姉の結婚式に姉が来ません。どうやら私を身代わりにする方向で話はまとまったみたいです。式の後はどうするんですか？親族の皆様・・・！？

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 朝起きたグレイン様は軽装に着替え、剣の素振りや型の練習をし、シャワーを浴びてから朝食を食べると昨日ベンから聞いたので、ソフィアは、グレイン様が起きてからノソノソ起き出した。身支度を整えて、ダイニングに着くと丁度グレイン様もやって来た。

 「グレイン様、おはようございます」

 ニコリと朝の挨拶をする。

 「あ、ああ。おはよう、今日は早いのだな」

「ええ。この時間しかグレイン様にお会い出来そうにないので。これからは、せめて朝食だけでもご一緒させてくださいねっ」

 「ああ、まあ、構わないが・・・」

 グレイン様は少し微妙な顔をしたが、一緒に朝食を食べるのはいいらしい。昨日教会や孤児院に行った話をするが、グレイン様は短く相槌を打つだけで、時間が来るとソソクサと騎士団に出勤して行った。

 見送りに玄関まで行くと、また微妙な顔をされてしまった。

 「見送りはいらないのかしら？」

 もしかして、邪魔してる？

 「いいえ、グレイン様は照れているだけだと思いますよ？」

 ソフィアの疑問にベンは答える。

 「ふふっ、グレイン様が照れてるなんて。あり得ないわよ？」

 そのまま、ローズガーデンを散歩する事にした。今日も薔薇が綺麗に咲いている。朝食の際にもテーブルに、綺麗に咲いた薔薇が飾ってあった。

 「テーブルにあった薔薇も綺麗だったわね？ありがとうベン」

 「いえ、お礼を言って頂く程ではありません」

 「でも、ホッとしたのよね。グレイン様に緊張してしまったから」

 散歩ついでに温室も回ってみる。ベンが付いて来てくれる。

 「あら！？」

 温室の１部にしか薔薇が植えられていなかったのに、植えられていかなった部分の土が綺麗にならされている。

 「今日から順次、良い薔薇を、見つけたら植樹していく予定です。ソフィア様はピンク色がお好きとの事でしたので、濃淡色々なピンク色を揃える予定です」

 「まあ、ありがとう。色々なピンク色やローズガーデンの真紅の薔薇を合わせたら、かなり華やかになりそうね。楽しみだわ」

 「ローズガーデンにもピンク色を植えますか？」

 ベンは聞いてくれるが・・・。

 「いいえ。ローズガーデンは前公爵夫人の意匠のままにして下さい。こちらに来られる事もあるでしょう？夫人の思いを壊したくは無いわ。屋敷内に飾る分もローズガーデン内の薔薇は減らし過ぎないようにして下さいね」

 「畏まりました。ではローズガーデンはそのままに、温室のみ新たな薔薇の花を増やします」



 そして数日で温室内の薔薇は多種多用なピンク色が揃うのだ。