不屈の葵

ヌマサン

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第2章 水沫泡焔の章

第16話 第二次小豆坂の戦い

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 天文十七年三月九日に矢矧川を渡河して上和田に布陣した織田信秀率いる織田軍。上和田には織田木瓜の旗が勇ましく靡いていた。

 対する今川軍はといえば、岡崎の松平勢を糾合し、さらなる大軍となって進軍していた。この時の松平勢には二十三歳となる若き本多平八郎忠高、三十八歳となり貫禄が増してきた青山藤蔵忠門らが従軍。

 誰よりも闘争心に燃えるのは三年前の九月に勃発した第二次安祥合戦にて父・忠豊を織田軍に討たれた本多忠高であった。

「平八郎、あまり血気にはやるでないぞ。そなたの軽率な動きで松平の行く末が決まると思え」

「そのようなこと、藤蔵殿に言われるまでもない」

「信じてもよいのだな?」

「おう!天地神明に誓って軽率な動きはせぬ!」

 そう断言する本多平八郎を怪訝そうに見つめる青山藤蔵。自分の言葉を信じてもらえないことに、苛立ちを覚えながらも平八郎は戦場へ。

 ――来たる同月十九日。

 織田、今川の両軍は岡崎よりも南の小豆坂において激突。仕掛けたのは織田三郎五郎信広からであった。

「者共かかれ!今川の奴らに織田の恐ろしさを思い知らせてやれっ!」

 矢矧川を渡河してより十日。敵を目の前にしながら一向に戦がなかったのだ。ようやく訪れた武功を上げる好機に、織田兵は武者震いして今川軍へ猛攻を仕掛けていく。

 織田軍は三郎五郎の号令の下、小豆坂の頂上付近に布陣する今川軍へ斬りこんでいった。対する今川軍は、防戦一方。戦はこのまま織田の大攻勢によって今川を破るかに思われたのだが……

「朝比奈殿。織田方の士気は高いようです。ご油断なきように」

「うむ、承知しておる。にしても、あの信秀の倅は突撃を指示するのみではないか。跡取りの織田信長といい、うつけしかおらぬのかのぅ」

「まったくです。織田三郎五郎信広、どれほどの武将かと期待していたのですが、期待外れもいいところ」

 この年、五十三歳となった太原崇孚。副将である朝比奈備中守泰能は五十二歳。今川治部大輔義元の両腕といっても過言ではない彼らにとって、織田勢の攻撃は若すぎた。

「三郎五郎殿!」

「おお、左馬助か。見よ、我らの猛攻に恐れをなし、今川は防戦一方ぞ。これなら父上が出るまでもなく片がつきそうではないか」

「否、あれをご覧くださいませ。今川勢は攻勢にこそ出てきませぬが、一糸乱れぬ防戦で陣地を守り抜いております。このまま攻め続けようと、敵の鉄壁の布陣を崩せるとは思えませぬ!」

「むっ、左馬助の言うとおりやもしれぬ。ここは一度退き、態勢を整えるべきか。よし、無理強いはせず、ひとまず父上のいる盗木まで後退するぞ!退けぇ!」

 山口左馬助教継の進言を容れ、織田三郎五郎は一度部隊を下げることを決断。迅速に撤退を開始した。

 この織田勢の後退に、ここまで守勢であった今川勢も攻勢に転じる。逃げる織田兵を追い、勢いよく小豆坂を下っていく。

 何せ、敵が総大将のいる本陣へ引いていくのだから、大物の首級を挙げられる可能性がある。まさしく立身出世の機会が巡ってきたといってもよい。当然、駿河衆も勢いづくというもの。

「父上、敵の陣構えを崩せそうになく、これへ引き揚げて参りました」

「この馬鹿者!いや、お主は大馬鹿者じゃ!」

「さ、されど、あのまま攻め寄せたところで、敵の守りを突破できるとは到底――」

「ええい!言い訳など聞きとうないわ!一刻も早う敵を迎え撃て!」

 織田信秀の怒号が響き渡る織田本陣。𠮟りつけられた三郎五郎は自部隊へと足早に戻っていき、山口左馬助も鳴海衆を率いて今川軍の突撃を防ぐべく、戦闘態勢を整えていく。

「我ら松平勢も今川勢に後れを取るわけには参らぬ!前に出るぞ!」

「おい、平八郎!待て!待たんか!」

 『天地神明に誓って』とはどこへやら。本多平八郎を筆頭に松平勢も織田軍目掛けて突っ込んでいく。この今川方の猛攻に織田軍は持ちこたえられるのか、危ぶまれる状況であったが、織田信秀の采配で押し返し始める。

 歴戦の強者たる織田信秀の采配も見事であったが、猛将の下に弱卒なし。

 勇猛果敢な織田兵は一致団結して今川勢を迎撃し、ついに駿河衆を小豆坂まで押し返すことに成功する。この際、松平勢も突き崩され、次第に今川方の敗色が濃くなりつつあった。

「和尚、支度は整ったようじゃ」

「そうですか。では、織田軍とのじゃれ合いもこれまでといたしましょう。さぁ、狼煙をあげてください」

 ついに今川軍の本陣より狼煙があげられた。その狼煙は小豆坂の地から半里南の坂崎の地においても目視できた。

「岡部五郎兵衛さま!本陣より狼煙が!」

「よぅし、調子に乗っておる織田の奴らを叩き潰すは今ぞ!岡部隊、前へ!」

 筋馬鎧に猪の立物をつけた岡部五郎兵衛元綱率いる今川軍別動隊が織田軍の横っ腹へ突っ込んだ。小豆坂を迂回して織田軍の側面へ回り込んでいた今川勢の存在に、突撃されるその時まで気づかなかった織田軍はたちまち混乱状態に陥った。

 織田信秀はこれしきの異常事態に動じることはなかったが、配下の織田兵たちはそうはいかなかった。

「兄上、かような無茶を続けてはなりませぬぞ。このままでは当家の犠牲は増すばかり。勝てぬ戦を続けるなど、兄上らしくもない」

「くっ、孫三郎!殿!」

「ははっ!後のことは万事お任せを。兄者は一刻も早う矢矧川をお渡りくだされ」

 弟・孫三郎信光の言葉を聞いてからの決断の迅速さ、さすがは織田信秀といったところである。むやみに言い返すことはせず、かといって決断することを恐れ、現状維持に捉われることもない。

 この決断は織田信秀の命を救う結果となり、大河の流れに争わない撤退という選択は最良と言ってよかった。

 しばらくして、勝ち鬨を挙げたのは今川赤鳥の旗をなびかせている今川軍。

 戦勝を聞き、若き今川家の武将らは織田信秀に勝ったと大喜びであった。対照的に大将・太原崇孚と副将・朝比奈備中守泰能は結果と当然のものとして受け止めていたのだ。

「崇孚和尚は、なにゆえ戦勝をお喜びになられぬので」

「勝つことが分かり切っていたからです。当家の士気と敵方の士気、地形、兵数などを加味すれば分かることですからな。それは朝比奈殿とて同じでしょう」

「ふふふ、お見通しでござったか。いやなに、織田信広が思いのほか凡将であったこと、岡部隊の突撃が見事に決まったことなどが幸いしましたな」

「ええ、それもそうでしょう。勝てると踏んでも油断せず、打てる手を尽くし、全力で戦う。さすれば、万に一つも負けることはありません」

 歴戦の強者たちの会話に、傍らで控える若武者たちは何のことだかさっぱり分からぬといった様子であった。そんな今川軍に敗れた織田軍は矢矧川を渡り、安城城へと退却。

 いつ敵が押し寄せてくるか分からない状況の中で、戦後の備えをいかにするか、織田信秀自らが差配しているところであった。

「父上、此度は誠に面目次第もございません。次こそは必ず――」

「謝罪の言葉は聞き飽きたわ。それに、三郎五郎よ。面目躍如の機会は設けるつもりゆえ、安心いたせ」

 父からの思いがけない言葉に、三郎五郎の目に光が戻った。先ほどまでは死を覚悟したともとれる死んだ魚のような眼をしていた彼に、生気が確かに戻りつつあったのだ。

「それにしても、孫三郎の殿は実に見事であった。わしは優秀な弟を持てて果報者じゃ」

 殿として上和田にとどまった織田孫三郎信光は見事、今川軍の追撃を阻止。先ほど、彼自身も矢矧川を渡って安城城へ退却する途上であるとの報せも届けられていた。

「よし、孫三郎がこの城にて合流した後、わしも古渡城へ帰城する!この安城城の守備は三郎五郎、そちに任せようぞ。しかと任を全うせよ」

「ははっ、必ずや安城城を死守してご覧にいれまする!」

「その意気やよし!その言が聞けて父も安堵したぞ!ハハハハハ……!」

 かくして織田信秀は殿軍を収容次第、古渡へ帰還することを決定。敵との前線に位置する安城城には庶長子の三郎五郎信広を配置することとし、帰国準備に取りかかっていく。

 そこへ、一人の来客があった。言わずもがな、織田の支援を受けて広忠と敵対している松平蔵人信孝であった。

「の、信秀殿!誠に撤退なされるおつもりで!?」

「うむ。ここまで手痛い敗北を被っては、士気も上がらず、戦の継続は不可能に近い」

「ぐぬぬ、それでは信秀殿に従う我ら三河の者たちを見限るおつもりでしょうや」

「否、見捨てるような真似はせぬ。じゃが、今は美濃の斎藤も黙らせておかねばならぬゆえ、西三河に兵は割けぬと申しておる」

 現に、織田信秀は今回の小豆坂での敗戦によって、西三河での主導権を今川に奪われるだけでなく、主家である織田大和守家とも対立する事態ともなり、本国の防衛に専念せざるを得なくなっていたのだ。

 信秀に面会した際の松平蔵人は懇願している様子だったが、今しばらくは支援を受けられないと悟ると、その面持ちは期待から失望へと転じていた。

「然らば、某の願いを承諾していただきたい」

「願いとな……?よし、申してみよ」

「はっ、それは――」

 松平蔵人からの願い。それは織田信秀の予想の斜め上を行く内容であった。それだけに、さすがの信秀も動揺の色を隠しきれていない。

 そもそも、この松平蔵人から聞かされた内容は危なっかしく、軽々に実行に移せとは言い難い。

 信秀としても迷ったが、このまま広忠を放っておけば西三河での戦況は織田方不利のまま決着してしまう恐れもある。よって、答えは自ずと定まった。

「よかろう。好きにいたすがよい。されど、織田の兵は貸さぬ。独力で成し遂げて見せよ」

「お任せくだされ!広忠が首、必ずや古渡へ塩漬けにして送り届けてご覧にいれまする!」

 自信満々に退出していく松平蔵人。そんな彼の背を見て、信秀は鼻で笑った。その要素を見た織田三郎五郎が素朴な問いを投げかける。

「父上、何をお笑いになられたので?」

「ふん、松平蔵人め。あやつ、相当焦っておるらしい。とんでもないことを企んでおったが、ああして焦った人間が立てた計画には落とし穴が必ずあるというものじゃ。そなたも良く覚えておくがよいぞ」

 二度も尾張に攻め込み、その陣中で家臣に斬られて死んだ憎い松平清康の弟。それが織田信秀から見た松平蔵人信孝の印象であった。

 彼は三河統一を成し遂げた松平清康とは異なり、補佐役や参謀といった類の立ち回りにおいて才を発揮する性質。

 彼が立てた抜け道を使う策によって竹千代を奪い取ることに成功し、調略においても抜群の才覚を発揮している。まさに、有能さを絵に描いたような男――

 だが、ここへ来て、織田信秀は松平信孝という男を疎ましく思い始めていた。これまで、西三河において松平広忠への対抗馬として松平蔵人を利用するつもりであったのだ。

 しかし、松平広忠への対抗馬は何も彼である必要はない。そう、熱田にいる竹千代で十分に事足りるのだ。頭の回る松平蔵人よりも幼い分、純粋さを抱いたままの竹千代の方が傀儡として都合がよい。

「父上、松平蔵人めはいかがなされるおつもりで?」

「いかがするか、わしも思案中じゃ。じゃが、このまま野放しにしておく気はない。あれは織田の監視下に置いておかねば、何をしでかすか分からぬゆえな」

「ならば、この三郎五郎がしかと見張っておきまする。ご案じなさらず、今は尾張へお退きくだされ」

 信秀は弟・孫三郎信光ら殿軍と安城城にて落ち合うと、尾張へ撤退していく。これ以後、織田信秀が自ら西三河の地を踏むことはなかったのである。

 一方、織田信秀との面会を終えた松平蔵人はといえば、山崎城へ戻る道中から配下たちへ様々なことを下知していた。

「では、五百ほどを動員できるよう、手配しておきまする」

「うむ、くれぐれも奴らに勘付かれぬようにせよ」

「心得ておりまする!」

 松平蔵人と並走していた馬が速度を上げ、一足先に山崎城へと駆けていく。その配下の背を見ながら、松平蔵人は覚悟を新たにしていた。

 五年前、自分を追放して外交方針を大きく転換させた甥の松平広忠。よもや、これほどの長きにわたって血みどろの合戦を行うことになろうとは思っていなかったなど、昔のことも思い返していた。

「さぁ、広忠よ。今川の力を借りて織田を打ち破ろうとも、この松平蔵人を屈することは叶わぬぞ。そのこと、今に思い知らしてやるゆえ、首を洗って待っておれ」

 馬上で高らかに笑う松平蔵人。彼が何を企み、何を実行に移そうというのか、岡崎城主・松平広忠に知る由はなかった……!
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