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冒険者編
194 依頼人への報告
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ヘビはかま首を持ち上げてジリジリとこちらに近寄ってくる。
僕は鞘から剣を引き抜くと、柄を両手で握って構えた。
「シャー!」
ヘビが再び僕達に威嚇してくる。
僕の後ろにいるアーサーがようやく立ち上がったようだ。
何やらゴソゴソと探っている音がしたと思ったら、僕の目の前を何か丸い物がコロコロとヘビに向かって転がっていった。
あれはダンゴムシか?
丸くなっていたダンゴムシがゆるゆると丸い身体を元の姿に戻していく。
やがて元の姿に戻ったダンゴムシがのそのそと這い出した所をヘビがパクリと喰い付いた。
ダンゴムシはヘビの口から逃れようと足をバタバタとさせているが、既に逃げようがなかった。
思ってもいなかった展開に僕が唖然としていると、
「エド、今のうちに逃げよう」
アーサーが後ろから僕の腕を引っ張ってきた。
「あ、ああ。そうだな」
ヘビがじわじわとダンゴムシを呑み込んでいるうちに僕とアーサーは急いでその場から逃げ出した。
それにしてもすでに別のダンゴムシを捕食したばかりなのに、再びダンゴムシに食らいつくなんて、よっぽどお腹がすいていたんだろうか?
それとも、ただ単にダンゴムシが目の前に現れたから本能で襲ってしまったんだろうか?
考えたところで僕にわかるわけがない。
アーサーと共に走って逃げてなんとか森から脱出した。
ここまではヘビも追ってこないだろうと来た道を振り返ったがヘビの姿はなかった。
やれやれ。
なんとか逃げおおせたようだ。
それにしてもどうしてアーサーはヘビの前にダンゴムシを転がしたんだろうか?
「アーサー。どうしてローリーポーリーをヘビの前に転がしたんだ?」
「いや、なんとなく…。ヘビの注意を逸らそうと思ったんだ。さっきもローリーポーリーを食べていたから、目の前にまたローリーポーリーが現れたらそっちに注意が向くかと思っただけなんだ。上手くヘビの気を逸らす事が出来て良かったよ」
「そっか。無駄にヘビを切らずに済んで助かったよ。さっさと依頼人のところへ帰ろう」
意外な所で頼りになるアーサーと共に依頼人のところへ戻っていった。
「ローリーポーリーを捕獲してきました」
そう告げると依頼人はひどくびっくりした顔をみせた。
「ローリーポーリーを捕まえた? よく無事だったな」
最後の言葉に引っかかりを覚えた僕は依頼人に尋ねた。
「無事ってどういう意味ですか?」
依頼人は一瞬、しまったというような顔をしたが、すぐに肩をすくめた。
「なに、ローリーポーリーを捕獲しようとすると、ローリーポーリーを捕食するヘビが出てくるんだよ。幸い君達はそのヘビには出会わなかったみたいだね」
「いえ、出会いましたよ。こちらを狙ってきそうだったんで、彼がローリーポーリーでヘビの気をそらしてくれました」
そう告げるとアーサーが得意そうに胸を張っている。
いや、そこで威張るような話じゃないからね。
「なるほど! そんな手があったんだね。今後の参考にさせてもらうよ」
そう言って依頼人はケージを出してきた。
その中に捕まえたローリーポーリーを入れていく。
しばらくして元の姿に戻ったローリーポーリー達はのそのそとケージの中を這い回りだした。
大量のダンゴムシがケージの中を這い回る姿なんてあんまり見たいとは思わないな。
「このローリーポーリーはどうするんですか?」
「こいつらは畑に放つんだよ。そうしたら畑の土を軟らかくしてくれるんだ」
依頼人はホクホク顔で僕達に報酬を支払うと、ローリーポーリー達を畑へと放した。
ローリーポーリー達は畑をのそのそと這い回りながら土を食べている。
じっと見ているとローリーポーリー達はフンを出すと再び土を食べ始めた。
そうやって土壌を柔らかくしているようだ。
僕達は報酬を受け取ると冒険者ギルドへと戻った。
僕は鞘から剣を引き抜くと、柄を両手で握って構えた。
「シャー!」
ヘビが再び僕達に威嚇してくる。
僕の後ろにいるアーサーがようやく立ち上がったようだ。
何やらゴソゴソと探っている音がしたと思ったら、僕の目の前を何か丸い物がコロコロとヘビに向かって転がっていった。
あれはダンゴムシか?
丸くなっていたダンゴムシがゆるゆると丸い身体を元の姿に戻していく。
やがて元の姿に戻ったダンゴムシがのそのそと這い出した所をヘビがパクリと喰い付いた。
ダンゴムシはヘビの口から逃れようと足をバタバタとさせているが、既に逃げようがなかった。
思ってもいなかった展開に僕が唖然としていると、
「エド、今のうちに逃げよう」
アーサーが後ろから僕の腕を引っ張ってきた。
「あ、ああ。そうだな」
ヘビがじわじわとダンゴムシを呑み込んでいるうちに僕とアーサーは急いでその場から逃げ出した。
それにしてもすでに別のダンゴムシを捕食したばかりなのに、再びダンゴムシに食らいつくなんて、よっぽどお腹がすいていたんだろうか?
それとも、ただ単にダンゴムシが目の前に現れたから本能で襲ってしまったんだろうか?
考えたところで僕にわかるわけがない。
アーサーと共に走って逃げてなんとか森から脱出した。
ここまではヘビも追ってこないだろうと来た道を振り返ったがヘビの姿はなかった。
やれやれ。
なんとか逃げおおせたようだ。
それにしてもどうしてアーサーはヘビの前にダンゴムシを転がしたんだろうか?
「アーサー。どうしてローリーポーリーをヘビの前に転がしたんだ?」
「いや、なんとなく…。ヘビの注意を逸らそうと思ったんだ。さっきもローリーポーリーを食べていたから、目の前にまたローリーポーリーが現れたらそっちに注意が向くかと思っただけなんだ。上手くヘビの気を逸らす事が出来て良かったよ」
「そっか。無駄にヘビを切らずに済んで助かったよ。さっさと依頼人のところへ帰ろう」
意外な所で頼りになるアーサーと共に依頼人のところへ戻っていった。
「ローリーポーリーを捕獲してきました」
そう告げると依頼人はひどくびっくりした顔をみせた。
「ローリーポーリーを捕まえた? よく無事だったな」
最後の言葉に引っかかりを覚えた僕は依頼人に尋ねた。
「無事ってどういう意味ですか?」
依頼人は一瞬、しまったというような顔をしたが、すぐに肩をすくめた。
「なに、ローリーポーリーを捕獲しようとすると、ローリーポーリーを捕食するヘビが出てくるんだよ。幸い君達はそのヘビには出会わなかったみたいだね」
「いえ、出会いましたよ。こちらを狙ってきそうだったんで、彼がローリーポーリーでヘビの気をそらしてくれました」
そう告げるとアーサーが得意そうに胸を張っている。
いや、そこで威張るような話じゃないからね。
「なるほど! そんな手があったんだね。今後の参考にさせてもらうよ」
そう言って依頼人はケージを出してきた。
その中に捕まえたローリーポーリーを入れていく。
しばらくして元の姿に戻ったローリーポーリー達はのそのそとケージの中を這い回りだした。
大量のダンゴムシがケージの中を這い回る姿なんてあんまり見たいとは思わないな。
「このローリーポーリーはどうするんですか?」
「こいつらは畑に放つんだよ。そうしたら畑の土を軟らかくしてくれるんだ」
依頼人はホクホク顔で僕達に報酬を支払うと、ローリーポーリー達を畑へと放した。
ローリーポーリー達は畑をのそのそと這い回りながら土を食べている。
じっと見ているとローリーポーリー達はフンを出すと再び土を食べ始めた。
そうやって土壌を柔らかくしているようだ。
僕達は報酬を受け取ると冒険者ギルドへと戻った。
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