67 / 179
第3章
第67話 全焼
しおりを挟む
「限様は順調のようね」
「キュッ!」
遠くから悲鳴が聞こえてくる。
それを確認したレラは笑みを浮かべ、限の従魔のニールも頷きを返す。
悲鳴が聞こえてくるということは、限の目的が達成されているという証明でもあるからだ。
度重なる人体実験に対する報復行為。
人や動物、更には魔物の命までも、実験と言う名のもとに好き勝手して来たのだから、ここにいる研究員たちだって殺されても文句は言えない。
自業自得だ。
「こちらはこちらで動かないと」
研究員の殺害は限の役割。
自分の役割は、この研究所に蓄えられた実験データの処理だ。
そのためにも、限に渡された地図をもとに、別行動のレラは資料室と思われる部屋へと向かった。
「ここね……」
「っ!? 何だ!?」
資料室を見つけたレラは、躊躇うことなく部屋へと入る。
すると、部屋の中には資料を手にした研究員がいた。
突然入室してきたレラに、その研究員は慌てて声を上げる。
「ハッ!」
「がっ!」
入室前から魔力を練っていたレラは、すぐさま火球の魔法を放つ。
その火球によって研究員を殺すと共に、資料室内に火をつけた。
「ハッ! ハッ!」
これまでどれだけの命を使って研究してきたのか分からないが、膨大な資料を始末するためにレラは火魔法を放ちまくる。
燃え広がった火によって、加速度的に資料が焼却されて行った。
「ここはもういいですね。次に行きましょう」
「キュッ!」
資料室らしき場所はここだけではない。
他の資料も処理するために、レラは他の部屋へと移動を開始した。
「あと42人……」
レラが資料室に火をつけてデータの処理を進めるなか、限の研究員たちの始末も順調に進んでいた。
解剖室に駆け付けた6人を始末して研究所内を移動していると、研究員の反応が1人減った。
そちらにはレラが向かったことから、遭遇したレラが始末したのだと限は判断した。
その1人を減らし、残りの人数を呟いた限は、数人の研究員が集まっている場所へと移動した。
「食堂か……」
30人以上の研究員を探知できた場所へ行くと、限は納得したように呟く。
これだけの人数が集まるような研究がおこなわれているのかと思ったのだが、ただ夕食を取っていただけのようだ。
「何だったんだ? あの悲鳴は……」
「知るかよ!」
「実験体が逃げ出したのか?」
どうやら、限が他の場所で研究員を殺した時の悲鳴が、ここまで届いていたようだ。
アクシデントに弱いのか、食堂内にいる研究員たちは慌てた様子で言葉を飛ばし合っている。
「……34か」
食堂内に入る前に、限はなかに何人いるかを数える。
そして、数え切ったあとすぐに動いた。
ゆっくりと食堂内へと入ると、限は研究員たちに対し左手を向ける。
「んっ?」
喧々囂々していた研究員たちは、突如入ってきた限に気付く。
気付いたとしても戦闘の心得が全くないため、何かする訳でもない。
そのため、次の瞬間限の左手から放たれた魔法に対処できない。
「「「「「…………!!」」」」」
限から放たれた無数の風の刃。
それがこの場にいる研究員たちに襲い掛かる。
何もできない彼らは、悲鳴を上げる間もなく細切れの肉片へと変わっていった。
「気付いたか……」
侵入してからここまで数分。
その間に領兵が駆けつけてくることはなかった。
それもぞのはず、限たちの行動が迅速だったためだ。
限の虐殺による悲鳴が聞こえたのか。
それともレラが資料消去のために起こした火災に気付いたのか。
どちらにしても、領兵たちが地下の研究所へ向かって来ているのが探知できた。
「残り8人、急ぐか……」
研究員は皆殺しにするつもりだが、ここの領兵はできる限り殺したくない。
限がここに侵入したのはあくまでも復讐対象の研究員と、これまで色々な生物の命を使って得た研究資料の処分だ。
その邪魔をするのなら仕方がないが、むやみやたらに人殺しをする敷島の人間のようなことはしたくない。
領兵の邪魔を受けて研究員に逃げられることは避けたい限は、残りの研究員を始末するために、これまでよりもペースを上げることにした。
「ゲホッ! ゲホッ!」
「っ!! 火事か!?」
研究所の上の階にいた領兵たちは、階段から降りてきて煙に咳き込む。
何やら騒がしいと思って降りて来てみたら、その原因が火事だと理解した。
「水魔法の得意な奴は鎮火に当たってくれ!」
「他は研究員たちの避難誘導に向かうぞ!」
「了解した!」
地下へと降りてきた領兵たちは、手分けしてことに当たることにした。
鎮火に当たる者たちと、研究員たちを避難させるための誘導係だ。
「くっ! 火の手が速い……」
分かれた領兵のうち、鎮火に向かった者たちは水魔法で火を消しにかかる。
どこから火の手が上がったのか分からないが、火の勢いが強い。
そのため、水を撒いても全然消える様子がない。
「おいっ! こっちは資料室がある方じゃなかったか?」
「マジか!? これじゃあ、これまでのデータが水の泡じゃないか!!」
特に火の手の強い方を見つけ、領兵たちは慌てたように声を上げる。
資料室が集中している方向だったからだ。
この火の強さでは、資料は全焼してしまうだろう。
これまで多くの生物を犠牲にして積み上げてきた苦労が全て水の泡になってしまう。
領主がいない間にこのようなことになってしまい、兵たちは必死になって消火活動に当たった。
「誰かいないかー?」
「おかしいな……反応がない」
火消しに向かった者たちと反対に向けて移動した誘導班の領兵たちは、大きな声を上げて研究員がいないかを探していた。
しかし、何の反応もなく、なんとなく違和感を覚える。
「転移魔道具の方へ逃げたのか?」
「いや、あっちの方から煙が出ているんだから、それはないだろ……」
研究員が一人もいない。
それはどう考えてもおかしい。
というのも、地下から研究員たちが出入りできる場所は2ヵ所しか存在しない。
限たちが利用した転移の魔道具がある部屋と、領兵たちが下りてきた階段しかない。
その中でも、転移の魔道具がある方は煙と炎に包まれていて、逃げるには危険すぎる。
そうなると階段になるのだが、誰も登って来ていないというのはおかしい。
「っ!! おいっ!!」
「んっ? なっ!!」
領兵たちが部屋の中も見て回っていると、ある部屋で1人の研究員が倒れているのを確認した。
どうしたのかと兵たちが駆け寄ると、研究員の周りに血溜まりができていた。
「おいっ! どうした!?」
「…………駄目だ。もう息をしていない」
脈を取ってみるが、どうやらもう死んでいるようだ。
仕方がないので、1人の兵に遺体を運ばせ、兵たちは研究員たちの捜索を再開した。
「うっ!!」
「な、何だこりゃ……」
時間的にも食事をしているはずだと思った兵たちは、食堂へ向かう。
しかし、食堂に入って兵たちは顔を顰める。
大量の人間のらしき肉片が、血の海と共に転がっていたからだ。
実験体が逃げた形跡はない。
それなのに、地下にいた研究員たち67人は、一人残らず何者かに殺されていた。
訳が分からないが、兵たちは研究員たちの遺体を移動させ、全員が外へと避難をした。
火の手の上がった地下施設はもとより、領主邸もほぼ全焼するという結果になった。
「フッ! 人数が少なかっただけに簡単だったな……」
「はい。大成功です」
翌日多くの市民たちが焼け跡を見に来るなか、限たちもその野次馬の中に入って様子を窺う。
犯人が現場に戻るというのは本当らしい。
地下施設の全焼が確認できた限たちは、静かにその場から立ち去っていったのだった。
「キュッ!」
遠くから悲鳴が聞こえてくる。
それを確認したレラは笑みを浮かべ、限の従魔のニールも頷きを返す。
悲鳴が聞こえてくるということは、限の目的が達成されているという証明でもあるからだ。
度重なる人体実験に対する報復行為。
人や動物、更には魔物の命までも、実験と言う名のもとに好き勝手して来たのだから、ここにいる研究員たちだって殺されても文句は言えない。
自業自得だ。
「こちらはこちらで動かないと」
研究員の殺害は限の役割。
自分の役割は、この研究所に蓄えられた実験データの処理だ。
そのためにも、限に渡された地図をもとに、別行動のレラは資料室と思われる部屋へと向かった。
「ここね……」
「っ!? 何だ!?」
資料室を見つけたレラは、躊躇うことなく部屋へと入る。
すると、部屋の中には資料を手にした研究員がいた。
突然入室してきたレラに、その研究員は慌てて声を上げる。
「ハッ!」
「がっ!」
入室前から魔力を練っていたレラは、すぐさま火球の魔法を放つ。
その火球によって研究員を殺すと共に、資料室内に火をつけた。
「ハッ! ハッ!」
これまでどれだけの命を使って研究してきたのか分からないが、膨大な資料を始末するためにレラは火魔法を放ちまくる。
燃え広がった火によって、加速度的に資料が焼却されて行った。
「ここはもういいですね。次に行きましょう」
「キュッ!」
資料室らしき場所はここだけではない。
他の資料も処理するために、レラは他の部屋へと移動を開始した。
「あと42人……」
レラが資料室に火をつけてデータの処理を進めるなか、限の研究員たちの始末も順調に進んでいた。
解剖室に駆け付けた6人を始末して研究所内を移動していると、研究員の反応が1人減った。
そちらにはレラが向かったことから、遭遇したレラが始末したのだと限は判断した。
その1人を減らし、残りの人数を呟いた限は、数人の研究員が集まっている場所へと移動した。
「食堂か……」
30人以上の研究員を探知できた場所へ行くと、限は納得したように呟く。
これだけの人数が集まるような研究がおこなわれているのかと思ったのだが、ただ夕食を取っていただけのようだ。
「何だったんだ? あの悲鳴は……」
「知るかよ!」
「実験体が逃げ出したのか?」
どうやら、限が他の場所で研究員を殺した時の悲鳴が、ここまで届いていたようだ。
アクシデントに弱いのか、食堂内にいる研究員たちは慌てた様子で言葉を飛ばし合っている。
「……34か」
食堂内に入る前に、限はなかに何人いるかを数える。
そして、数え切ったあとすぐに動いた。
ゆっくりと食堂内へと入ると、限は研究員たちに対し左手を向ける。
「んっ?」
喧々囂々していた研究員たちは、突如入ってきた限に気付く。
気付いたとしても戦闘の心得が全くないため、何かする訳でもない。
そのため、次の瞬間限の左手から放たれた魔法に対処できない。
「「「「「…………!!」」」」」
限から放たれた無数の風の刃。
それがこの場にいる研究員たちに襲い掛かる。
何もできない彼らは、悲鳴を上げる間もなく細切れの肉片へと変わっていった。
「気付いたか……」
侵入してからここまで数分。
その間に領兵が駆けつけてくることはなかった。
それもぞのはず、限たちの行動が迅速だったためだ。
限の虐殺による悲鳴が聞こえたのか。
それともレラが資料消去のために起こした火災に気付いたのか。
どちらにしても、領兵たちが地下の研究所へ向かって来ているのが探知できた。
「残り8人、急ぐか……」
研究員は皆殺しにするつもりだが、ここの領兵はできる限り殺したくない。
限がここに侵入したのはあくまでも復讐対象の研究員と、これまで色々な生物の命を使って得た研究資料の処分だ。
その邪魔をするのなら仕方がないが、むやみやたらに人殺しをする敷島の人間のようなことはしたくない。
領兵の邪魔を受けて研究員に逃げられることは避けたい限は、残りの研究員を始末するために、これまでよりもペースを上げることにした。
「ゲホッ! ゲホッ!」
「っ!! 火事か!?」
研究所の上の階にいた領兵たちは、階段から降りてきて煙に咳き込む。
何やら騒がしいと思って降りて来てみたら、その原因が火事だと理解した。
「水魔法の得意な奴は鎮火に当たってくれ!」
「他は研究員たちの避難誘導に向かうぞ!」
「了解した!」
地下へと降りてきた領兵たちは、手分けしてことに当たることにした。
鎮火に当たる者たちと、研究員たちを避難させるための誘導係だ。
「くっ! 火の手が速い……」
分かれた領兵のうち、鎮火に向かった者たちは水魔法で火を消しにかかる。
どこから火の手が上がったのか分からないが、火の勢いが強い。
そのため、水を撒いても全然消える様子がない。
「おいっ! こっちは資料室がある方じゃなかったか?」
「マジか!? これじゃあ、これまでのデータが水の泡じゃないか!!」
特に火の手の強い方を見つけ、領兵たちは慌てたように声を上げる。
資料室が集中している方向だったからだ。
この火の強さでは、資料は全焼してしまうだろう。
これまで多くの生物を犠牲にして積み上げてきた苦労が全て水の泡になってしまう。
領主がいない間にこのようなことになってしまい、兵たちは必死になって消火活動に当たった。
「誰かいないかー?」
「おかしいな……反応がない」
火消しに向かった者たちと反対に向けて移動した誘導班の領兵たちは、大きな声を上げて研究員がいないかを探していた。
しかし、何の反応もなく、なんとなく違和感を覚える。
「転移魔道具の方へ逃げたのか?」
「いや、あっちの方から煙が出ているんだから、それはないだろ……」
研究員が一人もいない。
それはどう考えてもおかしい。
というのも、地下から研究員たちが出入りできる場所は2ヵ所しか存在しない。
限たちが利用した転移の魔道具がある部屋と、領兵たちが下りてきた階段しかない。
その中でも、転移の魔道具がある方は煙と炎に包まれていて、逃げるには危険すぎる。
そうなると階段になるのだが、誰も登って来ていないというのはおかしい。
「っ!! おいっ!!」
「んっ? なっ!!」
領兵たちが部屋の中も見て回っていると、ある部屋で1人の研究員が倒れているのを確認した。
どうしたのかと兵たちが駆け寄ると、研究員の周りに血溜まりができていた。
「おいっ! どうした!?」
「…………駄目だ。もう息をしていない」
脈を取ってみるが、どうやらもう死んでいるようだ。
仕方がないので、1人の兵に遺体を運ばせ、兵たちは研究員たちの捜索を再開した。
「うっ!!」
「な、何だこりゃ……」
時間的にも食事をしているはずだと思った兵たちは、食堂へ向かう。
しかし、食堂に入って兵たちは顔を顰める。
大量の人間のらしき肉片が、血の海と共に転がっていたからだ。
実験体が逃げた形跡はない。
それなのに、地下にいた研究員たち67人は、一人残らず何者かに殺されていた。
訳が分からないが、兵たちは研究員たちの遺体を移動させ、全員が外へと避難をした。
火の手の上がった地下施設はもとより、領主邸もほぼ全焼するという結果になった。
「フッ! 人数が少なかっただけに簡単だったな……」
「はい。大成功です」
翌日多くの市民たちが焼け跡を見に来るなか、限たちもその野次馬の中に入って様子を窺う。
犯人が現場に戻るというのは本当らしい。
地下施設の全焼が確認できた限たちは、静かにその場から立ち去っていったのだった。
2
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる