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第4章
第90話 1対多①
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「お前ら1人相手に何やってるんだ!!」
「源斎様……」
戦場を眺めていた源斎は、怒と共に部下たちを叱責する。
敷島の人間を容易に殺すその実力は、たしかに強い。
「他はいいから、あの帝国兵を優先して殺せ!!」
「「「「「了解!!」」」」」
しかし、所詮はその帝国兵は1人だ。
敷島の者たちがとめどなく襲い掛かれば、すぐに仕留めることが可能なはずだ。
他にも従魔と共に戦う女兵もいるが、そっちはそこまで脅威ではない。
それよりも、敷島の兵を殺して刀を集めている帝国兵の方が問題だ。
なので、源斎は他の雑魚兵の相手を後回しにし、脅威となる1人に攻めかかるよう部下たちに指示を出した。
「おぉ! いっぱい来てる」
源斎の指示により、大量の敷島兵たちが限へ向かって来ている。
それを見て、限はどことなく楽しそうに呟く。
魔力がなかった子供の頃、島の外に出られるほどの実力を持つ者を見て、限は憧れを持っていた。
自分では絶対に届かないであろう実力の持ち主たち。
そう思っていた敷島の者たちが、大挙して自分一人を殺すために向かってきているのだ。
それだけ自分が強くなったのだと、確信が持てて嬉しいからかもしれない。
「手数を考えると……」
喜ばしいことではあるが、数が多すぎる。
本気を出せば問題ないが、それではあっという間に終わってしまう。
1人1人を確実に殺していくにはどうするべきかを、限は考えた。
「そうだ。これで行こう」
ふと考えた限の頭には、先程殺した敷島兵から奪い取った刀が思い浮かぶ。
手数を増やすなら、単純に武器を増やせばいいと、限は魔法の指輪から刀を取り出して鞘から抜いた。
「少しはマシだろ」
両手に1本ずつ刀を持ち、限は軽く振ってみる。
2刀流の訓練はしているが、実戦で使用したことはあまりない。
ぶっつけ本番になるが、恐らく大丈夫だろう。
そう判断した限は、迫り来る敷島兵を待ち構えた。
「死ねー!!」「ハァー!!」
最初に接近した敷島兵が、限に向かって上段の構えから刀を振り下ろす。
その攻撃に合わせるように、少し遅れて接近した兵が突きによる攻撃を放ってきた。
「フッ!」
「くっ!」「っ!!」
2人の攻撃を、限は両手の刀でいなす。
いなされた2人は、つんのめるようにして限の横を通り過ぎた。
「セヤッ!!」「ハッ!!」
「ムッ!」
いなした2人に斬りかかりたいところだが、そうはいかない。
次の2人組が限に斬りかかってきたのだ。
攻撃を受け止めていたら、2人の背後から更にきている敵に斬られかねない。
そのため、限は攻撃を横に跳んで躱す。
そして、その場から移動を開始した。
「待てや!」「逃がすか!」
「っと!」
少し移動すると、限がこちらに来るのを予想していたのか、先回りしてきた者たちがいた。
左右から同時に斬りかかってきた2人の攻撃を、限は近くの樹に跳び上がって回避する。
“ヒュン!!”
「っ!!」
樹に登った限は、咄嗟にその樹から飛び降りる。
すると、さっきまで限がいた枝に矢が突き刺さった。
どうやら、遠くからも狙っている者がいるようだ。
「もうちょっと……」
狙撃班がいるのは想定済み。
だからこそ、限はこうして移動をしているのだ。
「ここらで良いだろ……」
「オラッ!!」「死ねや!!」
周囲を見渡し、限は足を止める。
ここなら樹が邪魔をして狙撃をする事はできないだろう。
限がそのことに納得した所で、先回りしたり追いついたりした敷島兵たちが、すぐさま斬りかかってきた。
「シッ!!」
「くっ!」「ガッ!!」
ほぼ同時に斬りかかってきた2人の攻撃に対し、限は両手の刀で受け止め、すぐに片方の相手に蹴りを打ち込んだ。
「くっ!」
限が蹴った片方は、後ろから斬りかかろうとしていた仲間にぶつかる。
「ハッ!!」
「ギャッ!!」
一緒に斬りかかった仲間が蹴り飛ばされて残ったもう一人は、次の仲間に限への攻撃を任せようと交代するようにバックステップをしようとする。
しかし、限がそれをさせる訳もなく、その者の腹を斬り裂いた。
「この野郎!!」
「甘い!」
限が仲間の腹を斬ったタイミングで、次の敵が斬りかかってきた。
攻撃後はすぐに反撃はできない。
そう思っての攻撃だろうが、そういったことを補助するために2刀で戦うことにしたのだ。
体勢が少し崩れていても問題なく、限は空いている方の刀で攻撃を受け止めた。
「そのまま!」
攻撃を止められた者のすぐ後には、もう1人の敵が迫ってくる。
その者は攻撃を止められた者に対して声を上げると、そのまま突っ込んで来た。
どうやら、攻撃を止められたのを利用して、無理やり鍔迫り合いの状態に持ち込ませ、その隙に限へと攻撃をするのが狙いのようだ。
「うっ!!」
「なっ!?」
背後からの指示通り、鍔迫り合いに持ち込んで来た相手を、限は前蹴りをする。
それによって押し飛ばされたため、背後から迫っていた男は驚きの声を上げつつ躱した。
「フンッ!!」
「ぐあっ!!」
限は、目の前からきた仲間を躱して体勢を崩した相手に迫る。
そして、反応する間も与えず首を斬り裂いた。
「っ!?」
「ハァッ!!」「セイヤッ!!」
首を斬り裂いた限は、僅かな物音に上を見る。
すると、近くの樹の上から敵が降ってきた。
落下を利用しての攻撃を、限はその場から跳び退くことで回避した。
「ハッ!!」
「ギャッ!!」「グアッ!!」
飛び降りながらの攻撃を躱した限は、刀を2人に向ける。
そして、飛び退きながらの状態で、刀の先から氷艙の魔法を放つ。
空中で咄嗟に移動できず、飛び降りてきた2人は着地する寸前に氷の槍が胸に突き刺さった。
「くそっ!」「ちょこまかと!!」
「くっ!」
着地を狙うのは限だけではない。
先程蹴りと前蹴りを受けた者が、息を合わせて襲い掛かってきた。
左右から迫ってきた2人の攻撃を、着地した限は刀で受け止めた。
「もらったー!!」
両手を防御に当てたことで、限は次の攻撃に対応することができない。
その状況を狙い、1人の敷島兵が限の正面から突きを放ってきた、
「なっ!?」
「オラッ!!」
「うぐっ!」
心臓目掛けて迫ってきた攻撃を、限はしゃがむことで回避する。
そして、立ち上がる勢いを利用して、突きを放ってきた目の前の男の顎に頭突きをかました。
「ハアァ!!」
「がっ!!」「うっ!!」
目の前の敵を昏倒させた限は、左右から攻撃してきた2人に突きを放つ。
その突きに反応できず、2人は胸に穴を空けることになった。
「シッ!」
「ギャッ!!」
左右の敵を殺した限は、頭突きをくらってふらついている敵の首を斬り裂いて殺した。
「フゥ~、……先は遠いな」
数人を殺したというのに、限の周囲を囲む敵たちはまだまだ沢山いる。
一息ついてそれを見た限は、全員を倒すには時間がかかることを覚悟した。
「源斎様……」
戦場を眺めていた源斎は、怒と共に部下たちを叱責する。
敷島の人間を容易に殺すその実力は、たしかに強い。
「他はいいから、あの帝国兵を優先して殺せ!!」
「「「「「了解!!」」」」」
しかし、所詮はその帝国兵は1人だ。
敷島の者たちがとめどなく襲い掛かれば、すぐに仕留めることが可能なはずだ。
他にも従魔と共に戦う女兵もいるが、そっちはそこまで脅威ではない。
それよりも、敷島の兵を殺して刀を集めている帝国兵の方が問題だ。
なので、源斎は他の雑魚兵の相手を後回しにし、脅威となる1人に攻めかかるよう部下たちに指示を出した。
「おぉ! いっぱい来てる」
源斎の指示により、大量の敷島兵たちが限へ向かって来ている。
それを見て、限はどことなく楽しそうに呟く。
魔力がなかった子供の頃、島の外に出られるほどの実力を持つ者を見て、限は憧れを持っていた。
自分では絶対に届かないであろう実力の持ち主たち。
そう思っていた敷島の者たちが、大挙して自分一人を殺すために向かってきているのだ。
それだけ自分が強くなったのだと、確信が持てて嬉しいからかもしれない。
「手数を考えると……」
喜ばしいことではあるが、数が多すぎる。
本気を出せば問題ないが、それではあっという間に終わってしまう。
1人1人を確実に殺していくにはどうするべきかを、限は考えた。
「そうだ。これで行こう」
ふと考えた限の頭には、先程殺した敷島兵から奪い取った刀が思い浮かぶ。
手数を増やすなら、単純に武器を増やせばいいと、限は魔法の指輪から刀を取り出して鞘から抜いた。
「少しはマシだろ」
両手に1本ずつ刀を持ち、限は軽く振ってみる。
2刀流の訓練はしているが、実戦で使用したことはあまりない。
ぶっつけ本番になるが、恐らく大丈夫だろう。
そう判断した限は、迫り来る敷島兵を待ち構えた。
「死ねー!!」「ハァー!!」
最初に接近した敷島兵が、限に向かって上段の構えから刀を振り下ろす。
その攻撃に合わせるように、少し遅れて接近した兵が突きによる攻撃を放ってきた。
「フッ!」
「くっ!」「っ!!」
2人の攻撃を、限は両手の刀でいなす。
いなされた2人は、つんのめるようにして限の横を通り過ぎた。
「セヤッ!!」「ハッ!!」
「ムッ!」
いなした2人に斬りかかりたいところだが、そうはいかない。
次の2人組が限に斬りかかってきたのだ。
攻撃を受け止めていたら、2人の背後から更にきている敵に斬られかねない。
そのため、限は攻撃を横に跳んで躱す。
そして、その場から移動を開始した。
「待てや!」「逃がすか!」
「っと!」
少し移動すると、限がこちらに来るのを予想していたのか、先回りしてきた者たちがいた。
左右から同時に斬りかかってきた2人の攻撃を、限は近くの樹に跳び上がって回避する。
“ヒュン!!”
「っ!!」
樹に登った限は、咄嗟にその樹から飛び降りる。
すると、さっきまで限がいた枝に矢が突き刺さった。
どうやら、遠くからも狙っている者がいるようだ。
「もうちょっと……」
狙撃班がいるのは想定済み。
だからこそ、限はこうして移動をしているのだ。
「ここらで良いだろ……」
「オラッ!!」「死ねや!!」
周囲を見渡し、限は足を止める。
ここなら樹が邪魔をして狙撃をする事はできないだろう。
限がそのことに納得した所で、先回りしたり追いついたりした敷島兵たちが、すぐさま斬りかかってきた。
「シッ!!」
「くっ!」「ガッ!!」
ほぼ同時に斬りかかってきた2人の攻撃に対し、限は両手の刀で受け止め、すぐに片方の相手に蹴りを打ち込んだ。
「くっ!」
限が蹴った片方は、後ろから斬りかかろうとしていた仲間にぶつかる。
「ハッ!!」
「ギャッ!!」
一緒に斬りかかった仲間が蹴り飛ばされて残ったもう一人は、次の仲間に限への攻撃を任せようと交代するようにバックステップをしようとする。
しかし、限がそれをさせる訳もなく、その者の腹を斬り裂いた。
「この野郎!!」
「甘い!」
限が仲間の腹を斬ったタイミングで、次の敵が斬りかかってきた。
攻撃後はすぐに反撃はできない。
そう思っての攻撃だろうが、そういったことを補助するために2刀で戦うことにしたのだ。
体勢が少し崩れていても問題なく、限は空いている方の刀で攻撃を受け止めた。
「そのまま!」
攻撃を止められた者のすぐ後には、もう1人の敵が迫ってくる。
その者は攻撃を止められた者に対して声を上げると、そのまま突っ込んで来た。
どうやら、攻撃を止められたのを利用して、無理やり鍔迫り合いの状態に持ち込ませ、その隙に限へと攻撃をするのが狙いのようだ。
「うっ!!」
「なっ!?」
背後からの指示通り、鍔迫り合いに持ち込んで来た相手を、限は前蹴りをする。
それによって押し飛ばされたため、背後から迫っていた男は驚きの声を上げつつ躱した。
「フンッ!!」
「ぐあっ!!」
限は、目の前からきた仲間を躱して体勢を崩した相手に迫る。
そして、反応する間も与えず首を斬り裂いた。
「っ!?」
「ハァッ!!」「セイヤッ!!」
首を斬り裂いた限は、僅かな物音に上を見る。
すると、近くの樹の上から敵が降ってきた。
落下を利用しての攻撃を、限はその場から跳び退くことで回避した。
「ハッ!!」
「ギャッ!!」「グアッ!!」
飛び降りながらの攻撃を躱した限は、刀を2人に向ける。
そして、飛び退きながらの状態で、刀の先から氷艙の魔法を放つ。
空中で咄嗟に移動できず、飛び降りてきた2人は着地する寸前に氷の槍が胸に突き刺さった。
「くそっ!」「ちょこまかと!!」
「くっ!」
着地を狙うのは限だけではない。
先程蹴りと前蹴りを受けた者が、息を合わせて襲い掛かってきた。
左右から迫ってきた2人の攻撃を、着地した限は刀で受け止めた。
「もらったー!!」
両手を防御に当てたことで、限は次の攻撃に対応することができない。
その状況を狙い、1人の敷島兵が限の正面から突きを放ってきた、
「なっ!?」
「オラッ!!」
「うぐっ!」
心臓目掛けて迫ってきた攻撃を、限はしゃがむことで回避する。
そして、立ち上がる勢いを利用して、突きを放ってきた目の前の男の顎に頭突きをかました。
「ハアァ!!」
「がっ!!」「うっ!!」
目の前の敵を昏倒させた限は、左右から攻撃してきた2人に突きを放つ。
その突きに反応できず、2人は胸に穴を空けることになった。
「シッ!」
「ギャッ!!」
左右の敵を殺した限は、頭突きをくらってふらついている敵の首を斬り裂いて殺した。
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