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本編
第83話 番としての自覚
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2人だけの時間を過ごして、どれほど経ったのだろう。泊まりのことを言われたが、いやいや、そんなことはできませんよ。絶対に帰ります。
「ジェイシスさま、あ、明日があるので帰ります。まだレンタルサービスをもう少し話を詰めて実現していきたいので帰ります。マーガレット様との夜会は参加します。マーガレット様をいじめる奴らはギャフンと言わせてあげますから」
熱を帯びた目で、私を見下ろし、それから首筋でため息をつかれ、耳元で話し始めた。
「帰ってしまうのですね。ふぅ。母上を敵視するもの達は陰でコソコソと行う。我々も注視しているのだがなかなか我々の前では流石にそれをしない。母上を頼めるだろうか」
「まっかせてください!マーガレット様を精神的に追い込む奴らはギャフンと言わせてやりますよ!」
「ふふっ、頼もしいですね。ありがとう、アイリ」
いつのまにかアイリ呼びだがまぁいいか。お互い目を合わせて微笑みあった。
それから、ジェイシス様は名残惜しそうに、軽く口付けをし、乱れた髪やドレスを整えてくれた。
「アイリ夜会楽しみにしてますね。それからモンテスキュー領地へ行くことも楽しみにしてますよ」
こめかみに口付けを落とし、エスコートされ馬車のところに向かった。
玄関先にはご両親が見送りに出ていた。お二人はニコニコしながら待っていた。見透かされているようで恥ずかしい。本当に恥ずかしい。
「アイリちゃん、泊まっていけばいいのに。ここから学校に通ってもいいのよ」
「そうだぞ、アイリ嬢。ここから学園に通った方が早いと思うぞ。ゆっくり寝られるしな」
イーサン様もマーガレット様も泊まりを勧めてくるが帰りますよ。
「イーサン様、マーガレット様、本日はありがとうございました。料理長にも全ての料理やお菓子が美味しかったことをお伝えください。アーモンド風味のクッキー美味しかったので、ぜひ教えて欲しいこと伝えいただければありがたいです」
「また一緒にお茶しましょうね。それから新入生歓迎パーティの時に侍女メイド達をお手伝いに行かせるので安心してね。夜会を一緒に行くこと楽しみだわ。私からもテオドール様にアイリちゃんのドレスのこと進言していいかしら」
「マーガレット様、大丈夫です。夜会の時にお会いすることを楽しみにしています」
ジェイシス様と馬車に乗り、今度は隣り合って座った。今回は普通に話をしてます。よかった。
「アイリ、今度食事に行きましょう。魔鳥を出します。その時に夜会の話や領地に行く時の話をしましょう」
「はい、ジェイシス様。忙しいのに時間を作っていただきありがとうございます。でも、そのために無理していないですか?身体を休めてくださいね。無理してはダメですよ」
また抱きしめられた。距離が近い。番わかってから密着度が増している。番とはそういうものなのかしら?
「いつもアイリは私の身体を気遣ってくれて嬉しいです。いつでも抱きしめていたい」
「あの、ジェイシス様。私が夜会に出席して良いのでしょうか?」
「アイリは私の番とみんな知っているので、一緒にいるのは当たり前と思われていますから大丈夫ですよ」
あの魔道新聞で大々的に報道されたからいいのか。最近、番として受け入れているよね。チョロい私だった。まだ、言葉には出していないけどね。
「では、テオドール殿にドレスを作ってもらうようお願いする。アイリは意見を言わないように。私や母上が提案するのでドレス楽しみにしてほしい」
「ありがとうございます。探りを入れないように気をつけます」
「ダメだよ、口出ししては。頼むよ」
軽い口付けをした。もう、また口付けしてくる。乱れてしまうと両親にバレてしまうのが恥ずかしいのよ。
「もう、ダメです。乱れてしまうと両親に何をしていたかバレてしまうと恥ずかしいです」
「多分ご両親は、うちの父や国王陛下などを見ているのでわかっていると思いますよ。番に対する態度は周りが見ていられないほど溺愛らしいので、私もそんな風になっているのかもしれないよ」
家に着き、ジェイシス様は私の両親に挨拶し帰っていった。談話室に行き、私が夜会に出る方を伝えた。
「アイリ、番として夜会に出るんだね。ドレスは公爵殿が用意してくれるのか。そうかそうか」
「お父さま、お母さま、イーサン様とマーガレット様にスタンフォート邸から学校行かないかといわれているのですが、そんなことしなくていいですよね。ここから学校に通っていいですよね?」
両親が顔を見合わせてから、深刻な顔をして今後の話をした。
「アイリ、公爵殿の番として、早めに前公爵夫人から教わった方がいいのかもしれないな。もしくは学校がある時はこちらから通学し、週末を公爵邸に行くのでもいいのではないか?それはこれから話し合おうと言っていた。大丈夫だ、お前の意見も取り入れる。まだ、学園が始まったばかりだ。もう少し落ち着いてからでもいいだろう」
「ありがとうございます.お父さま。でも、そういう話が出ているのですね。まずは学園に慣れてからですね」
公爵夫人かぁ。私でいいのかしら。マーガレット様は早くおりたいと言っていたので引き継いで行かないといけないのかな。
とりあえず目の前のレンタルサービスのことを考えよう。それにしても、ジェイシス様からの口付けとか、思い出しても赤面。ひゃー、恥ずかしい。
一応、前世恋愛はしていた。でも、あのような甘い甘いシチュエーションはない。イケメンの顔が目の前にあるなんて、キャー。枕を抱きしめて身悶えしベッドでゴロゴロしながら、また思い出す。心臓がもたないわ。
「ジェイシスさま、あ、明日があるので帰ります。まだレンタルサービスをもう少し話を詰めて実現していきたいので帰ります。マーガレット様との夜会は参加します。マーガレット様をいじめる奴らはギャフンと言わせてあげますから」
熱を帯びた目で、私を見下ろし、それから首筋でため息をつかれ、耳元で話し始めた。
「帰ってしまうのですね。ふぅ。母上を敵視するもの達は陰でコソコソと行う。我々も注視しているのだがなかなか我々の前では流石にそれをしない。母上を頼めるだろうか」
「まっかせてください!マーガレット様を精神的に追い込む奴らはギャフンと言わせてやりますよ!」
「ふふっ、頼もしいですね。ありがとう、アイリ」
いつのまにかアイリ呼びだがまぁいいか。お互い目を合わせて微笑みあった。
それから、ジェイシス様は名残惜しそうに、軽く口付けをし、乱れた髪やドレスを整えてくれた。
「アイリ夜会楽しみにしてますね。それからモンテスキュー領地へ行くことも楽しみにしてますよ」
こめかみに口付けを落とし、エスコートされ馬車のところに向かった。
玄関先にはご両親が見送りに出ていた。お二人はニコニコしながら待っていた。見透かされているようで恥ずかしい。本当に恥ずかしい。
「アイリちゃん、泊まっていけばいいのに。ここから学校に通ってもいいのよ」
「そうだぞ、アイリ嬢。ここから学園に通った方が早いと思うぞ。ゆっくり寝られるしな」
イーサン様もマーガレット様も泊まりを勧めてくるが帰りますよ。
「イーサン様、マーガレット様、本日はありがとうございました。料理長にも全ての料理やお菓子が美味しかったことをお伝えください。アーモンド風味のクッキー美味しかったので、ぜひ教えて欲しいこと伝えいただければありがたいです」
「また一緒にお茶しましょうね。それから新入生歓迎パーティの時に侍女メイド達をお手伝いに行かせるので安心してね。夜会を一緒に行くこと楽しみだわ。私からもテオドール様にアイリちゃんのドレスのこと進言していいかしら」
「マーガレット様、大丈夫です。夜会の時にお会いすることを楽しみにしています」
ジェイシス様と馬車に乗り、今度は隣り合って座った。今回は普通に話をしてます。よかった。
「アイリ、今度食事に行きましょう。魔鳥を出します。その時に夜会の話や領地に行く時の話をしましょう」
「はい、ジェイシス様。忙しいのに時間を作っていただきありがとうございます。でも、そのために無理していないですか?身体を休めてくださいね。無理してはダメですよ」
また抱きしめられた。距離が近い。番わかってから密着度が増している。番とはそういうものなのかしら?
「いつもアイリは私の身体を気遣ってくれて嬉しいです。いつでも抱きしめていたい」
「あの、ジェイシス様。私が夜会に出席して良いのでしょうか?」
「アイリは私の番とみんな知っているので、一緒にいるのは当たり前と思われていますから大丈夫ですよ」
あの魔道新聞で大々的に報道されたからいいのか。最近、番として受け入れているよね。チョロい私だった。まだ、言葉には出していないけどね。
「では、テオドール殿にドレスを作ってもらうようお願いする。アイリは意見を言わないように。私や母上が提案するのでドレス楽しみにしてほしい」
「ありがとうございます。探りを入れないように気をつけます」
「ダメだよ、口出ししては。頼むよ」
軽い口付けをした。もう、また口付けしてくる。乱れてしまうと両親にバレてしまうのが恥ずかしいのよ。
「もう、ダメです。乱れてしまうと両親に何をしていたかバレてしまうと恥ずかしいです」
「多分ご両親は、うちの父や国王陛下などを見ているのでわかっていると思いますよ。番に対する態度は周りが見ていられないほど溺愛らしいので、私もそんな風になっているのかもしれないよ」
家に着き、ジェイシス様は私の両親に挨拶し帰っていった。談話室に行き、私が夜会に出る方を伝えた。
「アイリ、番として夜会に出るんだね。ドレスは公爵殿が用意してくれるのか。そうかそうか」
「お父さま、お母さま、イーサン様とマーガレット様にスタンフォート邸から学校行かないかといわれているのですが、そんなことしなくていいですよね。ここから学校に通っていいですよね?」
両親が顔を見合わせてから、深刻な顔をして今後の話をした。
「アイリ、公爵殿の番として、早めに前公爵夫人から教わった方がいいのかもしれないな。もしくは学校がある時はこちらから通学し、週末を公爵邸に行くのでもいいのではないか?それはこれから話し合おうと言っていた。大丈夫だ、お前の意見も取り入れる。まだ、学園が始まったばかりだ。もう少し落ち着いてからでもいいだろう」
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