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秘密
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そうよ、よく考えたらおかしいの。食べることを禁止されていたはずの彼が本当は自分が食べても太らないことを知っている。
それが示すことはただ一つだ。
「…実は隠れて食べてたんでしょ?」
彼は私のその問いかけに目を見開いて驚いていたが、耐えきれなかったのか直後に先程の私と同様に吹き出した。
「…そうそう。よく分かったな。あんまりにもグレンが美味しそうに食べるから俺もたまに食べたくなってさ…グレンにも気づかれないように食べてたんだよ。だからキッチンの使用人の何人かは俺が甘いものを食べれることを知ってるんだ。」
ということは使用人は皇后よりもアレクの味方ってことね。
皇后に付く使用人の方が全体的に見れば数が多いはずだけどきっと皆アレクの可愛さに負けたのね。実際に見たことはないけど幼少期のアレクはきっと信じられないくらい可愛いでしょうから。
…私がもし使用人だったら甘いものをあげすぎて本当に太らせていたかもしれないわね…。使用人に転生しなくてよかったわ。
「どうしてアーグレンに言わなかったの?アーグレンなら秘密にしてくれそうじゃない?」
アーグレンには本当のことを話してあげてもいいのに。彼はアレクの秘密ならきっと死んでも話さないと思うから。
「俺が本当は食べれるんだって伝えたのに公の場で食べてなかったら逆に変だろ?それに、グレンがもし俺が食べれるってことを誰かに話したらグレンが嘘つきだと思われて孤立しちゃうだろうし…。甘いものを万が一俺のところに持ってきたりしたら俺の母さんが真っ先にグレンを怒るはずだ。一緒に隠してほしいと言ってもいいけど、やっぱり一緒に隠してることを誰かに気づかれたらまずい。結果、迷惑をかけてしまわないように最初から全てを黙ってた方が得策だと思ったんだよ」
「なるほど…色々考えたのね…。」
アレクの考えはよく理解できるし、確かに初めから何も話さなければ面倒事にアーグレンを巻き込むことはないだろう。
だが同時に親友を騙しているという罪悪感もあったはずだ。その罪悪感に耐えてでも彼はより安全な方をとったのだろう。
何も知らなければアーグレンが罰せられることは決してないのだから。
私が思っている以上にこの二人は仲が良いのね…。正しく唯一無二の親友って感じだわ。
いいわね。是非作者にこの二人をメインにした物語を書いてほしいものだわ。
…あともっと図々しいお願いをするならその世界のリティシアは悪役じゃないようにしてほしいな…なんてね。
「アルターニャ王女様にスイーツを出された時は本気で焦ったよ。自分の国で俺は甘いものが苦手だって設定だったのに他国で美味しそうに食べてたら変だからな…。」
あぁ、だからなんともいえない顔をしていたのね…。
そして私は彼の話を一通り聞いた後に、あることを結論づける。
「ってことは普通に食べれるのね。」
「あぁ。グレンほどは好きじゃないけどな」
「それにしてもアーグレンが甘いものが好きって意外よね。」
「だよな。俺も初めて聞いた時は凄く驚いたよ」
「なんというか…どっちかって言うと甘いものより辛いものの方が好きそうなのよね」
「分かる。俺もそう思う」
なんといっても剣が友達の騎士団長だからね。
本人自体がクールな雰囲気を纏ってるせいで、辛いものを平気な顔して食べて甘いものを毛嫌いしているようなそんなイメージがどうしてもついてくるのよね。
アレクによると、アーグレンは辛いものは一切口にしないらしい。辛いものが得意なわけではないがアーグレンよりはアレクの方が強いと言っていた。
暫く悪役令嬢であることを完全に忘れて話し込んでいたが、途中である事に気づき、私は疑問を浮かべる。
「ところで…どうして私にその秘密を話してくれたの?」
「んー…なんでだろう?」
彼は少し悩んだ後に答えのようで答えになっていない発言をする。
「リティシアだからかな。」
平然と呟かれたその台詞に私は何故か急速に恥ずかしくなってメニューを手に取り、顔の半分を隠す。
そんな私の様子を見て彼が笑っているから、恥ずかしいのは私だけなのかと思い少しだけ悔しくなる。
「…バカね。答えになってないじゃない」
あんなに呼ばれるのが嫌だったはずの「リティシア」って名前、今ではこんなに馴染んでいるのね…。
アレクが呼んでくれるなら一生この名前でもいいかな…なんてね。
「…アーグレンにも話してあげなさい。彼も貴方と一緒に食べたいはずよ。自分の大好きなものを大好きな親友とね。」
なんとか話題を逸らそうとアーグレンの名を口にする。大きくなった今の彼になら真実を話してもきっと問題ないだろう。
「あぁ。そうするよ」
それにしても皇后陛下は本当に太るからってだけでアレクが食べるのを禁止したのかしら…。
自分の子供が甘いものを美味しく食べてたら確実に可愛いはずなのに…全く、これだから王族は何を考えているのか分からないのよね。
アレク以外の王族とは今後一切関わりたくないわ。
「あ、そうだ。なんにも頼んでなかったわね。何にする?」
「俺は…どうしようかな。リティシアは?」
「もちろんショートケーキでしょ。一番美味しそうだもの」
悪役令嬢がショートケーキなんておかしいかな…でも普通に美味しそうなのよね…。
アレクは別に甘いものが苦手じゃなかったからこの店に入った意味はなくなってしまったけど、どうせなら美味しいものを食べて帰りたいわ。
それが示すことはただ一つだ。
「…実は隠れて食べてたんでしょ?」
彼は私のその問いかけに目を見開いて驚いていたが、耐えきれなかったのか直後に先程の私と同様に吹き出した。
「…そうそう。よく分かったな。あんまりにもグレンが美味しそうに食べるから俺もたまに食べたくなってさ…グレンにも気づかれないように食べてたんだよ。だからキッチンの使用人の何人かは俺が甘いものを食べれることを知ってるんだ。」
ということは使用人は皇后よりもアレクの味方ってことね。
皇后に付く使用人の方が全体的に見れば数が多いはずだけどきっと皆アレクの可愛さに負けたのね。実際に見たことはないけど幼少期のアレクはきっと信じられないくらい可愛いでしょうから。
…私がもし使用人だったら甘いものをあげすぎて本当に太らせていたかもしれないわね…。使用人に転生しなくてよかったわ。
「どうしてアーグレンに言わなかったの?アーグレンなら秘密にしてくれそうじゃない?」
アーグレンには本当のことを話してあげてもいいのに。彼はアレクの秘密ならきっと死んでも話さないと思うから。
「俺が本当は食べれるんだって伝えたのに公の場で食べてなかったら逆に変だろ?それに、グレンがもし俺が食べれるってことを誰かに話したらグレンが嘘つきだと思われて孤立しちゃうだろうし…。甘いものを万が一俺のところに持ってきたりしたら俺の母さんが真っ先にグレンを怒るはずだ。一緒に隠してほしいと言ってもいいけど、やっぱり一緒に隠してることを誰かに気づかれたらまずい。結果、迷惑をかけてしまわないように最初から全てを黙ってた方が得策だと思ったんだよ」
「なるほど…色々考えたのね…。」
アレクの考えはよく理解できるし、確かに初めから何も話さなければ面倒事にアーグレンを巻き込むことはないだろう。
だが同時に親友を騙しているという罪悪感もあったはずだ。その罪悪感に耐えてでも彼はより安全な方をとったのだろう。
何も知らなければアーグレンが罰せられることは決してないのだから。
私が思っている以上にこの二人は仲が良いのね…。正しく唯一無二の親友って感じだわ。
いいわね。是非作者にこの二人をメインにした物語を書いてほしいものだわ。
…あともっと図々しいお願いをするならその世界のリティシアは悪役じゃないようにしてほしいな…なんてね。
「アルターニャ王女様にスイーツを出された時は本気で焦ったよ。自分の国で俺は甘いものが苦手だって設定だったのに他国で美味しそうに食べてたら変だからな…。」
あぁ、だからなんともいえない顔をしていたのね…。
そして私は彼の話を一通り聞いた後に、あることを結論づける。
「ってことは普通に食べれるのね。」
「あぁ。グレンほどは好きじゃないけどな」
「それにしてもアーグレンが甘いものが好きって意外よね。」
「だよな。俺も初めて聞いた時は凄く驚いたよ」
「なんというか…どっちかって言うと甘いものより辛いものの方が好きそうなのよね」
「分かる。俺もそう思う」
なんといっても剣が友達の騎士団長だからね。
本人自体がクールな雰囲気を纏ってるせいで、辛いものを平気な顔して食べて甘いものを毛嫌いしているようなそんなイメージがどうしてもついてくるのよね。
アレクによると、アーグレンは辛いものは一切口にしないらしい。辛いものが得意なわけではないがアーグレンよりはアレクの方が強いと言っていた。
暫く悪役令嬢であることを完全に忘れて話し込んでいたが、途中である事に気づき、私は疑問を浮かべる。
「ところで…どうして私にその秘密を話してくれたの?」
「んー…なんでだろう?」
彼は少し悩んだ後に答えのようで答えになっていない発言をする。
「リティシアだからかな。」
平然と呟かれたその台詞に私は何故か急速に恥ずかしくなってメニューを手に取り、顔の半分を隠す。
そんな私の様子を見て彼が笑っているから、恥ずかしいのは私だけなのかと思い少しだけ悔しくなる。
「…バカね。答えになってないじゃない」
あんなに呼ばれるのが嫌だったはずの「リティシア」って名前、今ではこんなに馴染んでいるのね…。
アレクが呼んでくれるなら一生この名前でもいいかな…なんてね。
「…アーグレンにも話してあげなさい。彼も貴方と一緒に食べたいはずよ。自分の大好きなものを大好きな親友とね。」
なんとか話題を逸らそうとアーグレンの名を口にする。大きくなった今の彼になら真実を話してもきっと問題ないだろう。
「あぁ。そうするよ」
それにしても皇后陛下は本当に太るからってだけでアレクが食べるのを禁止したのかしら…。
自分の子供が甘いものを美味しく食べてたら確実に可愛いはずなのに…全く、これだから王族は何を考えているのか分からないのよね。
アレク以外の王族とは今後一切関わりたくないわ。
「あ、そうだ。なんにも頼んでなかったわね。何にする?」
「俺は…どうしようかな。リティシアは?」
「もちろんショートケーキでしょ。一番美味しそうだもの」
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