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神に盃を
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教会に帰ってから5の鐘まで昼寝して、起きたら夕食を食べて、部屋に戻っておうちを出してから中に入って、お風呂に入った。
今日は一日外にいたから、ラズにあわあわにしてもらい綺麗に洗ってもらう。
これで汚れも撃退!
いつもより丹念に洗われて、翼を出して湯船に入る。
近くにいたカイザーがサチにイタズラするからカイザーから遠い場所に浮く。
ゆらゆら、ゆらゆら。
良い気持ち~。
ぼふっ! がぼがぼ。
「カイザー!!!」
ラズの悲鳴が風呂場に響いて、ラズが裸のまま素早く動いた。
サチはカイザーに翼を押さえつけられて風呂で溺れた。
ラズが助けてくれなかったら、ヤバかったかもしれない。
衝動的にサチの翼を押さえてサチを溺れさせてしまったカイザーが言い訳をする。
「いや、こう、ふらふらとふわふわとな、目の端にチラチラされるとこう、手が疼いてだな?」
カイザーが苦しい言い訳してるけどラズもサチも許してやらない。
苦し……くはなかったけど、驚いたんだぞ!
ぷんだ! ぷん! カイザーがエレナの相手だって認めてやらないからな!
ラズに大切に抱っこされたサチはカイザーと離れて入浴した。
当分は許さないからな!
言い訳するカイザーをラズと2人で無視してお風呂を出ると、風呂を出たところでエレナがいた。
私達の険悪な空気を察して何があったのかを聞いてくる。
「さいってい! カイザー! 見損なったわ! 護衛対象を溺れさせるだなんて!」
エレナも激怒だ。
「いや、違うんだ。溺れさせようとした訳じゃなくてな?」
エレナに風呂場の前で詰め寄られたカイザーがまた言い訳をする。
「どういうつもりよ! そんな事ばかり言って! もう、謝ったの!?」
「いや、まだ……」
「もう!さいってい! まずは謝りなさいよ! サチ様に! 助けたラズには感謝でしょ!?」
さすがに怒られすぎてバツが悪くなったのかカイザーがラズに抱っこされたサチ達に近寄ってきた。
ラズの顔は厳しい。
「あの、その、な、サチ様、申し訳ありませんでした。ラズ、サチ様を助けてくれてありがとうございます」
カイザーが頭を下げてきた。
そんな事では許しません!
「いまかりゃあしたのよりゅまで、かいじゃーとは、はにゃしましぇん! はんしぇーしてくだしゃい!」
「サチ様の言う通りです。明日の夜まではカイザーと話しませんから」
「そんなあ」
カイザーが情けない顔をした。
「「つーん」」
「カイザーってバカねぇ」
呆れたようにエレナが言う。
どうせ湯船に翼で浮いていたサチの翼が珍しくて悪戯小僧のように水没するか確かめただけの好奇心がサチを溺れさせる結果となった。
「りゃず、りぇいはいどうにいきましゅ」
「はい、わかりました」
「あの、俺も」
いつもなら人懐こいカイザーはムードメーカーだけど、今だけは別だ。
「「つーん」」
「カイザーは部屋に帰りなさい! おやすみ!」
カイザーはエレナにキツく言われて、しょぼんとして部屋の方向に行った。
サチはラズとエレナと礼拝堂に行く。
酒屋で買って来たキラー酒の酒樽を横にして置くから、転がらないように土台を能力で作る。
その上に酒樽を置いて蛇口を創造する。
出来た。
次に朱色の大きい盃を用意する。
おっとっとっ。
私には大きすぎたのでラズに持ってもらう。
ラズが持っている盃の中に蛇口を捻って酒をいっぱい入れる。
8分目くらい入ったら、サチのおうちの入り口にある祭壇にお供えしてもらう。
私とラズとエレナの3人で神の神像に祈る。
神様、何が起こるんですか?
サチはドキドキと期待に胸を膨らませた。
キラー酒をお供えすると何かが起こるかもしれないと鑑定結果に出たからだ。
その時、立っている8柱の神像のうち、1柱の神像が金色に輝いた。
眩しい! サチが何とか目を開けると神像から金色に輝く男の子が飛び出てきた!
『やった~い! ぼっくの番だ! いっただき~!』
出て来たと思ったら酒に一直線だった。
大きな盃を持ってごくごくと美味しそうに酒を飲む。
私とラズとエレナは呆然とそれを見ていた。
男の子は最後の一滴まで飲むと残念そうに祭壇に盃を置いた。
それから一転パッと顔を上げたと思ったら私の近くに来て『同胞よ!』と叫んだ。
「え? わたち?」
『そうだよ! 同じ創造神様に造られた兄妹みたいなものさ! 君には創造神様から貰った能力があるから、酒を供えてくれた、そこの男の人に僕の加護を与えようかな!
ん~、神聖魔法が使えるみたいだから人体の構造を教えて、もっと上手く能力を使えるようにしてあげる! ほいっとな』
掛け声と共に金色の光を投げられて当たったラズが胸に手を当てて苦しみはじめた。
「りゃず!」
『もっと、永く居たいけど時間切れだね。まったね~! 兄妹よ!』
「あにゃたはだりぇ!」
『生命神だょ~』
尻すぼみに声が、姿が消えていった。
倒れていたラズがゆっくりと起き上がる。
ラズを鑑定!
名前 ラズ
年齢 21
種族 人族
職業 司祭
能力 神聖魔法 神力
加護 生命神の加護
「りゃず! しぇい……せ!い!め!い!し!ん!かりゃのかごがありましゅ」
ラズは正しくサチ語を聞き取った。
「生命神様からの加護ですか。知識を頭に植え付けられました。神聖魔法がより効率よく使えるようになった気がします」
ラズが自分の状態を確かめるようにしながら声に出して確認した。
「りゃず、すごい!」
サチがラズと喜んでいると、呆然としていたエレナが目に入った。
「えりぇにゃも、おしょにゃえしゅりゅんでしゅ!」
盃を綺麗にして、エレナの手に持たせる。
何をしたいか悟ったラズと協力してエレナを酒樽の前に連れて来ると、蛇口を捻って酒を盃に入れる。
ラズと同じ8分目になったら酒を入れるのをやめて、エレナに盃を持たせる。
「えっ! 溢す! 溢す!」
エレナが頑張って祭壇まで持って行く。
そしてまた3人で祈る。
次はどんな神様が来ますか?
サチは確信したように心の中で問いかける。
また、1柱の神像が金色に輝きだす。
眩しい光の中で頑張って目を開けて、それを見る。
『やっと我の番になったか。これは綺麗な器よのう』
金色の光の中で全体的に黒い青年が話した。
髪が長くて浮いていて神秘的だ。
盃を手に取り傾けて優雅に酒を飲んでいる。
『ふむ、美味い。これよ、これ』
この男も一滴も残さず飲んだ。
仕草は優雅だったが。
『これ、兄妹よ、良い酒であったぞ。其方に力はいらんのう。器を供えた、そこなおなごに力を授けようぞ』
そう言って指からエレナに金色の光を放った。
エレナの体の中に光が入ると弾かれたように倒れる。
慌てたサチがエレナに飛んで近づこうとすると神秘的な男から声をかけられた。
『兄妹よ、ちこうよれ。其方だ』
サチは自分を指差して男に肯定されたので、恐る恐る近寄る。
すると優しく頭を撫でられた。
『可愛いのう。持って帰りたいわ。出来んがのう』
そう言ってスーッと消えていった。
頭を触る。
撫でられた。
優しく。
持って帰りたいって言われた。
可愛いって。
サチは、ボンッと顔が赤くなる。
きゃ~きゃ~! 超絶美形に「持って帰りたい」って言われたよー!
幸子時代にもお持ち帰りしたいとは言われた事が無い。
サチが恥ずかしくて礼拝堂を飛びまわってると倒れているエレナが目に入った。
そうだ! エレナ!
「えりぇにゃ~!」
私は倒れているエレナの隣に下りるとエレナをゆすった。
幼い体にひきづられずまま涙を溢す。
「えりぇにゃ、えりぇにゃ、おきてくだしゃい! あ~ん! えりぇにゃが~!」
サチは感情に任せるまま涙が出てきた。
ラズが私を抱きしめる。
「エレナはきっと大丈夫ですよ。私と同じで加護を貰っただけです。きっと」
ひっくひっくと泣いていると、倒れていたエレナが目を覚ました!
「えりぇにゃ、えりぇにゃ、ひっく、だいじょうぶでしゅか!?」
「え? えーっと、多分、大丈夫です。なんか力が溢れてきます」
エレナもラズ同様に体を確かめるようにして声に出した。
エレナを鑑定!
名前 エレナ
年齢 23
種族 人族
職業 聖騎士
能力 神聖魔法 闇魔法
加護 暗黒神の加護
「ひっく、えりぇにゃ、やみまほうが、ひっく、つかえましゅ。ひっく、あんこくしんのかごでしゅ」
「え! 闇魔法!? 暗黒神様の加護!?」
エレナは驚いて混乱しているようだ。
私も涙が止まった。
お互い落ち着くのを待とう。
今日は一日外にいたから、ラズにあわあわにしてもらい綺麗に洗ってもらう。
これで汚れも撃退!
いつもより丹念に洗われて、翼を出して湯船に入る。
近くにいたカイザーがサチにイタズラするからカイザーから遠い場所に浮く。
ゆらゆら、ゆらゆら。
良い気持ち~。
ぼふっ! がぼがぼ。
「カイザー!!!」
ラズの悲鳴が風呂場に響いて、ラズが裸のまま素早く動いた。
サチはカイザーに翼を押さえつけられて風呂で溺れた。
ラズが助けてくれなかったら、ヤバかったかもしれない。
衝動的にサチの翼を押さえてサチを溺れさせてしまったカイザーが言い訳をする。
「いや、こう、ふらふらとふわふわとな、目の端にチラチラされるとこう、手が疼いてだな?」
カイザーが苦しい言い訳してるけどラズもサチも許してやらない。
苦し……くはなかったけど、驚いたんだぞ!
ぷんだ! ぷん! カイザーがエレナの相手だって認めてやらないからな!
ラズに大切に抱っこされたサチはカイザーと離れて入浴した。
当分は許さないからな!
言い訳するカイザーをラズと2人で無視してお風呂を出ると、風呂を出たところでエレナがいた。
私達の険悪な空気を察して何があったのかを聞いてくる。
「さいってい! カイザー! 見損なったわ! 護衛対象を溺れさせるだなんて!」
エレナも激怒だ。
「いや、違うんだ。溺れさせようとした訳じゃなくてな?」
エレナに風呂場の前で詰め寄られたカイザーがまた言い訳をする。
「どういうつもりよ! そんな事ばかり言って! もう、謝ったの!?」
「いや、まだ……」
「もう!さいってい! まずは謝りなさいよ! サチ様に! 助けたラズには感謝でしょ!?」
さすがに怒られすぎてバツが悪くなったのかカイザーがラズに抱っこされたサチ達に近寄ってきた。
ラズの顔は厳しい。
「あの、その、な、サチ様、申し訳ありませんでした。ラズ、サチ様を助けてくれてありがとうございます」
カイザーが頭を下げてきた。
そんな事では許しません!
「いまかりゃあしたのよりゅまで、かいじゃーとは、はにゃしましぇん! はんしぇーしてくだしゃい!」
「サチ様の言う通りです。明日の夜まではカイザーと話しませんから」
「そんなあ」
カイザーが情けない顔をした。
「「つーん」」
「カイザーってバカねぇ」
呆れたようにエレナが言う。
どうせ湯船に翼で浮いていたサチの翼が珍しくて悪戯小僧のように水没するか確かめただけの好奇心がサチを溺れさせる結果となった。
「りゃず、りぇいはいどうにいきましゅ」
「はい、わかりました」
「あの、俺も」
いつもなら人懐こいカイザーはムードメーカーだけど、今だけは別だ。
「「つーん」」
「カイザーは部屋に帰りなさい! おやすみ!」
カイザーはエレナにキツく言われて、しょぼんとして部屋の方向に行った。
サチはラズとエレナと礼拝堂に行く。
酒屋で買って来たキラー酒の酒樽を横にして置くから、転がらないように土台を能力で作る。
その上に酒樽を置いて蛇口を創造する。
出来た。
次に朱色の大きい盃を用意する。
おっとっとっ。
私には大きすぎたのでラズに持ってもらう。
ラズが持っている盃の中に蛇口を捻って酒をいっぱい入れる。
8分目くらい入ったら、サチのおうちの入り口にある祭壇にお供えしてもらう。
私とラズとエレナの3人で神の神像に祈る。
神様、何が起こるんですか?
サチはドキドキと期待に胸を膨らませた。
キラー酒をお供えすると何かが起こるかもしれないと鑑定結果に出たからだ。
その時、立っている8柱の神像のうち、1柱の神像が金色に輝いた。
眩しい! サチが何とか目を開けると神像から金色に輝く男の子が飛び出てきた!
『やった~い! ぼっくの番だ! いっただき~!』
出て来たと思ったら酒に一直線だった。
大きな盃を持ってごくごくと美味しそうに酒を飲む。
私とラズとエレナは呆然とそれを見ていた。
男の子は最後の一滴まで飲むと残念そうに祭壇に盃を置いた。
それから一転パッと顔を上げたと思ったら私の近くに来て『同胞よ!』と叫んだ。
「え? わたち?」
『そうだよ! 同じ創造神様に造られた兄妹みたいなものさ! 君には創造神様から貰った能力があるから、酒を供えてくれた、そこの男の人に僕の加護を与えようかな!
ん~、神聖魔法が使えるみたいだから人体の構造を教えて、もっと上手く能力を使えるようにしてあげる! ほいっとな』
掛け声と共に金色の光を投げられて当たったラズが胸に手を当てて苦しみはじめた。
「りゃず!」
『もっと、永く居たいけど時間切れだね。まったね~! 兄妹よ!』
「あにゃたはだりぇ!」
『生命神だょ~』
尻すぼみに声が、姿が消えていった。
倒れていたラズがゆっくりと起き上がる。
ラズを鑑定!
名前 ラズ
年齢 21
種族 人族
職業 司祭
能力 神聖魔法 神力
加護 生命神の加護
「りゃず! しぇい……せ!い!め!い!し!ん!かりゃのかごがありましゅ」
ラズは正しくサチ語を聞き取った。
「生命神様からの加護ですか。知識を頭に植え付けられました。神聖魔法がより効率よく使えるようになった気がします」
ラズが自分の状態を確かめるようにしながら声に出して確認した。
「りゃず、すごい!」
サチがラズと喜んでいると、呆然としていたエレナが目に入った。
「えりぇにゃも、おしょにゃえしゅりゅんでしゅ!」
盃を綺麗にして、エレナの手に持たせる。
何をしたいか悟ったラズと協力してエレナを酒樽の前に連れて来ると、蛇口を捻って酒を盃に入れる。
ラズと同じ8分目になったら酒を入れるのをやめて、エレナに盃を持たせる。
「えっ! 溢す! 溢す!」
エレナが頑張って祭壇まで持って行く。
そしてまた3人で祈る。
次はどんな神様が来ますか?
サチは確信したように心の中で問いかける。
また、1柱の神像が金色に輝きだす。
眩しい光の中で頑張って目を開けて、それを見る。
『やっと我の番になったか。これは綺麗な器よのう』
金色の光の中で全体的に黒い青年が話した。
髪が長くて浮いていて神秘的だ。
盃を手に取り傾けて優雅に酒を飲んでいる。
『ふむ、美味い。これよ、これ』
この男も一滴も残さず飲んだ。
仕草は優雅だったが。
『これ、兄妹よ、良い酒であったぞ。其方に力はいらんのう。器を供えた、そこなおなごに力を授けようぞ』
そう言って指からエレナに金色の光を放った。
エレナの体の中に光が入ると弾かれたように倒れる。
慌てたサチがエレナに飛んで近づこうとすると神秘的な男から声をかけられた。
『兄妹よ、ちこうよれ。其方だ』
サチは自分を指差して男に肯定されたので、恐る恐る近寄る。
すると優しく頭を撫でられた。
『可愛いのう。持って帰りたいわ。出来んがのう』
そう言ってスーッと消えていった。
頭を触る。
撫でられた。
優しく。
持って帰りたいって言われた。
可愛いって。
サチは、ボンッと顔が赤くなる。
きゃ~きゃ~! 超絶美形に「持って帰りたい」って言われたよー!
幸子時代にもお持ち帰りしたいとは言われた事が無い。
サチが恥ずかしくて礼拝堂を飛びまわってると倒れているエレナが目に入った。
そうだ! エレナ!
「えりぇにゃ~!」
私は倒れているエレナの隣に下りるとエレナをゆすった。
幼い体にひきづられずまま涙を溢す。
「えりぇにゃ、えりぇにゃ、おきてくだしゃい! あ~ん! えりぇにゃが~!」
サチは感情に任せるまま涙が出てきた。
ラズが私を抱きしめる。
「エレナはきっと大丈夫ですよ。私と同じで加護を貰っただけです。きっと」
ひっくひっくと泣いていると、倒れていたエレナが目を覚ました!
「えりぇにゃ、えりぇにゃ、ひっく、だいじょうぶでしゅか!?」
「え? えーっと、多分、大丈夫です。なんか力が溢れてきます」
エレナもラズ同様に体を確かめるようにして声に出した。
エレナを鑑定!
名前 エレナ
年齢 23
種族 人族
職業 聖騎士
能力 神聖魔法 闇魔法
加護 暗黒神の加護
「ひっく、えりぇにゃ、やみまほうが、ひっく、つかえましゅ。ひっく、あんこくしんのかごでしゅ」
「え! 闇魔法!? 暗黒神様の加護!?」
エレナは驚いて混乱しているようだ。
私も涙が止まった。
お互い落ち着くのを待とう。
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