家政婦の代理派遣をしたら花嫁になっちゃいました

ゆきりん(安室 雪)

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 土曜日、明日の日曜日に大きな集会があるらしく、生田さんから食事に使う器を各100個づつ用意しておくように指示され、棚から出した物を綺麗に水洗いし、拭いておく。湯呑みやお箸もだ。

 う~ん、量が多いわ。



 そして、日曜日朝、調理場に行くと、普段とは考えられない位に人がいた。天音は指示に従い、右往左往しながら作業していく。盛り付けられた料理は、いつもの茶髪の人とその他の人達でどんどん運ばれていき、全ての料理を盛り付け終わった時にはグッタリだった。

 昼食を食べていると、

 「竹田さん、今日は忙しくて申し訳無いですね。午後のお茶が済めば落ち着きますので、ソレまで頑張って下さいね」

 との生田さんの労いに、後数時間頑張ろうと思った。

 大量のお茶の準備もし、いつもの休憩室でお茶を飲み、マッタリしているとボソボソとした声が聞こえてきた。

 「この組・・・お頭・・・薬・・・向こうの・・・決行日・・・」

 なんだか聞いてはいけないような気がして、調理場に戻ろうとして、畳で転んでしまった。『ズサッ』と大きな音がしてしまい、襖が開けられる。そこには強面なズングリムックリなおじさん2人が、睨みを利かせていた。

 「お嬢ちゃん、聞いたな?」
 
 「何の事ですか?」

 「トボけても無駄だ、仕方ない。連れて行け」

 ズングリムックリがもう1人に指示を出し、天音の口をあっという間に紐で縛り、担ぎ上げ、車に押し込めた。

 ああ、休憩室にまたお茶をこぼしてしまった。早く拭かないとシミになってしまう。と誘拐されているにも関わらず考えてしまった。

 しばらくして車を下された場所は・・・、どこ?で~んっ!!と日本家屋のある庭だったが、天音は立派な建物では無く、小さな家に監禁されたのだ。紐で足を柱に括りつけられてはいるが、ある程度は中で歩けるので、トイレには困らない。食べ物も菓子パンやペットボトルの飲み物が置かれた。

 「お嬢ちゃん、大人しくしてれば危害は加えないから、3日ばかり大人しくしててくれるかな?」

 天音を放置して、連れてきた男達は去って行った。

 腕時計で確認すると、樹さんの屋敷を車で出て30分程過ぎていた。う~む、どうしよう。樹さんは私が消えてしまった事に気がついているかな?でも、気がついたとしても、助けてくれるとは限らない。

 食べ物と飲み物があるって事は今の所、殺されはしないって事だろう・・・。しかし、何で誘拐された?ボソボソ過ぎて会話はほとんど聞こえなかったよ。まるでヤの付く人達に誘拐されたみたいじゃんっ!

 そして今更ながらに気がついた。

 『京極』って、ヤの付く職業の組があったよね!?




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