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その日、マリアとメアリは大量に薬草を摘み、乾かしていく。いつもはその作業の途中でマリアは乾かした葉を粉状にするのだが、それは明日、明後日のメアリの作業にするのでひたすら薬草摘み、乾燥だ。
メアリが薬草を粉末にするには薬研と呼ばれる石で出来たモノを使う。マリアの様に一気に粉に出来ないし、時間も力も使う。
「メアリ、沢山薬草を乾燥させたけど、全部やらなくてもいいからね?量よりも薬草の細かさが重要だから。量よりも質重視だからね?」
「はいっ、わかりましたっ!!」
そして2人は作業を、終え帰路に着いた。
マリアが城に向かい歩いていると、クロイツがやって来た。
「マリア、明日から2日間神殿に行くんだろ?俺が護衛として着く事になった」
「えっ、護衛が着くの?」
「ああ、大聖女だからな。多分毎回王都に行く時には誰か護衛が着くぞ?」
「毎回クロイツならいいのに・・・」
思わず口から出てしまう。
その呟きを聞き、クロイツは、
「なあ、マリア。俺と、生涯共に生きてくれないか?」
真剣に見つめられ、手を握られる。
「えっ!そ、それって!?」
「俺と結婚してくれ」
「お、お付き合いをすっ飛ばして!?」
「ぷっ、毎日顔を合わせてるし。俺はマリアっこのままずっと一緒に生きて行きたい。マリアはイヤか?」
「イヤなんかじゃ、イヤじゃないけど。急過ぎてっ。それに、私はクロイツと違って平民だし・・・」
「マリア、王都はどうか知らないが、ココ辺境伯領では、あまり身分にとらわれない。厳しい環境の地だからこそ、それぞれの意思を尊重するんだ。マリアが俺と一緒になりたいか、なりたくないかだ」
「私は・・・、私はクロイツと一緒になりたいっ」
クロイツにギュッっ抱きしめられ、キスされる。朝よりも深いキスだ。
「んっ、クロイツ大好き」
「俺もだ、マリア。大事にする」
2人は手を繋ぎ、お姉様がいるはずのダイニングに向かう。
「あら、2人とも一緒なのね?お帰りなさい。今日はマークも帰ってきてるのよ?」
マーク?と首を傾げていると大柄な男性がやって来た。
「マリアちゃん、私の旦那様でマーク・ダリルよ?」
「初めまして、お世話になってます。マリアと申します」
ペコリと頭を下げる。
「ああ、楽にしてくれ。ジャンヌが妹の様に可愛いがっていると聞くが、いっその事ホントに妹になったらどうだ?クロイツはいつでもフリーだぞ」
ガハハッと笑う。
「兄さん、その事なんだけど」
「何だ女でも出来たか!?」
「俺は、マリアと結婚する」
クロイツはきっぱりと宣言した。
「おっ!?」
「まぁ!!」
ダリル辺境伯とお姉様は2人揃って声をあげた。
メアリが薬草を粉末にするには薬研と呼ばれる石で出来たモノを使う。マリアの様に一気に粉に出来ないし、時間も力も使う。
「メアリ、沢山薬草を乾燥させたけど、全部やらなくてもいいからね?量よりも薬草の細かさが重要だから。量よりも質重視だからね?」
「はいっ、わかりましたっ!!」
そして2人は作業を、終え帰路に着いた。
マリアが城に向かい歩いていると、クロイツがやって来た。
「マリア、明日から2日間神殿に行くんだろ?俺が護衛として着く事になった」
「えっ、護衛が着くの?」
「ああ、大聖女だからな。多分毎回王都に行く時には誰か護衛が着くぞ?」
「毎回クロイツならいいのに・・・」
思わず口から出てしまう。
その呟きを聞き、クロイツは、
「なあ、マリア。俺と、生涯共に生きてくれないか?」
真剣に見つめられ、手を握られる。
「えっ!そ、それって!?」
「俺と結婚してくれ」
「お、お付き合いをすっ飛ばして!?」
「ぷっ、毎日顔を合わせてるし。俺はマリアっこのままずっと一緒に生きて行きたい。マリアはイヤか?」
「イヤなんかじゃ、イヤじゃないけど。急過ぎてっ。それに、私はクロイツと違って平民だし・・・」
「マリア、王都はどうか知らないが、ココ辺境伯領では、あまり身分にとらわれない。厳しい環境の地だからこそ、それぞれの意思を尊重するんだ。マリアが俺と一緒になりたいか、なりたくないかだ」
「私は・・・、私はクロイツと一緒になりたいっ」
クロイツにギュッっ抱きしめられ、キスされる。朝よりも深いキスだ。
「んっ、クロイツ大好き」
「俺もだ、マリア。大事にする」
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「あら、2人とも一緒なのね?お帰りなさい。今日はマークも帰ってきてるのよ?」
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「何だ女でも出来たか!?」
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クロイツはきっぱりと宣言した。
「おっ!?」
「まぁ!!」
ダリル辺境伯とお姉様は2人揃って声をあげた。
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