番は君なんだと言われ王宮で溺愛されています

ゆきりん(安室 雪)

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 ミーシャはもう1度、フレッドの署名にキスをするが花は降ってこなかった。寂しい気持ちになりながらも、足元にある薔薇の花を拾い上げた。

 「1日に2度も見られるとは思いませんでしたよ。フレデリック殿下もミーシャ様の手紙にキスをして、愛の花を降らせてましたよ」

 微笑みながら男爵は教えてくれた。

 フレッドも同じ気持ち何だと思うと、ミーシャは胸が熱くなり涙が出そうになるが何とか堪えた。

 


 週に1度程のペースで王宮に行っていた男爵は今は週2ペースで行き、フレッドにミーシャの様子と誘拐犯についての情報交換、手紙の受け渡しをしてくれている。

 ミーシャはフレッドの手紙を読み終わると必ず署名にキスをし、愛の花を降らせていた。その花はもちろんミーシャが借りていろ部屋に飾らせている。愛の花は通常の花よりも長く咲いているので、数本だった花はかなりの数になってきた。

 もうすぐミーシャがココへ来て2週間になる。しかし、誘拐犯の足取りは一向に掴めなかった。

 思い切って王宮に帰るとフレッドに手紙を書いてみた。反対されそうだけど、これだけ動きがないとなるとこちらから動いてみた方がいいのかも。

 フレッドからは案の定、『反対だ』の文字があったが、婚約披露まで日が迫ってきているので、近々指示を出すと書かれていた。サリナにも男爵・夫人にもその旨は伝える。散々お世話になりっぱなしだが、やはり早くフレッドの元に帰りたい。

 帰ったらギューって抱きしめて、甘いキスをいっぱいしたい。侍女やメイドには迷惑をかけてしまうかもしれないけど、沢山フレッドとキスをして愛の花に包まれたいっ!!



 そして待ちに待ったフレッドからの指示がやって来た。現れたのは第2王子のガイナード様だ。まだ数回しか会った事は無いけれど、朝食の席にいきなり座っていたのだ。

 「ミーシャさん、朝から突然ごめんね?周りに行動を把握させる訳にいかなくてさ。朝食食べたらすぐに向かうから。サリナさんもね?服は2人とも、メイド服ね。持って来たから。持って行く物は最小限にして。後日届けてもらってよ」

 言いながら、ガイナード様もちゃっかり朝食を頂いていた。

 「食べれる時に食べないとね、何があるか分からないし」

 と、豪快に食べていた。

 ガイナード様は騎士団に、所属しているらしい。身体つきもガッチリとしていて、フレッドやマクシミリアン様とは体型が全く違う。

 護衛騎士とは雲泥の差で、かなり太い腕でいかにも強そうだ。





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