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決戦にて 青の竜人の意地と執念
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ドウンッ、ドウンッと魔石が何度も加速して僕へと向かってこようとするが、青のヌイジュが鬼の形相で魔石の固まり鋭角になった黒い水の先端をガッシリつかんで離さない。逆にヌイジュが強化魔法を全力で発動させジリジリと魔石を押し返す。
「ギィィィィ!!」
魔石が自分のする事のことごとく邪魔をされ、なおかつ正面から自分の突進を止められた事で激怒しヌイジュに攻撃を加え始めた。僕はヌイジュを助けるために魔法の準備にする。
「緑盛魔法・超育成・樹根激け「余計な事をするな!!」 え?」
「お前はさっさと、そのバカげた量の魔力を使う魔法を完成させろ!! 今、こいつの相手をするのは俺、グハッ!!」
ヌイジュが背中越しに僕へと叫んでいると魔石の攻撃を受け体勢を崩す。魔石の黒い水を鞭や刺状にした攻撃は強化魔法を発動させたヌイジュには効かなかったけど、魔石の黒い水を棍棒のように変形させた重たい攻撃を側頭部にくらうのは、さすがにきつかったらしい。魔石はヌイジュの押さえ込む力が緩んだから、すぐさま大きく動いてヌイジュを振りほどこうとしたけどできなかった。なぜならヌイジュが倒れなかったからだ。
「なめ……るなよ」
「ギ?」
「この程度で俺を退けられると思うな!!」
「ギィ……」
ヌイジュの身体からさっき以上の強化魔法の魔光が放たれ、魔石を僕から離れるように押し返していく。……ヌイジュって、こんなに強かったんだな。交流会の時とは違って、なんというか今のヌイジュの背中は見ていて安心感がある。でも、魔石に殴られたヌイジュの側頭部からダラダラと血が流れてるのは見過ごせない。僕はヌイジュに治癒と補助をしようとしたけど……。
「余計な事をするなと言った
はずだ!!」
「その出血は放っておけない」
「あの時も言ったが、貴様の治療は受ける気はない!!」
「……この状況でも、それを言うんだ」
「当然だ!! 俺は今でも貴様を認めていない!!」
「それなら、なんで僕を助けたの?」
「貴様以上にこいつが気に入らないからだ!!」
……すごい意地というか、とことん頑固な奴だね。まあ、でも、ここまで一貫していると逆に好感が持てるから不思議だ。僕がヌイジュの背中を見ていると、それを遮るようにヌイジュの大声が聞こえてきた。
「貴様はこいつを消滅させるために時間をかけている!! もし、くだらない理由で失敗してみろ……、俺が貴様を殺す!! わかったら、その魔法を完成させろ!!」
「……わかった。もうお前の事は考えずに魔法に集中する。だけど、僕からも言っておく」
「何だ!!」
「お前は魔石の相手をするって言った。もし、僕の魔法の完成する前や、ラカムタさん達がここに来るまでにお前が倒れた時は、お前抜きで魔石を倒してから僕がお前をぶちのめすからね」
「……上等だ。はああああ!!」
「ギィッ!!」
僕とヌイジュはお互いを挑発し合ってから、僕は再び目を閉じて魔法の完成に集中しヌイジュは魔石への対応に全力を尽くす。……目を閉じてもヌイジュの強化魔法と気迫の強さを感じるから心配はしない。
「ギィギャギャ!!」
「ウグ……」
魔石はヤートとヌイジュの会話が終わるとすぐに、固めた黒い水の棍棒を新しく複数作り出しヌイジュへと視線を向けた。これは少し離れた場所で大規模魔法を完成させつつある最も危険なヤートよりも、今自分を押さえ込んでいるヌイジュを排除すると決めたためだ。そして魔石はこれまで積み重なったイラつきや怒りを込めてヌイジュを殴り始める。
「き……かん……な」
「…………ギィ」
かれこれ一分以上殴り続けてもヌイジュは倒れない。間違いなく傷は増えているし骨も折られているのにヌイジュは倒れない。むしろヌイジュは魔石を射殺さんばかりににらみつけており、強化魔法の魔光もまったく衰える事はなかった。魔石はそんなヌイジュの執念に困惑する。
「……確かにかなりの威力だな。しかしだ……、さっきも言ったがこの程度で俺を殺せると思うな!!」
「ギィ……」
魔石はラカムタ達の包囲を抜けて作り出したヤートを倒すための貴重な時間が削られているのを自覚し、なんとかヌイジュを排除する手段を考え試す。しかしどのような方法でもヌイジュに押さえ込まれている状況を変える事ができず、とうとう魔石の貴重な時間は無くなった。
「ギギィ……、ギャ?」
魔石の頭上に小さな影が四つ現れる。
「「ヤートから……」」
「「ヤート君から……」」
「「「「離れろ!!」」」」
ガル・マイネ・リンリー・イリュキンの渾身の一撃が魔石に炸裂した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
注意はしていますが誤字・脱字がありましたら教えてもらえるとうれしいです。
感想や評価もお待ちしています。
「ギィィィィ!!」
魔石が自分のする事のことごとく邪魔をされ、なおかつ正面から自分の突進を止められた事で激怒しヌイジュに攻撃を加え始めた。僕はヌイジュを助けるために魔法の準備にする。
「緑盛魔法・超育成・樹根激け「余計な事をするな!!」 え?」
「お前はさっさと、そのバカげた量の魔力を使う魔法を完成させろ!! 今、こいつの相手をするのは俺、グハッ!!」
ヌイジュが背中越しに僕へと叫んでいると魔石の攻撃を受け体勢を崩す。魔石の黒い水を鞭や刺状にした攻撃は強化魔法を発動させたヌイジュには効かなかったけど、魔石の黒い水を棍棒のように変形させた重たい攻撃を側頭部にくらうのは、さすがにきつかったらしい。魔石はヌイジュの押さえ込む力が緩んだから、すぐさま大きく動いてヌイジュを振りほどこうとしたけどできなかった。なぜならヌイジュが倒れなかったからだ。
「なめ……るなよ」
「ギ?」
「この程度で俺を退けられると思うな!!」
「ギィ……」
ヌイジュの身体からさっき以上の強化魔法の魔光が放たれ、魔石を僕から離れるように押し返していく。……ヌイジュって、こんなに強かったんだな。交流会の時とは違って、なんというか今のヌイジュの背中は見ていて安心感がある。でも、魔石に殴られたヌイジュの側頭部からダラダラと血が流れてるのは見過ごせない。僕はヌイジュに治癒と補助をしようとしたけど……。
「余計な事をするなと言った
はずだ!!」
「その出血は放っておけない」
「あの時も言ったが、貴様の治療は受ける気はない!!」
「……この状況でも、それを言うんだ」
「当然だ!! 俺は今でも貴様を認めていない!!」
「それなら、なんで僕を助けたの?」
「貴様以上にこいつが気に入らないからだ!!」
……すごい意地というか、とことん頑固な奴だね。まあ、でも、ここまで一貫していると逆に好感が持てるから不思議だ。僕がヌイジュの背中を見ていると、それを遮るようにヌイジュの大声が聞こえてきた。
「貴様はこいつを消滅させるために時間をかけている!! もし、くだらない理由で失敗してみろ……、俺が貴様を殺す!! わかったら、その魔法を完成させろ!!」
「……わかった。もうお前の事は考えずに魔法に集中する。だけど、僕からも言っておく」
「何だ!!」
「お前は魔石の相手をするって言った。もし、僕の魔法の完成する前や、ラカムタさん達がここに来るまでにお前が倒れた時は、お前抜きで魔石を倒してから僕がお前をぶちのめすからね」
「……上等だ。はああああ!!」
「ギィッ!!」
僕とヌイジュはお互いを挑発し合ってから、僕は再び目を閉じて魔法の完成に集中しヌイジュは魔石への対応に全力を尽くす。……目を閉じてもヌイジュの強化魔法と気迫の強さを感じるから心配はしない。
「ギィギャギャ!!」
「ウグ……」
魔石はヤートとヌイジュの会話が終わるとすぐに、固めた黒い水の棍棒を新しく複数作り出しヌイジュへと視線を向けた。これは少し離れた場所で大規模魔法を完成させつつある最も危険なヤートよりも、今自分を押さえ込んでいるヌイジュを排除すると決めたためだ。そして魔石はこれまで積み重なったイラつきや怒りを込めてヌイジュを殴り始める。
「き……かん……な」
「…………ギィ」
かれこれ一分以上殴り続けてもヌイジュは倒れない。間違いなく傷は増えているし骨も折られているのにヌイジュは倒れない。むしろヌイジュは魔石を射殺さんばかりににらみつけており、強化魔法の魔光もまったく衰える事はなかった。魔石はそんなヌイジュの執念に困惑する。
「……確かにかなりの威力だな。しかしだ……、さっきも言ったがこの程度で俺を殺せると思うな!!」
「ギィ……」
魔石はラカムタ達の包囲を抜けて作り出したヤートを倒すための貴重な時間が削られているのを自覚し、なんとかヌイジュを排除する手段を考え試す。しかしどのような方法でもヌイジュに押さえ込まれている状況を変える事ができず、とうとう魔石の貴重な時間は無くなった。
「ギギィ……、ギャ?」
魔石の頭上に小さな影が四つ現れる。
「「ヤートから……」」
「「ヤート君から……」」
「「「「離れろ!!」」」」
ガル・マイネ・リンリー・イリュキンの渾身の一撃が魔石に炸裂した。
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◎後書き
最後まで読んでいただきありがとうございます。
注意はしていますが誤字・脱字がありましたら教えてもらえるとうれしいです。
感想や評価もお待ちしています。
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