14 / 14
新たなる日常。執事勉強中。
しおりを挟む『氷山の輝』の事件から三日経ち、レノアとサジェット伯爵……もといサジェットの正式な契約書も国王に受理され、今日から二人は僕と同じくエル殿下の元で働き始める。
実験動物の扱いは、とりあえずビビリア様がサジェットが数日間で叩き込むらしいが、初っ端からスパルタ教育とはいささか可哀想な気もしないでもない。
レノアは今日一日は、館内の使用人との役割分担やルールを教えてもらい、明日から一日三時間、僕の教育に当たるらしい。
この三日というのも思ったより大変だった。
と、いうのもアマネラルク伯爵も商人でずる賢い古狸のような人物のせいか、エル殿下の交渉を引き伸ばして少しでも自分の得になるように持って行こうと、ごねり出したのだ。
とはいえ、エル殿下もそこら辺は予想がついていたらしく、近年のアマネラルク伯爵の収めた税金の不備を指摘し、相手を黙らせてしまった。
ブリジット嬢は流石に今回の事件で、サジェットの心に自分が存在していない事を理解して、素直にエル殿下の別荘へと向かったそうだ。
アレクは、上司への報告書やら始末書やらで丸一日検察捜査庁へ軟禁状態だったという。
そして、何より大変だったのは、実は国王……エル殿下の弟であり、この国の王様だ。
急に仕事を増やされ、使用人への雇用契約も勝手に決められ、さすがに忙しかったらしく、関係書類と共にぼやきというか、文句の手紙が追加で配送されてきた。
多分、エル殿下は国王に多額の借金のような借りを、ほぼほぼ返していないんじゃないか?
国王使いの荒い、大公殿下なのだ。
そして、そのせいなのか、来週には僕は国王に謁見しなければならなくなってしまった。
執事教育も急を要する事態となった訳だ。
そこで只今、僕とエル殿下は殿下の書斎にて、執事としての知識の詰め込み作業の真っ最中なのだ。
「今日中にお茶の種類とワイン銘柄、それぞれの産地の暗記って。
給仕だけじゃだめなんですか?
自分はほぼ飲まないんですよ!
百種類どころじゃないんです。
これじゃ、期末テストの暗記ですよ。」
「そうですよね。
私も本当はあまり必要ではないと考えています。」
「ですよね!
じゃあ……。」
「私に必要ないと思っているだけで、他の公人はそうではないんですよ。
執事とは主のいわば右腕です。
右腕がおバカだと主もおバカと思われるのです。
まあ、実際は主がおバカで執事が利口のパターンがほとんどですが。
そして、おバカな主ほどマウントを取りたがる訳ですよ。
くだらない事ですが、他の主が他の主の執事を試して意地悪な質問をするわけです。
答えられなければ主人の顔を潰す事にもなります。
つまり、執事の知識量が勝手に主人の最低限度の知識量と判断されてしまうわけです。
そうなると、相手を甘く見て、強硬なマウントで攻めてくるのです。
と、まあ上流階級には意味不明な闇ルールみたいな物が存在します。
弟、いや国王は基本的に節度やマナー、常識に厳しい方なので最低限の執事としての知識やマナーを試してくる可能性もなきにしもあらずなのです。
本当に、私には似ていない性格です。
まあ、逆にいうと国王に認められれば、執事として世間的にも認められるはずです。
今後の事を考えるなら、嫌でもそこはクリアしておきたいところなのです。」
「はあ。
に、したって一夜漬けならぬ一週間漬けで、失敗なんかしたら。」
僕は頭の隅で、ギロチンにかけられるところを想像して身震いした。
「呆れられる。
あるいは国王の悩み事が一つ増えてしまうところでしょうか。
勘違いしてはいけません。
今回の謁見は、トモエの資質を試す物ではありません。
急を要したのは、私を心配しての事でしょう。
ですから、例え失敗したとしても、トモエ自身への処遇は何ら変わらないでしょう。
事件に首を突っ込む私の元で、やっていけるのかどうか。
私としても忙しいのに、私の心配で時間を取られてしまうのも申し訳ない。
できれば国王の心配の種を一つつ日しておきたい……そんな程度の事なのですよ。」
え……でも、それって。
さらっと言ってるけど、兄弟の愛情なんだよな、きっと。
逆にこれは、問題なんか起こせない。
僕がこの兄弟の足枷になってはいけないんだ。
僕には兄弟がいないから、憧れたり羨ましく思ったりしてしまうけど、二人の間の均衡を保っているのは愛情なんだと実感した。
これはもう、死ぬ気で一週間、詰め込まなければ!
頭が破裂しそうなくらい詰め込んでやる!
僕は一気にテンションを上げた。
「そうそう、トモエにも国王の情報を少し入れておいた方がいいかもしれませんね。
先日来た手紙の面白いところを、ちょっとだけ読んであげましょう。」
「えええ?
エル殿下、それはちょっと……。」
と、言いつつ知りたい、聞きたい。
「では途中からではありますが。
『エル、毎事件ごとに動く金銭の流動に会計省が発狂しそうなくらいカオスな状況にさらされている。
最終的に我が国の利益が上がる結果になっている事も、彼らにとってはジレンマの種だ。
庶民の主婦のようにとは言わぬが、金銭に無頓着なのもいかがなものかと考える。
国庫の税金は金貸し屋ではない。
利率をプラスして返せば良いという物でもない。
全ての民の汗と血なのだ。
感謝の心を忘れてはならぬ。
事件解決に必要なのは解るが、それを心の隅に置いておいて欲しい。
執事雇用の件ですが、これは何度か申請受理しましたが全て短期間で終わっています。
プラス、今回二人の使用雇用申請も受理しましたが……。
人事省でもため息の嵐が吹き荒れています。
人選の熟考もお願いします。
検察捜査庁、魔法監査庁を束ねる事件省など各省庁からの苦情なども、日に日に増えて、エルの役人人気はダダ下がりです。
私としては兄が酷評されるのは……。』
と、まあちょいちょいグチを差し込んで面白いんですよ。
他人の前の凛とした国王より、可愛らしいでしょう。」
「そこですか?
迷惑掛けっぱなしじゃないですか!
国王のメンタル崩壊しちゃいますって!
ダメです。
絶対に国王に認められなきゃ。
国王自身がかわいそうです。」
「ぷっ。
あはは。
本当にトモエ面白いですね。
ん、上司にも言いたい事が言えるのは立派ですよ。」
「あ……。
いえ。
僕は……エル殿下。
少しだけ、僕のグチを聞いて頂けますか?
その後、死ぬ気で勉強しますので。」
「……おや。
私に人生相談しても面白がられるだけですが。
まあ、吐き出したければどうぞ。
話を聞く耳は持ってますから。」
話しやすいように、普通の会話っぽく返してくれるエル殿下。
この人の前でなら今までの自分の苦悩を話せる、胸に詰まった塊を溶かす事ができると思ったんだ。
僕は前の世界での、家族環境や虐げられた毎日にメンタルをやられた話を、心から流れるままに話した。
もちろん、桂木 聖とエル殿下の姿が酷似してることは伏せてだが。
エル殿下は一言も言葉を挟まずに、優しい眼差しで僕の話をじっくりと聞いてくれた。
やっと他人に吐き出せた事で、僕も桂木 聖への憎しみも過去のものとして捉えられて、薄れていった。
「……なんで嫌われたのか。
初見の対応だけで、そこまで他人を嫌うことができるのか。
僕には思い計る事はできませんが。」
「嫌い……ですか。
トモエの話の範囲内での想像になりますが……そのカツラギという者は本当にトモエを嫌っていたのでしょうか?
どうも、嫌いという簡単な表現で表せない感情の揺らぎが、話から垣間見えるのですが。」
「んん?
どういう意味ですか。
どう見ても嫌いな人へのいじめじゃないですか。」
「うーん。
どう言ったらいいのか。
『理解してほしいのに、理解してもらえないジレンマ。』とでもいうべきでしょうか。
感情が思考能力の大半を占めている人間ほど、これに陥りやすい。
本来なら、単刀直入に聞いたり言って、反応や答えを聞けば良いものを、プライドという感情を優先的にするあまり、遠回しに言って相手に理解して貰おうとする浅はかな考え方です。
そして、それが上手くいかなくて逆上する。
残念ですが人間の六割くらいがこういう思考傾向があると思われます。
人間同士のトラブルで多いのもこれが原因ですね。
簡単に言えば、自己中心的思考による現状との不一致。
これに人間は心に相応のストレスを感じるのです。
冷静に分析すれば自分の対応を変換して順応させれば良いのですが、いやいや感情とは面倒臭いものでこれを理解したり受け入れる事に抵抗を感じるのです。
自分の思考を柔軟に変化する事においては不器用極まりないのです。」
「あ……の……全然簡単じゃないです。
頭がクラクラします。」
「そうですね、ではこう考えてはどうでしょう。
少年Aが少女Bに好意を持ち、毎晩夢や妄想でお互いが好意を持ってるような想像を繰り返します。
しかし、少女からすれば、そんな事微塵も知らないし、少年から正面切って言われた事もないので仲良くするイメージすら持っていなかった。
この時点で二人の間にはイメージの相違が起こっているのです。」
「それって、恋愛によくある状況じゃないですか。」
「その通り。
片想い、恋愛によくあるパターンですが、恋愛限定の状況というわけではなく、仕事や仲間内など人間のコミュニティではよく起こりうる物です。
それを回避するための会話やコミュニケーションによるイメージのすり合わせが不可欠なのですが、それを怠るが為にトラブルというのは起こるのです。」
「つまり……桂木は、僕に何か理解して欲しい事柄があったと、いうのですか?」
「推察の域は出ませんが、私はそう感じました。
恐らく、彼はトモエが自分を理解していない状況にかなりのストレスを感じたのでしょう。
話の内容からして、かなり不器用な青年のようですし。」
「不器用ですか?」
桂木が不器用?
あんなに威張り散らして、わがまま放題なのに。
「虚勢を張らないと、自分の足場が崩れてしまうと考えてる臆病な人間にありがちなタイプでしょう。
自分の地位から落ちたくなくて必死なのです。
本当は誰よりも小心者なのに。
持ってる武器を誇示するしか出来ない、とっても不器用な青年です。」
あれ。
エル殿下の話を聞いてると、なんだろう。
あんなに怖かった桂木 聖のイメージがちっぽけで可愛らしい子供のイメージへと変化してきた。
地面に大の字で横たわって駄々を捏ねて大声を張り上げる子供。
「ぷっ。
笑っちゃう。」
「ですが、トモエに対するストレスですが……。
トモエが何かを忘れている事に腹を立てているような気がしますが、心当たりはありますか?」
「それ、なんですよ。
ここへ来てから、時々、桂木とは昔にあったような事も言われたせいか、記憶の隅からもやもやした感じが。
思い出せていないけど、多分、かなり昔。
幼少の頃に僕らには面識があったんじゃないかと。」
「そうですね、そうなると全ての彼の言動がしっくり来ますね。
カツラギは、自分は記憶にしっかりあるのにトモエは何一つ覚えていないことにストレスを感じて苛立っている。」
「だったら、はっきり言えばいいのに!
姑息な意地悪なんかしないで。」
「その通りで、それが効率の良い行動なのですが。
感情がそれを邪魔するのです。
プライドという結果的に無価値の感情がね。」
「何のプライドだよまったく。」
「多分ですが、彼の中にはトモエに認められたいという感情が大きいのではないでしょうか。」
「僕に認められる?
それこそ、そんな事に意味も価値もない。
何なんだよ。」
「別の見方をすると、過去のカツラギは貴方よりも、地位、もしくは精神的カーストで下の存在であると認識していたのかもしれませんね。
そして、成長してトモエと同じ、あるいは超えた存在であることを認めさせたかった。」
「余計にその価値観がわかりませんよ。
僕なんて底辺中の底辺ですよ。
そんな僕に認められて、何が嬉しいんですか。」
「そこ!
そこが一番の核なのではないでしょうか。
そこがわかれば、きっと二人はわかり合えます。」
「わかり……あえる……?」
僕はあまりのセリフに目を丸くした。
考えた事なかった。
否定したり、腹を立てたり、憎んだりしても、仲良くしたいなんて、これっぽっちも考えた事がなかった。
でも、エル殿下と話していると、そういう解決方法もあったんだなと気付かされる。
許す許さないなんて、エル殿下にとっては低レベルの動物のマウント取り合いの争いに過ぎない。
もっと高みから、答えを出してくれる。
効率的で損害の少ない解決方法。
今まで桂木への、憎しみや苛立ち、悪口を呟いていた事すら無駄な行動だったと、虚無感に襲われた。
その時間を有意義に使えていたならと、ちょっと後悔したのだ。
人生の限られた時間をなんて無駄な感情に支配されていたのだろう。
解決する方法ならいくらでもあったし、良い方法を考える事もしなかった。
行動する事さえせずに文句ばっかり呟いて、人生を恨んだ。
僕は大きなため息を吐いて項垂れた。
「トモエ、貴方の人生は貴方自身で答えを探し当てなければなりません。
ですから、私のお話はここくらいまでにしておきましょう。
一週間後まで時間がありません。
まずは、目の前の仕事から片付けてしまいましょう。
一つ一つ物事を整理し片付ける事も、効率の良いやり方ですから。」
エル殿下がポンと僕の肩を叩いた。
「はい。
集中集中!
やるぞ!
トップ執事への第一関門突破だ!」
「トップ執事。
いいですね。
期待してますよ。
トモエ。」
ああ、きっと僕はこの人に会うためにここに来たんだ。
この人の元で色々と視野を広め、人生を切り開くヒントを得るために。
落ち込んでなんていられない。
これは神だかなんだか知らないが、誰かが僕に与えてくれたチャンスだ。
人生、頭を上げて生きていくためのチャンス。
そして、エル殿下の側でならきっと、チャンスをものに出来る。
エル殿下は窓辺まで歩くと、右手に持ったカップをそっと口にあて、ハーブティーを飲んだ。
朝日を浴びるエル殿下はまるで一枚の絵画の様な美しさだ。
とはいえ、見惚れてる時間は僕には無い。
僕は一心不乱に羽ペンを走らせた。
まずは、エル殿下に相応しい執事になる事。
それが僕に与えられた使命だ。
もう、逃げ出したりしない。
耳を塞いだりしない。
顔を上げて前に進み続ける。
生きる事に感謝と喜びを感じながら。
一週間後、国王との謁見でまた事件に巻き込まれるなんて、この時は微塵も予測していなかった。
とはいえ、このエル殿下の元で平穏な日々を望むなんて浅はか過ぎたのだ。
後悔先に立たずということだ。
おかげでアレクともまた再会する事にもなるのだが、そのお話は、またいずれ……お話しできる事でしょう。
良い機会があれば、ですけれど。
0
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる