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誕生日パーティ編 その3
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「こんなの招待状じゃないわよ!来るなって言ってるようなもんじゃないの!」
そして彼女は絢爛豪華なドレスから一枚のカードを取り出すと、私の目の前に突きつける。私の字で丁寧に書かれているそのカードの内容はこうだ。
「私の誕生日パーティにアルターニャ王女様をご招待させて頂きます。ですがアルターニャ王女様はお忙しいでしょうし、何より王女様の足を運ばせるのは大変失礼に値すると思いますので、断って頂いて構いません。」
イサベルとアーグレンも私と一緒になってその文字を読んだのだが、彼らはなんとも言えない表情をしていた。
「最大限の礼儀のつもりだったのですが…」
「酷いわ!私と貴女の仲じゃないの」
「…そうですね。だからそう送ったのですが」
「とにかく、一応貴女は私の誕生日を祝ってくれたからね。受けた恩は返すものよ。仕方なくお祝いしてあげるわ」
多分アレク目当てで来たんだろうな…と思いながらも彼女がパーティに来ることは予想外だったので少し嬉しかった。
何が何でもリティシアの主席するものには出ないと思っていたからね。アルターニャの成長が見られた瞬間と私に対するイメージが少しは変わった証拠だわ。
「恩と言うほどのことではありませんけど…まぁ有難うございます。それにしてもアルターニャ王女様の辞書にそんな言葉が載っていたんですね…驚きました」
「ちょっと、さっきから無礼よ?私は王女なのよ?」
私はその発言にすかさず頭を下げて答える。
「大変申し訳ございませんでした。もうお帰り頂いて結構…」
「ちょっと!帰らないわよ!わざわざお城を抜け出してきたんだから!このパーティのスイーツを全部食べ尽くさない限り帰らないわ!」
「それはなんとも迷惑な…あぁいや無謀な挑戦ですね」
確かアルターニャは甘いもの好きだったから…パーティ会場のスイーツのいくつかが彼女の腹の中に消えてもおかしくはない。誰がいくつ食べていいなどのルールはないが他の人が困るので食べすぎないようにしてほしい。
「ところでそこの可愛い女の子は誰?」
アルターニャは私の隣に立つ小柄で華奢な少女に視線を向ける。私との会話から彼女が王女であることを察していたらしいイサベルは見るからに緊張しながらアルターニャに挨拶をする。
「も、申し遅れました、アルターニャ王女様。私はイサベル=シャルレッタと申します」
「ずるいわよリティシア!またこんな可愛い子を捕まえて!」
「だから人聞きの悪い事を言わないでくれませんかね!?可愛い子を捕まえたんじゃなくてたまたま一緒にいる子が可愛い子なだけですって」
この王女は私がイケメンと可愛い子もしくは美人をわざわざ選んで自分の側に置いてると思ってるの…?
私が集めたのは主要キャラなんだから美男美女揃いなのは当たり前じゃないの…。
「まぁなんでもいいわ。で、彼女はリティシアのなんなのよ」
「私の侍女です」
「えぇ、侍女!?なんてもったいない!ねぇ、私の家に来ない?」
「勧誘はおやめ下さい」
笑顔でイサベルに手を差し出すアルターニャの間に割って入ると「冗談よ」と冗談とはとても思えない表情で呟いた。
王女の権限を利用してイサベルを奪うとかだけはやめてほしいな…。
というかアルターニャは随分とイサベルに好意的なのね。小説ではイサベルはアレクと恋仲だったから敵対していたけど、今は状況が違うから彼女を恨む理由がないと言うわけだわ。
「というか…イサベルちゃん、貴女シャルレッタ…?シャルレッタって言ったわよね。聞いたことない名字ね。どこの貴族?」
「あぁ、私は…」
このままではまずいと思った私は「そんなことより」と大声を出して彼女の興味を引く。あからさまに庇ったことに彼女も気づいたようだが大人しく私の発言の続きを待ってくれた。
「王女様、ツヴァイト殿下にちゃんと謝りましたか?」
「…今更謝れないわよ。だって私は昔からああいう扱いをしてきたんだし…それにあの子の母親は私のお母様じゃないのよ」
「…あの、失礼ですが王女様はバカですか?」
「ちょっ、さっきから無礼だって言ってるでしょ!王族侮辱罪よ!」
アルターニャは大声を張り上げ拳を振り上げたが、私はあくまでも冷静に応対する。
「すみません、つい本音が。」
彼女は振り上げた拳を下げ、私の言葉の続きをただじっと待っている。
「ツヴァイト殿下はあんな扱いを受けても尚アルターニャ王女様を『ターニャ姉さん』って呼んでるんですよ?」
「それは…私が年上だからでしょ」
「全然違います。つまりですね、私が言いたいことは…ツヴァイト殿下は例え母親が違ったとしても、アルターニャ王女様のことをお姉さんだと思って慕っているということです。それなのに王女様から冷たく突き放すなんて酷い話だと思いませんか?」
私の言葉に、アルターニャ王女の感情が揺れ動いていく様子が分かる。
小説を読んでいた私にだけ分かることかもしれないが、彼女は我儘王女ではあったものの完全な悪役としては描かれていなかった。
こうして私の誕生日を祝いに来てくれたことからも、彼女は自分の過ちを認めて謝罪ができる人だと思う。
小説では描かれなかった姉弟愛だが、アルターニャの考えが変わるのであれば、彼らの関係を変えてあげたい。
そして彼女は絢爛豪華なドレスから一枚のカードを取り出すと、私の目の前に突きつける。私の字で丁寧に書かれているそのカードの内容はこうだ。
「私の誕生日パーティにアルターニャ王女様をご招待させて頂きます。ですがアルターニャ王女様はお忙しいでしょうし、何より王女様の足を運ばせるのは大変失礼に値すると思いますので、断って頂いて構いません。」
イサベルとアーグレンも私と一緒になってその文字を読んだのだが、彼らはなんとも言えない表情をしていた。
「最大限の礼儀のつもりだったのですが…」
「酷いわ!私と貴女の仲じゃないの」
「…そうですね。だからそう送ったのですが」
「とにかく、一応貴女は私の誕生日を祝ってくれたからね。受けた恩は返すものよ。仕方なくお祝いしてあげるわ」
多分アレク目当てで来たんだろうな…と思いながらも彼女がパーティに来ることは予想外だったので少し嬉しかった。
何が何でもリティシアの主席するものには出ないと思っていたからね。アルターニャの成長が見られた瞬間と私に対するイメージが少しは変わった証拠だわ。
「恩と言うほどのことではありませんけど…まぁ有難うございます。それにしてもアルターニャ王女様の辞書にそんな言葉が載っていたんですね…驚きました」
「ちょっと、さっきから無礼よ?私は王女なのよ?」
私はその発言にすかさず頭を下げて答える。
「大変申し訳ございませんでした。もうお帰り頂いて結構…」
「ちょっと!帰らないわよ!わざわざお城を抜け出してきたんだから!このパーティのスイーツを全部食べ尽くさない限り帰らないわ!」
「それはなんとも迷惑な…あぁいや無謀な挑戦ですね」
確かアルターニャは甘いもの好きだったから…パーティ会場のスイーツのいくつかが彼女の腹の中に消えてもおかしくはない。誰がいくつ食べていいなどのルールはないが他の人が困るので食べすぎないようにしてほしい。
「ところでそこの可愛い女の子は誰?」
アルターニャは私の隣に立つ小柄で華奢な少女に視線を向ける。私との会話から彼女が王女であることを察していたらしいイサベルは見るからに緊張しながらアルターニャに挨拶をする。
「も、申し遅れました、アルターニャ王女様。私はイサベル=シャルレッタと申します」
「ずるいわよリティシア!またこんな可愛い子を捕まえて!」
「だから人聞きの悪い事を言わないでくれませんかね!?可愛い子を捕まえたんじゃなくてたまたま一緒にいる子が可愛い子なだけですって」
この王女は私がイケメンと可愛い子もしくは美人をわざわざ選んで自分の側に置いてると思ってるの…?
私が集めたのは主要キャラなんだから美男美女揃いなのは当たり前じゃないの…。
「まぁなんでもいいわ。で、彼女はリティシアのなんなのよ」
「私の侍女です」
「えぇ、侍女!?なんてもったいない!ねぇ、私の家に来ない?」
「勧誘はおやめ下さい」
笑顔でイサベルに手を差し出すアルターニャの間に割って入ると「冗談よ」と冗談とはとても思えない表情で呟いた。
王女の権限を利用してイサベルを奪うとかだけはやめてほしいな…。
というかアルターニャは随分とイサベルに好意的なのね。小説ではイサベルはアレクと恋仲だったから敵対していたけど、今は状況が違うから彼女を恨む理由がないと言うわけだわ。
「というか…イサベルちゃん、貴女シャルレッタ…?シャルレッタって言ったわよね。聞いたことない名字ね。どこの貴族?」
「あぁ、私は…」
このままではまずいと思った私は「そんなことより」と大声を出して彼女の興味を引く。あからさまに庇ったことに彼女も気づいたようだが大人しく私の発言の続きを待ってくれた。
「王女様、ツヴァイト殿下にちゃんと謝りましたか?」
「…今更謝れないわよ。だって私は昔からああいう扱いをしてきたんだし…それにあの子の母親は私のお母様じゃないのよ」
「…あの、失礼ですが王女様はバカですか?」
「ちょっ、さっきから無礼だって言ってるでしょ!王族侮辱罪よ!」
アルターニャは大声を張り上げ拳を振り上げたが、私はあくまでも冷静に応対する。
「すみません、つい本音が。」
彼女は振り上げた拳を下げ、私の言葉の続きをただじっと待っている。
「ツヴァイト殿下はあんな扱いを受けても尚アルターニャ王女様を『ターニャ姉さん』って呼んでるんですよ?」
「それは…私が年上だからでしょ」
「全然違います。つまりですね、私が言いたいことは…ツヴァイト殿下は例え母親が違ったとしても、アルターニャ王女様のことをお姉さんだと思って慕っているということです。それなのに王女様から冷たく突き放すなんて酷い話だと思いませんか?」
私の言葉に、アルターニャ王女の感情が揺れ動いていく様子が分かる。
小説を読んでいた私にだけ分かることかもしれないが、彼女は我儘王女ではあったものの完全な悪役としては描かれていなかった。
こうして私の誕生日を祝いに来てくれたことからも、彼女は自分の過ちを認めて謝罪ができる人だと思う。
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