家政婦の代理派遣をしたら花嫁になっちゃいました

ゆきりん(安室 雪)

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 さすがに身の危険は無さそうでも、この状況は何とかした方がいいのかな・・・。でも、何をしたらいいんだろ。玄関には鍵がかかっていて、出られないし。さっき樹さんからメールが来た。隠しカメラとかあったら困ると思って、トイレの個室内で確認して返事を送ったけど。助けに行くとかの返事は無かったし・・・。

 ・・・暇だ。

 樹さん、やっぱりヤの付く職業なのかな?色々納得は行く。古くからの屋敷、屋敷内の強面の人達、黒塗りの車、樹さんの身体中の細かい怪我・・・。

 分厚い胸、力強い腕、熱い吐息、甘い声を囁く唇、節だった太い指、中を穿つ樹さん自身・・・!

 はっ!!私、なに考えているのっ!!樹さんは住む世界が違う。もう、一緒にいてはいけない・・・、ホントにいけないの?

 樹さん・・・、私はこれからどうしたらいいんだろう?でも、樹さんは、私を本気で好きじゃないかもしれない。モテそうだし、エッチが上手かったから、沢山付き合ってる人いるだろうし。恋人だって、1人どころか何人もいるかも知れない・・・。

 私は何人かのうちの1人なんて、心が狭いから無理だ。樹さんの事、独り占めしたくなってしまう。



 いつの間にか寝てしまったようだ。部屋の中が真っ暗になっていた。とりあえず、電気を点けよう、電気どこだ?壁伝いにスイッチを探し、点ける。

 「キャッ!!」

 男が1人室内にいた。薄ら笑いを浮かべている。

 「へ~、ホントに女がいる。へへっ、アンタ暇なんだろ?こんな所に1人で繋がれて。俺の相手しろよ、溜まってるんだ」

 酒臭いその男はヨロヨロと天音に近づいてくる。

 「ヤダッ、来ないでよっ!」

 「来ないでって言われてもな~あ?来ちゃったよ~」

 男は天音の腕を掴み、畳に引き倒した。

 「ぐっ!!いたっ!」

 「へへっ、いただきま・・・、ぶふっ!!」

 のし掛かろうとしていた男の身体が、横に飛んで行った。

 「天音っ!大丈夫かっ!!」

 飛んで行った男を更に足蹴りして、動かなくさせていた。

 「い、樹さん?」

 天音に近づいてきて、ギュッと抱きしめてくれる樹さんの腕の中は、凄く安心した。天音もギュッと抱きしめ返す。

 「頭、竹田さんは安全な場所に移動させて、本丸に・・・」

 「ああ、生田っ!天音を頼んだっ!」

 「はっ!竹田さん、歩けますか?」

 「は、はいっ、あっ!!足を捻ったみたいで・・・」

 歩き出そうとしても、転びそうになってしまう。

 「分かりました、失礼します」

 そう言って、生田さんは天音を抱き上げ、外に歩き出した。その背中を刺すような視線が見つめていた。





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