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第八話 耳が痛い
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幼馴染に、「耳が痛い」が口癖の奴がいた。
いつからか、叱られたり諭されたりすると常にそう言ってはぺろりと下を出して誤魔化そうとする、自堕落な奴だ。
それが、いつからか妙な物が見えるようになった。
そいつの耳の穴から、一本。太くて硬い毛がひょろり、と肩口にまで伸びている。
長い。
ちょっと気にはなった…が、結局触れないで別れた。
子供の頃からそうだったが、成長しても態度が変わらないことから周りからは避けられるようになっており、かくいう僕もその一人だったからだ。
そうしていつしか疎遠になっていたのだけど、年を跨いで再会したときは思わず我が目を疑った。
右耳は、穴を埋め尽くす勢いでぼうぼうに毛が生えている。
どういうつもりで伸ばしてるんだろうか?
不便ではないんだろうか?
いやそもそも気持ち悪くないんだろうか?
ここまで誰かに指摘されなかったんだろうか?
色々と気にはなった…が、このときもいつものように本題を流されたので、むかっ腹を立てた今度も僕は触れることなくそのまま帰ることにした。
程なくして、そいつが病気を患い、件の耳が聞こえなくなったという噂を聞いた。
その後たまたま会った時には、右の耳からの毛は残さず消えていた。
代わりに左の耳一杯に、毛が詰まっていた。
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ツギハ11ニチ19ジ
いつからか、叱られたり諭されたりすると常にそう言ってはぺろりと下を出して誤魔化そうとする、自堕落な奴だ。
それが、いつからか妙な物が見えるようになった。
そいつの耳の穴から、一本。太くて硬い毛がひょろり、と肩口にまで伸びている。
長い。
ちょっと気にはなった…が、結局触れないで別れた。
子供の頃からそうだったが、成長しても態度が変わらないことから周りからは避けられるようになっており、かくいう僕もその一人だったからだ。
そうしていつしか疎遠になっていたのだけど、年を跨いで再会したときは思わず我が目を疑った。
右耳は、穴を埋め尽くす勢いでぼうぼうに毛が生えている。
どういうつもりで伸ばしてるんだろうか?
不便ではないんだろうか?
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程なくして、そいつが病気を患い、件の耳が聞こえなくなったという噂を聞いた。
その後たまたま会った時には、右の耳からの毛は残さず消えていた。
代わりに左の耳一杯に、毛が詰まっていた。
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ツギハ11ニチ19ジ
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