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第一章:エルフの聖女と、生きてる家
第四節:ステータス上昇果実と、初めての来客
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アース・イーターが「肥料」と化した翌朝。
世界樹の周囲は、もはやデス・バレー(死の谷)という名が冗談に聞こえるほどの変貌を遂げていた。
アルトが設計した自動防衛ライン『ディープ・アビス・トラップ』は、地中の魔力を糧にさらに根を広げ、拠点から半径五百メートル以内を、完璧な安全圏へと作り変えている。
その安全圏の内側で、アルトは新しい「実験」を始めていた。
「よし、シエラ。今日はこの『菜園エリア』を完成させるよ。君に協力してほしいのは、この苗の『属性付与』だ」
アルトの目の前には、等間隔に並んだ十個のプランター(それ自体が、自己修復機能を持つ硬質樹木でできている)があった。
中に植えられているのは、パプリカに似た形をしているが、宝石のようにクリスタル質な光沢を放つ不思議な苗だ。
「アルト様、これは……? 今まで見たどの作物とも、魔力の波動が違います」
シエラが苗に触れようと指を近づけると、指先がピリピリと静電気のような刺激を受けた。
「これは『ステータス・アップル(試作型)』。普通、人間の筋力や魔力は修行によって鍛えるものだけど、これは植物の生命力を直接肉体に定着させる。……いわば、食べるドーピングだね。でも、副作用はないよ」
「食べる、ドーピング……。そんなもの、帝国の秘密研究所でさえ、数万の金貨を費やして微々たる成果しか出せていないと聞きましたが……」
「あはは、彼らは化学合成に頼るからだよ。自然の循環に任せるのが一番効率がいい。シエラ、君の『風』の適性をこの苗に注いでみて。エルフの清廉な魔力があれば、敏捷性を引き上げる果実に進化するはずだ」
シエラはごくりと唾を呑み、苗に両手をかざした。
彼女が静かに祈るように魔力を込めると、苗は彼女の銀髪と同じ輝きを放ちながら急成長し、わずか数分で、掌サイズの青い果実を実らせた。
「完成だ。……さあ、食べてごらん」
「えっ、私が……? こんな貴重なもの……」
「毒味が必要だろ? 冗談だよ、君への給料の先払いさ」
シエラは恐る恐る、青い果実にかじりついた。
――次の瞬間。
彼女の視界が爆発した。
「っ……!?」
全身の血管を熱い奔流が駆け抜け、筋肉の一本一本が作り替えられるような感覚。
重力を感じない。いや、あまりにも体が軽くなりすぎて、足が地面についているのかさえ怪しい。
シエラが無意識に一歩踏み出すと――シュンッ! という風切り音と共に、彼女の体は十メートル以上先の草原まで移動していた。
「な、何ですか、これ!? 私、ただ一歩歩いただけなのに!」
「成功だね。敏捷値が元の三倍以上には跳ね上がっているはずだ。一時間もすれば馴染んで、自由に制御できるようになるよ」
アルトは満足げに手帳にメモを取る。
だが、この平穏な「実験」を破る音が、探査草(センサー・グラス)を通じてアルトの脳内に響いた。
『――チリン、チリン――』
それは、拠点から一キロ離れた境界線に設置した、警告の音色。
「……おや。こんな辺境に、命知らずなお客さんかな」
デス・バレーの境界線。
そこには、今にも壊れそうな馬車を連れた、数人の男たちが立ち尽くしていた。
彼らは、帝国と周辺諸国を股にかける行商人――「黄金の天秤」商会の生き残りたちだった。
「おい、正気か!? 地図ではここは砂漠のはずだぞ!」
リーダー格の商人、マルコは、目の前の光景に目を疑っていた。
彼らは帝国の圧政から逃れ、砂漠を越えて隣国へ向かおうとしていた。だが、水が尽き、魔物に追われ、死を覚悟してこの谷に迷い込んだのだ。
だが、そこにあったのは死ではなく。
見たこともないほど深い緑と、天を突く白銀の巨木。
そして――。
「……なぁ、あそこに立ってる『植物』、さっきから俺たちのこと見てないか?」
護衛の傭兵が、ガタガタと震えながら指を差す。
そこには、筋骨隆々とした蔦の腕を持つ、三メートル超えの巨木たちが、門番のように並んでいた。アルトが配置した『守護樹人(トレント・ガーディアン)』だ。
「動くな! 刺激するなよ……あんなもん、見たことがねぇ。ランクB……いや、Aランク以上の魔力だぞ!」
絶望が商隊を包み込んだその時、木々の間から一人の青年と、美しいエルフの少女が歩いてきた。
「こんにちは。迷子かな? ここは僕の私有地(庭)なんだけど」
アルトの軽い挨拶に、マルコは反射的に地面に土下座した。
この地獄のような場所に、これほどの楽園を築き、魔獣を従える存在。それは彼にとって、帝国の皇太子よりも恐ろしい「支配者」に見えた。
「お、お許しを! 私たちはただのしがない商人でございます! 水……水を分けていただければ、すぐに去ります! どうか、命だけは……!」
「そんなに怯えなくていいよ。水ならあそこの川でいくらでも飲んでいい。……ただ、君たちの馬車、積んでいるものがひどい有様だね」
アルトは馬車の荷台を覗き込んだ。
そこには、立ち枯れた薬草や、カビの生えた穀物が積まれていた。帝国での不作の影響だろう。
「……もしよかったら、少し商談をしないかい? 君たちの持っているその『ゴミ』……僕にとっては、面白い素材なんだ」
「え……? ゴミを、商談に……?」
一時間後。
商隊の面々は、アルトの「生きてる家」のテラスで、呆然としながら豪華な食事を口にしていた。
差し出されたのは、芳醇な香りのするエール(アルトが昨晩、麦を急成長させて醸造した植物性飲料)と、宝石のように輝く果実の盛り合わせ。
一口食べたマルコは、そのあまりの美味さに涙を流した。
「な、なんだこれは……。魔力が……枯れかけていた私の魔力が、溢れ出してくる……! アルト様、これは一体……!?」
「ただのデザートだよ。それより、マルコさん。君が持っていたあの『枯れた薬草』の根っこ、あれをもらってもいいかな? 代わりに、この『全回復ポーション(世界樹の涙)』を数本あげよう」
アルトがテーブルに置いたのは、エメラルド色に輝く小瓶。
それを見たマルコは、椅子から転げ落ちそうになった。
「ば、馬鹿な! これ一本で、帝都の家が三軒建つほどの価値がある代物ですよ!? あんな枯れ草と交換なんて、釣り合いが取れません!」
「いいんだよ。僕にとってあのアステリア固有の薬草は、遺伝子のサンプルとして価値がある。それを元に、もっと凄いものを作れるからね」
マルコは直感した。
自分は今、世界の中心に立っているのだと。
帝国が捨てたこの青年は、この荒野で、世界を買い取れるほどの価値を日々「生産」している。
「アルト様。……不躾ながら、提案がございます。私を、貴方の『お抱え商人』にしていただけませんか? この地の産物を、私が世界の隅々まで、最高の価格で売り捌いてみせます」
「お抱え商人……。なるほど、物流があるのは助かるね。シエラ、どう思う?」
横でステータス上昇の余波にまだ頬を赤らめているシエラが、真剣な表情で頷いた。
「いいと思います。アルト様の力は、いつか必ず帝国に見つかります。その前に、外の世界に味方を作っておくべきです」
「決まりだ。じゃあマルコさん、最初の取引をしよう。……まずは、帝国で『謎の植物病』が流行っているという情報を、詳しく聞かせてくれるかい?」
アルトの瞳の奥で、静かな、冷徹な計算が光った。
彼が捨ててきた帝国の崩壊は、彼の予想よりも遥かに早く進んでいるようだった。
世界樹の周囲は、もはやデス・バレー(死の谷)という名が冗談に聞こえるほどの変貌を遂げていた。
アルトが設計した自動防衛ライン『ディープ・アビス・トラップ』は、地中の魔力を糧にさらに根を広げ、拠点から半径五百メートル以内を、完璧な安全圏へと作り変えている。
その安全圏の内側で、アルトは新しい「実験」を始めていた。
「よし、シエラ。今日はこの『菜園エリア』を完成させるよ。君に協力してほしいのは、この苗の『属性付与』だ」
アルトの目の前には、等間隔に並んだ十個のプランター(それ自体が、自己修復機能を持つ硬質樹木でできている)があった。
中に植えられているのは、パプリカに似た形をしているが、宝石のようにクリスタル質な光沢を放つ不思議な苗だ。
「アルト様、これは……? 今まで見たどの作物とも、魔力の波動が違います」
シエラが苗に触れようと指を近づけると、指先がピリピリと静電気のような刺激を受けた。
「これは『ステータス・アップル(試作型)』。普通、人間の筋力や魔力は修行によって鍛えるものだけど、これは植物の生命力を直接肉体に定着させる。……いわば、食べるドーピングだね。でも、副作用はないよ」
「食べる、ドーピング……。そんなもの、帝国の秘密研究所でさえ、数万の金貨を費やして微々たる成果しか出せていないと聞きましたが……」
「あはは、彼らは化学合成に頼るからだよ。自然の循環に任せるのが一番効率がいい。シエラ、君の『風』の適性をこの苗に注いでみて。エルフの清廉な魔力があれば、敏捷性を引き上げる果実に進化するはずだ」
シエラはごくりと唾を呑み、苗に両手をかざした。
彼女が静かに祈るように魔力を込めると、苗は彼女の銀髪と同じ輝きを放ちながら急成長し、わずか数分で、掌サイズの青い果実を実らせた。
「完成だ。……さあ、食べてごらん」
「えっ、私が……? こんな貴重なもの……」
「毒味が必要だろ? 冗談だよ、君への給料の先払いさ」
シエラは恐る恐る、青い果実にかじりついた。
――次の瞬間。
彼女の視界が爆発した。
「っ……!?」
全身の血管を熱い奔流が駆け抜け、筋肉の一本一本が作り替えられるような感覚。
重力を感じない。いや、あまりにも体が軽くなりすぎて、足が地面についているのかさえ怪しい。
シエラが無意識に一歩踏み出すと――シュンッ! という風切り音と共に、彼女の体は十メートル以上先の草原まで移動していた。
「な、何ですか、これ!? 私、ただ一歩歩いただけなのに!」
「成功だね。敏捷値が元の三倍以上には跳ね上がっているはずだ。一時間もすれば馴染んで、自由に制御できるようになるよ」
アルトは満足げに手帳にメモを取る。
だが、この平穏な「実験」を破る音が、探査草(センサー・グラス)を通じてアルトの脳内に響いた。
『――チリン、チリン――』
それは、拠点から一キロ離れた境界線に設置した、警告の音色。
「……おや。こんな辺境に、命知らずなお客さんかな」
デス・バレーの境界線。
そこには、今にも壊れそうな馬車を連れた、数人の男たちが立ち尽くしていた。
彼らは、帝国と周辺諸国を股にかける行商人――「黄金の天秤」商会の生き残りたちだった。
「おい、正気か!? 地図ではここは砂漠のはずだぞ!」
リーダー格の商人、マルコは、目の前の光景に目を疑っていた。
彼らは帝国の圧政から逃れ、砂漠を越えて隣国へ向かおうとしていた。だが、水が尽き、魔物に追われ、死を覚悟してこの谷に迷い込んだのだ。
だが、そこにあったのは死ではなく。
見たこともないほど深い緑と、天を突く白銀の巨木。
そして――。
「……なぁ、あそこに立ってる『植物』、さっきから俺たちのこと見てないか?」
護衛の傭兵が、ガタガタと震えながら指を差す。
そこには、筋骨隆々とした蔦の腕を持つ、三メートル超えの巨木たちが、門番のように並んでいた。アルトが配置した『守護樹人(トレント・ガーディアン)』だ。
「動くな! 刺激するなよ……あんなもん、見たことがねぇ。ランクB……いや、Aランク以上の魔力だぞ!」
絶望が商隊を包み込んだその時、木々の間から一人の青年と、美しいエルフの少女が歩いてきた。
「こんにちは。迷子かな? ここは僕の私有地(庭)なんだけど」
アルトの軽い挨拶に、マルコは反射的に地面に土下座した。
この地獄のような場所に、これほどの楽園を築き、魔獣を従える存在。それは彼にとって、帝国の皇太子よりも恐ろしい「支配者」に見えた。
「お、お許しを! 私たちはただのしがない商人でございます! 水……水を分けていただければ、すぐに去ります! どうか、命だけは……!」
「そんなに怯えなくていいよ。水ならあそこの川でいくらでも飲んでいい。……ただ、君たちの馬車、積んでいるものがひどい有様だね」
アルトは馬車の荷台を覗き込んだ。
そこには、立ち枯れた薬草や、カビの生えた穀物が積まれていた。帝国での不作の影響だろう。
「……もしよかったら、少し商談をしないかい? 君たちの持っているその『ゴミ』……僕にとっては、面白い素材なんだ」
「え……? ゴミを、商談に……?」
一時間後。
商隊の面々は、アルトの「生きてる家」のテラスで、呆然としながら豪華な食事を口にしていた。
差し出されたのは、芳醇な香りのするエール(アルトが昨晩、麦を急成長させて醸造した植物性飲料)と、宝石のように輝く果実の盛り合わせ。
一口食べたマルコは、そのあまりの美味さに涙を流した。
「な、なんだこれは……。魔力が……枯れかけていた私の魔力が、溢れ出してくる……! アルト様、これは一体……!?」
「ただのデザートだよ。それより、マルコさん。君が持っていたあの『枯れた薬草』の根っこ、あれをもらってもいいかな? 代わりに、この『全回復ポーション(世界樹の涙)』を数本あげよう」
アルトがテーブルに置いたのは、エメラルド色に輝く小瓶。
それを見たマルコは、椅子から転げ落ちそうになった。
「ば、馬鹿な! これ一本で、帝都の家が三軒建つほどの価値がある代物ですよ!? あんな枯れ草と交換なんて、釣り合いが取れません!」
「いいんだよ。僕にとってあのアステリア固有の薬草は、遺伝子のサンプルとして価値がある。それを元に、もっと凄いものを作れるからね」
マルコは直感した。
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横でステータス上昇の余波にまだ頬を赤らめているシエラが、真剣な表情で頷いた。
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