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第1章
第13話 半島消失
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「こっちで合っているのか?」
「はい!」
研究所を後にした限たち一行。
南東の国へ行くにしても、まずは近くの村へ向かおうと、東へ向けて歩を進めた。
「こちらの方角に、小さいですが村があるはずです」
聖女見習いとして国中を回った経験のあるレラが、案内人として限たちを導く。
レラの記憶が確かなら、もう少しといったところだ。
「楽しみだ!」
「ワウッ!」
レラの案内する村がどんなところなのか気になるのか、ゼータとアルバは楽しそうだ。
特にゼータは、アルバの背の上で飛び跳ねている。
アルバはゼータのことを気に入っているのか、特に気にしている様子もない。
「……それにしても、久々の娑婆は気分が良いな……」
ハッキリ言って、限も機嫌がいい。
数年ぶりに日の当たる場所を歩いているからだろう。
これまで様々な生物の死臭が蔓延している、光も感じることのできない所で過ごしていたため、それだけのことがとても心地いい。
「あっ! ありました!」
「おっ! 本当だ」
レラが指し示す先に目を向けると、村の入り口らしき塀が見えて来た。
そして、限たちは入り口の人間に説明して、今日の寝床を用意してもらえないか頼み込んだのだった。
◆◆◆◆◆
「あそこだ……」
限たちが後にした翌日、研究所にはある集団が迫っていた。
全員が音を立てず、険しい森を移動している。
それを見るだけで、相当な手練れの集団だということがうかがえる。
その中の一人が小さく声を出し、研究所まであと少しと言う所で全員が木の陰に隠れた。
“スッ!!”
“バババッ……!!”
指揮官のハンドサインによって、隠れていた全員が一斉に動き出す。
研究所のある半島に続く道が破壊されているが、そんな悪路を苦にするでもなく研究所の入り口へ向かって一直線に突き進む。
そして、研究所内部に入ってすぐ、彼らは違和感に包まれた。
「……おかしい。何の音も聞こえてこない」
「それどころか生物の反応がどこからも感じられないな……」
違和感を感じた侵入者たちは、予定外の状況に僅かに戸惑う。
本来なら入り口に近付いた時点で、何かしらの妨害が入ると思っていたからだ。
しかし、蓋を開けてみれば道が破壊されているし、研究所内は何の音も聞こえてこない。
思わず足を止めてしまう事態になってしまった。
「……ともかく、散開して研究員を探し、生け捕りにしろ!」
「「「「「ハッ!」」」」」
隊長の男の指示を受け、全員がバラバラになって行動を開始する。
侵入者たちそれぞれが研究所内をくまなく探すが、死人以外に人の姿は見つからない。
「隊長! 生存者は見つかりません!」
「研究資料も消失しております!」
しばらくの間全員で探し回ったが、研究所内に生存者は発見されなかった。
しかも、ここで研究していた資料も跡形もなくなっている状況だ。
全員が集まり、そのことを隊長の男に説明する。
「奴らここを捨てやがったな!!」
入ってすぐにこのことは分かっていた。
しかし、これがフェイクだったとしたら後々面倒になる。
そのため、内部を探し回ったのだが、やはり研究員たちはここを捨てていなくなってしまったようだ。
無駄に時間を使わされたことで、侵入者たちはここにいない研究員たちへ怒りが沸き上がっていた。
「……いない者は仕方がない。予定通りおこない、帰還するぞ!」
「「「「「了解しました!」」」」」
隊長の男の指示により全員がまたも散開し、研究所の至る所に箱のような物を置き始めた。
そして、その箱の設置は研究所内だけにとどまらず、研究所が大部分を占める半島にも設置し始めた。
「設置した者は半島から退避!」
「「「「「ハッ!!」」」」」
大量の小箱を設置し終えた侵入者たちは、隊長の指示通りに半島から順次脱出して行った。
全員が脱出し終えたことを確認した隊長の男は、懐から小さなコントローラーのような物を取り出す。
そして、避難した全員に分かるように、手の指を折ってカウントダウンのような合図を送る。
“ズンッ!!”“ボガッ!!”“ドンッ!!”
指を使ったカウントダウンがゼロになった所で、隊長の男はコントローラーに付いていたスイッチをオンにした。
そのスイッチが入ったことによって、設置した箱が次々と爆発を起こしていった。
小さいにもかかわらず、その破壊力は巨大。
研究所はあっという間に吹き飛ぶ。
それどころか半島自体が破壊されて行き、瓦礫が海へと崩れ落ちて行った。
爆発が終わり、巻き上がった煙が治まり始めると、少しずつ結果が見え始めた。
小さいとは言っても、大量に設置された爆発によって半島は崩れて消失していた。
「よしっ、帰るぞ!」
「「「「「ハッ!!」」」」」
結果に満足したように頷くと、侵入者たちはその場から去っていった。
◆◆◆◆◆
「……えっ? ここですか?」
村に着いた限たちは村長に会うことができ、寝床にできる所がないか尋ねた。
すると、村長に連れられて行くと、ボロッボロの家の前へ案内された。
建物として辛うじて体を成しているだけの家に、レラは思わず村長に聞き返した。
「すまんの。旅の方を泊められるのがここしかなくての……」
村は人を泊められるような施設がなく、各々の家庭としても受け入れられる状況ではない。
そのため、用意できるところと言ったら、以前に人が住んでいて、今は放置された廃屋しか存在していないらしい。
「……まぁ、良いんじゃないか? ここで今日を凌げばいい」
「そうですね……」
壁はボロボロではあるが、柱の方は無事なように見える。
それを確認した限は、特に困った様子もなく受け入れた。
限が良いとなれば、レラは否定しづらい。
そのため、レラも渋々ここを受け入れたのだった。
「村長さん。この建物はいじって良いのか?」
「あぁ、誰も住んでおらんから好きにしてくれ」
「感謝する!」
紹介が済み、この場を後にしようとしている村長の背中を呼び止め、限は短く質問する。
壁に穴が開いていたりするのを、応急処置してしまおうと考えたのだ。
その問いに対し、村長はすぐに返答する。
所詮は誰も使わない廃屋なのだから、別に興味が無いのだろう。
ボロボロの廃屋とは言っても、急に来た自分たちに休める場所を紹介してくれた村長に、限は感謝の言葉を返した。
「穴だらけなだけで、こんなの魔法で治せば簡単だな」
村長がいなくなり、建物の中に入った限たちは一先ず埃を外に掃き出した。
それが一通り済むと、限は穴が開いて時折風が入り込んで来る壁に目を向けた。
そして、限が手を向けると地面の土がその壁に密着し始め、開いていた穴をあっという間に埋めてしまった。
「おぉ! 限は土魔法が上手いな!」
小人族という珍しい種族のゼータは、見つかったら騒ぎになるかもしれない。
そのため、村長や村の人間に見つからないように、レラのポケットの中に隠れていてもらった。
村長がいなくなり、ポケットから出たゼータは、限の魔法を見て驚いたような声をあげた。
それもそのはず、限が魔法を使う所を初めて見たからだ。
研究所からこの村に着くまでに魔物が数体出たが、ほとんどアルバかレラの魔法で処理していたので、ゼータは限の存在理由が分からないでいた。
しかし、あっという間に緻密な魔法を行使する様を見て、只者ではないと察知したようだ。
「限様は何でも出来るのです!」
「……何でもは言い過ぎだ! 所詮は実験によって得た力だから何とも言えないな……」
努力によって使いこなせるようになった魔法を褒められるのは嬉しいが、自分へ地獄の実験をおこなった研究所のお陰でもあることが気に喰わない。
そんな若干複雑な思いをしつつも、限はあっという間に家全体の穴を修復し、ボロボロの家を立派な家へと変化させたのだった。
「さてと、家も治ったし、夕飯食って寝るか……」
限が家を治している間に、レラが夕食の用意をしてくれていた。
もう日も暮れて暗くなってきたので、限たちは綺麗になった家で夕食を取って眠りについたのだった。
“ズドーーーン!!”
「っ!?」
翌日、レラが昼飯を準備していた頃、遠くの方から爆発音が聞こえ、僅かに振動も地面から伝わってきた。
その音が聞こえて来た方角を見て、限は険しい表情へと変わったのだった。
「はい!」
研究所を後にした限たち一行。
南東の国へ行くにしても、まずは近くの村へ向かおうと、東へ向けて歩を進めた。
「こちらの方角に、小さいですが村があるはずです」
聖女見習いとして国中を回った経験のあるレラが、案内人として限たちを導く。
レラの記憶が確かなら、もう少しといったところだ。
「楽しみだ!」
「ワウッ!」
レラの案内する村がどんなところなのか気になるのか、ゼータとアルバは楽しそうだ。
特にゼータは、アルバの背の上で飛び跳ねている。
アルバはゼータのことを気に入っているのか、特に気にしている様子もない。
「……それにしても、久々の娑婆は気分が良いな……」
ハッキリ言って、限も機嫌がいい。
数年ぶりに日の当たる場所を歩いているからだろう。
これまで様々な生物の死臭が蔓延している、光も感じることのできない所で過ごしていたため、それだけのことがとても心地いい。
「あっ! ありました!」
「おっ! 本当だ」
レラが指し示す先に目を向けると、村の入り口らしき塀が見えて来た。
そして、限たちは入り口の人間に説明して、今日の寝床を用意してもらえないか頼み込んだのだった。
◆◆◆◆◆
「あそこだ……」
限たちが後にした翌日、研究所にはある集団が迫っていた。
全員が音を立てず、険しい森を移動している。
それを見るだけで、相当な手練れの集団だということがうかがえる。
その中の一人が小さく声を出し、研究所まであと少しと言う所で全員が木の陰に隠れた。
“スッ!!”
“バババッ……!!”
指揮官のハンドサインによって、隠れていた全員が一斉に動き出す。
研究所のある半島に続く道が破壊されているが、そんな悪路を苦にするでもなく研究所の入り口へ向かって一直線に突き進む。
そして、研究所内部に入ってすぐ、彼らは違和感に包まれた。
「……おかしい。何の音も聞こえてこない」
「それどころか生物の反応がどこからも感じられないな……」
違和感を感じた侵入者たちは、予定外の状況に僅かに戸惑う。
本来なら入り口に近付いた時点で、何かしらの妨害が入ると思っていたからだ。
しかし、蓋を開けてみれば道が破壊されているし、研究所内は何の音も聞こえてこない。
思わず足を止めてしまう事態になってしまった。
「……ともかく、散開して研究員を探し、生け捕りにしろ!」
「「「「「ハッ!」」」」」
隊長の男の指示を受け、全員がバラバラになって行動を開始する。
侵入者たちそれぞれが研究所内をくまなく探すが、死人以外に人の姿は見つからない。
「隊長! 生存者は見つかりません!」
「研究資料も消失しております!」
しばらくの間全員で探し回ったが、研究所内に生存者は発見されなかった。
しかも、ここで研究していた資料も跡形もなくなっている状況だ。
全員が集まり、そのことを隊長の男に説明する。
「奴らここを捨てやがったな!!」
入ってすぐにこのことは分かっていた。
しかし、これがフェイクだったとしたら後々面倒になる。
そのため、内部を探し回ったのだが、やはり研究員たちはここを捨てていなくなってしまったようだ。
無駄に時間を使わされたことで、侵入者たちはここにいない研究員たちへ怒りが沸き上がっていた。
「……いない者は仕方がない。予定通りおこない、帰還するぞ!」
「「「「「了解しました!」」」」」
隊長の男の指示により全員がまたも散開し、研究所の至る所に箱のような物を置き始めた。
そして、その箱の設置は研究所内だけにとどまらず、研究所が大部分を占める半島にも設置し始めた。
「設置した者は半島から退避!」
「「「「「ハッ!!」」」」」
大量の小箱を設置し終えた侵入者たちは、隊長の指示通りに半島から順次脱出して行った。
全員が脱出し終えたことを確認した隊長の男は、懐から小さなコントローラーのような物を取り出す。
そして、避難した全員に分かるように、手の指を折ってカウントダウンのような合図を送る。
“ズンッ!!”“ボガッ!!”“ドンッ!!”
指を使ったカウントダウンがゼロになった所で、隊長の男はコントローラーに付いていたスイッチをオンにした。
そのスイッチが入ったことによって、設置した箱が次々と爆発を起こしていった。
小さいにもかかわらず、その破壊力は巨大。
研究所はあっという間に吹き飛ぶ。
それどころか半島自体が破壊されて行き、瓦礫が海へと崩れ落ちて行った。
爆発が終わり、巻き上がった煙が治まり始めると、少しずつ結果が見え始めた。
小さいとは言っても、大量に設置された爆発によって半島は崩れて消失していた。
「よしっ、帰るぞ!」
「「「「「ハッ!!」」」」」
結果に満足したように頷くと、侵入者たちはその場から去っていった。
◆◆◆◆◆
「……えっ? ここですか?」
村に着いた限たちは村長に会うことができ、寝床にできる所がないか尋ねた。
すると、村長に連れられて行くと、ボロッボロの家の前へ案内された。
建物として辛うじて体を成しているだけの家に、レラは思わず村長に聞き返した。
「すまんの。旅の方を泊められるのがここしかなくての……」
村は人を泊められるような施設がなく、各々の家庭としても受け入れられる状況ではない。
そのため、用意できるところと言ったら、以前に人が住んでいて、今は放置された廃屋しか存在していないらしい。
「……まぁ、良いんじゃないか? ここで今日を凌げばいい」
「そうですね……」
壁はボロボロではあるが、柱の方は無事なように見える。
それを確認した限は、特に困った様子もなく受け入れた。
限が良いとなれば、レラは否定しづらい。
そのため、レラも渋々ここを受け入れたのだった。
「村長さん。この建物はいじって良いのか?」
「あぁ、誰も住んでおらんから好きにしてくれ」
「感謝する!」
紹介が済み、この場を後にしようとしている村長の背中を呼び止め、限は短く質問する。
壁に穴が開いていたりするのを、応急処置してしまおうと考えたのだ。
その問いに対し、村長はすぐに返答する。
所詮は誰も使わない廃屋なのだから、別に興味が無いのだろう。
ボロボロの廃屋とは言っても、急に来た自分たちに休める場所を紹介してくれた村長に、限は感謝の言葉を返した。
「穴だらけなだけで、こんなの魔法で治せば簡単だな」
村長がいなくなり、建物の中に入った限たちは一先ず埃を外に掃き出した。
それが一通り済むと、限は穴が開いて時折風が入り込んで来る壁に目を向けた。
そして、限が手を向けると地面の土がその壁に密着し始め、開いていた穴をあっという間に埋めてしまった。
「おぉ! 限は土魔法が上手いな!」
小人族という珍しい種族のゼータは、見つかったら騒ぎになるかもしれない。
そのため、村長や村の人間に見つからないように、レラのポケットの中に隠れていてもらった。
村長がいなくなり、ポケットから出たゼータは、限の魔法を見て驚いたような声をあげた。
それもそのはず、限が魔法を使う所を初めて見たからだ。
研究所からこの村に着くまでに魔物が数体出たが、ほとんどアルバかレラの魔法で処理していたので、ゼータは限の存在理由が分からないでいた。
しかし、あっという間に緻密な魔法を行使する様を見て、只者ではないと察知したようだ。
「限様は何でも出来るのです!」
「……何でもは言い過ぎだ! 所詮は実験によって得た力だから何とも言えないな……」
努力によって使いこなせるようになった魔法を褒められるのは嬉しいが、自分へ地獄の実験をおこなった研究所のお陰でもあることが気に喰わない。
そんな若干複雑な思いをしつつも、限はあっという間に家全体の穴を修復し、ボロボロの家を立派な家へと変化させたのだった。
「さてと、家も治ったし、夕飯食って寝るか……」
限が家を治している間に、レラが夕食の用意をしてくれていた。
もう日も暮れて暗くなってきたので、限たちは綺麗になった家で夕食を取って眠りについたのだった。
“ズドーーーン!!”
「っ!?」
翌日、レラが昼飯を準備していた頃、遠くの方から爆発音が聞こえ、僅かに振動も地面から伝わってきた。
その音が聞こえて来た方角を見て、限は険しい表情へと変わったのだった。
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