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学院編
75 移動
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座ったまま、先生方の動きを見ていると、まずはエドワード王子の所にディクソン先生が向かった。
それから公爵、侯爵。伯爵家の人達に声をかけていた。
そこまででおよそ三十人くらいの人数だ。
彼等は立ち上がると、講堂の中央にある扉からエドワード王子を筆頭に順番に講堂から出て行った。
彼等か退出し終わるとディクソン先生は今度は子爵家と男爵家の僕達の所へやって来た。
「これから教室に移動します。あちらの扉から退出してください」
ディクソン先生が指差す方を見ると、僕達の席に近い方の扉が開かれていた。
まず、子爵家の子供達が立ち上がり、扉の方へ向かった。
その後に続くように僕達も講堂から廊下に出る。
僕達のクラスも大体三十人くらいだった。
その際、何気なく左側に目をやると、伯爵家以上の子供達の後ろ姿が見えた。
どうやら彼等とは離れた場所に移動するようだ。
とりあえず、彼等とは接点が無さそうな事に少し安堵する。
ディクソン先生の後について廊下を進んで行くと、やがて『一年二組』とプレートが下げられている教室が見えた。
ディクソン先生は教壇の上に立つと、入ってくる僕達に指示を出す。
「教室に入られた方はご自分の席に座ってください。机の上にお名前を書いた書類を置いてますので、それを見て座ってください」
そう指示されて僕達は自分の名前を探して机の上を見ながら教室の中を歩く。
それほど迷う事もなく、それぞれ自分の机を見つけられた。
前方の席は子爵家、後方は男爵家と分けられていたからだ。
学院では身分差はない、としておきながらも、身分差を感じさせる環境になっているようだ。
もっとも僕はエドワード王子には近付きたくないので、このままでも問題はない。
各自が席に着くのを見ていたディクソン先生は、教室全体を見回すと、改めて自己紹介を始めた。
「皆さん、ご入学おめでとうございます。このクラスの担任を受け持ちます、カーラ・ディクソンです。よろしくお願いします」
ディクソン先生が頭を下げるのに合わせて、僕達も軽く頭を下げる。
もう一度、教室全体を見渡した先生が一番後ろの席に座っている僕に目を留めた。
「そこのえっと、エドアルド・エルガーさん」
先生は手元の書類を見ながら僕の名前を呼んだ。
おそらく、席の一覧表が手元に置いてあったのだろう。
「あ、はい…」
どうして名前を呼ばれたのか分からずに、戸惑いつつも返事をする。
「眼鏡をかけているけれど、そこから黒板の文字が見えるかしら? もし、見えないようなら誰かと代わってもらいますか?」
どうやら眼鏡をかけている事で、相当目が悪いと認識されたようだ。
「大丈夫です。ここからでも黒板の文字は見えます」
そう答えると、ディクソン先生は少しホッとしたような顔を見せた。
「わかりました。他にも黒板の文字が見づらい方はいますか? 今は、皆さんの顔と名前を覚えるためにこちらで席を決めさせてもらいました。皆さん方もクラスに慣れたら改めて席替えを行いますのでしばらくはこの席順でお願いします」
今の席順はディクソン先生や僕達がクラスに馴染むために決められた席のようだ。
「入学式でお名前は呼ばせていただきましたけれど、ここで改めて自己紹介をお願いします」
そう言ってディクソン先生は一番前の席に座っている子から自己紹介をするように促した。
何人かはお茶会で会った事のある子供もいるけれど、半分以上は知らない子供がいる。
自己紹介を終えたところで、今日は終わりとなった。
それから公爵、侯爵。伯爵家の人達に声をかけていた。
そこまででおよそ三十人くらいの人数だ。
彼等は立ち上がると、講堂の中央にある扉からエドワード王子を筆頭に順番に講堂から出て行った。
彼等か退出し終わるとディクソン先生は今度は子爵家と男爵家の僕達の所へやって来た。
「これから教室に移動します。あちらの扉から退出してください」
ディクソン先生が指差す方を見ると、僕達の席に近い方の扉が開かれていた。
まず、子爵家の子供達が立ち上がり、扉の方へ向かった。
その後に続くように僕達も講堂から廊下に出る。
僕達のクラスも大体三十人くらいだった。
その際、何気なく左側に目をやると、伯爵家以上の子供達の後ろ姿が見えた。
どうやら彼等とは離れた場所に移動するようだ。
とりあえず、彼等とは接点が無さそうな事に少し安堵する。
ディクソン先生の後について廊下を進んで行くと、やがて『一年二組』とプレートが下げられている教室が見えた。
ディクソン先生は教壇の上に立つと、入ってくる僕達に指示を出す。
「教室に入られた方はご自分の席に座ってください。机の上にお名前を書いた書類を置いてますので、それを見て座ってください」
そう指示されて僕達は自分の名前を探して机の上を見ながら教室の中を歩く。
それほど迷う事もなく、それぞれ自分の机を見つけられた。
前方の席は子爵家、後方は男爵家と分けられていたからだ。
学院では身分差はない、としておきながらも、身分差を感じさせる環境になっているようだ。
もっとも僕はエドワード王子には近付きたくないので、このままでも問題はない。
各自が席に着くのを見ていたディクソン先生は、教室全体を見回すと、改めて自己紹介を始めた。
「皆さん、ご入学おめでとうございます。このクラスの担任を受け持ちます、カーラ・ディクソンです。よろしくお願いします」
ディクソン先生が頭を下げるのに合わせて、僕達も軽く頭を下げる。
もう一度、教室全体を見渡した先生が一番後ろの席に座っている僕に目を留めた。
「そこのえっと、エドアルド・エルガーさん」
先生は手元の書類を見ながら僕の名前を呼んだ。
おそらく、席の一覧表が手元に置いてあったのだろう。
「あ、はい…」
どうして名前を呼ばれたのか分からずに、戸惑いつつも返事をする。
「眼鏡をかけているけれど、そこから黒板の文字が見えるかしら? もし、見えないようなら誰かと代わってもらいますか?」
どうやら眼鏡をかけている事で、相当目が悪いと認識されたようだ。
「大丈夫です。ここからでも黒板の文字は見えます」
そう答えると、ディクソン先生は少しホッとしたような顔を見せた。
「わかりました。他にも黒板の文字が見づらい方はいますか? 今は、皆さんの顔と名前を覚えるためにこちらで席を決めさせてもらいました。皆さん方もクラスに慣れたら改めて席替えを行いますのでしばらくはこの席順でお願いします」
今の席順はディクソン先生や僕達がクラスに馴染むために決められた席のようだ。
「入学式でお名前は呼ばせていただきましたけれど、ここで改めて自己紹介をお願いします」
そう言ってディクソン先生は一番前の席に座っている子から自己紹介をするように促した。
何人かはお茶会で会った事のある子供もいるけれど、半分以上は知らない子供がいる。
自己紹介を終えたところで、今日は終わりとなった。
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