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学院編
118 密談(クリフトン視点)
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翌日、登校したクリフトンが教室に入ると、いつも通りのクラスメイト達の姿がそこにあった。
(とても昨日、クラスを二分するような口論があったとは思えないな)
だが、エドワード王子達と対立した記憶は朧気だがしっかりとクリフトンの中に残っている。
それなのにクラスの誰もがそんな事はなかったかのように振る舞っている。
ブライアンも登校してくるといつもと変わらぬ顔でクリフトンに挨拶してきた。
「おはよう、クリフトン」
「あ、ああ。おはよう」
戸惑いつつクリフトンが挨拶を返すとブライアンはそのまま自分の席に向かう。
そんな中、エドワード王子だけは何故か戸惑ったような表情で教室に入って来た。
すかさずブライアンがエドワード王子の元に駆け寄る。
「エドワード王子、おはようございます。…おや? どうかされましたか?」
ブライアンの言葉が耳に入り、クリフトンは二人の会話に聞き耳をたてる。
「昨日、ちょっと険悪なムードになったじゃないか。それなのにどうして何事もなかったかのように話しているんだ?」
エドワード王子が指さしていたのは、昨日の対立で睨み合っていた二人だ。
エドワード王子の言葉によりクリフトンの記憶の中にもその光景が浮かび上がってくる。
(…確かにあの二人は掴み合いの喧嘩になりそうな雰囲気だったな。それなのに今朝は何事もなかったかのように笑っている)
クリフトンはクラスメイトの二人から再びエドワード王子達に視線を戻す。
エドワード王子に言われてブライアンは「は?」と間の抜けた声を出す。
「険悪なムード? そんな事ありましたっけ?」
ブライアンは目をパチクリとさせている。
(どうやら、エドワード王子には昨日の口論の記憶が残っているようだ。…だとすると、誰かが意図的に昨日の記憶を消した事になる。…だが、どうしてエドワード王子の記憶だけ残っているのだろうか?)
そんな疑問が浮かんできたが、その答えはすぐには出そうにない。
クリフトンは何気ない顔でエドワード王子の所に向かった。
「おはようございます、エドワード王子」
いつも通りの挨拶をしたにも関わらず、エドワード王子は戸惑ったような表情を見せる。
「あ、クリフトン。…おはよう」
昨日、エドワード王子に対して反旗を翻したクリフトンにどんな顔をして良いのかわからないようだ。
そんなエドワード王子の表情を見てクリフトンは確信した。
(やはり、エドワード王子には昨日の記憶が残っているようだ。だが、ブライアンは何一つ覚えていないようだな。…となればブライアンは抜きにしてエドワード王子だけと話をした方が良さそうだ)
クリフトンはそう決意すると、エドワード王子と二人きりになる機会をうかがった。
授業が終わって休憩時間になった。
ブライアンはトイレにでも行ったのか教室内に姿が見えない。
ブライアンはすかさず席に着いているエドワード王子の所へ近寄った。
「エドワード王子、少しよろしいですか?」
クリフトンが声をかけるとエドワード王子は少し警戒したような表情を見せた。
(やはり、昨日の事で私の事を警戒しているようだな)
「…何だ?」
少し尖ったような声にクリフトンは軽く口角を上げる。
「エドワード王子は昨日の事を覚えていらっしゃるようですね」
周りに聞かれないようにエドワード王子の耳元で囁くと、エドワード王子はギョッとしたような表情を見せた。
「エドワード王子。そんなに感情を露わにされると他の人に気付かれますよ」
クリフトンが注意するとエドワード王子はすぐに何気ない表情へと戻す。
「これでいいだろう?」
「完璧です。私には断片的な記憶しかないのですが、『双子』が関係しているのですか?」
「そうだ。昨日、お前の方からその話を持ち出したんだ」
「そうですか、私から…」
エドワード王子にそう告げられて、クリフトンは考え込む。
だが、そこへブライアンが教室に戻ってきたのが目に入った。
「エドワード王子。また後ほどお話しましょう」
ブライアンは話を打ち切ると自分の席へと戻って行った。
(とても昨日、クラスを二分するような口論があったとは思えないな)
だが、エドワード王子達と対立した記憶は朧気だがしっかりとクリフトンの中に残っている。
それなのにクラスの誰もがそんな事はなかったかのように振る舞っている。
ブライアンも登校してくるといつもと変わらぬ顔でクリフトンに挨拶してきた。
「おはよう、クリフトン」
「あ、ああ。おはよう」
戸惑いつつクリフトンが挨拶を返すとブライアンはそのまま自分の席に向かう。
そんな中、エドワード王子だけは何故か戸惑ったような表情で教室に入って来た。
すかさずブライアンがエドワード王子の元に駆け寄る。
「エドワード王子、おはようございます。…おや? どうかされましたか?」
ブライアンの言葉が耳に入り、クリフトンは二人の会話に聞き耳をたてる。
「昨日、ちょっと険悪なムードになったじゃないか。それなのにどうして何事もなかったかのように話しているんだ?」
エドワード王子が指さしていたのは、昨日の対立で睨み合っていた二人だ。
エドワード王子の言葉によりクリフトンの記憶の中にもその光景が浮かび上がってくる。
(…確かにあの二人は掴み合いの喧嘩になりそうな雰囲気だったな。それなのに今朝は何事もなかったかのように笑っている)
クリフトンはクラスメイトの二人から再びエドワード王子達に視線を戻す。
エドワード王子に言われてブライアンは「は?」と間の抜けた声を出す。
「険悪なムード? そんな事ありましたっけ?」
ブライアンは目をパチクリとさせている。
(どうやら、エドワード王子には昨日の口論の記憶が残っているようだ。…だとすると、誰かが意図的に昨日の記憶を消した事になる。…だが、どうしてエドワード王子の記憶だけ残っているのだろうか?)
そんな疑問が浮かんできたが、その答えはすぐには出そうにない。
クリフトンは何気ない顔でエドワード王子の所に向かった。
「おはようございます、エドワード王子」
いつも通りの挨拶をしたにも関わらず、エドワード王子は戸惑ったような表情を見せる。
「あ、クリフトン。…おはよう」
昨日、エドワード王子に対して反旗を翻したクリフトンにどんな顔をして良いのかわからないようだ。
そんなエドワード王子の表情を見てクリフトンは確信した。
(やはり、エドワード王子には昨日の記憶が残っているようだ。だが、ブライアンは何一つ覚えていないようだな。…となればブライアンは抜きにしてエドワード王子だけと話をした方が良さそうだ)
クリフトンはそう決意すると、エドワード王子と二人きりになる機会をうかがった。
授業が終わって休憩時間になった。
ブライアンはトイレにでも行ったのか教室内に姿が見えない。
ブライアンはすかさず席に着いているエドワード王子の所へ近寄った。
「エドワード王子、少しよろしいですか?」
クリフトンが声をかけるとエドワード王子は少し警戒したような表情を見せた。
(やはり、昨日の事で私の事を警戒しているようだな)
「…何だ?」
少し尖ったような声にクリフトンは軽く口角を上げる。
「エドワード王子は昨日の事を覚えていらっしゃるようですね」
周りに聞かれないようにエドワード王子の耳元で囁くと、エドワード王子はギョッとしたような表情を見せた。
「エドワード王子。そんなに感情を露わにされると他の人に気付かれますよ」
クリフトンが注意するとエドワード王子はすぐに何気ない表情へと戻す。
「これでいいだろう?」
「完璧です。私には断片的な記憶しかないのですが、『双子』が関係しているのですか?」
「そうだ。昨日、お前の方からその話を持ち出したんだ」
「そうですか、私から…」
エドワード王子にそう告げられて、クリフトンは考え込む。
だが、そこへブライアンが教室に戻ってきたのが目に入った。
「エドワード王子。また後ほどお話しましょう」
ブライアンは話を打ち切ると自分の席へと戻って行った。
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