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第39話『その目は曇り理想しか見えない』(ナルシス視点)②
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そして、ナルシスは非常に嬉しそうな顔をしながら続く言葉を吐いた。
「それに、だ。聖女様という名はシーラ様こそその名に相応しいと私は思う。あの何年経っても変わらないお美しいお姿も、清廉さも、慈悲深い姿も、全てが聖女という名に相応しい。そうは思わないか? マクシム!」
「僕は兄さんほどシーラ様に夢を見ていないからね。シーラ様に何もかもを背負わせるのはどうかと思うよ。ただでさえ救世主だなんだって、窮屈な思いをさせてるんだからさ」
「だからこそ! だからこそ、私がシーラ様をお支えするのだ。我が国に迎え入れて、我が妃として過ごし、シーラ様の救済をお手伝いする。それこそ、我が使命……!」
「また始まったよ。兄さん。前も言ったけど、シーラ様と兄さんの間に子供が出来るかどうか分からないし、出来ない場合は次代をどうするかって問題があるんだけど?」
「たわけが! シーラ様は永遠を生きる御方だぞ! 例え次代が生まれずとも、キッフレイ聖国を見守って下さるわ!」
「でもさ。それだと、兄さんが死んだ後、シーラ様は一人で残される事になっちゃうんだよ?」
「なに……?」
「仮に、シーラ様と兄さんが互いを好きになって。結ばれたとして、シーラ様は兄さんと一緒に居たいからキッフレイ聖国へ行くのに、兄さんが居なくなって、兄さんの子孫も居ない独りぼっちの世界で生きていかなきゃいけないんだ。兄さんはその辺り、どう考えているのさ」
「……」
「兄さん?」
「わ、私は、何という事を……! シーラ様にその様な想いをさせてしまっていたとは!」
「仮にね。今のは仮定の話だよ。兄さん」
「マクシム! 教えてくれ! 私は、私はシーラ様にどの様に謝罪すれば良いのだ!」
「いや、今謝られてもシーラ様も困っちゃうから。そういう未来の事も考えておいた方が良いよ。ってだけの話」
「ぐ、ぁぁあああ! なんたることだ! まさかこの様な問題があろうとは! 私は、私はどうすれば良いのだ!」
「別にそんなに悩まなくても、側室を持てば良いでしょうが」
「出来るわけが無いだろう! その様な不誠実な真似が! 側室とした女性にも、シーラ様にも申し訳が立たん!!」
「でも、次代が生まれない事には僕らも困る訳だし。そういう未来もあり得るよ?」
「ぐ、ぐぬぬぬ。こうなったら、シーラ様にお願いする他あるまい」
「お願い?」
「無論、我らの子をだ。女神の子を、次期王とするしかあるまい!」
「そういう方向に飛んだかぁ」
「それに、だ。聖女様という名はシーラ様こそその名に相応しいと私は思う。あの何年経っても変わらないお美しいお姿も、清廉さも、慈悲深い姿も、全てが聖女という名に相応しい。そうは思わないか? マクシム!」
「僕は兄さんほどシーラ様に夢を見ていないからね。シーラ様に何もかもを背負わせるのはどうかと思うよ。ただでさえ救世主だなんだって、窮屈な思いをさせてるんだからさ」
「だからこそ! だからこそ、私がシーラ様をお支えするのだ。我が国に迎え入れて、我が妃として過ごし、シーラ様の救済をお手伝いする。それこそ、我が使命……!」
「また始まったよ。兄さん。前も言ったけど、シーラ様と兄さんの間に子供が出来るかどうか分からないし、出来ない場合は次代をどうするかって問題があるんだけど?」
「たわけが! シーラ様は永遠を生きる御方だぞ! 例え次代が生まれずとも、キッフレイ聖国を見守って下さるわ!」
「でもさ。それだと、兄さんが死んだ後、シーラ様は一人で残される事になっちゃうんだよ?」
「なに……?」
「仮に、シーラ様と兄さんが互いを好きになって。結ばれたとして、シーラ様は兄さんと一緒に居たいからキッフレイ聖国へ行くのに、兄さんが居なくなって、兄さんの子孫も居ない独りぼっちの世界で生きていかなきゃいけないんだ。兄さんはその辺り、どう考えているのさ」
「……」
「兄さん?」
「わ、私は、何という事を……! シーラ様にその様な想いをさせてしまっていたとは!」
「仮にね。今のは仮定の話だよ。兄さん」
「マクシム! 教えてくれ! 私は、私はシーラ様にどの様に謝罪すれば良いのだ!」
「いや、今謝られてもシーラ様も困っちゃうから。そういう未来の事も考えておいた方が良いよ。ってだけの話」
「ぐ、ぁぁあああ! なんたることだ! まさかこの様な問題があろうとは! 私は、私はどうすれば良いのだ!」
「別にそんなに悩まなくても、側室を持てば良いでしょうが」
「出来るわけが無いだろう! その様な不誠実な真似が! 側室とした女性にも、シーラ様にも申し訳が立たん!!」
「でも、次代が生まれない事には僕らも困る訳だし。そういう未来もあり得るよ?」
「ぐ、ぐぬぬぬ。こうなったら、シーラ様にお願いする他あるまい」
「お願い?」
「無論、我らの子をだ。女神の子を、次期王とするしかあるまい!」
「そういう方向に飛んだかぁ」
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