聖女の証

とーふ(代理カナタ)

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第21話『どうなんでしょう? 私も変な匂いします? 自分ではわからなくて』②

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デリカシー……?

気遣いって事だろうか。

でも、どうしてこの状況で気遣い?

いや、まぁ良いか。

「あーもう、止め止め! 男共の話をしてても気分が落ちるわ。それよりさ! アメリアはエルフって知ってる?」

「エルフですか? はい。知ってますよ。確か永遠の存在とも呼ばれる方々ですよね。森の民とも呼ばれていて、狩りを得意とし、独自の魔術を使うと……」

「そういう話じゃ無くて! エルフって言ったら、凄い美人ばかりって話よ!」

「美人、ですか?」

「そう。美人。見た目が整ってるって事。アメリアみたいにね!」

「私、ですか?」

私は自分の見た目を思い出しながら首を傾げる。

そして、手足を見てみた後、キャロンさんを見るが、特に違いは分からない。

「まぁアメリアはまだ子供だし、よく分かんないかもしれないけどさ。美しいっていうのはそれだけで価値があるのよ」

「えと、つまり……キャロンさんはエルフが欲しいという事ですか?」

「いやいや、危ない商人じゃないんだから。人の売り買いはしないよ。亜人って言っても人は人なんだしさ」

「そ、そうですよね。安心しました」

「なんだと思ってたのよ。まぁ良いけど。それで、エルフはみんな美しいって話なんだけど、そのエルフがよく水浴びしに来る湖ってのが、この森の先にあるのよ!」

「そうなんですか?」

ここは聖都にもかなり近い場所だし、人と亜人はあまり仲が良くないと聞く。

そんな場所にわざわざエルフが来るなんて、何か変な感じだ。

「まぁ、男共はその噂を信じて、エルフの水浴びを覗いて、あわよくばを狙うらしいけど、私はその噂を聞いた時、考えたワケ」

「何をでしょう?」

「エルフがよく浴びに来る湖に、美しくなる様な秘密が隠されているんじゃないかって事よ!」

「はぁー。なるほど」

流石はキャロンさん。とても頭が良い。

わざわざ敵対とまでいかなくても仲の良くない人の住んでいる近くまで、水浴びに来るのはその湖に秘密があるのだと。

答えを言われてから考えれば酷く当たり前の様な話だが、何もない所から思いつくには、私の頭では足りないだろう。

「という訳で、アメリアも行くわよ! 最高の美を手に入れる為に!!」

「はい!」

私は意気揚々と森を進むキャロンさんに付いて、森の奥へと歩いていくのだった。
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