聖女解任ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)

ゆきりん(安室 雪)

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 マリアは畑を後にし、一旦オヤツをつまんでから図書館で薬草の本を探した。何となくの知識しかないので、どんな薬草があるのか知りたかったのだ。

 しかし、先程精霊様が話していた『ケガリン』と『カゼリン』は見つける事が出来なかったので、他の薬草もペラペラと見ていく。

 体力増強的なのは無いかなぁ?

 まあ、疲労回復でもいいんだけど。

 う~ん、効果薄いのしかないなぁ。明日また精霊様に相談しようかなぁ?

 うんうん。



 夕食時、お姉様からまず、今日のお菓子の感想を求められた。

 「パウンドケーキはとてもナッツが香ばしくて甘すぎず美味しかったし、フルーツゼリーもプルプルでイチゴたっぷりで甘酸っぱくて大好きな味でした」

 「まあ、良かったわ。明日も楽しみにしててね!?」

 「はいっ、楽しみです」

 「それで今日のお仕事は楽しかったかしら?」

 「ええ、ダダン騎士団長から畑を使ってもいいと言われたので、薬草を植えようかなと考えて畑に行ったら、精霊様と知り合いになりまして。加護付きの畑を貸して頂けるのと、特別な薬草も育てられるみたいです。『ケガリン』『カゼリン』と言う名前で、薬草図鑑には載ってないんです」

 「何ですって!?『ケガリン』に『カゼリン』ですって!?ホントなの、マリアちゃん!!」

 「え?ええ。ペルシャネコみたいな精霊様から頂いた様なんですが、また畑に生えてなくて。明日また確認に行ってみます」

 「なんて事っ!!なんて事っ!!」

 お姉様が興奮状態になってしまった。

 どうしたらいいの!?

 「義姉さん、どうかしたのですか?」

 「緑の精霊が、『ケガリン』と『カゼリン』なのっ!!」

 「はぁ?緑の精霊は緑の精霊ですが?」

 「マリアちゃんが緑の精霊から『ケガリン』と『カゼリン』を貰うって!!」

 「ホントっすかっ!?」

 クロイツも興奮してきた、どうしたの?

 思わず不思議な眼差しで2人を見てしまう。

 「あの?薬草図鑑には載ってなかったのに、有名な薬草だったんですか?」

 「まあっ!!ああ、そうね、マリアちゃんはこの地方の神話とか知らないわね。緑の精霊様はとても大盤振る舞いをしてくれる精霊様だったのだけれど、人間に幾度か裏切られてこの地を去ったと言われているのよ。しかも、精霊様オリジナルの薬草には『効果+リン』を付けていたと伝えられているわ」

 「あの・・畑に緑の精霊様がいたのか。俺もまた明日、一緒に行ってもいいか?」

 「ええもちろん。朝一で見に行くつもりだけど」

 疲労回復の薬草も欲しいって言っても大丈夫かなぁ?



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