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狙い
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【アルターニャ】
リティシアと別れ城に帰ると私は、近くの使用人を呼びつけ、パーティの時よりもっと派手な飾り付けをするように指示する。
既に明日の準備に追われていた使用人が明らかに表情を曇らせたが無視しておいた。
給料をあげてるのに嫌そうな顔をするなんて…全く生意気だわ。その分もっともっと働かせてやるんだから。
ドレスはどれにしようかな。ネックレスは以前お父様から頂いた最高級のエメラルドを着けていきましょう。私の淡い緑色の髪に合わせたらそれはそれは綺麗に見えるはずだわ。
お金は腐るほどあるんだもの。私がいくら使ってもお父様やお母様が怒ることはないから自由に使えるし、本当に王女って楽よね。
お金持ちな上にこんなにも美人なのに…殿下はどうして私になびかないのかしら?
パーティでも私と踊ってくれなかったし…まさかリティシアと踊るなんて想像もしていなかったわ。一体どんな手を使って殿下の興味を引いたわけ?
リティシア…アイツ、絶対に許さないんだから。
落ち着く空間で美味しいスイーツを食べながら他愛もない話で盛り上がる…これが最高のプランに違いないわ。きっと殿下もすぐに私のことを好きになるわよね。
そうだ、室内より外の方が自然に囲まれるからリラックスできるんじゃないかしら?
そうと決まれば使用人に伝えて今すぐ飾り付けを移動させなければ。
もう一度先ほどの使用人を呼び止め今思いついたことを伝えると、最早何も言葉を発せずにただこちらに頭を下げて去っていった。
そうよ、使用人は主人の言う事にただ納得していればいいのよ。なんてったって私は王女様なんだから。
さてと、準備は使用人に任せて私は早く寝ましょう。夜ふかしはお肌に悪いからね。
それにしても、殿下が私の城に来るのは何年ぶりかしら…。リティシアと婚約する前は誘ったら来てくれたけど…今は全然だものね。
誕生日の時すら一枚こちらに手紙を寄越すだけだもの。
よく考えたら個人的にプレゼントをくれたことは婚約をするしないに関わらず一度もなかったわね。
私がリティシアより早く殿下と婚約できていれば…きっとプレゼントなんて山ほどくれたんでしょうね…。
でも取り返すのは今からでも遅くはないわ。
あのリティシアから奪うなんてこの私の手にかかれば容易いことだもの。殿下が悪女に騙され続けないように…私が救ってあげなければ。
私がこれほどまでにアレクシス殿下を愛しているのには、ちゃんとした理由が存在する。
幼い頃にアレクシス殿下は陛下と共にこの城へ訪れたことがあった。お父様と陛下は大事な話があるということで会議室へと移動していったが、幼かった私と殿下は他の部屋へと案内された。
友達と呼べるような存在もおらず、人見知りの激しかった私は殿下に興味こそもっていたものの自分から話しかけることは全く出来なかった。
美しい輝く瞳と髪をもつ彼は幼い頃から整った顔立ちをしており、自分なんかが話しかけてよいものかと躊躇ってしまったのである。
そんな時殿下は私が肌見放さず持っていたぬいぐるみを指差し「うさぎが好きなの?」と優しく話しかけてくれたのだ。
それが嬉しくて激しく首を縦に揺さぶると「そんなに頷くと髪飾りが取れちゃうよ。気をつけてね」と笑いながら殿下は取れかけた髪飾りを直してくれた。
その優しさに感激して思わず涙を浮かべると「なんで泣いてるの?もしかして髪飾りを触るのが嫌だった?」と困ったように殿下が見つめてくる。
ここで私はこのまま泣き続けていれば殿下の興味を引き続けられるのではないかと悪魔のような発想をしたのだが、流石にそれはやめておいた。
いくら幼いといえど、王女たるもの涙を他人の前で見せるものではないから。
後にも先にもこれほど他人に興味をもったのは殿下のみであった。私はこの瞬間から殿下に恋をしていたのだろうと思う。
その後はほぼ殿下の話を聞いているだけであったが、よくよく思い出せばその話の中にリティシアの話もあった気がする。殿下は性格などは一切話さずに同い年の令嬢がいる、とだけ話していたが、もしかしたらその時から婚約の話があったのかもしれない。
そんな事も知らずに私は自分は王女だから何もせずとも殿下と婚約出来ると信じていた。二つの国にとっても大きな利益になるし、私は大好きな人と結婚が出来る。
そう信じていたのに。現実はそう甘くなかったのだ。
私は殿下のために沢山勉強したし、色んな事に挑戦した。殿下の為に人見知りを克服して、美しくいられるよう努力をしていたのに…彼は私を見ていなかったのだ。
私は気づいた。彼は私にだけ優しかったんじゃない。誰に対しても優しくすることのできる人間だったのだということを。
リティシアが悪女だと聞いた時はチャンスだと思った。神様が殿下を奪い返すチャンスを与えてくれたんだってそう信じてたのに。
殿下は明らかにリティシアに興味をもっている。リティシア自身も殿下を好いているみたいだし…このままではまずい。
二人を早く引き離さなければ。
リティシアと別れ城に帰ると私は、近くの使用人を呼びつけ、パーティの時よりもっと派手な飾り付けをするように指示する。
既に明日の準備に追われていた使用人が明らかに表情を曇らせたが無視しておいた。
給料をあげてるのに嫌そうな顔をするなんて…全く生意気だわ。その分もっともっと働かせてやるんだから。
ドレスはどれにしようかな。ネックレスは以前お父様から頂いた最高級のエメラルドを着けていきましょう。私の淡い緑色の髪に合わせたらそれはそれは綺麗に見えるはずだわ。
お金は腐るほどあるんだもの。私がいくら使ってもお父様やお母様が怒ることはないから自由に使えるし、本当に王女って楽よね。
お金持ちな上にこんなにも美人なのに…殿下はどうして私になびかないのかしら?
パーティでも私と踊ってくれなかったし…まさかリティシアと踊るなんて想像もしていなかったわ。一体どんな手を使って殿下の興味を引いたわけ?
リティシア…アイツ、絶対に許さないんだから。
落ち着く空間で美味しいスイーツを食べながら他愛もない話で盛り上がる…これが最高のプランに違いないわ。きっと殿下もすぐに私のことを好きになるわよね。
そうだ、室内より外の方が自然に囲まれるからリラックスできるんじゃないかしら?
そうと決まれば使用人に伝えて今すぐ飾り付けを移動させなければ。
もう一度先ほどの使用人を呼び止め今思いついたことを伝えると、最早何も言葉を発せずにただこちらに頭を下げて去っていった。
そうよ、使用人は主人の言う事にただ納得していればいいのよ。なんてったって私は王女様なんだから。
さてと、準備は使用人に任せて私は早く寝ましょう。夜ふかしはお肌に悪いからね。
それにしても、殿下が私の城に来るのは何年ぶりかしら…。リティシアと婚約する前は誘ったら来てくれたけど…今は全然だものね。
誕生日の時すら一枚こちらに手紙を寄越すだけだもの。
よく考えたら個人的にプレゼントをくれたことは婚約をするしないに関わらず一度もなかったわね。
私がリティシアより早く殿下と婚約できていれば…きっとプレゼントなんて山ほどくれたんでしょうね…。
でも取り返すのは今からでも遅くはないわ。
あのリティシアから奪うなんてこの私の手にかかれば容易いことだもの。殿下が悪女に騙され続けないように…私が救ってあげなければ。
私がこれほどまでにアレクシス殿下を愛しているのには、ちゃんとした理由が存在する。
幼い頃にアレクシス殿下は陛下と共にこの城へ訪れたことがあった。お父様と陛下は大事な話があるということで会議室へと移動していったが、幼かった私と殿下は他の部屋へと案内された。
友達と呼べるような存在もおらず、人見知りの激しかった私は殿下に興味こそもっていたものの自分から話しかけることは全く出来なかった。
美しい輝く瞳と髪をもつ彼は幼い頃から整った顔立ちをしており、自分なんかが話しかけてよいものかと躊躇ってしまったのである。
そんな時殿下は私が肌見放さず持っていたぬいぐるみを指差し「うさぎが好きなの?」と優しく話しかけてくれたのだ。
それが嬉しくて激しく首を縦に揺さぶると「そんなに頷くと髪飾りが取れちゃうよ。気をつけてね」と笑いながら殿下は取れかけた髪飾りを直してくれた。
その優しさに感激して思わず涙を浮かべると「なんで泣いてるの?もしかして髪飾りを触るのが嫌だった?」と困ったように殿下が見つめてくる。
ここで私はこのまま泣き続けていれば殿下の興味を引き続けられるのではないかと悪魔のような発想をしたのだが、流石にそれはやめておいた。
いくら幼いといえど、王女たるもの涙を他人の前で見せるものではないから。
後にも先にもこれほど他人に興味をもったのは殿下のみであった。私はこの瞬間から殿下に恋をしていたのだろうと思う。
その後はほぼ殿下の話を聞いているだけであったが、よくよく思い出せばその話の中にリティシアの話もあった気がする。殿下は性格などは一切話さずに同い年の令嬢がいる、とだけ話していたが、もしかしたらその時から婚約の話があったのかもしれない。
そんな事も知らずに私は自分は王女だから何もせずとも殿下と婚約出来ると信じていた。二つの国にとっても大きな利益になるし、私は大好きな人と結婚が出来る。
そう信じていたのに。現実はそう甘くなかったのだ。
私は殿下のために沢山勉強したし、色んな事に挑戦した。殿下の為に人見知りを克服して、美しくいられるよう努力をしていたのに…彼は私を見ていなかったのだ。
私は気づいた。彼は私にだけ優しかったんじゃない。誰に対しても優しくすることのできる人間だったのだということを。
リティシアが悪女だと聞いた時はチャンスだと思った。神様が殿下を奪い返すチャンスを与えてくれたんだってそう信じてたのに。
殿下は明らかにリティシアに興味をもっている。リティシア自身も殿下を好いているみたいだし…このままではまずい。
二人を早く引き離さなければ。
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