98 / 179
第4章
第98話 捕縛
しおりを挟む
「限様……」
「あぁ……」
レラが限に声をかける。
その声掛けは何を意味しているのか分かっているため、限も短く返事する。
敷島の人間が、全滅という敗北を喫してそのままにしておくはずがない。
菱山家を潰した人間を見つけるべく、帝国内に密偵を送って探りを入れてくることが予想できた。
そのため、菱山家を潰した後、限たちは帝国内で生活をし、アデマス王国との国境沿いの砦に入る人間を見張っていた。
すると、予想通り敷島の人間が砦内に潜入するのを発見した次第だ。
「五十嵐家の一派か……」
潜入者の顔を見た限は、敷島にいた頃の記憶を探る。
すると、覚えのある顔の人間がいた。
五十嵐家の配下の人間だ。
「どうなさいますか?」
「……まずは捕まえる。そして、人数とアジトを吐かせる」
敷島の人間なら、始末するのみ。
それをするにしても、各子撃破していては時間がかかってしまう。
やるなら一網打尽にするに限る。
そのため、諜報員の1人を捕まえて、潜んでいる五十嵐家の人数と潜伏先を吐かせてから殲滅するべきだ。
そう考えた限は、レラに敷島の諜報員を捕縛することを告げた。
「じゃあ、行って来る」
「はい」
レラに一言告げた限は、五十嵐家の人間を捕縛するために砦内へと入った。
「勝利したからといって、防備が甘いな……」
「全くだ。これで警戒しているつもりらしいぞ」
砦内に入った五十嵐家傘下の者は、先に潜入していた仲間と落ち合う。
そして、小さい声で会話を始める。
攻め込んで来た敷島の人間を全滅させうことに成功したなんて、これまでの歴史上帝国が初めてのこと。
そのことに沸いているのは分かるが、そのせいで警備が甘くなっている。
五十嵐家配下の諜報員が、数人入っていることにまだ気づいていないようだ。
「……どうだ?」
「全くだ……」
先程潜入した諜報員は、話を始めるために短い言葉で問いかける。
問いかけられた者は、首を左右に振って返事をした。
五十嵐家当主の光蔵の指示を受け、菱山家を全滅させたと言われる帝国兵を探していた。
しかし、潜入した砦内の帝国兵を探っても、全く情報が入って来ない。
「どうやら、帝国側も把握していないようだ」
「何だと……? 味方のことを把握していないなんてどういうことだ?」
菱山家を全滅させるほどの活躍を果たした帝国兵だ。
さぞ帝国内では有名になっていることだろうと考えていた。
しかし、帝国側は勝利を喜んではいるが、その立役者が誰なのかが分かっていない様子だ。
「……もしかして帝国の人間ではないのか?」
「そう考えるしか……」
帝国が把握していないとなると、帝国以外の国の人間の可能性が思い浮かぶ。
それならば、帝国側が把握していないという今の状況も理解できる。
「そうなるとどこの国の人間だ? ミカゲリにそんなのがいるとは聞いていないぞ」
「……そうだな」
帝国の人間ではなく他国の人間だとすると、可能性が高いのは隣のミカゲリ王国だ。
同じ敵を倒すために送り込んだのかもしれない。
しかし、そう考えるとまた疑問が湧いてくる。
ミカゲリ王国に、菱山家の人間を全滅させることができる実力者がいると聞いたことが無い。
「念のため、光蔵様にミカゲリの調査もしてもらうか?」
「それがいいかもしれないな」
隠している様子はないため、これ以上帝国内を捜索するのは無駄かもしれない。
それならば、他の国の捜索に力を入れた方が良いかもしれない。
そう考えた2人は、指揮官である光蔵に進言することにした。
「それじゃあ、そろそろ脱出するか?」
「あぁ」
これ以上ここの調査を続けても意味がない。
そう判断した2人は、一旦脱出して上司である光蔵に報告して、今後の判断を仰ぐことにした。
「がっ!!」
「っっっ!?」
2人して砦から脱出をしようとした時、突如諜報員の1人が呻き声を上げて倒れた。
もう1人の諜報員は、何が起きたのかと驚く。
すると、倒れた仲間の背に、ナイフが深く刺さっていることに気付いた。
「捕虜は片方だけで良いからな」
「なっ!? うぐっ!!」
音もなく忍び寄り片方を殺った限は、もう片方の背後へと回る。
そして、独り言を呟くと共に、残った諜報員の首筋に手刀を打ち込んで気を失わせた。
◆◆◆◆◆
「……これはどういうことだ?」
「た、確かにおかしいですね……」
五十嵐光蔵はイラ立ちと共に部下に話しかける。
部下の男は、不機嫌な光蔵の言葉に同意するように呟く。
菱山家を滅亡させた人間の捜索と調査をさせるために、砦内に諜報員を潜入させた。
予定では、その諜報員たちもう戻ってきてもいいはずだ。
それなのに、一向に帰ってくる様子がない
「砦内で何かあったか……」
潜入者が帰ってこないということは、極稀だがある。
いくら敷島の人間が潜入技術に優れていると言っても、僅かな違和感から察する目聡い人間がいる場合がある。
もしかしたら敷島の人間だと身元がバレて、捕まったか殺されてしまったのかもしれない。
「五十嵐家傘下の者でも、潜入巧者を送り込んだのですが……」
身元がバレる可能性は低い。
敷島の人間が、何度も任務を失敗する訳にはいかない。
今回失敗すれば、五十嵐家は確実に潰れる。
そうならないためにも、潜入者は慎重に選んだ。
「菱山家の人間を全滅させた人間だ。そういった探知にも優れているのかもしれない」
巧者であるはずの潜入者を捕縛、もしくは殺害する。
菱山家程の者たちを全滅させるような人間なら、それができてもおかしくない。
「それでは……」
「あぁ、砦内にいるのだろう」
菱山家を潰した人間は砦内にいる。
そう考えれば、潜入者たちが戻ってこない理由がわかる。
「潜入特化でダメなら、戦闘特化で挑めばいい」
今回は潜入に特化した精鋭を送り込んだ。
しかし、それでは敵を倒すことは難しいことが分かった。
それならば、戦闘を得意とする者を送り込めばいいことだ。
「兵を集めよ! 一気に砦内に侵入し、勝負をかける!」
「了解しました」
敵は砦内という空間の戦闘では身動きしずらいはずだ。
そういった場所の戦闘も訓練している敷島の人間なら、潰すことも可能なはずだ。
そう考えた光蔵は、部下に兵を集めることを指示した。
「父上!」「お義父上!」
「奏太、奈美子……」
兵の召集に向かった部下と入れ替わり、光蔵の息子の奏太が婚約者の奈美子と共に室内へと入ってきた。
「父上、敵への止めは私たちにお願いしたい!」
「父の……、一族の恨みを晴らすためにもお願いします!」
菱山家は全滅したが、五十嵐家に嫁ぐ奈美子だけは参加しなかったため、難を逃れた形になった。
父や一族の者たちの無念を晴らさなければ、美奈子はこれから先も悔やみ続けることになる。
そんな奈美子の思いを組んで、奏太は共に仇討ちの権利を父に進言したのだ。
「分かった。だが、確定はできないぞ?」
「ハイッ!」「ありがとうございます!」
敵は強いことが分かっている。
仕留められる時に仕留めるのが鉄則のため、奏太と奈美子に止めを刺させるように弱らせるなんてできるか分からない。
そのため、光蔵は進言を受け入れつつも状況次第ということにした。
「あぁ……」
レラが限に声をかける。
その声掛けは何を意味しているのか分かっているため、限も短く返事する。
敷島の人間が、全滅という敗北を喫してそのままにしておくはずがない。
菱山家を潰した人間を見つけるべく、帝国内に密偵を送って探りを入れてくることが予想できた。
そのため、菱山家を潰した後、限たちは帝国内で生活をし、アデマス王国との国境沿いの砦に入る人間を見張っていた。
すると、予想通り敷島の人間が砦内に潜入するのを発見した次第だ。
「五十嵐家の一派か……」
潜入者の顔を見た限は、敷島にいた頃の記憶を探る。
すると、覚えのある顔の人間がいた。
五十嵐家の配下の人間だ。
「どうなさいますか?」
「……まずは捕まえる。そして、人数とアジトを吐かせる」
敷島の人間なら、始末するのみ。
それをするにしても、各子撃破していては時間がかかってしまう。
やるなら一網打尽にするに限る。
そのため、諜報員の1人を捕まえて、潜んでいる五十嵐家の人数と潜伏先を吐かせてから殲滅するべきだ。
そう考えた限は、レラに敷島の諜報員を捕縛することを告げた。
「じゃあ、行って来る」
「はい」
レラに一言告げた限は、五十嵐家の人間を捕縛するために砦内へと入った。
「勝利したからといって、防備が甘いな……」
「全くだ。これで警戒しているつもりらしいぞ」
砦内に入った五十嵐家傘下の者は、先に潜入していた仲間と落ち合う。
そして、小さい声で会話を始める。
攻め込んで来た敷島の人間を全滅させうことに成功したなんて、これまでの歴史上帝国が初めてのこと。
そのことに沸いているのは分かるが、そのせいで警備が甘くなっている。
五十嵐家配下の諜報員が、数人入っていることにまだ気づいていないようだ。
「……どうだ?」
「全くだ……」
先程潜入した諜報員は、話を始めるために短い言葉で問いかける。
問いかけられた者は、首を左右に振って返事をした。
五十嵐家当主の光蔵の指示を受け、菱山家を全滅させたと言われる帝国兵を探していた。
しかし、潜入した砦内の帝国兵を探っても、全く情報が入って来ない。
「どうやら、帝国側も把握していないようだ」
「何だと……? 味方のことを把握していないなんてどういうことだ?」
菱山家を全滅させるほどの活躍を果たした帝国兵だ。
さぞ帝国内では有名になっていることだろうと考えていた。
しかし、帝国側は勝利を喜んではいるが、その立役者が誰なのかが分かっていない様子だ。
「……もしかして帝国の人間ではないのか?」
「そう考えるしか……」
帝国が把握していないとなると、帝国以外の国の人間の可能性が思い浮かぶ。
それならば、帝国側が把握していないという今の状況も理解できる。
「そうなるとどこの国の人間だ? ミカゲリにそんなのがいるとは聞いていないぞ」
「……そうだな」
帝国の人間ではなく他国の人間だとすると、可能性が高いのは隣のミカゲリ王国だ。
同じ敵を倒すために送り込んだのかもしれない。
しかし、そう考えるとまた疑問が湧いてくる。
ミカゲリ王国に、菱山家の人間を全滅させることができる実力者がいると聞いたことが無い。
「念のため、光蔵様にミカゲリの調査もしてもらうか?」
「それがいいかもしれないな」
隠している様子はないため、これ以上帝国内を捜索するのは無駄かもしれない。
それならば、他の国の捜索に力を入れた方が良いかもしれない。
そう考えた2人は、指揮官である光蔵に進言することにした。
「それじゃあ、そろそろ脱出するか?」
「あぁ」
これ以上ここの調査を続けても意味がない。
そう判断した2人は、一旦脱出して上司である光蔵に報告して、今後の判断を仰ぐことにした。
「がっ!!」
「っっっ!?」
2人して砦から脱出をしようとした時、突如諜報員の1人が呻き声を上げて倒れた。
もう1人の諜報員は、何が起きたのかと驚く。
すると、倒れた仲間の背に、ナイフが深く刺さっていることに気付いた。
「捕虜は片方だけで良いからな」
「なっ!? うぐっ!!」
音もなく忍び寄り片方を殺った限は、もう片方の背後へと回る。
そして、独り言を呟くと共に、残った諜報員の首筋に手刀を打ち込んで気を失わせた。
◆◆◆◆◆
「……これはどういうことだ?」
「た、確かにおかしいですね……」
五十嵐光蔵はイラ立ちと共に部下に話しかける。
部下の男は、不機嫌な光蔵の言葉に同意するように呟く。
菱山家を滅亡させた人間の捜索と調査をさせるために、砦内に諜報員を潜入させた。
予定では、その諜報員たちもう戻ってきてもいいはずだ。
それなのに、一向に帰ってくる様子がない
「砦内で何かあったか……」
潜入者が帰ってこないということは、極稀だがある。
いくら敷島の人間が潜入技術に優れていると言っても、僅かな違和感から察する目聡い人間がいる場合がある。
もしかしたら敷島の人間だと身元がバレて、捕まったか殺されてしまったのかもしれない。
「五十嵐家傘下の者でも、潜入巧者を送り込んだのですが……」
身元がバレる可能性は低い。
敷島の人間が、何度も任務を失敗する訳にはいかない。
今回失敗すれば、五十嵐家は確実に潰れる。
そうならないためにも、潜入者は慎重に選んだ。
「菱山家の人間を全滅させた人間だ。そういった探知にも優れているのかもしれない」
巧者であるはずの潜入者を捕縛、もしくは殺害する。
菱山家程の者たちを全滅させるような人間なら、それができてもおかしくない。
「それでは……」
「あぁ、砦内にいるのだろう」
菱山家を潰した人間は砦内にいる。
そう考えれば、潜入者たちが戻ってこない理由がわかる。
「潜入特化でダメなら、戦闘特化で挑めばいい」
今回は潜入に特化した精鋭を送り込んだ。
しかし、それでは敵を倒すことは難しいことが分かった。
それならば、戦闘を得意とする者を送り込めばいいことだ。
「兵を集めよ! 一気に砦内に侵入し、勝負をかける!」
「了解しました」
敵は砦内という空間の戦闘では身動きしずらいはずだ。
そういった場所の戦闘も訓練している敷島の人間なら、潰すことも可能なはずだ。
そう考えた光蔵は、部下に兵を集めることを指示した。
「父上!」「お義父上!」
「奏太、奈美子……」
兵の召集に向かった部下と入れ替わり、光蔵の息子の奏太が婚約者の奈美子と共に室内へと入ってきた。
「父上、敵への止めは私たちにお願いしたい!」
「父の……、一族の恨みを晴らすためにもお願いします!」
菱山家は全滅したが、五十嵐家に嫁ぐ奈美子だけは参加しなかったため、難を逃れた形になった。
父や一族の者たちの無念を晴らさなければ、美奈子はこれから先も悔やみ続けることになる。
そんな奈美子の思いを組んで、奏太は共に仇討ちの権利を父に進言したのだ。
「分かった。だが、確定はできないぞ?」
「ハイッ!」「ありがとうございます!」
敵は強いことが分かっている。
仕留められる時に仕留めるのが鉄則のため、奏太と奈美子に止めを刺させるように弱らせるなんてできるか分からない。
そのため、光蔵は進言を受け入れつつも状況次第ということにした。
0
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる