28 / 179
第1章
第28話 カマキリ退治
しおりを挟む
「もう少しで帰れるな……」
いつものようにアルバの背に乗っている小人族のゼータは、故郷が近いために嬉しそうに呟いた。
アデマス王国の南のミゲカリ王国。
その南のフォノターナ王国を抜け、更に南のソーリオ王国を通ってきた限たち一行。
南下の旅も、もう少しで目的のヴェールデ王国にたどり着ける。
ゼータを送り届ける間に、報復対象である研究所の人間たちの行方を知れればと思っていたのだが、ギルドにはその情報が入って来ていないと言われるばかりで全く手掛かりがない。
とりあえずゼータを送り届けてから考えるつもりだが、こうなったら東大陸全ての国を回ってみるしかないかもしれない。
「結構遠かったな……」
「でも、資金があったので、無駄な時間をかけずに済みましたね」
「あぁ……」
この世界において最大の大陸である東大陸。
馬車を使ったりしてなるべく最短距離を通ってきたつもりだが、3ヵ月くらい経っただろうか。
そう考えると、相当な距離を通って来たものだ。
レラの言うように、宿代を稼がなくて済んだ分無駄な時間をかけずに来れた。
もしも資金稼ぎをしつつの旅だったら、もっと時間がかかっていたことだろう。
「でも、それ人から巻き上げたやつだろ?」
「正当な報酬だ!」
「まぁ、確かに……」
限とレラの会話に、ゼータがツッコミを入れる。
その資金というのも、A級冒険者パーティーと揉めた時に得たものだ。
たいした苦労もせずに得た資金のため、ゼータとしては人の金という思いがあるようだ。
しかし、限からしてみれば、巻き上げたというのは少々心外だ。
お互いが了承したうえで戦って、勝利して得た資金なのだから後ろめたい思いは一切していない。
かなり吹っ掛けた条件だったと思うが、限の言っていることも間違いではないので、ゼータとしては渋々受け入れるしかなかった。
「えっ? ヴェールデ方面に魔物の大群?」
ヴェールデ王国との国境付近の町へと辿り着いた限たちが、いつものように研究員たちの情報を聞くためにギルドへ向かうと、現在ヴェールデへの移動は禁止されているとギルド職員に言われた。
その理由を尋ねると、返ってきた答えがこれだった。
「えぇ、ですので、討伐に参加する冒険者を募集しております」
「いや、俺たちDランクですけど……」
魔物の大群により禁止されているなら、討伐が済むのを待つしかない。
そのための討伐隊も2日後に出発するということなので、限たちは観光でもしていようかと思っていたのだが、ギルド職員からはその討伐隊に参加してほしいという感じで説明された。
しかし、限が言うように、まだDランクの人間を加えるのはどうかと思う。
「限さんは以前A級パーティーの人間に勝利したと情報を得ているのですが……」
資金を得たこともあり、ギルドの仕事をたいしていないため、限たちはまだDランクのままだ。
そんな人間に参戦を促してくることを疑問に思っていると、以前の決闘のことが知られていた。
「ギルド間で知れ渡っているのですか?」
「はい」
ギルド間で情報がやり取りされているとはいっても、ちょっとした揉め事までやり取りされているとは思いもしなかった。
ランクが上がって、指名依頼でも来たら面倒だからと依頼を受けずにいたというのもあったのだが、そんな情報が広がっているのなら、無駄なことだったようだ。
「もちろん、他の冒険者に言いふらすようなことをしてはいません。しかし、なかなか無いことなので広まったのだと思います」
Dランクの冒険者が、Aランクパーティーの人間と決闘をすること自体珍しいことだ。
しかもそれに勝利したとなったら、ギルド間で限たちの情報をやり取りするのは当然といったところだ。
それでも本来は指名依頼をすることはないが、魔物の氾濫となるとそうも言っていられない。
強い人間は、ランクに関わらず必要とするところだ。
「魔物の種類は何ですか?」
「ブル・マンティデです」
とりあえず、魔物の大群を相手にするにしても、どんな魔物なのかが気になる。
その魔物の種類を尋ねたレラへ、ギルド職員はすんなり答えた。
相手にする魔物はブル・マンティデで、その名の通り青いカマキリだ。
水系統の魔法を使うなかなか危険な魔物で有名だ。
水辺に生息することが多いということだが、川で国境を分けているヴェールデとソーリオはなら出現するのも分からなくない。
「ヴェールデに行くのでしたら、参戦して魔物を倒すのが早いかと……」
「しょうがないか……」
ギルド職員の言うように、魔物を回避するために遠回りして向かうよりも、魔物を退治して進んだ方が早い。
急いでいる訳でもないが、もうすぐヴェールデへ入れるというのに遠回りしなければならないというのは面倒だ。
乗り気ではないが、ブル・マンティデ程度の魔物を相手にするのならたいして苦でもない。
そのため、限は討伐に参加することにした。
「おいっ! やたらと数が多くねえか?」
「あぁ、報告の倍はいるんじゃねえか?」
2日後に国境となる川へ集められた討伐隊が向かうと、そこにはうじゃうじゃと青色のカマキリが溢れていた。
人と同じ位の大きさのカマキリが大量にいるのを見ると、普通の冒険者たちは気分が悪くなった。
それに、冒険者の誰かが言っている通り、聞いていたよりも数がいるように思える。
全部倒すとなると、かなりの時間を要するのは分かり切っている。
冒険者たちが慌てているのも仕方がない。
「いいから、さっさと始めてほしいな……」
「そうですね……」
他の冒険者たちと違い、多くのカマキリを見ても限たちは驚きも慌てもしていない。
数が増えてもブル・マンティデなんて危険でもなんでもないからだ。
1人で先走って目立つのも嫌なので、限たちはイラ立ちつつもゴーサインが出るのを待つしかなかった。
「行けっ!!」
「ギギッ!?」
指揮を執るギルマスもようやく腹を決めたのか、限たちが待っていたゴーサインを出した。
その合図によって、大勢の冒険者たちがカマキリたちへ向かって攻めかかって行った。
突然の人間の襲来に、カマキリたちは慌てたように鳴き声を上げた。
「セリャ!!」
「ギッ!!」
一番乗りで攻め入った冒険者が、カマキリの頭を剣で斬り飛ばす。
それによって、残ったカマキリの体からは青っぽい血液のようなものが噴き出した。
「なっ!?」
頭を斬り飛ばした冒険者は、次の個体へ攻撃しようと目を向けた。
しかし、頭が斬り飛ばされて残ったカマキリの体がいきなり攻撃をしてきたため、避けるためにバックステップをとることになった。
「頭を飛ばしても安心するな!! 虫型の魔物は動かなくなるまで確認しないと危険だぞ!!」
丁度それを見たのか、指揮する立場のギルマスが冒険者たちへ声を出す。
ギルマスの言うように、他の種類の魔物は頭さえ潰してしまえばたいてい動かなくなるものだ。
しかし、虫型の魔物は頭を斬り飛ばしただけではすぐには死なず、油断していると攻撃を受けてしまうことになる。
今回のブル・マンティデはカマキリなため、油断していたら鎌でバッサリと斬られるということになりかねない。
十分注意することが必要だ。
「……思ったよりも多かったが、何とかなりそうだな……」
参加した以上、ランクは関係ない。
集められた冒険者たちが倒していっているのを見て、限は安心した。
これなら自分が目立つ様なことをしなくても大丈夫そうだ。
そのため、レラと共に適当にカマキリを倒すことにした。
結局、怪我人は多く出たが、死人は出ることなくカマキリ討伐は完了した。
「これでヴェールデへ行けるな……」
「はい!」
適当に戦っていた限たちはみんな無傷で、一切汚れることすらなく終わりを迎えた。
翌日、魔物討伐参加の報酬を受け取り、限たちはヴェールデへと向かうことにしたのだった。
いつものようにアルバの背に乗っている小人族のゼータは、故郷が近いために嬉しそうに呟いた。
アデマス王国の南のミゲカリ王国。
その南のフォノターナ王国を抜け、更に南のソーリオ王国を通ってきた限たち一行。
南下の旅も、もう少しで目的のヴェールデ王国にたどり着ける。
ゼータを送り届ける間に、報復対象である研究所の人間たちの行方を知れればと思っていたのだが、ギルドにはその情報が入って来ていないと言われるばかりで全く手掛かりがない。
とりあえずゼータを送り届けてから考えるつもりだが、こうなったら東大陸全ての国を回ってみるしかないかもしれない。
「結構遠かったな……」
「でも、資金があったので、無駄な時間をかけずに済みましたね」
「あぁ……」
この世界において最大の大陸である東大陸。
馬車を使ったりしてなるべく最短距離を通ってきたつもりだが、3ヵ月くらい経っただろうか。
そう考えると、相当な距離を通って来たものだ。
レラの言うように、宿代を稼がなくて済んだ分無駄な時間をかけずに来れた。
もしも資金稼ぎをしつつの旅だったら、もっと時間がかかっていたことだろう。
「でも、それ人から巻き上げたやつだろ?」
「正当な報酬だ!」
「まぁ、確かに……」
限とレラの会話に、ゼータがツッコミを入れる。
その資金というのも、A級冒険者パーティーと揉めた時に得たものだ。
たいした苦労もせずに得た資金のため、ゼータとしては人の金という思いがあるようだ。
しかし、限からしてみれば、巻き上げたというのは少々心外だ。
お互いが了承したうえで戦って、勝利して得た資金なのだから後ろめたい思いは一切していない。
かなり吹っ掛けた条件だったと思うが、限の言っていることも間違いではないので、ゼータとしては渋々受け入れるしかなかった。
「えっ? ヴェールデ方面に魔物の大群?」
ヴェールデ王国との国境付近の町へと辿り着いた限たちが、いつものように研究員たちの情報を聞くためにギルドへ向かうと、現在ヴェールデへの移動は禁止されているとギルド職員に言われた。
その理由を尋ねると、返ってきた答えがこれだった。
「えぇ、ですので、討伐に参加する冒険者を募集しております」
「いや、俺たちDランクですけど……」
魔物の大群により禁止されているなら、討伐が済むのを待つしかない。
そのための討伐隊も2日後に出発するということなので、限たちは観光でもしていようかと思っていたのだが、ギルド職員からはその討伐隊に参加してほしいという感じで説明された。
しかし、限が言うように、まだDランクの人間を加えるのはどうかと思う。
「限さんは以前A級パーティーの人間に勝利したと情報を得ているのですが……」
資金を得たこともあり、ギルドの仕事をたいしていないため、限たちはまだDランクのままだ。
そんな人間に参戦を促してくることを疑問に思っていると、以前の決闘のことが知られていた。
「ギルド間で知れ渡っているのですか?」
「はい」
ギルド間で情報がやり取りされているとはいっても、ちょっとした揉め事までやり取りされているとは思いもしなかった。
ランクが上がって、指名依頼でも来たら面倒だからと依頼を受けずにいたというのもあったのだが、そんな情報が広がっているのなら、無駄なことだったようだ。
「もちろん、他の冒険者に言いふらすようなことをしてはいません。しかし、なかなか無いことなので広まったのだと思います」
Dランクの冒険者が、Aランクパーティーの人間と決闘をすること自体珍しいことだ。
しかもそれに勝利したとなったら、ギルド間で限たちの情報をやり取りするのは当然といったところだ。
それでも本来は指名依頼をすることはないが、魔物の氾濫となるとそうも言っていられない。
強い人間は、ランクに関わらず必要とするところだ。
「魔物の種類は何ですか?」
「ブル・マンティデです」
とりあえず、魔物の大群を相手にするにしても、どんな魔物なのかが気になる。
その魔物の種類を尋ねたレラへ、ギルド職員はすんなり答えた。
相手にする魔物はブル・マンティデで、その名の通り青いカマキリだ。
水系統の魔法を使うなかなか危険な魔物で有名だ。
水辺に生息することが多いということだが、川で国境を分けているヴェールデとソーリオはなら出現するのも分からなくない。
「ヴェールデに行くのでしたら、参戦して魔物を倒すのが早いかと……」
「しょうがないか……」
ギルド職員の言うように、魔物を回避するために遠回りして向かうよりも、魔物を退治して進んだ方が早い。
急いでいる訳でもないが、もうすぐヴェールデへ入れるというのに遠回りしなければならないというのは面倒だ。
乗り気ではないが、ブル・マンティデ程度の魔物を相手にするのならたいして苦でもない。
そのため、限は討伐に参加することにした。
「おいっ! やたらと数が多くねえか?」
「あぁ、報告の倍はいるんじゃねえか?」
2日後に国境となる川へ集められた討伐隊が向かうと、そこにはうじゃうじゃと青色のカマキリが溢れていた。
人と同じ位の大きさのカマキリが大量にいるのを見ると、普通の冒険者たちは気分が悪くなった。
それに、冒険者の誰かが言っている通り、聞いていたよりも数がいるように思える。
全部倒すとなると、かなりの時間を要するのは分かり切っている。
冒険者たちが慌てているのも仕方がない。
「いいから、さっさと始めてほしいな……」
「そうですね……」
他の冒険者たちと違い、多くのカマキリを見ても限たちは驚きも慌てもしていない。
数が増えてもブル・マンティデなんて危険でもなんでもないからだ。
1人で先走って目立つのも嫌なので、限たちはイラ立ちつつもゴーサインが出るのを待つしかなかった。
「行けっ!!」
「ギギッ!?」
指揮を執るギルマスもようやく腹を決めたのか、限たちが待っていたゴーサインを出した。
その合図によって、大勢の冒険者たちがカマキリたちへ向かって攻めかかって行った。
突然の人間の襲来に、カマキリたちは慌てたように鳴き声を上げた。
「セリャ!!」
「ギッ!!」
一番乗りで攻め入った冒険者が、カマキリの頭を剣で斬り飛ばす。
それによって、残ったカマキリの体からは青っぽい血液のようなものが噴き出した。
「なっ!?」
頭を斬り飛ばした冒険者は、次の個体へ攻撃しようと目を向けた。
しかし、頭が斬り飛ばされて残ったカマキリの体がいきなり攻撃をしてきたため、避けるためにバックステップをとることになった。
「頭を飛ばしても安心するな!! 虫型の魔物は動かなくなるまで確認しないと危険だぞ!!」
丁度それを見たのか、指揮する立場のギルマスが冒険者たちへ声を出す。
ギルマスの言うように、他の種類の魔物は頭さえ潰してしまえばたいてい動かなくなるものだ。
しかし、虫型の魔物は頭を斬り飛ばしただけではすぐには死なず、油断していると攻撃を受けてしまうことになる。
今回のブル・マンティデはカマキリなため、油断していたら鎌でバッサリと斬られるということになりかねない。
十分注意することが必要だ。
「……思ったよりも多かったが、何とかなりそうだな……」
参加した以上、ランクは関係ない。
集められた冒険者たちが倒していっているのを見て、限は安心した。
これなら自分が目立つ様なことをしなくても大丈夫そうだ。
そのため、レラと共に適当にカマキリを倒すことにした。
結局、怪我人は多く出たが、死人は出ることなくカマキリ討伐は完了した。
「これでヴェールデへ行けるな……」
「はい!」
適当に戦っていた限たちはみんな無傷で、一切汚れることすらなく終わりを迎えた。
翌日、魔物討伐参加の報酬を受け取り、限たちはヴェールデへと向かうことにしたのだった。
1
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる