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第2章
第30話 魔物情報
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「またソーリオに逆戻りだな……」
ゼータと別れ、北西に向かうことになった限たち。
北西の国といっても、ソーリオは東西に横長のため、戻ってきたといってもいい。
ギルドに聞いても、研究員たちの情報が何もなかったので、限としてはなんとなく期待ができないでいた。
「それにしても、パラウニアの料理は美味しかったですね……」
「あぁ、そうだな」
レラの言うパラウニアとは、ゼータたち小人族が住むヴェールデ王国の西に位置する国のことだ。
大陸の中で唯一の、市民の代表がトップに立つ共和制という制度をとっている国だ。
パラウニア共和国は料理が美味いことが有名の国で、どうせソーリオへ戻るのなら寄っていこうということになり、西へと足を向けたのだった。
西へ行ってから北へ向かうなか、毎日料理店へ行って食事をしてきたのだが、話の通りどこもハズレ無しの店ばかりだった。
「ほとんどの感覚がなくなってしまったけど、味覚だけは残っているからな……」
研究所での度重なる実験によって、限の肉体の感覚は色々と狂ってしまった。
しかし、どういう訳か味覚はそのまま残っており、食事は限にとっては唯一と言って良い楽しみだ。
そのため、パラウニアで食べた料理が食べれなくなると、少し残念な思いがしていた。
「まぁ、この味覚も地下にいた時は最悪だったけどな……」
地下に投げ捨てられた時、限は味覚が残っていたことが邪魔で仕方がなかった。
生きるためには何かを食べて栄養を得ないといけないため、限は死肉を食らうしかなかった。
何の生物かも分からない死肉はとてもマズく、腹が空くのが嫌でしょうがなかった。
しかし、生き残った今では、味覚が残っていて良かったという思いに変わっていた。
「昔のことを思いだしたら、腹が立ってきた。ゼータのじいちゃんの占いが確かなら、この近くにいてもおかしくないんだろ?」
「そうですね」
あの時の肉の味を思いだすと、研究員たちへの怒りが溢れてきた。
ソーリオに入った時点で、ゼータの祖父が示した範囲からの外とは言っても、そんなに離れた位置ではないことになる。
そうなると、もしかしたら研究員の情報が入ってくる可能性があるため、限はようやく怒りをぶつけられると思い嬉しくなってきた。
「研究員とは言っても、全員同じ場所にいるのでしょうか?」
「……そういやそうだな」
レラの言葉に、限は自分の考えが間違っていたことに今更気付いた。
研究員が全員アデマス王国から逃げ出したのは間違いないようだが、全員が同じ場所にいるとは限らない。
もしかしたら、アデマスから出たら分散しているかもしれないし、そもそも研究員全員の顔を覚えている訳でもないため、全員を殺すというのはかなり難しいのかもしれない。
「仕方ない。研究員とかは関係なく、魔物によるおかしな事件が起きている所か戦争が起きている所に片っ端から手を出すしかないな」
「分かりました!」
研究員の奴らが研究していたのは合成獣だ。
それならば、魔物によって問題が起きている付近にいる可能性が高い気がする。
それと、その合成獣は元々戦争に使うために作られていたという話だ。
戦争が起きている所に現れる可能性もある。
その両方に関わっていけば、遭遇することができるはずだ。
そう考えた限たちは、それらの情報を得に、この町のギルドに向かうことにしたのだった。
「いらっしゃいませ」
「つかぬことをお尋ねしますが、ソーリオの東側で魔物によって問題が起きている所はありませんか?」
ギルドに入り、レラは空いていた受付嬢に近付いて行くと、その女性は笑顔で会釈をしてきた。
その女性に対し、レラは先程限と話した条件の情報を聞くことにした。
戦争に関しては、ソーリオが揉めている国は聞かないので、それはひとまず置いておいた。
「魔物による問題ですか?」
「はい」
聞かれた質問を反復するように呟きながら、受付の女性は資料に目を向け始めた。
どうやらそういった情報が無いわけでもないらしい。
「魔物による問題と言いますと、西の海岸に巨大な魔物が出現したという情報がありますが?」
「巨大な魔物?」
「はい」
女性の話によると、この町から西に位置する海岸付近に巨大な魔物の出現を確認したという話だ。
レラの質問に対して、この答えは間違ってはいないのだが、ゼータの祖父が示した範囲からは外れているように思える。
「海の魔物ということですか?」
「いえ、発見したのは森の中だという話なので断定はできません」
若干期待とは外れているが、小人族の森から来るまでの間に移動したという可能性も考えられる。
そのため、レラはその情報の内容を詳しく聞くことにした。
海岸付近に出現したということは、もしかしたら海の魔物なのかと思ったのだが、どうやら違うかもしれないらしい。
陸に上がる海の魔物や生物もいるため、はっきりとしたことは言えないらしい。
「大きいなら何の魔物なのか分かるんじゃないですか?」
「それが、その魔物を見た商人が言うには、馬車から僅かに見ただけだったらしく、その情報を元に冒険者を派遣したのですが、姿を確認できなかったらしいです」
馬車で走っている最中に森の方で木が倒れるような音がしたのを聞き、そちらに目を向けると、樹を倒しながら森の中へと入って行く巨大な影を見たということだった。
それだけでは魔物かどうかも分からず、念のためギルドが冒険者パーティーを送ってみたそうだ。
たしかにその商人が言った場所の樹々が倒されており、何かが通ったような跡が付いていたのを確認した。
しかし、それが途中で途切れており、何が通り過ぎたのかは分からずじまいだったそうだ。
「本当に魔物なんですか?」
「はい。倒された樹々の幅から推測した大きさからいって、とても普通の生物が通った跡には思えなかったもので……」
樹を倒すような生物なんて、そもそもこの周辺に存在していない。
そうなると、魔物が出現したと考えた方が妥当と言って良いだろう。
最低でも、その魔物は横幅が4mくらいあるのではないかという話だ。
「……だそうです」
質問はレラに任せていたが、限は側にいたのでちゃんと聞いていた。
そのため、レラは短い言葉で限の考えを聞くことにした。
「仕方ない。そこへ行こう」
「はい!」「ワンッ!」
姿を消した巨大な魔物と聞いて、思い当たる魔物が無いわけでもないが、確認する意味でも行ってみるしかない。
そのため、限はレラとアルバと共にそこの森に行ってみることにした。
限の決定に異を唱えることなど無く、レラとアルバはすぐに返事をした。
「こちらは特に依頼などは出ていませんが、よろしいのですか?」
「大丈夫。その魔物の出現した位置の詳細を教えてくれ」
「かしこまりました」
巨大な魔物が出現し、姿を消したのはたしかだが、町に被害が出たとか言う話は出ていない。
実害がないため、いなくなったものをわざわざ探して欲しいと依頼する者などいない。
ギルドとしても、その周辺に行く機会のある冒険者に、ついでに捜索をしてもらえないかと頼んでいるくらいである。
無償とは言っても、もしも町に被害出るかもしれないと分った時には色々と考えないといけないため、冒険者たちもついでならと捜索してくれているらしい。
しかし、深くまで捜索する訳ではないため、何の魔物なのかまだ確認できていないようだ。
そんな状態のため、わざわざその魔物のことを捜索に行こうとする限たちを不思議に思い、受付の女性は確認してきたようだ。
しかし、限たちは以前Aランク冒険者パーティーから巻き上げた資金がまだあるので、資金面では気にする必要もない。
資金が出なくてもいいというなら、止めるのもどうかと思い、受付の女性は地図を出して魔物の出現した位置を説明し始めた。
ゼータと別れ、北西に向かうことになった限たち。
北西の国といっても、ソーリオは東西に横長のため、戻ってきたといってもいい。
ギルドに聞いても、研究員たちの情報が何もなかったので、限としてはなんとなく期待ができないでいた。
「それにしても、パラウニアの料理は美味しかったですね……」
「あぁ、そうだな」
レラの言うパラウニアとは、ゼータたち小人族が住むヴェールデ王国の西に位置する国のことだ。
大陸の中で唯一の、市民の代表がトップに立つ共和制という制度をとっている国だ。
パラウニア共和国は料理が美味いことが有名の国で、どうせソーリオへ戻るのなら寄っていこうということになり、西へと足を向けたのだった。
西へ行ってから北へ向かうなか、毎日料理店へ行って食事をしてきたのだが、話の通りどこもハズレ無しの店ばかりだった。
「ほとんどの感覚がなくなってしまったけど、味覚だけは残っているからな……」
研究所での度重なる実験によって、限の肉体の感覚は色々と狂ってしまった。
しかし、どういう訳か味覚はそのまま残っており、食事は限にとっては唯一と言って良い楽しみだ。
そのため、パラウニアで食べた料理が食べれなくなると、少し残念な思いがしていた。
「まぁ、この味覚も地下にいた時は最悪だったけどな……」
地下に投げ捨てられた時、限は味覚が残っていたことが邪魔で仕方がなかった。
生きるためには何かを食べて栄養を得ないといけないため、限は死肉を食らうしかなかった。
何の生物かも分からない死肉はとてもマズく、腹が空くのが嫌でしょうがなかった。
しかし、生き残った今では、味覚が残っていて良かったという思いに変わっていた。
「昔のことを思いだしたら、腹が立ってきた。ゼータのじいちゃんの占いが確かなら、この近くにいてもおかしくないんだろ?」
「そうですね」
あの時の肉の味を思いだすと、研究員たちへの怒りが溢れてきた。
ソーリオに入った時点で、ゼータの祖父が示した範囲からの外とは言っても、そんなに離れた位置ではないことになる。
そうなると、もしかしたら研究員の情報が入ってくる可能性があるため、限はようやく怒りをぶつけられると思い嬉しくなってきた。
「研究員とは言っても、全員同じ場所にいるのでしょうか?」
「……そういやそうだな」
レラの言葉に、限は自分の考えが間違っていたことに今更気付いた。
研究員が全員アデマス王国から逃げ出したのは間違いないようだが、全員が同じ場所にいるとは限らない。
もしかしたら、アデマスから出たら分散しているかもしれないし、そもそも研究員全員の顔を覚えている訳でもないため、全員を殺すというのはかなり難しいのかもしれない。
「仕方ない。研究員とかは関係なく、魔物によるおかしな事件が起きている所か戦争が起きている所に片っ端から手を出すしかないな」
「分かりました!」
研究員の奴らが研究していたのは合成獣だ。
それならば、魔物によって問題が起きている付近にいる可能性が高い気がする。
それと、その合成獣は元々戦争に使うために作られていたという話だ。
戦争が起きている所に現れる可能性もある。
その両方に関わっていけば、遭遇することができるはずだ。
そう考えた限たちは、それらの情報を得に、この町のギルドに向かうことにしたのだった。
「いらっしゃいませ」
「つかぬことをお尋ねしますが、ソーリオの東側で魔物によって問題が起きている所はありませんか?」
ギルドに入り、レラは空いていた受付嬢に近付いて行くと、その女性は笑顔で会釈をしてきた。
その女性に対し、レラは先程限と話した条件の情報を聞くことにした。
戦争に関しては、ソーリオが揉めている国は聞かないので、それはひとまず置いておいた。
「魔物による問題ですか?」
「はい」
聞かれた質問を反復するように呟きながら、受付の女性は資料に目を向け始めた。
どうやらそういった情報が無いわけでもないらしい。
「魔物による問題と言いますと、西の海岸に巨大な魔物が出現したという情報がありますが?」
「巨大な魔物?」
「はい」
女性の話によると、この町から西に位置する海岸付近に巨大な魔物の出現を確認したという話だ。
レラの質問に対して、この答えは間違ってはいないのだが、ゼータの祖父が示した範囲からは外れているように思える。
「海の魔物ということですか?」
「いえ、発見したのは森の中だという話なので断定はできません」
若干期待とは外れているが、小人族の森から来るまでの間に移動したという可能性も考えられる。
そのため、レラはその情報の内容を詳しく聞くことにした。
海岸付近に出現したということは、もしかしたら海の魔物なのかと思ったのだが、どうやら違うかもしれないらしい。
陸に上がる海の魔物や生物もいるため、はっきりとしたことは言えないらしい。
「大きいなら何の魔物なのか分かるんじゃないですか?」
「それが、その魔物を見た商人が言うには、馬車から僅かに見ただけだったらしく、その情報を元に冒険者を派遣したのですが、姿を確認できなかったらしいです」
馬車で走っている最中に森の方で木が倒れるような音がしたのを聞き、そちらに目を向けると、樹を倒しながら森の中へと入って行く巨大な影を見たということだった。
それだけでは魔物かどうかも分からず、念のためギルドが冒険者パーティーを送ってみたそうだ。
たしかにその商人が言った場所の樹々が倒されており、何かが通ったような跡が付いていたのを確認した。
しかし、それが途中で途切れており、何が通り過ぎたのかは分からずじまいだったそうだ。
「本当に魔物なんですか?」
「はい。倒された樹々の幅から推測した大きさからいって、とても普通の生物が通った跡には思えなかったもので……」
樹を倒すような生物なんて、そもそもこの周辺に存在していない。
そうなると、魔物が出現したと考えた方が妥当と言って良いだろう。
最低でも、その魔物は横幅が4mくらいあるのではないかという話だ。
「……だそうです」
質問はレラに任せていたが、限は側にいたのでちゃんと聞いていた。
そのため、レラは短い言葉で限の考えを聞くことにした。
「仕方ない。そこへ行こう」
「はい!」「ワンッ!」
姿を消した巨大な魔物と聞いて、思い当たる魔物が無いわけでもないが、確認する意味でも行ってみるしかない。
そのため、限はレラとアルバと共にそこの森に行ってみることにした。
限の決定に異を唱えることなど無く、レラとアルバはすぐに返事をした。
「こちらは特に依頼などは出ていませんが、よろしいのですか?」
「大丈夫。その魔物の出現した位置の詳細を教えてくれ」
「かしこまりました」
巨大な魔物が出現し、姿を消したのはたしかだが、町に被害が出たとか言う話は出ていない。
実害がないため、いなくなったものをわざわざ探して欲しいと依頼する者などいない。
ギルドとしても、その周辺に行く機会のある冒険者に、ついでに捜索をしてもらえないかと頼んでいるくらいである。
無償とは言っても、もしも町に被害出るかもしれないと分った時には色々と考えないといけないため、冒険者たちもついでならと捜索してくれているらしい。
しかし、深くまで捜索する訳ではないため、何の魔物なのかまだ確認できていないようだ。
そんな状態のため、わざわざその魔物のことを捜索に行こうとする限たちを不思議に思い、受付の女性は確認してきたようだ。
しかし、限たちは以前Aランク冒険者パーティーから巻き上げた資金がまだあるので、資金面では気にする必要もない。
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