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第一章
第二十話
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私は、生来付き纏う物に束縛され、息苦しさの中に生きてきた。
今まで、魔法については褒めてくれる人が居た。
だが、それ以外については「『好転』するもの」のカテゴリに最初から分類されていなかったし、それ故にいつの間にか忘れ去ってしまっていたのだ。
「不思議で愛らしい」容貌。
そう人知れず定義づけたのは私自身で、他の誰でも無かったのだ。
他人がこれについて言及する事など全く想定していなかったのだ。
「お前の肌とか、髪とか、目とかが綺麗で、宝石で出来てるみたいで、俺は今までお前を見ていてなんだかいい気分だったんだ」
まるで夢でも見ているかのように、彼の言葉は真っ直ぐで遠慮が無かった。
私は思わず手で顔を隠してしまった。
とにかく耳が熱かった。きっと顔全体が火のように真っ赤だったと思うし、もしかしたら瞳にはぐるぐる巻きの模様があったかもしれない。
「恥ずかしがっているのか?」
彼はすぐそこまで顔を近付けて訊いてきた。
だが私が何も答えずにいると、
「かわいいな」
と言った。
その一言は余計に私の顔を熱くさせた。
私は思わず顔を覆ったまま立ち上がり、そのまま勢いよく走り去ってしまった。
駆け込んで勢いよくドアを閉めた時、犯人自らも身体を跳ねさせるほどの凄まじい音が鳴り、狭い室内に再三こだました。
瞬時に、音もなく二人の目が開いた。
私は冷たく冴えわたった思考回路を最大速度で飛び交わせ、一瞬にして事態の深刻さを認識するに至った。
村の誰もが未だ起床間近の時間、早起きした彼らの瞳には「何故か外出に備えてすっかり格好を整えた娘」が写っている。
さっきまでどうしようもないほど熱かった耳は、今やげんなりして冷たくなっていた。
今まで、魔法については褒めてくれる人が居た。
だが、それ以外については「『好転』するもの」のカテゴリに最初から分類されていなかったし、それ故にいつの間にか忘れ去ってしまっていたのだ。
「不思議で愛らしい」容貌。
そう人知れず定義づけたのは私自身で、他の誰でも無かったのだ。
他人がこれについて言及する事など全く想定していなかったのだ。
「お前の肌とか、髪とか、目とかが綺麗で、宝石で出来てるみたいで、俺は今までお前を見ていてなんだかいい気分だったんだ」
まるで夢でも見ているかのように、彼の言葉は真っ直ぐで遠慮が無かった。
私は思わず手で顔を隠してしまった。
とにかく耳が熱かった。きっと顔全体が火のように真っ赤だったと思うし、もしかしたら瞳にはぐるぐる巻きの模様があったかもしれない。
「恥ずかしがっているのか?」
彼はすぐそこまで顔を近付けて訊いてきた。
だが私が何も答えずにいると、
「かわいいな」
と言った。
その一言は余計に私の顔を熱くさせた。
私は思わず顔を覆ったまま立ち上がり、そのまま勢いよく走り去ってしまった。
駆け込んで勢いよくドアを閉めた時、犯人自らも身体を跳ねさせるほどの凄まじい音が鳴り、狭い室内に再三こだました。
瞬時に、音もなく二人の目が開いた。
私は冷たく冴えわたった思考回路を最大速度で飛び交わせ、一瞬にして事態の深刻さを認識するに至った。
村の誰もが未だ起床間近の時間、早起きした彼らの瞳には「何故か外出に備えてすっかり格好を整えた娘」が写っている。
さっきまでどうしようもないほど熱かった耳は、今やげんなりして冷たくなっていた。
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