1歳児天使の異世界生活!

春爛漫

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結婚の儀式

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 お風呂の評判を聞きつけて、領主の奥方とチャーシャ嬢が朝早くから入浴しに来る日が増えた。
 廊下で会ったら挨拶する仲になっている。

 もうすぐ初夏だ。
 ライアン様とチャーシャ嬢の結婚の儀式が近づいている。
 儀式の練習を真面目にやらねば。

 何故か最近、ラズと先生が輝いている気がする。
 目の錯覚かな?

 私は創造神様の『この世界を良い方向に導く』使命の旅の為に、食事を教会の厨房に頼んでせっせと収納にしまっている。
 これで旅の食事も安心だ。
 教会のコックさんありがとう。

 外に出かける時に初めて会う聖騎士がいたら、結界のネックレスを渡すようにしている。
 ほぼみんなにあげ終わったはずだ。
 ネックレス欲しさに隊長が警護してくれる日もあった。
 副隊長もいた。
 みんなお揃いのネックレスの聖騎士隊。
 仲良いね。

 そうそう、聖騎士が5人ほど出張してたらしいけど帰ってきて、私が入った後の湯に浸かったら疲れがとれたと感謝された。
 別に言わなくてもいいのに、みんな律儀だなぁ。

 教会に来る一般人の皆さんは私が飛んでいても何も言わなくなった。
 慣れって凄い。

 大司教様も堅苦しさが取れた。
 今や私のパパみたいになっている。
 父ちゃんやーい。

 ラズの為にオーダーメイドで作って貰った靴も見せてもらった。
 綺麗に作られており、プロ根性を見た気がする。
 おつりは返してもらった。

 宝石商アレキサンドライトに行くと、いつも歓待してくれる。
 最近は初めにお菓子が出てくるようになった。
 前は途中からで、お得意様だけって感じだったのに。
 宝石を売って、今じゃ私も億万長者だ。
 がっぽがっぽ。
 旅の資金も安心だね!

 ◇◇◇

 のほほんと過ごしていると、もう領主の息子さん達の結婚の儀式の日になった。
 時が経つのは早いなぁ。
 大司教様が心配そうに私を見てくる。
 あ、大司教様に儀式対策のネタバラシをしてなかった。
 後から怒られそう。

 神のマントを付けて、朝からお風呂に入って準備は万端!
 女湯のお風呂に入ったらチャーシャ嬢がいてラズがめっちゃ慌ててた。(笑)
 チャーシャ嬢は服を着てたからセーフだ。
 メイドさんもいたしね。

 2の鐘が鳴ったら式がスタート。
 大役で緊張するけど、頑張るぞ!

 大司教様や司教は正装している。
 この地の未来の領主様の結婚の儀式だもんね。

 ライアン様とチャーシャ嬢が綺麗な格好をして祭壇の前に立ち止まった。
 もう儀式は始まっている。
 私は飛んで祭壇に行く。

 領主側とチャーシャ嬢の親類縁者からざわめきが起きた。
 私は静かになるのを待つ。

 神聖な空気感に満たされたら、教会に響くように創造神様の声に似せた音声を創造の能力で流す。

『神に誓うは結婚の儀。そこに偽りはあらんや』

 創造神様の威厳のある声が響く。
 神託を受けた事のある大司教様が跪く。
 「創造神様!」と。
 ごめんね、大司教様。
 なんちゃって創造神様の声なんだ。
 大司教様に、つられて司教も跪く。
 カオスだ。

 領主様の息子がしっかりとした声で宣言する。

「偽りなどございません。チャーシャを我が妻として愛すと誓います。共にモルートの地を治めてまいります!」

「わたくしも誓います。ライアン様を支え子孫繁栄に協力いたします!」

『許す。汝らに幸あれ』
「しゃちあれ!」

 私は声を出して、能力で2人に守りのペンダントを作り、ライアン様とチャーシャ嬢の首に掛けた。

 チェーンはミスリル。
 ペンダントトップは『ラザールダイヤモンド』の輝き。
 特徴は「華やかな虹色の輝き」だ。
 60ctで作ってみた。
 裏には私の翼と本人達の名前を刻んである。

 ダイヤモンドは結婚に使われる事が多いだけあって、石言葉は『純潔・清浄無垢・純愛・永遠の絆』だ。

 空中から白とピンクの創造(想像)の花を降らせる。
 地面に着いたら消える仕様だ。
 落ちる途中でキャッチすると、そのまま手に残る。
 ちょっとしたプレゼントだね。

 教会に歓声が上がる。
 教会の外の領都からも歓声が聞こえる。

 領都全体に花を降らせてるのさ。
 この後パレードらしいから。
 花はお昼には消えるよ。

「サチ様! ありがとうございます!」
「わたくしからも、ありがとうございます! 素晴らしい儀式ですわ!」

 あらかじめ想像の創造神様のお声で儀式の進行をするといっていた領主の息子とチャーシャ嬢が興奮したようにサチに感謝を伝えてきた。

「ふたりとも、おめでとうごじゃいましゅ」

「「ありがとうございます!」」

 そして、私は退場した。
 大司教様の胸に飛び込む。
 大司教様は興奮しているようで、サチをぎゅっと抱きしめた。

「サチ様にはおどろかされましたぞ! 良い儀式をありがとうございます」

「だいしきょしゃま、いわにゃくてしゅみましぇんでした」

「なんの! また、創造神様のお声を聞けて嬉しかったですぞ!」

「こえはうしょでしゅけど」

「嘘!? なんと凄いのでしょう。サチ様は」

 あれ? 怒られなかったぞ。
 よかった。

 モルートの親類縁者が落ち着いて、こちらに礼をして来た。
 教会勢も礼を返す。

 モルート様達はパレードの為に教会から去って行った。
 司教達が花をキャッチして嬉しそうにしてくれる。
 大司教様の頭に花がのったから、手渡しで渡すと嬉しそうな顔をした。

 影でこっそりとラズもゲットしていたみたいだ。
 後から部屋に飾ってあった。

 今日は幸せな日だ。
 この地に幸あれ。


【我が使徒に愛されし人間達よ。幸を約束しよう】

 本物の創造神様のお声が聞こえた!
 大司教様と顔を見合わせてびっくり!
 大司教様も聞こえたそうだ。


 後から領主様が調べたら、聞こえた人と聞こえなかった人がいたらしい。
 謎だね。

 多分だけど、サチ様と関わったことのある人物には聞こえたんじゃないかとの話だ。
 よくわからんが。

 私が作った花だけど、地面に落ちなければ枯れない花として有名になったらしい。
 自分で持っている人、商人に売る人とさまざまらしいけど、街の活性化に繋がったそうだ。
 領主館にはいっぱい花が飾ってあるんだって。
 誰かに盗まれそう。
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