抱かれたい騎士No.1と抱かれたく無い騎士No.1に溺愛されてます。どうすればいいでしょうか!?

ゆきりん(安室 雪)

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「ああ、その人にも会ったのか。悲鳴は上げなかった?」

 「ええ、何とか。足はプルプルしちゃったけど。目が絶対零度的で凄く怖かった」

 「ふふっ。じゃあNo.1を2人とも一緒に見れちゃったんだね。まあ、同じ第1騎士団にいるから行動範囲は近いだろうけどね。え~とまず、イケメンは『抱かれたい騎士No.1』のラルク様、目が怖かったのが『抱かれたく無い騎士No.1』のジオン様だ」

 「なんか微妙な枕言葉が・・・」

 妙にリアリティ。

 「貴族令嬢が付けてるんだよ。ラルク様にはファンクラブがあるし、ジオン様は令嬢が逃げる。2人が揃っている場合は誰も近づいて来ないらしいよ。好きよりも嫌いとか苦手な方が強いみたいだね。だから、公の場に出るときは、ラルク様がジオン様のそばにいるようにしてるって聞いた事があるよ」

 「へ、へぇ。あ、ジオン様も朝食には来なかったような?」

 「ああ、2人とも朝が苦手って聞いた事がある。食べるよりも寝てたいって」

 「ぷっ。絶対朝食は食べた方がいいのに」

 食器を洗い終わり、遅めの昼食を食べ、今度は夕食用のジャガイモの皮剥きだ。普段は何とも思わなかったけど、ジャガイモよく食べるなぁ。

 17時でジュリアの仕事は終わりだが、その頃にはかなり親指の付け根痛かった。指をさすりながら厨房を出ようとすると、調理担当のパタさんが湿布をくれた。

 「ありがとうございます!」

 「まさか全部剥き終わるとは思わなかったよ。もっと欲しけりゃ総務に行けばくれるからよ~。夕飯は18~21時の間に食いに来い。あんまり遅いと選べなくなるぞ」

 かなりの量を渡してくれたのでしばらくは大丈夫そうだ。

 「は~い、わかりましたぁ」

 一旦部屋に戻り着替える事にした。貰った湿布は指に貼るとスースーして気持ちがいい。日頃使わない場所だから、ちょっと悲鳴を上げ気味だ。明日までに少しは治るといいけどな。

 20時頃食堂に行くと、予想よりも人は少なかった。なるべく夜はアッサリした物が良かったが、さすが騎士の晩御飯だ。メインはどれもコッテリ高カロリー。メインは少な目にしてもらって、スープ・果物・紅茶にする。パンはパスだ。

 「ジュリアちゃん、少なくない?」

 シャリルが声をかけてくれる。

 「えっ、そうですか?でも4食目なので」

 「ははっ、そうだね。でも調理場は体力勝負だからね。食べれる時はしっかり食べなね」

 「うん、ありがと」

 端の席について食べ始める。たまにチラチラ視線が来るが、女性騎士は少ない為、調理担当のジュリアは浮いてる気がする。なのでなるべく早く食べて部屋に戻る事にした。




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