10 / 12
第10話 反省
しおりを挟む
「……なるほど」
ランド様とオリーブ様の面倒を見てくださっている農家の方が、とんでもない情報を寄せてくれました。
「どうしますか? カシオ様」
「もちろん制裁だね。全く反省していない……」
呆れてしまいます。
普通の人間であれば、あのように恥をかかされ、地位も名誉もなくなれば、反省するものですが……。
どうやら特殊なメンタルの構造をしているようですね。あの二人は。
「僕はパーティの前に、一旦国に戻って……。オリーブの情報を色々集めてくるよ」
「情報ですか?」
「うん。……二度と立ち直れないほどのダメージを与えないと、きっと彼女たちは反省しないから……」
「そうですね……。では私も、ランド様の情報を集めることにします」
◇
パーティ当日。
二人はまともな変装もしていなかったので、あっさりと捕まってしまいました。
移動のルートすら農家の方に筒抜けだったので、そうでなくても見つからないわけがないのですが……。
「お、おえぇええ!!! 臭いいぃい!!!」
「おっ、ひぃいい……! げぇっ!」
大きな桶に二人とも縛り付けられ、その中には、私たちに投げるはずだった牛の糞が流し込まれています。
全身を糞に包まれるという醜態を、街の人々に見られているのです。
……しかし匂いがきついので、さっさと本題に入りましょう。
「ランド様。あなたが農場に行くと決まったので、娼婦の件は結局掲示板には貼りだしませんでした。しかし今回、全回収集が間に合わなかった娼婦からの情報もまとめて、貼りだしておきましたからね」
「やめてくれぇ~!!! おえぇええ!」
「オリーブ。君の家のメイドたちから、君の恥ずかしいエピソードをたくさん聞いておいたよ。去年までお漏らししていたことだとか、未だに夜は一人でトイレに行けないことだとか……」
「いやぁあああ!!! やめてくださっおええぇえっ!!!」
糞にまみれながら、二人は涙を流します。
「さて、さすがに反省しましたよね?」
「もうしましたぁ! 絶対に悪いこと企てません! 農場で大人しくお仕事しますぅ!」
「僕もっ! 僕も悪いことしませんからぁ! 許してぇ!」
「どうせ口だけでしょうから、今度はやり方を変えます」
私は元騎士の方をお呼びしました。
筋骨隆々。引退したとはいえ、一般人に比べれば、遥かに威圧感のある強い男性です。
「彼に、あなたたちの教育を任せることにしました!」
二人の目が、絶望に変わります。
元騎士が、にやりと不敵な笑みを浮かべました。
これで今度こそ、反省してくれると良いのですが……。
ランド様とオリーブ様の面倒を見てくださっている農家の方が、とんでもない情報を寄せてくれました。
「どうしますか? カシオ様」
「もちろん制裁だね。全く反省していない……」
呆れてしまいます。
普通の人間であれば、あのように恥をかかされ、地位も名誉もなくなれば、反省するものですが……。
どうやら特殊なメンタルの構造をしているようですね。あの二人は。
「僕はパーティの前に、一旦国に戻って……。オリーブの情報を色々集めてくるよ」
「情報ですか?」
「うん。……二度と立ち直れないほどのダメージを与えないと、きっと彼女たちは反省しないから……」
「そうですね……。では私も、ランド様の情報を集めることにします」
◇
パーティ当日。
二人はまともな変装もしていなかったので、あっさりと捕まってしまいました。
移動のルートすら農家の方に筒抜けだったので、そうでなくても見つからないわけがないのですが……。
「お、おえぇええ!!! 臭いいぃい!!!」
「おっ、ひぃいい……! げぇっ!」
大きな桶に二人とも縛り付けられ、その中には、私たちに投げるはずだった牛の糞が流し込まれています。
全身を糞に包まれるという醜態を、街の人々に見られているのです。
……しかし匂いがきついので、さっさと本題に入りましょう。
「ランド様。あなたが農場に行くと決まったので、娼婦の件は結局掲示板には貼りだしませんでした。しかし今回、全回収集が間に合わなかった娼婦からの情報もまとめて、貼りだしておきましたからね」
「やめてくれぇ~!!! おえぇええ!」
「オリーブ。君の家のメイドたちから、君の恥ずかしいエピソードをたくさん聞いておいたよ。去年までお漏らししていたことだとか、未だに夜は一人でトイレに行けないことだとか……」
「いやぁあああ!!! やめてくださっおええぇえっ!!!」
糞にまみれながら、二人は涙を流します。
「さて、さすがに反省しましたよね?」
「もうしましたぁ! 絶対に悪いこと企てません! 農場で大人しくお仕事しますぅ!」
「僕もっ! 僕も悪いことしませんからぁ! 許してぇ!」
「どうせ口だけでしょうから、今度はやり方を変えます」
私は元騎士の方をお呼びしました。
筋骨隆々。引退したとはいえ、一般人に比べれば、遥かに威圧感のある強い男性です。
「彼に、あなたたちの教育を任せることにしました!」
二人の目が、絶望に変わります。
元騎士が、にやりと不敵な笑みを浮かべました。
これで今度こそ、反省してくれると良いのですが……。
3
あなたにおすすめの小説
【完結】私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜
くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。
味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。
――けれど、彼らは知らなかった。
彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。
すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、
復讐ではなく「関わらない」という選択。
だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。
平手打ちされたので、婚約破棄宣言に拳でお答えしました
Megumi
恋愛
婚約破棄を告げられ、婚約者に平手打ちされた——その瞬間。
伯爵令嬢イヴの拳が炸裂した。
理不尽に耐える淑女の時代は、もう終わり。
これは“我慢しない令嬢”が、これまでの常識を覆す話。
醜貌の聖女と呼ばれ、婚約破棄されましたが、実は本物の聖女でした
きまま
恋愛
王国の夜会で、第一王子のレオンハルトから婚約破棄を言い渡された公爵令嬢リリエル・アルヴァリア。
顔を銀の仮面で隠していることから『醜貌の聖女』と嘲られ、不要と切り捨てられた彼女は、そのまま王城を追われることになる。
しかし、その後に待ち受ける国の運命は滅亡へと向かっていた——
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
【 完結 】「婚約破棄」されましたので、恥ずかしいから帰っても良いですか?
しずもり
恋愛
ミレーヌはガルド国のシルフィード公爵令嬢で、この国の第一王子アルフリートの婚約者だ。いや、もう元婚約者なのかも知れない。
王立学園の卒業パーティーが始まる寸前で『婚約破棄』を宣言されてしまったからだ。アルフリートの隣にはピンクの髪の美少女を寄り添わせて、宣言されたその言葉にミレーヌが悲しむ事は無かった。それよりも彼女の心を占めていた感情はー。
恥ずかしい。恥ずかしい。恥ずかしい!!
ミレーヌは恥ずかしかった。今すぐにでも気を失いたかった。
この国で、学園で、知っていなければならない、知っている筈のアレを、第一王子たちはいつ気付くのか。
孤軍奮闘のミレーヌと愉快な王子とお馬鹿さんたちのちょっと変わった断罪劇です。
なんちゃって異世界のお話です。
時代考証など皆無の緩い設定で、殆どを現代風の口調、言葉で書いています。
HOT2位 &人気ランキング 3位になりました。(2/24)
数ある作品の中で興味を持って下さりありがとうございました。
*国の名前をオレーヌからガルドに変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる