に向かうことはできないのだから、浮気相手と過ごす絶好のチャンスだ。
できることなら、ユーシス様とゆっくり別荘で過ごしたかったわ……。浮気現場を押さえるために……、なんてむなしいもの。
「その可能性は高いと思います。旦那様が別荘でゆっくり静養されるように仰ってから手紙を出したようですから……」
「お父様は今、ここを離れられないものね。浮気相手と会うならチャンスだと思う。はぁ……、やっぱりお父様は自分の子供が産まれてくるのが楽しみで仕方がないのね」
「そのようですね。別荘の方が奥様のご実家にも近いですから」
「向こうはお義母様の好きな果物が名産でもあるし。……わたしもお父様の妹の子供なのだから、それなりに濃い血のつながりだと思うけどやっぱり実子には勝てないみたい……」
「アルティナ様……」
「まぁ、お義母様のお腹の子はお父様の実子ではない可能性が高いのだけど……」
わたしは少し自虐的な気持ちになる。わたしの言葉にジョゼフは哀しそうな顔をした。
「旦那様も亡くなられた奥様も、アルティナ様のことは本当の娘のように思っていらっしゃいますよ」
「……うん。それはちゃんとわかってる。とても大事にしてもらっているもの……。変なことを言ってごめんなさい」
大事にしてもらっていることはわかっているけど、お父様のはしゃぎっぷりを見るとつい不安になってしまうのだ……。でも、わたしはお父様のことが好きだから、お父様のためにも事実関係をはっきりさせるわ。
お義母様が別荘へ出発する日が来た。
「ロレッタ、無理をするんじゃないよ。仕事が片付いたらすぐそちらに行くから」
「わたくしはおとなしくしていますから、無理はしないでくださいな。仕事をおろそかにしてはいけませんわ。終わりそうになったら連絡をください。お迎えの準備をしますから」
「無理をしないでくれと言ったばかりだろう? お願いだからおとなしくしていてくれ。お腹の子に何かあったらどうするんだ」
「お義母様。お父様をお迎えする準備が必要でしたら、わたしがしますからゆっくりなさってください。お父様よりも早く向かいますから……」
「アルティナも心配性なのね。本当に似たもの親子だこと」
「わたしがこちらを出発する際にはお父様の予定も含めてご連絡しますね。お父様ったらお義母様に会いたくて連絡もせずに飛び出してしまいそうなんですもの。こちらでお父様を抑えておきますのでゆっくり羽を伸ばしてきてください。お父様のお相手は疲れるでしょう?」
「まぁ、アルティナったら……」
とても和やかな空気だ。まさかわたしがお義母さまの浮気現場を押さえようとしているとは思わないだろう。
お義母様が出発し、わたしたちの準備も整った。
「お父様、わたしは一足先に別荘に向かいます。やはりお義母様が心配ですから早めに行くことにしました。お父様はちゃんと仕事を終えてから来てくださいね」
「わかっているよ。ロレッタをよろしく頼む。無理をしないようしっかりとみていてくれ」
「わかっていますわ、お父様。ついたら手紙を出しますね」
すでに別荘にはジョゼフが手配した人間がお義母様の動きを見張っている。わたしはお父様より一足早く出発するが、もちろん別荘には連絡はしない。お父様に手紙を出すのも事実関係がはっきりしてからだ。
もし、お父様が浮気相手との現場に遭遇したらショックだろうから……。わたしは別荘の近くまで行き、人の出入りをしばらく見張るつもりである。
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