32 / 46
入院32日目
しおりを挟む
年末30日になると、家族が面会にやって来る。
私の病室の連中にもやって来た。
(チャイナ・ウイルスやインフルエンザじゃねえだろうな? うるさいから早く帰れよまったく!)
家族も彼女もいない私は苛立っていた。
隣りのま○こジジイのところにも奥さんが面会に来ていた。
「翼は来ないのか?」
どうやら孫の話をしているようだった。
「子供は連れて来ちゃダメなんだって。ほら、病院はどんなバイ菌を持っているかもわからない患者もいるから」
(お前らがバイ菌を持ち込むからだよボケ!)
「翼に会いてえなあ。いいからこっそり連れて来いよ」
「ダメよ、怒られるちゃう」
「子供店長だって言えばいいじゃねえか」
「何訳の分からないこと言っているのよ。じゃ帰るわね? 良いお年を」
入院しているヤツに良いお年を?
私は少し笑った。
奥さんは1分23秒ほどですぐに帰って行った。
高市早苗は働いて✖️5 日本を壊しているが、ここパラダイス病院の看護師さんたちは働いて✖️100、日夜患者たちに尽くしてくれている。
誰も不平や不満を言わない。
痴呆の老婆が徘徊していた。
「トメさん裸足でどこに行くの? ちゃんとお靴を履きましょうね?
お靴はどうしたの? 足が汚れちゃうわよ」
すると別の看護師がその痴呆老人の病室にすぐに走って行き、
「夏川さん、どこにも靴がありませーん!」
と叫んでいる。
「隣りの田中さんに会いに行くの」
「そうなのね? それじゃあお家の人に迎えに来てもらいましょうね?
家族の人が来るまでお部屋で待っていましょうねー」
「羊羹が食べたい」
「ご家族さんに買って来てもらいましようね」
「犬がいないのよ」
「うんうん」
すると『エリーゼのために』が流れて来た。ナースコールである。
「患者のために」ということなのだろうか? ポエムである。
「たすけて~、たすけて~」
今度は助けて爺さんが目を覚まして叫んでいる。
「どうしたの? 何を助けて欲しいの?」
自分で食べることが出来ない人に食事を食べさせオムツ交換。点滴にバイタルチェックに透析の送迎に手術前の準備。
あり過ぎて書くのもシンドイほどである。
そして患者のためにしているのに、
「血糖値を計らせてもらってもいいですか?」
と了承を求めてそれが終わると、
「血糖値を計らせていただきありがとうございました」
と礼を言う。
いつも笑顔を絶やさない。
園遊会やサザンのコンサートに招待してあげて欲しいくらいである。
ありがとう、ナースのみなさん。
パンツちょうだい。
私の病室の連中にもやって来た。
(チャイナ・ウイルスやインフルエンザじゃねえだろうな? うるさいから早く帰れよまったく!)
家族も彼女もいない私は苛立っていた。
隣りのま○こジジイのところにも奥さんが面会に来ていた。
「翼は来ないのか?」
どうやら孫の話をしているようだった。
「子供は連れて来ちゃダメなんだって。ほら、病院はどんなバイ菌を持っているかもわからない患者もいるから」
(お前らがバイ菌を持ち込むからだよボケ!)
「翼に会いてえなあ。いいからこっそり連れて来いよ」
「ダメよ、怒られるちゃう」
「子供店長だって言えばいいじゃねえか」
「何訳の分からないこと言っているのよ。じゃ帰るわね? 良いお年を」
入院しているヤツに良いお年を?
私は少し笑った。
奥さんは1分23秒ほどですぐに帰って行った。
高市早苗は働いて✖️5 日本を壊しているが、ここパラダイス病院の看護師さんたちは働いて✖️100、日夜患者たちに尽くしてくれている。
誰も不平や不満を言わない。
痴呆の老婆が徘徊していた。
「トメさん裸足でどこに行くの? ちゃんとお靴を履きましょうね?
お靴はどうしたの? 足が汚れちゃうわよ」
すると別の看護師がその痴呆老人の病室にすぐに走って行き、
「夏川さん、どこにも靴がありませーん!」
と叫んでいる。
「隣りの田中さんに会いに行くの」
「そうなのね? それじゃあお家の人に迎えに来てもらいましょうね?
家族の人が来るまでお部屋で待っていましょうねー」
「羊羹が食べたい」
「ご家族さんに買って来てもらいましようね」
「犬がいないのよ」
「うんうん」
すると『エリーゼのために』が流れて来た。ナースコールである。
「患者のために」ということなのだろうか? ポエムである。
「たすけて~、たすけて~」
今度は助けて爺さんが目を覚まして叫んでいる。
「どうしたの? 何を助けて欲しいの?」
自分で食べることが出来ない人に食事を食べさせオムツ交換。点滴にバイタルチェックに透析の送迎に手術前の準備。
あり過ぎて書くのもシンドイほどである。
そして患者のためにしているのに、
「血糖値を計らせてもらってもいいですか?」
と了承を求めてそれが終わると、
「血糖値を計らせていただきありがとうございました」
と礼を言う。
いつも笑顔を絶やさない。
園遊会やサザンのコンサートに招待してあげて欲しいくらいである。
ありがとう、ナースのみなさん。
パンツちょうだい。
2
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
医者兄と病院脱出の妹(フリー台本)
在
ライト文芸
生まれて初めて大病を患い入院中の妹
退院が決まり、試しの外出と称して病院を抜け出し友達と脱走
行きたかったカフェへ
それが、主治医の兄に見つかり、その後体調急変
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる