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6 お茶会
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私を連れてきた事がそんなに驚くような事なのかしら?
エイブラムさんのお母さんの反応に首を傾げていると、お母さんはすぐに何事もなかったかのように優雅な笑みを浮かべた。
「エイブラム。そちらのお嬢さんはどなた?」
エイブラムさんのお母さんは優雅な仕草で階段を降りてくると、私の隣に立つエイブラムさんに説明を促した。
「パーセル村で保護したアリスです。どうやら他国から連れてこられたみたいです。騎士団の中に置いておくのも申し訳ないのでこちらに連れてきました。すみませんが面倒を見てやってもらえませんか?」
エイブラムさんのお母さんは「あらあら」と言って私の手を取った。
「それは大変だったわね。こちらへいらっしゃい。先ずはその色気のない服を着替えましょうね」
そう言って私の体を自分の方に引き寄せると、エイブラムさんにさっさと行けとばかりに手を振った。
「ほら。あなたは早く騎士団に戻りなさい。まさかアリスを口実にサボりに来たんじゃないでしょうね?」
エイブラムさんは母親の言動に苦笑しながらも私に軽く会釈をすると、玄関から出て行った。
「自己紹介がまだだったわね。ガブリエラ・ジュンクスよ。夫は王都に勤めているからたまにしかこちらに帰って来ないの。エイブラムも仕事上、家を空ける事が多いから女同士仲良くしましょう」
エイブラムさんと同じ青い瞳が優しく私に笑いかけてくれる。
いきなり家に来た見ず知らずの私にそんなに無防備に歓迎しくれて大丈夫なのかしら。
それでも見知らぬ土地で放り出されるよりは余程いい。
元の世界に戻れないならば、この世界で生きていけるようにならないとね。
ガブリエラさんは近くにいた侍女に声をかける。
「お風呂の準備をしてアリスを入れてあげて。それからわたくしのドレスの中から彼女に似合う物を探してちょうだい」
「かしこまりました、奥様」
何人かの侍女がその場を下がると、年嵩の侍女が私達に近寄ってきた。
「奥様。お茶の準備が整いました。こちらへどうぞ」
お茶の準備と言われて、この世界に来てまだ何も口に入れていない事に気付いた。
ガブリエラさんの後に付いて行くとそこは庭が見えるサンルームで、お茶と一緒にお菓子も準備されていた。
ガブリエラさんが席に着くのを待って、私も向かいに腰を下ろした。
コボコボとカップにお茶が注がれて、フルーツのような香りが辺りに漂う。
すぐにカップを手にとっていいのかしら?
迷っているとガブリエラさんが優しく指導をしてくれた。
「アリスはお客様の立場だから、わたくしが口を付けてから飲めばいいのよ。少しずつ教えてあげるわ」
「あ、はい。ありがとうございます」
ガブリエラさんがお茶を一口飲むのを待って私もお茶を飲んだ。
温かい飲み物が喉を通って体を暖めてくれる。
ホッとしたのと同時にポロリと涙が零れた。
「アリス、どうしたの? 何処か痛いの?」
ガブリエラさんが少し焦ったような声を出した。
「すみません。ホッとしたら涙が…」
痛くて泣いたんじゃないとアピールすると、ガブリエラさんは安堵したように微笑んだ。
「知らない場所に連れてこられたのなら当然だわ。ここにはアリスを傷付けるような人はいないから安心してちょうだい」
お茶と一緒に美味しいお菓子を堪能していると、年嵩の侍女がガブリエラさんに近寄ってきた。
「お風呂の準備が整いました」
ガブリエラさんが軽く頷くと、別の侍女が私に声をかけてきた。
「アリス様。お風呂にご案内いたします」
椅子を引かれて立ち上がると、こちらへ、と促される。
「ガブリエラ様、失礼します」
黙って行くのは駄目だろうと思って、ガブリエラさんに声をかけるとニコリと微笑まれた。
「アリスのドレス姿、楽しみだわ。綺麗にして貰ってね」
私にドレスが似合うとは思えないんだけど、制服のスカートじゃ駄目みたいね。
だって侍女の皆さんだって、来ているメイド服のスカートは足をすっぽり隠しているんだから。
私はこっそりとため息をつきながら、侍女の後を付いて行った。
エイブラムさんのお母さんの反応に首を傾げていると、お母さんはすぐに何事もなかったかのように優雅な笑みを浮かべた。
「エイブラム。そちらのお嬢さんはどなた?」
エイブラムさんのお母さんは優雅な仕草で階段を降りてくると、私の隣に立つエイブラムさんに説明を促した。
「パーセル村で保護したアリスです。どうやら他国から連れてこられたみたいです。騎士団の中に置いておくのも申し訳ないのでこちらに連れてきました。すみませんが面倒を見てやってもらえませんか?」
エイブラムさんのお母さんは「あらあら」と言って私の手を取った。
「それは大変だったわね。こちらへいらっしゃい。先ずはその色気のない服を着替えましょうね」
そう言って私の体を自分の方に引き寄せると、エイブラムさんにさっさと行けとばかりに手を振った。
「ほら。あなたは早く騎士団に戻りなさい。まさかアリスを口実にサボりに来たんじゃないでしょうね?」
エイブラムさんは母親の言動に苦笑しながらも私に軽く会釈をすると、玄関から出て行った。
「自己紹介がまだだったわね。ガブリエラ・ジュンクスよ。夫は王都に勤めているからたまにしかこちらに帰って来ないの。エイブラムも仕事上、家を空ける事が多いから女同士仲良くしましょう」
エイブラムさんと同じ青い瞳が優しく私に笑いかけてくれる。
いきなり家に来た見ず知らずの私にそんなに無防備に歓迎しくれて大丈夫なのかしら。
それでも見知らぬ土地で放り出されるよりは余程いい。
元の世界に戻れないならば、この世界で生きていけるようにならないとね。
ガブリエラさんは近くにいた侍女に声をかける。
「お風呂の準備をしてアリスを入れてあげて。それからわたくしのドレスの中から彼女に似合う物を探してちょうだい」
「かしこまりました、奥様」
何人かの侍女がその場を下がると、年嵩の侍女が私達に近寄ってきた。
「奥様。お茶の準備が整いました。こちらへどうぞ」
お茶の準備と言われて、この世界に来てまだ何も口に入れていない事に気付いた。
ガブリエラさんの後に付いて行くとそこは庭が見えるサンルームで、お茶と一緒にお菓子も準備されていた。
ガブリエラさんが席に着くのを待って、私も向かいに腰を下ろした。
コボコボとカップにお茶が注がれて、フルーツのような香りが辺りに漂う。
すぐにカップを手にとっていいのかしら?
迷っているとガブリエラさんが優しく指導をしてくれた。
「アリスはお客様の立場だから、わたくしが口を付けてから飲めばいいのよ。少しずつ教えてあげるわ」
「あ、はい。ありがとうございます」
ガブリエラさんがお茶を一口飲むのを待って私もお茶を飲んだ。
温かい飲み物が喉を通って体を暖めてくれる。
ホッとしたのと同時にポロリと涙が零れた。
「アリス、どうしたの? 何処か痛いの?」
ガブリエラさんが少し焦ったような声を出した。
「すみません。ホッとしたら涙が…」
痛くて泣いたんじゃないとアピールすると、ガブリエラさんは安堵したように微笑んだ。
「知らない場所に連れてこられたのなら当然だわ。ここにはアリスを傷付けるような人はいないから安心してちょうだい」
お茶と一緒に美味しいお菓子を堪能していると、年嵩の侍女がガブリエラさんに近寄ってきた。
「お風呂の準備が整いました」
ガブリエラさんが軽く頷くと、別の侍女が私に声をかけてきた。
「アリス様。お風呂にご案内いたします」
椅子を引かれて立ち上がると、こちらへ、と促される。
「ガブリエラ様、失礼します」
黙って行くのは駄目だろうと思って、ガブリエラさんに声をかけるとニコリと微笑まれた。
「アリスのドレス姿、楽しみだわ。綺麗にして貰ってね」
私にドレスが似合うとは思えないんだけど、制服のスカートじゃ駄目みたいね。
だって侍女の皆さんだって、来ているメイド服のスカートは足をすっぽり隠しているんだから。
私はこっそりとため息をつきながら、侍女の後を付いて行った。
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