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しおりを挟む「……その必要はない。ここを借りる」
その言葉に少し安心する。人のってやったことねぇし、ロドリックほど上手く出来る自信もねぇ。
しかしほっとしたのも束の間。
ロドリックの大きな息子さん。今やどこにいるのかと言うと、遠慮なくぴったりと、俺の尻肉の間に圧着していた。
割れ目に挟み、ロディ坊やを扱くらしい。と同時に、俺の愚息も処理してくれるみたい。
ロドリックの熱い体が興奮を示しているからか、俺もまた、昂るのは早かった。
「はっ、んんっ、うっ……、い、イク……ッ」
「ああ、イッていい」
「あっ…………う…………」
ロドリックの手――というか公爵家の高級布巾――に扱かれて達すると同時に、股の間には俺のものではない白濁が垂れていく。ロドリックめ、大量に出しやがった。
は、は……、と静かな吐息が耳にかかる。普段性欲のせの字も出さないくせに、シャワータイムではこの絶倫ぶり。腰に棍棒ついてんのって言いたくなるくらいまだ硬いし、それから、事後っぽい掠れた声が壮絶な色気を出していた。
「……良かったか?」
「……うん。はぁ……なんかお前、前より上達してない?」
「そんなことはない。と言うことは、すごくいい、と言うことか?」
「いやまあ……うん……」
ロドリックは俺の体を抱き抱えて、首筋や背中にキスを落としていく。なんのサービスだよ、これ。そんなん要らねえと言ったが聞きやしない。恥ずかしいやつ。
シャワーが全てを流していく。ロドリックの手の中の、俺の放ったものも、ロドリックの出したものも、ロドリックのキスも全部。
「ふぅ~……疲れた……」
「力を抜いてていい」
「ん……」
ロドリックの身体はすごく分厚い。虚脱感の強さにふらつきそうになっても、その体によって簡単に支えられてしまう。安定感が、違う。
ぴたぴたに肌が合わさっても、ロドリックなら不快感がない。俺のリラックスタイムは以前として戻ってきていないが、でも、性欲処理を一緒に出来るのなら、別にいっか。
だってさぁ、一人でやる時は同室のやつに気い遣うだろ?起こさないように、こっそりゴソゴソやんなきゃなんねえが、二人でやるならそんな必要はない。
ロドリックに裸を見られることに関して、慣れていくかと思ったのだが……そうはならなかった。
シャワータイムは毎回、ロドリックに抜かれ、そして気怠いままの俺の身体を洗ってくれるコース。
俺、なんもしてない。それはまぁ、楽だからいいんだけど。
……どんどん、密着度がアップしていっている気がする。
「んっ、あ、やめ……ろっ、て、」
「可愛い。レイ。もっと声を聞かせろ」
「んあっ……!」
最近、俺の胸を念入りに洗うのにハマっているらしい。それも驚くことに、なんかゾワゾワして気持ちが良い。信じられない。
こんなポッチが気持ちいいなんてありえないだろ、女の子じゃないのに。
なんかこのポッチ、ピンクみが強く、そして大きくなった気がするんだよな……。
それにぴったりと尻肉に挟まる熱の塊が、ぐっと尻の穴に入りそうになることがある。もちろんそこは出口なので入るわきゃない。なのに何故か、腹の底の方がキュンとしてそわそわして、『欲しい』と言うように力が入ってしまう。
俺の体、どうなってんの?
こんな身体が恥ずかしくて、ロドリックと一緒にシャワールームに入るのはなかなか慣れなかった。
「最近さ……俺、おかしなことに気付いたんだ。ってバルカス、聞いて?」
「えぇー……ああ、聞く、聞くから!落ち着いてよレイジーン」
面倒くさそうな声を出したバルカスを殴るフリをして、声を顰めた。
「……俺、朝さ……妙にスッキリしてる気がする」
「……なんか怖い話?なら聞きたくないんだけど、僕」
「そこをなんとか聞いてくれよ。いや、元々俺って寝るの一瞬だし、朝も決まった時間にパチッと起きるタイプなんだ。母親には目覚まし時計って言われるくらいに生活リズム整ってんの。だけど朝ってさ、ほら、正直な話、あらぬところも一緒に起きてる時あるだろ?俺も時々あったんだけどさ……最近、とんと無いんだよ」
「…………?日中抜き過ぎたんじゃないの?意外だね」
「ち、違う!」
そう言われて、頬に熱が溜まるのを感じる。確かに毎日のようにロドリックに抜かされている。そこに俺の意思はないけど、なんだかんだ気持ち良いので流されてしまっている。
それはまた、別の問題だ。
俺が言いたいのは、『スッキリしている』感覚があるのに、『粗相はしていない』ということ。
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