不屈の葵

ヌマサン

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第6章 竜吟虎嘯の章

第216話 嚆矢

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 佐久間右衛門尉信盛が目録を披露し、口上を述べ、それを引き継いだ五徳が舅・家康、姑・築山殿、重臣一同への挨拶を丁重に済ませた岡崎城大広間。そこでは花嫁が花婿へ、次なる言葉をかけようとしていた。

「竹千代さま」

「なんじゃ」

 よもや自分に声をかけられるとは思わず、気を抜いていた松平竹千代は慌てて背筋を正し、五徳へと向き直る。

「……仲睦まじゅういたしましょう」

 ここへきて口上を忘れてしまったのか、五徳は拙い言葉で竹千代への挨拶をする。そのことに周囲の大人たち、中でも佐久間右衛門尉をはじめとする織田家の面々はひどく青ざめたが、次の竹千代の一言で場の空気は一変する。

「無論じゃ。来やれ、姫。あちらで見たこともない大きな鯉がおったのじゃ」

「はい、竹千代さま」

 竹千代は対面の儀の途中にもかかわらず、つかつかと五徳の前へ歩いていくとそのまま広間を出て大たらいの中で窮屈そうに泳ぐ鯉を見に行ってしまう。

 家康としてもこの奔放な竹千代の行動は嫡男として相応しくないと言って叱るところであるが、一時気まずくなった空気を誤魔化すのに良い働きをしたため、𠮟りつけるのはやめにしようと心に決めたのである。

「三河守様、その三尾の鯉にございまするが、主より預かりし口上がございまする」

「ほう、尾張守殿よりの口上、謹んで承りたく存ずる」

「然らば。あれなる鯉は濃尾を流れる木曾川を逞しく生き抜いた殊勝な鯉にございます。その一は三河守様、一は竹千代様、もう一尾は我が主君と思召されて末永く泉水にてご賞玩ありたい、との口上にございます」

「それは有り難き御事かな。然らば、某もその殊勝なる鯉を見せていただこう」

 家康は一足先に鯉を眺めに向かった竹千代と五徳の頭を背後から優しく撫でながら三つ並んだ大たらいの中の鯉を見つめる。

「おお、これはなんと見事な鯉じゃ!これ久三郎!」

「ははっ!久三郎はこれに!」

「このめでたき鯉をすぐにも泉水へ放してやれ」

「はっ!」

 家康に差し招かれた鈴木久三郎はすぐにも主命であるとして、三尾の鯉を泉水へ放った。その夜のうちには、まだ幼さの残る竹千代と五徳の婚儀がつつがなく執り行われた。

 家康自ら対面の儀に参加することの叶わなかった生母・於大の方と継父・久松佐渡守、継母・田原御前といった親族へ五徳のことを紹介し、これからは徳川家の嫡男の正室ともなる姫であるから、家族として接してくれるよう懇ろに頼んで回った。

 そんな家康の動きを見逃すことなく観察していた佐久間右衛門尉はまずもって五徳の身の上は安泰であると察し、別れの挨拶を述べるべく、家康の前へと進み出た。

「三河守様、某はこれにて失礼いたしまする」

「これは佐久間殿、もうお帰りになられるか」

「はい。元より五徳様に供奉する役目にございますれば。主君よりの進物を披露し、口上も述べられましたゆえ、此度はこの辺りで失礼いたしたく存じます」

「そうでござったか。では、しばらく花婿と花嫁の住居は東の丸といたすこと、上総介殿へもお伝えくだされ」

「しかと承り申した。然らば、某はこれにて失礼いたしまする」

 年下とはいえ、主君の大切な同盟者である家康へ深々と頭を下げると、佐久間右衛門尉は大広間を立ち去っていく。その去り際に、姫のことを頼むと付き人の生駒八右衛門と中島与五郎の両名に言い含めていった。

 そうして竹千代と五徳の婚姻を祝う宴は夜通し続けられ、家康は亥の刻へ入る頃には中座して寝所へと退いたのだが、宴はその後も賑やかに続けられた。

 ――翌朝。家康が目を覚まし、朝の鍛錬へ向かう前に信長から送られた三尾の鯉を放った泉を見やると、ある異変に気づいた。

「む、鯉が一尾減っておる……?」

 三尾放ったはずの鯉が二尾しかいない。

 鯉に手足が生えて陸に上がるようなことは考えられない以上、脱走の線はあり得なかった。ともすれば、誰かが持ち出したということにもなるのだが、鯉をどこへ持ち出したというのか、家康にも皆目見当がつかなかった。

「一体あの鯉はいずこへ……」

 家康が酒臭い城中を歩いていくと、一つの大皿を見つけた。その皿にはちょうど泉に放った鯉ほどの大きさの魚の骨が残されていたのである。家康はその傍で眠りこけていた鈴木久三郎をはじめとする家臣らを叩き起こした。

「お主ら!その魚はいかがした!」

「これは殿、お早いお目覚めで。その大皿の魚はめったに手に入らぬ木曾川の大鯉にございますれば、この鈴木久三郎が褌一丁で生け捕りにして台所人頭に捌かせたものにございます」

 鯉を放流させた鈴木久三郎の言葉を聞き、さすがの家康も血の気が引く思いであった。仮にも、同盟者の織田信長が自分自身や婿、他ならぬ家康に例えた鯉。それを家臣らが勝手に捌いて喰ったことが織田家へ知られれば、厄介なことにもなりかねないと家康は思ったのである。

「久三郎!そちが鯉を生け捕りにしたと申したが、偽りはないか!」

「いかにも!織田の鯉と組み合って生け捕りにしたのでございます。満座大笑いにございました」

「久三郎、それへ直れ!手討ちにしてくれる!」

 家康は珍しく感情を露わにして腰の刀に手をかけ、勢いよく引き抜いた。その気迫に気圧され、周囲にいた者たちの酔いが醒めるほどに。

 元より家中には竹千代と五徳の婚姻を遠江経略を見据えた雄飛の備えと見る者よりも織田の下風に立つ者と見て快く思わない者の方が多かった。この鈴木久三郎も、その一人といえた。

「久三郎、申し開きはあるか!」

「ございませぬ!鯉一匹に臆するような主君に仕えるくらいならば、このまま斬られた方がましじゃ!」

「なにっ、わしが臆しておると!」

「いかにも!織田家からの鯉一匹を家臣どもが喰ったと知って、その家臣を斬ろうとしておられる!たかが鯉一匹と家来一人の命の値打ちも分からぬような主君ではいずれ国も守れず滅びを迎えるは必定!そのような主君に仕えて死するくらいならば、この場で斬られた方がましじゃ!」

 鈴木久三郎の申し開きを聞き、さすがの家康も自覚できてしまうほどに頭に血が上っていた。だが、命の値打ちの話を聞くと、不思議にも怒りの炎が沈下されていくようであった。

「殿は家来を連れて戦ができまするか」

「無論じゃ」

「然らば、鯉を連れて戦ができると申されるならば、思い切ってお手討ちになされませ。某はお恨みいたしませぬゆえ」

 家康と鈴木久三郎の言い合いは完全に鈴木久三郎に軍配が上がった。見事に言い負かされた家康は左手に握る刀を下ろさざるを得なかった。

「すまぬ、これはわしが未熟であった。いかに織田殿からの贈り物とは申せ、鯉は鯉じゃ。今後は残る二尾の鯉はただの鯉として扱うがよい。死んでしまっては鯉は食べられぬゆえな」

 家康は皮肉交じりに笑うと、鈴木久三郎にくるりと背を向けてその場を去っていく。そして、己の嘆願と意地が通じたのだと悟った鈴木久三郎は肩を震わしながら深々と一礼するのであった。

 かくして、婚儀後の鯉をめぐる騒動が落着した頃、昨晩夫婦となった竹千代と五徳が住まう東の丸へは竹千代の後見役を務める石川与七郎数正、平岩七之助親吉、石川豊前守春重といった重臣らが訪問してきていた。

「竹千代様、昨晩は遅くまでご苦労様にございました」

「うむ、与七郎も随分と酒を飲んでおったが、二日酔いなどはしておらぬか」

「はい。二十年も酒と付き合っておれば、己の体に合う酒の量というものは十分に把握できるというものにございまする」

「そういうものか」

「ええ、そういうものにございます。竹千代様もいずれ分かる時が参りましょう」

 九ツの竹千代にはまだ酒の話は早かったかとばかりに肩を揺らして笑う石川与七郎は齢三十五。同席する平岩七之助も二十六歳であり、残る石川豊前守は最高齢の齢五十九と皆大人であった。

「豊前守、そなたがこの場で最も酒との付き合いが長かろうが、この竹千代にも付き合い方を心得る日は来るであろうか」

「それは与七郎殿が申された通りにございます。されど、竹千代様は物覚えも人一倍よろしく、酒との付き合いを心得られるのは人よりも早うございましょう」

 上手く竹千代からの問いをかわす石川豊前守の老獪さに石川与七郎と平岩七之助は眉をひそめつつ、竹千代の傍らで外の風景を眺めている五徳へと視線を移す。

 これほど見知らぬ嫁ぎ先の老臣らに囲まれてなお、委縮する様子はなく、我が道を進むような様はさすがは織田信長の二の姫と言うほかなかった。

「徳姫様、昨晩はよくお休みになられましたか」

「はい。おかげさまで」

「それはようございました。何か我らに至らぬ点があれば、遠慮のうお申し付けくださいませ」

「そういたします」

 嫁いできて二日目だというのに、徳川家の家老・石川与七郎を前にしても堂々とした対応を見せる五徳。同じ九ツでありながら肝の据わった妻を見やりながら、竹千代は妬心にかられそうになるのをじっとこらえ、平岩七之助へと話を振っていく。

「七之助、父上は元服や初陣のことについて何か申しておられたか」

「いえ、何も。されど、ご正室を娶られたことですし、元服はさほど遠くはなかろうかと」

「そうか。では、初陣はまだまだ先であると申したいのだな」

「はい。殿とて初陣は齢十七の頃にございましたゆえに」

「寺部城攻めであろう。与七郎から聞いておる。初陣とは思えぬ会心の戦であったと」

「はい。竹千代様も今より鍛錬に励み、御父上を超える初陣を成し遂げなされませ。そうなれるよう、家臣一同補佐いたしまするゆえ」

 竹千代は平岩七之助の返答に満足したのか、大きく頷いて見せる。そうしているところへ、竹千代の生母・築山殿が東の丸へと来訪する。

「竹千代と姫だけでなく、与七郎殿もおりましたか」

「これは奥方様」

 思いがけない家康の正室・築山殿の来訪に驚きつつも、石川与七郎はそれをおくびにも出さず対応していく。そんな築山殿に手をひかれるように歩いてきたのは竹千代の妹にあたる八歳の亀姫であった。

「姫、これなるは竹千代が妹の亀じゃ」

「か、亀と申しまする。あねうえ、今後ともよろしくお願いいたしまする」

「妾こそよろしくお願いいたしまする。血の繋がりこそないものの、姉と慕っていただければ嬉しゅうございます」

 築山殿から改めて亀姫を紹介された五徳は、一つ下の義妹のいじらしい挨拶を聞いてにこりと笑うと、率直な想いを乗せた言葉を告げ、それを聞いた亀姫自身や竹千代、築山殿、石川与七郎らの心を穏やかにさせる。

「亀、姫は兄上の妻となった方。姫の申されるように姉のように親しくさせていただきなさい」

「はい。そういたします」

 実母・築山殿からも義理の姉妹として仲良くするように告げられた亀姫は義理とはいえ、初めてできた姉という存在に真新しさを感じ、上機嫌であった。

「そうじゃ、姫。竹千代はそなたの兄君や御父君のことも聞きたい」

「父や兄のことにございますか?では、お話しいたします」

 父・家康は幼き日に熱田で過ごしていた折に舅・信長と直に会い、話をしたことがあるのは竹千代も知っていた。しかし、そんな父以上に織田信長の娘である五徳の口から舅や義兄たちのことを聞いてみたいと思ったのである。

「奇妙丸兄さまと茶筅丸兄さまは能楽や舞が達者で、よく妾にも舞を披露してくださいました」

「ほう、義兄上たちは舞や能楽を好まれると?武術や学問などは嗜まれておらぬのか」

「もちろん習っておいでです。父も義母もそれについては厳しい人にございますから」

 竹千代も同じく馬術や剣術、弓術といった武士らしい教育を施されているが、舞や能楽は見たことはあれど自分が実際にすることはできないため、齢が一ツ二ツしか違わないのに、随分と遠くにいる人たちのような心地がした。

「そして父上は武芸の鍛錬に熱心にございますが、幸若舞や小歌を愛好する風流な面もございます。おそらく、皆々様が思われているような鬼のような御仁ではございませぬ」

「そうであったか。然らば、舅殿にも認めていただけるよう、竹千代も武芸の稽古を怠ってはならぬか」

「それと父は決断力に富んでおることは娘としても感じるものがございます。妾にはそのように機知に富んだことは申せませぬゆえ」

 武芸達者であるが、芸術にも関心を持つ風流な人である。それを娘である五徳が申したこともあり、竹千代も築山殿も殊の外心惹かれるようであった。

 そうして五徳が父・信長、兄の奇妙丸と茶筅丸のことなどを話しているうちに、輿入れ翌日は早々と過ぎていくのであった。
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