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第1章
第1話 プロローグ
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「ぐっ…………!!」
深い闇に包まれ、腐敗臭が漂う中、芋虫のように這いずる物体が存在していた。
その姿は醜くこの世界に存在する豚の魔物、オークよりも醜い姿をしている。
闇に包まれているのは、ある施設の地下空間にいるため、そして、漂う腐敗臭は色々な生物の死骸が積み重なっているからだ。
その中には人間の死体も多い。
というよりも、半分以上は人間のものと言った方が良い。
『おのれー!! おのれーー!!』
この這いずる物体は、姿から想像できないが、元は人の姿をしていた。
彼は、境遇に恵まれていなかった。
しかし、それにもめげず、真面目で懸命に過ごしてきたつもりだ。
それが今では醜い廃棄物とされ、様々な死肉の中で這いずることしかできないでいる。
爛れて固まり、もう皮膚とも呼べないような外装に、片目が微かに開いている。
所詮は光も入らないような地下廃棄施設。
目が開こうが何も視野には入らない。
体内も同様に変容しており、口は僅かに開いても声のような物は発せられない。
辛うじて小さく呻き声を上げられるくらいだ。
意識だけはしっかりしており、彼は心の中で怒りの言葉を発し続ける。
『おのれー!! 死んでたまるか!! どいつもこいつもぶっ殺してやる!!』
声も出せず、何もできない。
自分をこのような姿へと変えた者たち、それとここに来ることになった原因を作った者たちの顔ばかりが浮かぶ。
どいつもこいつも、彼が苦しむことばかりを強いてきた者だ。
そいつらへの怒りや恨みが、辛うじて彼の心を折れないように繋ぎとめていた。
「ゔ~……!! ゔ~……!!」
声なのか、それともただ呼吸をしている音なのか分からないような音が、彼の口から小さく漏れる。
ここは死体の廃棄所の中でも廃棄口の真下。
いつまた廃棄された死体が上から落ちて来るか分からない。
死体に埋もれ、圧迫死のようなことにはなりたくない。
絶対に生き延びる。
そのためには、この場を離れないといけない。
手足もなく、自分の体ながら自由に動かすことができない。
それも怒りを助長させる要因になる。
『……まるで芋虫。いや、芋虫の方がまだ見られるか……』
僅かずつだが動ける。
しかし、自分でもこの姿を滑稽だと思えてくる。
芋虫は特に女性に嫌われるが、今の自分の姿を考えると、芋虫の方が遥かにましに思えるはずだ。
『クックック……』
芋虫の方が上なんて、もう笑うしかない。
内心で、自嘲しながら、彼はゆっくりと地下の奥へと這いずって行った。
この地下処理場は光が入らず、暗闇で何も見えない。
そのため、誰も見ることはできないが、僅かに開いている彼の目からは、大粒の涙が自然と流れていた。
深い闇に包まれ、腐敗臭が漂う中、芋虫のように這いずる物体が存在していた。
その姿は醜くこの世界に存在する豚の魔物、オークよりも醜い姿をしている。
闇に包まれているのは、ある施設の地下空間にいるため、そして、漂う腐敗臭は色々な生物の死骸が積み重なっているからだ。
その中には人間の死体も多い。
というよりも、半分以上は人間のものと言った方が良い。
『おのれー!! おのれーー!!』
この這いずる物体は、姿から想像できないが、元は人の姿をしていた。
彼は、境遇に恵まれていなかった。
しかし、それにもめげず、真面目で懸命に過ごしてきたつもりだ。
それが今では醜い廃棄物とされ、様々な死肉の中で這いずることしかできないでいる。
爛れて固まり、もう皮膚とも呼べないような外装に、片目が微かに開いている。
所詮は光も入らないような地下廃棄施設。
目が開こうが何も視野には入らない。
体内も同様に変容しており、口は僅かに開いても声のような物は発せられない。
辛うじて小さく呻き声を上げられるくらいだ。
意識だけはしっかりしており、彼は心の中で怒りの言葉を発し続ける。
『おのれー!! 死んでたまるか!! どいつもこいつもぶっ殺してやる!!』
声も出せず、何もできない。
自分をこのような姿へと変えた者たち、それとここに来ることになった原因を作った者たちの顔ばかりが浮かぶ。
どいつもこいつも、彼が苦しむことばかりを強いてきた者だ。
そいつらへの怒りや恨みが、辛うじて彼の心を折れないように繋ぎとめていた。
「ゔ~……!! ゔ~……!!」
声なのか、それともただ呼吸をしている音なのか分からないような音が、彼の口から小さく漏れる。
ここは死体の廃棄所の中でも廃棄口の真下。
いつまた廃棄された死体が上から落ちて来るか分からない。
死体に埋もれ、圧迫死のようなことにはなりたくない。
絶対に生き延びる。
そのためには、この場を離れないといけない。
手足もなく、自分の体ながら自由に動かすことができない。
それも怒りを助長させる要因になる。
『……まるで芋虫。いや、芋虫の方がまだ見られるか……』
僅かずつだが動ける。
しかし、自分でもこの姿を滑稽だと思えてくる。
芋虫は特に女性に嫌われるが、今の自分の姿を考えると、芋虫の方が遥かにましに思えるはずだ。
『クックック……』
芋虫の方が上なんて、もう笑うしかない。
内心で、自嘲しながら、彼はゆっくりと地下の奥へと這いずって行った。
この地下処理場は光が入らず、暗闇で何も見えない。
そのため、誰も見ることはできないが、僅かに開いている彼の目からは、大粒の涙が自然と流れていた。
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