同室のアイツが俺のシャワータイムを侵略してくるんだが

カシナシ

文字の大きさ
16 / 17

番外編:ロドリック 侵略後 ※

しおりを挟む


「そこ、だぁッ!吸うな、って……!」

「大丈夫だ、見えないところだから」

「あっ、らめ、アッ、つよ、い……っ!!」

「ここか?」

「あ"ッ、ひぃーーーーッ!!」


 綺麗に反り返った首筋を、やわらかく喰む。そのまま強く吸うと、白い肌にパッと綺麗な印が付いた。


「あっ、も、また……!」

「『愛している』の印だ。悪い虫が寄ってこないように」

「……はぁっ、あ、んんっ……!」


 レイは汗すら甘い。搾り取るように畝る内壁は、『そこが弱点です』と教えてくれている。私は褒美を与えるかのように、大量の精を注いだ。


 だが、まだまだ足りない。もっとむさぼりたい。


 くったりとしたレイの艶かしい脚を抱き抱え、壁へ押し付けるように折りたたむ。腰を最奥へと進めると、レイは逃げ場所を求めてあがいていた。

 もちろん、そんな抵抗は可愛いものだが。


「も、う……とけ、るぅ……っ」

「っぐ……、また、可愛いことを」


 私の首の後ろに腕を回したレイ。泣きそうな程に潤んだ空色の瞳は美しい。長い銀の睫毛が涙で束になり、一種の宝飾品のよう。

 汗ばみ、桃色に熱った頬へ銀髪が張り付いて、ゾクゾクするほど色っぽく、私の愚息が再び元気になってしまうのも致し方ないこと。


「ひゃっ、やめ、ロディ!も、む、りっ……てば!」

「いけるだろう?君は私に次ぐ、次席なんだから」

「体格、がッ……んぁぁああッ!!」


 レイはがくがくと腰を揺らしてまた絶頂する。なんてエロい景色。いつも飄々として余裕そうなレイが、必死に私にしがみ付いて鳴くのがたまらない。

 波打つ薄い腹をなぞって、私の逸物がちゃんと埋め込まれているのを確認した。


 ふむ。しっかり、繋がっている。


 ぴくぴくと動く体は小動物をいじめているようだが、私は一切手を緩めない。硬く張り詰めた男根でばちゅばちゅと突き上げると、軽い体はその度に精液を漏らしながら浮いた。


「あっ、へぇ……、アンッ、やぁっ、も、もう」


「だめじゃない。気持ちいい、だろう?」





 ~小一時間後~





「あうぅ、あんっ、あっ、しょこ、ぎもぢぃいい!!」

「ここか。教えてくれていい子だ」

「あっ、また、またイクッ!イッ、~~~!」


 出せるものも無くなったレイは、全身を釣られたように反って痙攣していた。いや、さっきからずっと痙攣しているかもしれない。

 イキすぎて訳も分かってないのだろう、ぽやんとしたレイはどこか幼く、可愛さが天元突破している。


 力を失ったレイをベッドに横たえると、幼児が親に抱っこをせがむように両腕を伸ばされた。誘われるままに近付くと、私の耳元に囁かれる。


「ろでぃ、おれも、ろでぃがすき……だ、」


 パタリと落ちる腕。


「……っ!?」



 そんなことを言って逃げるなんて……!



「君は、本当に私を翻弄する……」


 意識のないレイの中へ、再び抽送する。これは仕方ないだろう、焚き付けるだけ焚き付けておいて。

 時折『あうっ』や『んむぅ』と寝言。寝ていても感じる敏感な身体は、私が育てたもの。吸い付くような肌と肉壺は唸るほど気持ちよく、何度果てたとして飽きるどころかさらに貪欲に欲してしまう。


 全て食べてしまいたい。全部私のものにしたい。


 これほどまでに彼を追い込んでいるのは、私の醜い嫉妬心に他ならなかった。















 レイと晴れて身も心も結ばれ、婚約し、安心……は、出来なかった。


「おっ、それ最新の『リュクラスシリーズ』のしかもレアカードじゃん!すげぇ!」

「でしょう、すっごい苦労してゲットした」

「うっわー、カッコいいな!ちょっと見せてくれ!」

「もちろん」


 イライラする。理由は簡単、レイがバルカスと戯れているからだ。


 子爵家の次男坊であるバルカスは、面倒見が良い。末っ子のレイと相性が良いからか、良く一緒にいるのを見かける。


 奴はレイの隣を常に陣取っていた。


 レアカードと呼ばれるキラキラした何かを餌にして、レイの興味を引くとは……、くっ、なぜそんなものを用意しているんだ、こすい奴め。


 バルカスは十中八九、レイを性的な意味で好きだ。優しいふりをした狼とは奴のこと。ただ度胸がなく手をこまねいているので、私が掻っ攫ってやった。

 あんな奴に配慮する必要はないし、警戒する必要もない。


……しかし、ちょっと距離が近すぎないか?


 レイがカードを前のめりで眺めている。その背中にバルカスが腕を回した。ここから見れば触れているように見える。しかし横から見れば違うのかもしれない。どちらにしても、恋人である私の目の前で、よくやれるな?喧嘩を売っているのか?


 レイの纏う空気を吸い込んだ罪は、重い。


 目を細めながら近付くと、バルカスはいち早く気づいて体を離した。離したところで許すわけではない。
 そこでバルカスが、レイの後ろを見て何かに気付く。


「……あれっ、レイ、そこ……」

「ん?なんだ」

「首の後ろに、赤いのが……って、うわ!」


 バルカスは気付いたらしい。私がレイに残した跡を。急いで声をかけた。


「バルカス、レイ」

「シルファ様。今日もお昼ですね?」

「……ああ」

「食べよう食べよう!あ、バルカス、俺の後ろになんかついてるか?」

「君、気付いてないの?……ほら」


 バルカスはそっと手鏡を差し出した。私が止める間もなく、なんとか角度を調整したレイは、自身の首の後ろに残った赤い印を発見してしまった。


「なんだこれ。虫刺されか?痒くはねーけど」


 バルカスは私を見た。しいっ、と唇に指を当てる。それはまだ教えていないんだ。

 ……だが、バルカスはわずかに笑っていた。

 あろうことか、その秘密を言ってしまったのだ。あの野郎……!


「それ……キスマークだよ、レイジーン」

「なにそれ?」

「その、ほら、えっちな事する時、つけられたんじゃない?別名所有痕って言って、『こいつはオレのものだぜ』って示すために付けるやつだよ」

「……………………ロドリック?おい、まさか、」


「……」


「ま、ま、まさかこれ、ずっと付けてた!?俺!?嘘だろ……!?嘘だと言ってくれ!」


 私は沈黙した。レイの首に付いたささやかな私の印は、他の令息を牽制するのにうってつけだ。それを見て何を想像したのか顔を赤らめる者どもは多かったが、私のレイだと示せる、大事なもの。

 レイは首の後ろを押さえて、赤くなったり青くなったりしていた。


「はっ!で、でも、これがどんな意味か分からねぇやつだっているよな?な?」

「……」

「黙るなよッ!えっ、俺、破廉恥丸出しじゃねぇか……!どうしてくれる、ロドリック!」

「シルファ様、本人の気持ちを置いてけぼりですねぇ……」

「そーだそーだっ!」


 バルカスの尻馬に乗ったレイは、私に敵対するようにバルカスの背中に隠れて、ぎゅうと……盾にしていた。

 なんだそれは。可愛いじゃないか。私にやらずに、バルカスに?殺気が溢れて、臆病な優男を直撃した。


「う、わ!お、お二人でよくお話合いくださ~~いっ!」



 ビビって逃げたバルカス。残されたレイはぽかんとし、ギギギとぎこちない動きで私を見た。


 もちろんその後、冒頭のように話し合い、丸め込んだのは言うまでもない。






しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話

深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?

兄様の親友と恋人期間0日で結婚した僕の物語

サトー
BL
スローン王国の第五王子ユリアーネスは内気で自分に自信が持てず第一王子の兄、シリウスからは叱られてばかり。結婚して新しい家庭を築き、城を離れることが唯一の希望であるユリアーネスは兄の親友のミオに自覚のないまま恋をしていた。 ユリアーネスの結婚への思いを知ったミオはプロポーズをするが、それを知った兄シリウスは激昂する。 兄に縛られ続けた受けが結婚し、攻めとゆっくり絆を深めていくお話。 受け ユリアーネス(19)スローン王国第五王子。内気で自分に自信がない。 攻め ミオ(27)産まれてすぐゲンジツという世界からやってきた異世界人。を一途に思っていた。 ※本番行為はないですが実兄→→→→受けへの描写があります。 ※この作品はムーンライトノベルズにも掲載しています。

ゲーム世界の貴族A(=俺)

猫宮乾
BL
 妹に頼み込まれてBLゲームの戦闘部分を手伝っていた主人公。完璧に内容が頭に入った状態で、気がつけばそのゲームの世界にトリップしていた。脇役の貴族Aに成り代わっていたが、魔法が使えて楽しすぎた! が、BLゲームの世界だって事を忘れていた。

雪解けに愛を囁く

ノルねこ
BL
平民のアルベルトに試験で負け続けて伯爵家を廃嫡になったルイス。 しかしその試験結果は歪められたものだった。 実はアルベルトは自分の配偶者と配下を探すため、身分を偽って学園に通っていたこの国の第三王子。自分のせいでルイスが廃嫡になってしまったと後悔するアルベルトは、同級生だったニコラスと共にルイスを探しはじめる。 好きな態度を隠さない王子様×元伯爵令息(現在は酒場の店員) 前・中・後プラスイチャイチャ回の、全4話で終了です。 別作品(俺様BL声優)の登場人物と名前は同じですが別人です! 紛らわしくてすみません。 小説家になろうでも公開中。

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話

gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、 立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。 タイトルそのままですみません。

元執着ヤンデレ夫だったので警戒しています。

くまだった
BL
 新入生の歓迎会で壇上に立つアーサー アグレンを見た時に、記憶がざっと戻った。  金髪金目のこの才色兼備の男はおれの元執着ヤンデレ夫だ。絶対この男とは関わらない!とおれは決めた。 貴族金髪金目 元執着ヤンデレ夫 先輩攻め→→→茶髪黒目童顔平凡受け ムーンさんで先行投稿してます。 感想頂けたら嬉しいです!

【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。

天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。 成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。 まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。 黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。

ノーマルの俺を勝手に婚約者に据えた皇子の婚約破棄イベントを全力で回避する話。

Q矢(Q.➽)
BL
近未来日本のようでもあり、中世の西洋のようでもある世界。 皇国と貴族と魔力が存在する世界。 「誰が皇子と婚約したいなんて言った。」 過去に戻った主人公が、自分の死を回避したいが故に先回りして色々頑張れば頑張るほど執着されてしまう話。 同性婚は普通の世界。 逃げ切れるかどうかは頑張り次第。 ※ 生温い目で優しく暇潰し程度にご覧下さい。

処理中です...