聖女解任ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)

ゆきりん(安室 雪)

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 食堂で昼食をたべているとクロイツが仲間の騎士とやってきて、マリアの隣に座った。

 「どう?マリア。順調?」

 「ええ、色々順調よ?あ、騎士団の裏に使ってない畑があるらしいんだけど、行けばわかるかな?」

 「えっ!?あそこに用事か?」

 クロイツは引きつった顔をする。

 「ええ。薬草を作りたいってダダン様にお願いしたら、好きに使えって言ってくれたのだけど?問題の場所なの?」

 「あ~、まあ。な?」

 クロイツが周りの騎士に視線を向けると、皆一様にウンウンと首を縦に振る。

 「精霊がイタズラするんだ」

 「えっ?どんな?」

 何するの!?

 「植えたモノが異常に成長するんだ。手に負えない位に」

 「成長するのはいい事じゃない?」

 「最近は誰も近寄らないから古い話だが、種を植えたカボチャが次の日には実がなってたとか、痛み止めの薬草を植えたら次の日、畑からはみ出す位に葉っぱだらけになっていたとか。怖くて食べれないし、使えないって話しだったな」

 「う~ん。私なら嬉しいけど?」

 「まあ、ダダン騎士団長がいいって言うなら使ってみてもいいんじゃないか?案内するぞ?戻りながらでいいか?」

 「ありがとっ、クロイツ」




 昼食からの帰りにクロイツに案内してもらい畑にやって来た。

 「う~わぁ~」

 その場所は凄い事になっていた。どれだけ放置されていたかはわからないが、畑だったであろう場所には木が生い茂っている。

 畑?

 いやいや、森でしょう。

 「どうする?木を切るところからだぞ?」

 「う~ん、ちょっと考えてみる。午後から暇だし。ありがと、クロイツ」

 「ああ、またな」

 着た道をクロイツは帰って行った。

 さて・・・、どうしようかな?

 まずは精霊とお話しかな?

 目を閉じ、大地に向かって意識を集中させると、フワリと空気が揺れた。ゆっくりと目を開くと、ペルシャネコに似た姿の精霊がフワフワと宙に浮いていた。

 「大聖女がなんでココにいる?」

 「大聖女をクビになりまして。こちらの騎士団に雇って頂いてます」

 「ふむ、ソナタをクビにか。あり得んな。で、ココで何をしておる?」

 「騎士団長様に畑を使って良いと言われたので、薬草を植えたいと思ったのですが。この畑を使わせて貰えませんか?」

 「使いたいのか?使う場合、我の加護が付くぞ?構わぬか?」

 「はいっ、もちろんです。加護を付けて頂けるなんて助かります!」

 早く成長するヤツだよね!?

 お願いしたい位だわっ!!

 「ふむ、わかった。ソナタに任せよう」

 精霊は目を瞑り、次にカッ!!と目を開くと木々が一掃され、草は無くなり耕された綺麗な畑が出来上がる。

 「うわぁ!!ありがとうございますっ!!精霊さまっ!!今種が無いので、近々植えますね!」

 そう、畑の話しは今日出たばかりだし、何も用意していないのだ。

 「ソナタは何を植えるつもりであった?」

 「え~っと、まだ考え中だったのですが、湿布や軽い怪我を治す薬草や風邪を治す薬草ですね。今は別でポーションを作っているのですが、ソレを使わない程度を薬草で治せれたらなと思って」

 「ポーションのレベルは?」

 「50%程で骨折を治すレベルです」

 「ふむ、では『ケガリン』と『カゼリン』をソナタに託そう。大きい葉っぱのケガリンは葉を乾燥させ使うときに水に浸し患部に貼るがよい。カゼリンは乾燥させ、粉末にし、小指の先程を湯に溶いて食後に飲むが良い」

 言いえ終わると畑が一瞬光、精霊は消えた。

 畑はまだ土の状態だったので、明日また見に来る事にした。
 



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