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第2章
第39話 森の魔物
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「あの森だな」
「そうですね」
ギルドから得た情報により、限たちは北の森の前へとたどり着いた。
この先に入ると、魔物が増えてるという話である。
強力な魔物が出現したという話は聞いていないので、何かしらの種に突然変異の個体でも出現したのだろうか。
他の可能性として、限たちを苦しめた研究所の人間がかかわっているという可能性もある。
どちらにしても原因を突き止めようと、限たちは森の中へと進むことにした。
「その前に……」
「どうしました? 限様」
森との境界線に来たところで、限は一旦仲間の前に立って進行を止める。
何かあるのかと、レラたちは首を傾げる。
「魔物によるが、今回の依頼はレラの訓練に当てたいと思う」
「私のですか?」
「あぁ!」
自分の訓練と聞いて、レラはどういうことなのかと疑問に思う。
しかし、限が言うことなので、きっと何かしらの理由があるのあろうと、説明されるのを待った。
「アルバやニールは敷島の人間相手でもなんとかなる気がするが、レラはまだ物足りない」
限が殺した英助程度の実力者なら、アルバやニールでも戦えると限は思っている。
少し前に倒したワニレベルとなると、敷島でもかなり上位の能力者しか倒せることはできないだろう。
そういった者たちは限が相手をする予定なので、気にしなくていい。
ただ、レラの今の実力はそこまで達していない。
英助レベルの相手でも、もしかしたら勝てない程度の実力しかない。
そのために、今回はレラの訓練に当てるということにしたのだ。
「レラにも自分の身を守るくらいの実力を付けてもらわないと、敷島を相手にする時には連れていけない」
厳しいようだが仕方がない。
限ですら敷島相手にまだ勝てる保証がないというのに、今のレラを連れていったらとてもではないが生き残れるとは思えない。
「まぁ、お前は別に俺に付いてくる必要はないんだ。研究員の始末が終わったら別れれば……」
「嫌です!!」
死ぬと分かっているのに、連れていくなんてことなんてできない。
そもそも、レラは敷島の連中とは関係ないのだから付いてくる必要はない。
敷島へと向かう前に、レラとは別れるという選択も提案しようとしたのだが、限の言葉が言い終わる前にレラが強い口調でそれを拒否した。
「私は限様に死ぬまで付いて行きます!」
「いや、死ぬまでって……」
せっかく救った命なのに死ぬなんて言われるのは、何となく違うんじゃないかと思える。
どこかで普通の女性として、普通に生活するという選択も考えてもらいたいところだ。
「戦力にならなければ盾代わりにでも使ってください!!」
「盾って……」
たしかに敷島の人間たちを相手にした時、限も苦戦を強いられることになるだろう。
そうなった時に人間を盾にするという考えも、ありかなしかで考えるとありかもしれない。
但し、盾にするような人間は、殺しても気にならないような相手に限る。
仲間であるレラを盾にするというのは考えていない。
『相変わらず重い女だな……』
限は内心で初めて会った時と同じ思いをしていた。
最初からそうだが、レラの自分に対する感情には時々引いている。
命まで投げ出すようなことを、平気でやりそうだから気が抜けない。
「まあいいや、ともかく今回はなるべくレラに戦闘をさせて能力アップを図ってもらう」
「分かりました!」
なんとなく話がズレたが、目的は話した通りレラの戦闘力向上だ。
理解したレラは、気合が入ったように頷いた。
「アルバとニールも危険な時以外は手を出すなよ」
「ワウッ!」「キュー!」
白狼のアルバと、その背に乗る亀のニール。
2匹の従魔にも手出しは極力控えるように言うと、了解したように返事をしてきた。
話が終わった限たちは、レラを先頭として森の中に入っていった。
「っ!! ゴブリン!」
周囲を警戒しつつ森の中を進んでいると、アルバが何かに反応する。
探知の訓練もさせたいため、いつもはその役をしているアルバも反応しない。
限たちは気付いていたが、そのまま放置していたゴブリンが視界に入った。
レラはすぐさま杖を構え、魔力を練り始めた。
「ハッ!」
溜めた魔力を使って、レラは風魔法を発動させる。
放たれた風の刃が少し離れたゴブリンの首を斬り飛ばす。
まずは1匹倒せたレラは、ひとまず安心したのか息を吐いた。
「オーバーキルだな」
「えっ?」
死体処理は限がおこなった。
ゴブリンの遺体から魔石を取り出し、耳の一部を切り取る。
依頼達成の証明として、魔物の一部を取ってくるように言われていたからだ。
他に素材としての価値もないことだし、その場でゴブリンの死体を焼却処理する。
それが終わった限は、レラの先程の戦闘の注意点を述べることにした。
「魔法の威力が上昇しているのはいいが魔力を込めすぎだ」
「すいません」
とりあえずレアの思うままに戦わせることにしたのだが、魔法に魔力を込めすぎだ。
聖女見習いとして回復魔法だけを練習してきたため、最初の頃は攻撃の魔法はたいしたことがなかった。
それが段々と強くなってきて、今ではなかなかの威力が出せるようになっている。
その成長に関しては褒める所だが、今回の訓練においてそれは良くない。
もう少し魔力量を減らしても倒せたはずだ。
「そもそも、ゴブリン1体程度ならお前の棒術で倒せたはずだ」
「はい……」
ゴブリン1体しか出ていない状況で、安易に魔法で攻撃をすることを選んだことも良くない。
魔法は杖なんてなくても発動するので、レラの持っている杖は魔法を放つためではない。
近接戦になった時、敵の攻撃から身を守ったりするための武器として用意したものだ。
限は時間のある時はレラに杖を使った棒術を指導していた。
なので、魔物の骨を細工して作られた丈夫な杖を使い、それで戦うという手も選択できたはずだ。
限に言われて、レラは気が付いた。
魔法で戦うのが自分のスタイルだと思い込んでいたため、すぐに魔法を撃とうとする意識しかなかった。
まだ試したことがなかったが、限の言う通りゴブリン程度なら棒術で倒せたかもしれない。
問題点を指摘され、レラは返事をして俯いてしまった。
「落ち込んでいる暇はないぞ!」
「っ!?」
限は進行方向を指差しながら、俯いたレラに目を向けさせる。
何かと思って目を向けると、またも離れた所に魔物がいた。
今度は2羽の一角兎がいた。
そのことに気付き、レラは今度は杖を構えた。
「ここは魔物が増えているという話だが、本当だったな……」
まだ森に入ってすぐのところだ。
それにしては魔物に遭うペースが速い。
今回も弱い魔物だから気にする事でもないが、弱くても数が多いと面倒なものだ。
限からすると手間がかかるという程度だが、この先も頻繁に遭遇しそうで今から辟易している
「魔法を撃つなとは言わないが、ちゃんと調整して使わないと魔力切れで使い物にならなくなるぞ」
「分かりました!」
2羽と言っても、今回もたいした強さの魔物ではない。
限の言うように、魔力に限界がある以上魔法は無限に撃てるわけではない。
1人ではないとはいえ、魔力切れで戦えなくなるようなことにならないようにしなければ、ただの足手まといにしかならない。
自分で言っておきながら、本当に盾としてしか役に立たないと思われてしまうかもしれない。
そんな風に限に思われないように、レラは一角兎を杖で迎え撃った。
「ハッ!!」
向かって来る一角兎の攻撃を躱し、杖を脳天に振り下ろす。
それを続けるだけで、レラは突っ込んできていた一角兎を倒した。
「うん。なかなかの動きだ!」
「ありがとうございます!」
無断のない動きで回避と攻撃をおこなったレラを、限は合格点として褒める。
それが嬉しかったレラは、笑みを浮かべて軽く頭を下げたのだった。
「そうですね」
ギルドから得た情報により、限たちは北の森の前へとたどり着いた。
この先に入ると、魔物が増えてるという話である。
強力な魔物が出現したという話は聞いていないので、何かしらの種に突然変異の個体でも出現したのだろうか。
他の可能性として、限たちを苦しめた研究所の人間がかかわっているという可能性もある。
どちらにしても原因を突き止めようと、限たちは森の中へと進むことにした。
「その前に……」
「どうしました? 限様」
森との境界線に来たところで、限は一旦仲間の前に立って進行を止める。
何かあるのかと、レラたちは首を傾げる。
「魔物によるが、今回の依頼はレラの訓練に当てたいと思う」
「私のですか?」
「あぁ!」
自分の訓練と聞いて、レラはどういうことなのかと疑問に思う。
しかし、限が言うことなので、きっと何かしらの理由があるのあろうと、説明されるのを待った。
「アルバやニールは敷島の人間相手でもなんとかなる気がするが、レラはまだ物足りない」
限が殺した英助程度の実力者なら、アルバやニールでも戦えると限は思っている。
少し前に倒したワニレベルとなると、敷島でもかなり上位の能力者しか倒せることはできないだろう。
そういった者たちは限が相手をする予定なので、気にしなくていい。
ただ、レラの今の実力はそこまで達していない。
英助レベルの相手でも、もしかしたら勝てない程度の実力しかない。
そのために、今回はレラの訓練に当てるということにしたのだ。
「レラにも自分の身を守るくらいの実力を付けてもらわないと、敷島を相手にする時には連れていけない」
厳しいようだが仕方がない。
限ですら敷島相手にまだ勝てる保証がないというのに、今のレラを連れていったらとてもではないが生き残れるとは思えない。
「まぁ、お前は別に俺に付いてくる必要はないんだ。研究員の始末が終わったら別れれば……」
「嫌です!!」
死ぬと分かっているのに、連れていくなんてことなんてできない。
そもそも、レラは敷島の連中とは関係ないのだから付いてくる必要はない。
敷島へと向かう前に、レラとは別れるという選択も提案しようとしたのだが、限の言葉が言い終わる前にレラが強い口調でそれを拒否した。
「私は限様に死ぬまで付いて行きます!」
「いや、死ぬまでって……」
せっかく救った命なのに死ぬなんて言われるのは、何となく違うんじゃないかと思える。
どこかで普通の女性として、普通に生活するという選択も考えてもらいたいところだ。
「戦力にならなければ盾代わりにでも使ってください!!」
「盾って……」
たしかに敷島の人間たちを相手にした時、限も苦戦を強いられることになるだろう。
そうなった時に人間を盾にするという考えも、ありかなしかで考えるとありかもしれない。
但し、盾にするような人間は、殺しても気にならないような相手に限る。
仲間であるレラを盾にするというのは考えていない。
『相変わらず重い女だな……』
限は内心で初めて会った時と同じ思いをしていた。
最初からそうだが、レラの自分に対する感情には時々引いている。
命まで投げ出すようなことを、平気でやりそうだから気が抜けない。
「まあいいや、ともかく今回はなるべくレラに戦闘をさせて能力アップを図ってもらう」
「分かりました!」
なんとなく話がズレたが、目的は話した通りレラの戦闘力向上だ。
理解したレラは、気合が入ったように頷いた。
「アルバとニールも危険な時以外は手を出すなよ」
「ワウッ!」「キュー!」
白狼のアルバと、その背に乗る亀のニール。
2匹の従魔にも手出しは極力控えるように言うと、了解したように返事をしてきた。
話が終わった限たちは、レラを先頭として森の中に入っていった。
「っ!! ゴブリン!」
周囲を警戒しつつ森の中を進んでいると、アルバが何かに反応する。
探知の訓練もさせたいため、いつもはその役をしているアルバも反応しない。
限たちは気付いていたが、そのまま放置していたゴブリンが視界に入った。
レラはすぐさま杖を構え、魔力を練り始めた。
「ハッ!」
溜めた魔力を使って、レラは風魔法を発動させる。
放たれた風の刃が少し離れたゴブリンの首を斬り飛ばす。
まずは1匹倒せたレラは、ひとまず安心したのか息を吐いた。
「オーバーキルだな」
「えっ?」
死体処理は限がおこなった。
ゴブリンの遺体から魔石を取り出し、耳の一部を切り取る。
依頼達成の証明として、魔物の一部を取ってくるように言われていたからだ。
他に素材としての価値もないことだし、その場でゴブリンの死体を焼却処理する。
それが終わった限は、レラの先程の戦闘の注意点を述べることにした。
「魔法の威力が上昇しているのはいいが魔力を込めすぎだ」
「すいません」
とりあえずレアの思うままに戦わせることにしたのだが、魔法に魔力を込めすぎだ。
聖女見習いとして回復魔法だけを練習してきたため、最初の頃は攻撃の魔法はたいしたことがなかった。
それが段々と強くなってきて、今ではなかなかの威力が出せるようになっている。
その成長に関しては褒める所だが、今回の訓練においてそれは良くない。
もう少し魔力量を減らしても倒せたはずだ。
「そもそも、ゴブリン1体程度ならお前の棒術で倒せたはずだ」
「はい……」
ゴブリン1体しか出ていない状況で、安易に魔法で攻撃をすることを選んだことも良くない。
魔法は杖なんてなくても発動するので、レラの持っている杖は魔法を放つためではない。
近接戦になった時、敵の攻撃から身を守ったりするための武器として用意したものだ。
限は時間のある時はレラに杖を使った棒術を指導していた。
なので、魔物の骨を細工して作られた丈夫な杖を使い、それで戦うという手も選択できたはずだ。
限に言われて、レラは気が付いた。
魔法で戦うのが自分のスタイルだと思い込んでいたため、すぐに魔法を撃とうとする意識しかなかった。
まだ試したことがなかったが、限の言う通りゴブリン程度なら棒術で倒せたかもしれない。
問題点を指摘され、レラは返事をして俯いてしまった。
「落ち込んでいる暇はないぞ!」
「っ!?」
限は進行方向を指差しながら、俯いたレラに目を向けさせる。
何かと思って目を向けると、またも離れた所に魔物がいた。
今度は2羽の一角兎がいた。
そのことに気付き、レラは今度は杖を構えた。
「ここは魔物が増えているという話だが、本当だったな……」
まだ森に入ってすぐのところだ。
それにしては魔物に遭うペースが速い。
今回も弱い魔物だから気にする事でもないが、弱くても数が多いと面倒なものだ。
限からすると手間がかかるという程度だが、この先も頻繁に遭遇しそうで今から辟易している
「魔法を撃つなとは言わないが、ちゃんと調整して使わないと魔力切れで使い物にならなくなるぞ」
「分かりました!」
2羽と言っても、今回もたいした強さの魔物ではない。
限の言うように、魔力に限界がある以上魔法は無限に撃てるわけではない。
1人ではないとはいえ、魔力切れで戦えなくなるようなことにならないようにしなければ、ただの足手まといにしかならない。
自分で言っておきながら、本当に盾としてしか役に立たないと思われてしまうかもしれない。
そんな風に限に思われないように、レラは一角兎を杖で迎え撃った。
「ハッ!!」
向かって来る一角兎の攻撃を躱し、杖を脳天に振り下ろす。
それを続けるだけで、レラは突っ込んできていた一角兎を倒した。
「うん。なかなかの動きだ!」
「ありがとうございます!」
無断のない動きで回避と攻撃をおこなったレラを、限は合格点として褒める。
それが嬉しかったレラは、笑みを浮かべて軽く頭を下げたのだった。
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