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第2章
第54話 やり過ぎ
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「防盾!」「防……」
自分たち敷島の人間の使う剣技を放ってきた限に対し、中里と木内は反応する。
瞬きが、瞬足によって距離を詰めると共に攻撃する型なのに対し、瞬間的に刀に纏わせる魔力を増やし、盾のようにして防御するのが防盾(ぼうじゅん)という型だ。
「ぐふっ!!」
「木内っ!!」
中里と木内は、同時攻撃を躱されてその場に2人で固まったままでいたのは失敗だったと気付く。
限の瞬きを放つときの構えを見て咄嗟に反応したが、2人には僅かに誤差があった。
自分たちに迫りながらその僅かな反応を見て、限は木内の方に斬りかかった。
僅かな遅れから、防盾による防御が間に合わず、限の攻撃によって木内の腹は斬り裂かれた。
大量の血をまき散らし地面へと崩れ落ちた仲間を見て、中里は限への警戒をしつつ声掛けをする。
即死は免れたようだが、重傷を負った木内は小さく呻くことしかできなかった。
「木内の方は反応が遅かったな。敷島出身の自分たちに、剣技で勝てる人間はいないとでも思っていたのか?」
たしかに敷島の人間は、この大陸ではトップの戦闘技術を有する一族だとは思う。
もしかしたら、世界でも同じかもしれない。
それほどまでに高いと限も認めるが、それゆえに2人には油断や慢心のようなものがあるように思えた。
「敷島のことに詳しいだけでなく剣技を使うなんて……」
敷島の人間の常識として、島の外に出られるのは一定の強さに達した者のみ。
外に出たとしても徹底管理されているため、敷島の戦闘技術は敷島の人間しか使えない門外不出のはずなのに、目の前の人間はその剣技を使用した。
油断や慢心も僅かにあったとは言え、驚きで木内の反応が遅れたのも仕方がないことだ。
「貴様!! 一体何者なんだ!?」
敷島のことを知っている人間は別に珍しくはない。
周辺国の軍部からしたら、敵に回した時に一番のネックになる存在なのだから調べるのは当然だ。
しかし、剣技まで使えるようになったら話は別だ。
敷島の剣技が外に流出すれば、これまでのようにアデマス王国にとって貴重な存在とならなくなってしまうかもしれない。
この者が何者なのか知る必要があるため、中里はまたも同じ質問をしたのだった。
「……仕方ない。1人潰したし、教えてやるか……」
自分に研究所という地獄行きを命じた父。
その父の命を奪うためには 敷島の非戦闘員のことは見逃しても構わないが、島の外に出られるような実力の者たちは邪魔になる。
邪魔になるのなら、限は人体実験をした研究員たちと同様に皆殺しにするつもりだ。
2対1の状態でもどれほど戦えるか確認する作業も済み、1人は腹を掻っ捌いて虫の息。
1対1なら負けるとは思えなくなった限は、冥途の土産として中里に自分のことを教えてやることにした。
「お前、斎藤家の魔無しって知っているか?」
「斎藤家? あの家にそんなの……」
限の問いに対し、中里は頭の中で斎藤家のことを思い浮かべる。
斎藤家といえば、敷島の中でも名門と呼ばれる家の1つだ。
その家の人間は誰も彼もが優秀で、当主の重蔵に至っては次期敷島の頭領候補になっている。
そんな名門家に、魔力が無い者の蔑称となる魔無しの者がいたということは記憶になかった。
「そう言えば、妾腹に魔無しがいたって噂を聞いたことが……、確か病死したって話じゃ?」
「ハハッ! 病死か……」
名門斎藤家の子供に魔無しがいるということが不愉快にしか思っていなかった父からすれば、何とかして限を始末をつけたいと思っていたのだろう。
そんな時にオリアーナに声をかけられ、相手が好ましく思えない研究所の人間だと分かっていても限を差し出したのだ。
体のいい厄介払いだが、どうやら父は斎藤家としての体面を考えて病死扱いにしたようだ。
中里の言葉を聞いてそう判断した限は、思わず笑うしかなかった。
「生憎、そいつはこうして生きているぞ」
「……つまりはその魔無しがお前だというのか?」
「その通りだ。だからこうして敷島の剣術が使えるんだ」
「そんなバカな……」
話の流れからいって、その病死したと言われる魔無しが目の前の男だということになる。
斎藤家の魔無しについては聞いたことあるが、自分たちは島の外での任務に従事していたことで見たことなど無い。
なので、その魔無しが自分だと言われても、そう簡単に納得できない。
「お前がその魔無しというなら、何で今は魔力があるんだ!?」
「アデマス王国南西に、研究所があっただろ?」
「……? あぁ、奴らの作る人造生物は制御に不安があるため、陛下の命により敷島の人間が始末に向かったはずだ」
斎藤家の魔無しが生きていたというのを信じるとして、目の前にいる者は自分たちの戦闘で魔力を使用している。
そうなると、同一人物というのは矛盾が生じる。
そのことに中里がツッコミを入れると、限は関係ないような方向に話を振った。
何かそれを言う意味があるのかと思い、中里は限の問いに返答した。
別の隊がおこなったことだが、その研究所の破壊が指示されたことは知っている。
「まぁ、その時英助の奴を拉致って武器や魔道具を頂いたんだが、その研究所で実験体として肉体をいじられたことで、俺は魔力を得ることができたんだ」
「……何だと? ……信じられない話だが、それが本当なら斎藤様に感謝するんだな。お陰で魔無しのお前が魔力を得られたのだから……」
自分が魔力を得るまでのことを、限はかなり端折って説明する。
そもそも、魔無しが魔力持ちに体質改善されることなど聞いたことはない。
そのため、中里は限の言うことを信じられない。
だが、それが本当ならその研究所に行ったことは成功だったとってもいい。
どんな実験だったのかなど知る由もない中里は、思ったままのことを口にした。
「…………奴のお陰だと?」
「…………?」
研究所に送ったことで魔無しの体質が改善されたのなら、それは父の重蔵による英断だった。
本気でそう思って中里は感想を述べたのだが、それを聞いた限のこれまでどこか余裕を感じさせる表情から一変させる。
眉間に皺をよせ、明らかに怒気が強まっていくのを感じる。
中里からすると、何に腹を立てているのか分からず、首を傾げたくなる。
「…………ふざけるなよ? あの地獄の苦しみをさせた人間に感謝しろだと!?」
「なっっっ!?」
怒りが最高潮に来たのか、限の魔力が一気に膨れ上がる。
これまでどんな戦場でも感じたことのないような魔力に当てられ、一瞬にして中里の全身に震えが襲ってきた。
2人を相手にしていた時とは比べ物にならないような魔力量だ。
「っ!!」
その場に跪くのを耐えていた中里に、限は一気に接近する。
そして、限が地面を蹴ったのを見た直後に、中里はこの世から消えることになった。
「舐めた口ききやがって……」
近付いて至近距離からの衝撃波。
限がやったのはそれだけのことだった。
しかし、その衝撃波に込められた魔力量が膨大だったため、無防備の中里は抵抗する間もなく吹き飛んだのだった。
「……あ~ぁ、頭に血が上ってやりすぎたな……」
衝撃波を放った限は、すぐに怒りが収まる。
2人とも殺すつもりだったので結果には文句はないのだが、敷島の人間を殺した証として、刀や魔道具を奪い取ることにしていたのだが、恐怖で魔力も纏っていないような無防備状態の相手に衝撃波を放ってしまったことで、中里と共に持ち物全ても塵と化してしまった。
そのせいで戦利品がなくなってしまい、限はやり過ぎたことを後悔したのだった。
自分たち敷島の人間の使う剣技を放ってきた限に対し、中里と木内は反応する。
瞬きが、瞬足によって距離を詰めると共に攻撃する型なのに対し、瞬間的に刀に纏わせる魔力を増やし、盾のようにして防御するのが防盾(ぼうじゅん)という型だ。
「ぐふっ!!」
「木内っ!!」
中里と木内は、同時攻撃を躱されてその場に2人で固まったままでいたのは失敗だったと気付く。
限の瞬きを放つときの構えを見て咄嗟に反応したが、2人には僅かに誤差があった。
自分たちに迫りながらその僅かな反応を見て、限は木内の方に斬りかかった。
僅かな遅れから、防盾による防御が間に合わず、限の攻撃によって木内の腹は斬り裂かれた。
大量の血をまき散らし地面へと崩れ落ちた仲間を見て、中里は限への警戒をしつつ声掛けをする。
即死は免れたようだが、重傷を負った木内は小さく呻くことしかできなかった。
「木内の方は反応が遅かったな。敷島出身の自分たちに、剣技で勝てる人間はいないとでも思っていたのか?」
たしかに敷島の人間は、この大陸ではトップの戦闘技術を有する一族だとは思う。
もしかしたら、世界でも同じかもしれない。
それほどまでに高いと限も認めるが、それゆえに2人には油断や慢心のようなものがあるように思えた。
「敷島のことに詳しいだけでなく剣技を使うなんて……」
敷島の人間の常識として、島の外に出られるのは一定の強さに達した者のみ。
外に出たとしても徹底管理されているため、敷島の戦闘技術は敷島の人間しか使えない門外不出のはずなのに、目の前の人間はその剣技を使用した。
油断や慢心も僅かにあったとは言え、驚きで木内の反応が遅れたのも仕方がないことだ。
「貴様!! 一体何者なんだ!?」
敷島のことを知っている人間は別に珍しくはない。
周辺国の軍部からしたら、敵に回した時に一番のネックになる存在なのだから調べるのは当然だ。
しかし、剣技まで使えるようになったら話は別だ。
敷島の剣技が外に流出すれば、これまでのようにアデマス王国にとって貴重な存在とならなくなってしまうかもしれない。
この者が何者なのか知る必要があるため、中里はまたも同じ質問をしたのだった。
「……仕方ない。1人潰したし、教えてやるか……」
自分に研究所という地獄行きを命じた父。
その父の命を奪うためには 敷島の非戦闘員のことは見逃しても構わないが、島の外に出られるような実力の者たちは邪魔になる。
邪魔になるのなら、限は人体実験をした研究員たちと同様に皆殺しにするつもりだ。
2対1の状態でもどれほど戦えるか確認する作業も済み、1人は腹を掻っ捌いて虫の息。
1対1なら負けるとは思えなくなった限は、冥途の土産として中里に自分のことを教えてやることにした。
「お前、斎藤家の魔無しって知っているか?」
「斎藤家? あの家にそんなの……」
限の問いに対し、中里は頭の中で斎藤家のことを思い浮かべる。
斎藤家といえば、敷島の中でも名門と呼ばれる家の1つだ。
その家の人間は誰も彼もが優秀で、当主の重蔵に至っては次期敷島の頭領候補になっている。
そんな名門家に、魔力が無い者の蔑称となる魔無しの者がいたということは記憶になかった。
「そう言えば、妾腹に魔無しがいたって噂を聞いたことが……、確か病死したって話じゃ?」
「ハハッ! 病死か……」
名門斎藤家の子供に魔無しがいるということが不愉快にしか思っていなかった父からすれば、何とかして限を始末をつけたいと思っていたのだろう。
そんな時にオリアーナに声をかけられ、相手が好ましく思えない研究所の人間だと分かっていても限を差し出したのだ。
体のいい厄介払いだが、どうやら父は斎藤家としての体面を考えて病死扱いにしたようだ。
中里の言葉を聞いてそう判断した限は、思わず笑うしかなかった。
「生憎、そいつはこうして生きているぞ」
「……つまりはその魔無しがお前だというのか?」
「その通りだ。だからこうして敷島の剣術が使えるんだ」
「そんなバカな……」
話の流れからいって、その病死したと言われる魔無しが目の前の男だということになる。
斎藤家の魔無しについては聞いたことあるが、自分たちは島の外での任務に従事していたことで見たことなど無い。
なので、その魔無しが自分だと言われても、そう簡単に納得できない。
「お前がその魔無しというなら、何で今は魔力があるんだ!?」
「アデマス王国南西に、研究所があっただろ?」
「……? あぁ、奴らの作る人造生物は制御に不安があるため、陛下の命により敷島の人間が始末に向かったはずだ」
斎藤家の魔無しが生きていたというのを信じるとして、目の前にいる者は自分たちの戦闘で魔力を使用している。
そうなると、同一人物というのは矛盾が生じる。
そのことに中里がツッコミを入れると、限は関係ないような方向に話を振った。
何かそれを言う意味があるのかと思い、中里は限の問いに返答した。
別の隊がおこなったことだが、その研究所の破壊が指示されたことは知っている。
「まぁ、その時英助の奴を拉致って武器や魔道具を頂いたんだが、その研究所で実験体として肉体をいじられたことで、俺は魔力を得ることができたんだ」
「……何だと? ……信じられない話だが、それが本当なら斎藤様に感謝するんだな。お陰で魔無しのお前が魔力を得られたのだから……」
自分が魔力を得るまでのことを、限はかなり端折って説明する。
そもそも、魔無しが魔力持ちに体質改善されることなど聞いたことはない。
そのため、中里は限の言うことを信じられない。
だが、それが本当ならその研究所に行ったことは成功だったとってもいい。
どんな実験だったのかなど知る由もない中里は、思ったままのことを口にした。
「…………奴のお陰だと?」
「…………?」
研究所に送ったことで魔無しの体質が改善されたのなら、それは父の重蔵による英断だった。
本気でそう思って中里は感想を述べたのだが、それを聞いた限のこれまでどこか余裕を感じさせる表情から一変させる。
眉間に皺をよせ、明らかに怒気が強まっていくのを感じる。
中里からすると、何に腹を立てているのか分からず、首を傾げたくなる。
「…………ふざけるなよ? あの地獄の苦しみをさせた人間に感謝しろだと!?」
「なっっっ!?」
怒りが最高潮に来たのか、限の魔力が一気に膨れ上がる。
これまでどんな戦場でも感じたことのないような魔力に当てられ、一瞬にして中里の全身に震えが襲ってきた。
2人を相手にしていた時とは比べ物にならないような魔力量だ。
「っ!!」
その場に跪くのを耐えていた中里に、限は一気に接近する。
そして、限が地面を蹴ったのを見た直後に、中里はこの世から消えることになった。
「舐めた口ききやがって……」
近付いて至近距離からの衝撃波。
限がやったのはそれだけのことだった。
しかし、その衝撃波に込められた魔力量が膨大だったため、無防備の中里は抵抗する間もなく吹き飛んだのだった。
「……あ~ぁ、頭に血が上ってやりすぎたな……」
衝撃波を放った限は、すぐに怒りが収まる。
2人とも殺すつもりだったので結果には文句はないのだが、敷島の人間を殺した証として、刀や魔道具を奪い取ることにしていたのだが、恐怖で魔力も纏っていないような無防備状態の相手に衝撃波を放ってしまったことで、中里と共に持ち物全ても塵と化してしまった。
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