【詩】春のMoonlight セレナーデ

菊池昭仁

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春のMoonlight セレナーデ

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 ひらひらと恋が落ちてゆく

 春の名残り雪のように   
 

 お前は言う

 「こんな春の雪が好き」だと

 俺はそんなふうに寂しく微笑むお前が好きだ


 人生はひとつの長編小説ではない たくさんの詩が集まって出来たアンソロジー 私歌集なんだ

 最後は夜で終わり 季節は冬で終わる 真っ白な雪

 はじまるから終わりがあるのではない

 終わりがあるから始まるんだ


 去る者は追わない

 来る者は来ればいい

 もうすぐ俺は消えて泡沫となる

 その悲しみに耐える自信があるならば


 恋愛は人生の大切なスパイスであり、芳しい香水であり、甘くエロティックなフォンダン・ショコラだ

 花は枯れるために咲く

 美しく咲いたという記憶を留めるために


 愛したことは無駄ではない けっして

 なぜなら生きるとは 食べて寝ることではないのだから


 海に向かって流されて行こう

 逆らわずに

 Moonlight セレナーデ 

 夜の大河を

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