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酪農する町 カウッド 1
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サチがのんびりと外を眺めていると、必死な顔をして走っている少年? 青年? を追い越したのを見た。
サチは運転手のカイザーに伝えた。
「かいじゃー、ひとがいた」
「へいへい、わかりましたよ。接触します。気をつけてください」
カイザーにはサチが言いたいことがわかったようだ。
面倒くさくて追い越したらしい。
サチが何も言わなければスルーしただろう。
カイザーが車を止めて走ってきた青年と接触した。
16歳くらいの年齢だろうか? 走っていたからはぁはぁと息を荒げている。
待っていたカイザーが声を掛ける。
「どうした? 何かあったか?」
青年はずっと走っていて思考能力が低下しているのか、素直にカイザーに事情を話した。
「はぁ、仲間が魔物の毒にやられた。はぁ、助けを求めに行く所だ」
車の中でみんな窓を開けて聞いていた。
解毒なら私が出来るだろう。
だが……。
「りゃず、げどくはできましゅか?」
「前は成功しませんでしたが、今は出来る気がします」
解毒はラズの訓練にもってこいだ。
ラズは今、生命神からの加護を持っていて神力も使える。
とりあえず青年を車に乗せて仲間のいる場所を聞く。
青年は初めて見て乗る車におっかなびっくりだ。
エレナが3列シートの後部座席に移動して青年が助手席に座っている。
カイザーが運転して、Uターンした車が走りだす。
速い車に景色はどんどん移り変わる。
青年が叫んだ。
「ここ! ここから森に入る!」
行き過ぎた道をちょっとバックして、車から降りてサチの収納に車をしまい、歩いていく。
先導は青年だ。
事件からラズがまた過保護になり、サチを抱っこから降ろしてくれない。
戦闘音が聞こえてきたと思ったら、案内していた青年が走りだした!
カイザーがすぐに剣を手に持ち追いかけて行く。
エレナは私達の護衛だ。
警戒しているエレナにラズが早歩きでついて行く。
木々の隙間から見えた光景は、4人の男女が震えながら魔物と戦っていた。
カイザーが戦闘に参加したら魔物は瞬殺だったが。
気が抜けたのだろう。
青年の仲間が次々に倒れていく。
いや、毒が回ったのかもしれない。
さすがに私を抱っこしておけないくなったラズはサチを地面に降ろしてくれた。
私も飛んだり、よちよちと歩いたりしながらラズが見てない人を見ていく。
すぐに死ぬ毒じゃないようで、ラズに任せることにした。
私が低空飛行をしたのを目撃した青年は驚いていたが。
4歩ほど歩くと転ぶからね。
何故だかね?
青年は今は真面目に治療しているラズを見ている。
生命神の加護を持っているラズはさすがで、1人ずつ確かに解毒して治していく。
その時、カイザーが青年に対価を求めた。
「よう、教会の聖騎士と司祭を動かして流石に、タダで治療はないだろう。対価を差し出せ」
カイザーが盗賊に思える言い方だが、ちゃんとした教会の理由がある。
神聖魔法が使える者は、そのほとんどが教会に所属する。
理由は神聖魔法の教育環境が整っていて、就職すれば見習いでもお給料が出るし、階級が上がると神聖魔法の効力が上がり昇進試験を経てさらに己の待遇が良くなり生活水準が上がる。
そして、神聖魔法を使うーーつまり怪我や病気を治す時には『対価』が発生する。
これは神聖魔法使いを守る為に出来た、この世界の共通認識としてある。
まあ、紛争地域では守られているかはわからないが。
サチ達が初めて宿泊した村で、野菜を対価に治療したのは『神聖魔法使い』を守る為だ。
神聖教国が教会の総本山だが、怪我人、病人に無理な対価を望んではいけない。
相応の対価をもらわなければならないのは『無料で治療してはいけない』からである。
先に言ったが『神聖魔法を使える者』が不当に扱われない為の措置だ。
だから対価を求める。
当然だが青年もそれは知っている。
「分かりました。でもそんなにお金がありません」
「そこの倒した魔物でもいいよ。どうする?」
死んでいる魔物を貰っても収納してくれるサチがいるので『対価』になる。
カイザーとしては優しい対応だ。
「じゃあ、ぜひ、魔物でお願いします! この状態じゃ持ち帰れもしないし」
「分かった。サチ様! 魔物をしまってもらってもいいか?」
「ありぇでしゅか?」
「そうだ」
倒れている魔物を収納にしまったら、サチはカイザーに褒められた。
収納なんていつもしてるのに。
青年は唖然とソレを見ていた。
「俺達の苦労って……」と。
そう、青年が住んでいる町からココまで結構な距離がある。
青年達はその魔物を求めて日々の生活にあてている。
ラズが全員を治療したら、全員の意識はあったから、すぐに起き上がれた。
身体が痺れていたらしいから違和感はあるらしいが。
これから帰れるか? と聞いたら自信がないらしい。
ひとまず、魔物が出てくる森よりも、安全な道に戻ることにした。
青年の仲間は森から出るだけでひーひー言っていた。
毒の後遺症だ。
これじゃ町に帰れない。
それをラズの腕の中から見ていたサチは軽トラを作ることにした。
スピードは速いと危ないから40kmまで、浮いて走り少し後ろの荷台を広くしてそこに青年達に乗ってもらう。
もちろん日本では違法だが、ココは異世界だ。
日本の法律は無い。
アクセルとブレーキ、ハンドルとバックを簡単に出来るようにする。
もちろん結界もつける。
〈いでよ! 軽トラック!〉
ちょっと後ろの荷物を積む所を大きくしたから、見た目があれだが走れる。
運転席は狭いから体格が小さめの女性のエレナに運転してもらって、助手席はラズと抱っこしてもらう私。
残りは荷台に乗ってもらう。
タイヤに足を掛けてみんな荷台に登っていく。
人でぎゅうぎゅうだが、町まで乗れればいいんだ。
サチはラズと助手席に乗る。
エレナが運転席に座った。
発進すると後ろから驚いた声が聞こえてきた。
エレナとラズと笑う。
軽トラックでも自動車だから、馬車とは乗り心地が違う。
頭の地図で見ると町はそんなに離れていない。
離れて無い場所に魔物が出るのも嫌だが。
車で走って行くと離れて無いと思うが、実は歩きだと魔物の出る森は結構離れている。
サチはそのことを忘れていた。
彼等は歩いて森まで来たのだ。
遠い道のりだ。
それが一瞬とは言わないが、直ぐに帰れたら落ち込んでしまうだろう。
今は体調が悪いので喜ぶだろうが。
だって身体が上手く動かないし。
町の入り口に着いた。
エレナとカイザーが痺れて疲れている彼等に手を貸して地面に下ろしている。
私? 私は手は貸さないよ。
貸すと多分一緒に倒れる。
だって幼児だし。
ラズに抱っこされている。
全員降りたら収納に軽トラをしまう。
せっかく来た町だ、入ってみよう。
この町は来る人が少ないみたいで、すぐに検門に着いた。
「おお、トン坊! 今日は早い帰りだな!」
町の門番が青年に話しかける。
顔見知りのようだ。
「坊じゃないよ! 成人したんだから! ちょっと毒にやられて帰って来た」
「おいおい、大丈夫か? 教会行くか?」
「もう治してもらったから平気。司祭様一行が助けてくれたんだ!」
門番が青年達の後ろを歩いていたサチ一行を見て、ペコリと頭を下げた。
「良い偶然もあったもんだ! さ、通っていいぞ」
「ありがとう」
トン坊の仲間も門から町へ入っていく。
みんな門番の人に一言もらっているようだ。
仲良いな。
「よろしく頼む」
トン坊達を見送った門番にカイザーが身分証を見せる。
「これはこれは、聖騎士様! トン坊達をありがとうございます! 確認しました。はい、どうぞ」
サチが身分証を渡すと微笑ましく見てくれて、身分証を見ると、飛び上がらんばかりに驚かれた。
「そうぞうしんのしとさま、ひゃ~~! いらっしゃいませ! どうぞ」
サチの教会の身分証を見て、何かロボットみたいになってしまった。
気軽に声をかけてもらいたかったな。
その後はラズ、エレナと続いて問題無く入れた。
トン坊達が門を入ったところで整列して私達を待っていた。
「ありがとうございました! このご恩は忘れません!」
「「「「ありがとうございました!」」」」
「いいって、いいって、対価も貰ったし。でも解毒剤ぐらいは持っておけよ?」
「はい! ありがとうございます! 今度からは用意していきます!」
「元気がいいな。じゃあな」
「はい!」
カイザーが対応して、トン坊達と別れた。
元気の良い奴等だった。
毒にかかってた時は半分死んでたけどな。
身体が。
よく動けたもんだ。
死に物狂いって言うのかな?
強くなるよ、あいつら(上から目線)
サチは運転手のカイザーに伝えた。
「かいじゃー、ひとがいた」
「へいへい、わかりましたよ。接触します。気をつけてください」
カイザーにはサチが言いたいことがわかったようだ。
面倒くさくて追い越したらしい。
サチが何も言わなければスルーしただろう。
カイザーが車を止めて走ってきた青年と接触した。
16歳くらいの年齢だろうか? 走っていたからはぁはぁと息を荒げている。
待っていたカイザーが声を掛ける。
「どうした? 何かあったか?」
青年はずっと走っていて思考能力が低下しているのか、素直にカイザーに事情を話した。
「はぁ、仲間が魔物の毒にやられた。はぁ、助けを求めに行く所だ」
車の中でみんな窓を開けて聞いていた。
解毒なら私が出来るだろう。
だが……。
「りゃず、げどくはできましゅか?」
「前は成功しませんでしたが、今は出来る気がします」
解毒はラズの訓練にもってこいだ。
ラズは今、生命神からの加護を持っていて神力も使える。
とりあえず青年を車に乗せて仲間のいる場所を聞く。
青年は初めて見て乗る車におっかなびっくりだ。
エレナが3列シートの後部座席に移動して青年が助手席に座っている。
カイザーが運転して、Uターンした車が走りだす。
速い車に景色はどんどん移り変わる。
青年が叫んだ。
「ここ! ここから森に入る!」
行き過ぎた道をちょっとバックして、車から降りてサチの収納に車をしまい、歩いていく。
先導は青年だ。
事件からラズがまた過保護になり、サチを抱っこから降ろしてくれない。
戦闘音が聞こえてきたと思ったら、案内していた青年が走りだした!
カイザーがすぐに剣を手に持ち追いかけて行く。
エレナは私達の護衛だ。
警戒しているエレナにラズが早歩きでついて行く。
木々の隙間から見えた光景は、4人の男女が震えながら魔物と戦っていた。
カイザーが戦闘に参加したら魔物は瞬殺だったが。
気が抜けたのだろう。
青年の仲間が次々に倒れていく。
いや、毒が回ったのかもしれない。
さすがに私を抱っこしておけないくなったラズはサチを地面に降ろしてくれた。
私も飛んだり、よちよちと歩いたりしながらラズが見てない人を見ていく。
すぐに死ぬ毒じゃないようで、ラズに任せることにした。
私が低空飛行をしたのを目撃した青年は驚いていたが。
4歩ほど歩くと転ぶからね。
何故だかね?
青年は今は真面目に治療しているラズを見ている。
生命神の加護を持っているラズはさすがで、1人ずつ確かに解毒して治していく。
その時、カイザーが青年に対価を求めた。
「よう、教会の聖騎士と司祭を動かして流石に、タダで治療はないだろう。対価を差し出せ」
カイザーが盗賊に思える言い方だが、ちゃんとした教会の理由がある。
神聖魔法が使える者は、そのほとんどが教会に所属する。
理由は神聖魔法の教育環境が整っていて、就職すれば見習いでもお給料が出るし、階級が上がると神聖魔法の効力が上がり昇進試験を経てさらに己の待遇が良くなり生活水準が上がる。
そして、神聖魔法を使うーーつまり怪我や病気を治す時には『対価』が発生する。
これは神聖魔法使いを守る為に出来た、この世界の共通認識としてある。
まあ、紛争地域では守られているかはわからないが。
サチ達が初めて宿泊した村で、野菜を対価に治療したのは『神聖魔法使い』を守る為だ。
神聖教国が教会の総本山だが、怪我人、病人に無理な対価を望んではいけない。
相応の対価をもらわなければならないのは『無料で治療してはいけない』からである。
先に言ったが『神聖魔法を使える者』が不当に扱われない為の措置だ。
だから対価を求める。
当然だが青年もそれは知っている。
「分かりました。でもそんなにお金がありません」
「そこの倒した魔物でもいいよ。どうする?」
死んでいる魔物を貰っても収納してくれるサチがいるので『対価』になる。
カイザーとしては優しい対応だ。
「じゃあ、ぜひ、魔物でお願いします! この状態じゃ持ち帰れもしないし」
「分かった。サチ様! 魔物をしまってもらってもいいか?」
「ありぇでしゅか?」
「そうだ」
倒れている魔物を収納にしまったら、サチはカイザーに褒められた。
収納なんていつもしてるのに。
青年は唖然とソレを見ていた。
「俺達の苦労って……」と。
そう、青年が住んでいる町からココまで結構な距離がある。
青年達はその魔物を求めて日々の生活にあてている。
ラズが全員を治療したら、全員の意識はあったから、すぐに起き上がれた。
身体が痺れていたらしいから違和感はあるらしいが。
これから帰れるか? と聞いたら自信がないらしい。
ひとまず、魔物が出てくる森よりも、安全な道に戻ることにした。
青年の仲間は森から出るだけでひーひー言っていた。
毒の後遺症だ。
これじゃ町に帰れない。
それをラズの腕の中から見ていたサチは軽トラを作ることにした。
スピードは速いと危ないから40kmまで、浮いて走り少し後ろの荷台を広くしてそこに青年達に乗ってもらう。
もちろん日本では違法だが、ココは異世界だ。
日本の法律は無い。
アクセルとブレーキ、ハンドルとバックを簡単に出来るようにする。
もちろん結界もつける。
〈いでよ! 軽トラック!〉
ちょっと後ろの荷物を積む所を大きくしたから、見た目があれだが走れる。
運転席は狭いから体格が小さめの女性のエレナに運転してもらって、助手席はラズと抱っこしてもらう私。
残りは荷台に乗ってもらう。
タイヤに足を掛けてみんな荷台に登っていく。
人でぎゅうぎゅうだが、町まで乗れればいいんだ。
サチはラズと助手席に乗る。
エレナが運転席に座った。
発進すると後ろから驚いた声が聞こえてきた。
エレナとラズと笑う。
軽トラックでも自動車だから、馬車とは乗り心地が違う。
頭の地図で見ると町はそんなに離れていない。
離れて無い場所に魔物が出るのも嫌だが。
車で走って行くと離れて無いと思うが、実は歩きだと魔物の出る森は結構離れている。
サチはそのことを忘れていた。
彼等は歩いて森まで来たのだ。
遠い道のりだ。
それが一瞬とは言わないが、直ぐに帰れたら落ち込んでしまうだろう。
今は体調が悪いので喜ぶだろうが。
だって身体が上手く動かないし。
町の入り口に着いた。
エレナとカイザーが痺れて疲れている彼等に手を貸して地面に下ろしている。
私? 私は手は貸さないよ。
貸すと多分一緒に倒れる。
だって幼児だし。
ラズに抱っこされている。
全員降りたら収納に軽トラをしまう。
せっかく来た町だ、入ってみよう。
この町は来る人が少ないみたいで、すぐに検門に着いた。
「おお、トン坊! 今日は早い帰りだな!」
町の門番が青年に話しかける。
顔見知りのようだ。
「坊じゃないよ! 成人したんだから! ちょっと毒にやられて帰って来た」
「おいおい、大丈夫か? 教会行くか?」
「もう治してもらったから平気。司祭様一行が助けてくれたんだ!」
門番が青年達の後ろを歩いていたサチ一行を見て、ペコリと頭を下げた。
「良い偶然もあったもんだ! さ、通っていいぞ」
「ありがとう」
トン坊の仲間も門から町へ入っていく。
みんな門番の人に一言もらっているようだ。
仲良いな。
「よろしく頼む」
トン坊達を見送った門番にカイザーが身分証を見せる。
「これはこれは、聖騎士様! トン坊達をありがとうございます! 確認しました。はい、どうぞ」
サチが身分証を渡すと微笑ましく見てくれて、身分証を見ると、飛び上がらんばかりに驚かれた。
「そうぞうしんのしとさま、ひゃ~~! いらっしゃいませ! どうぞ」
サチの教会の身分証を見て、何かロボットみたいになってしまった。
気軽に声をかけてもらいたかったな。
その後はラズ、エレナと続いて問題無く入れた。
トン坊達が門を入ったところで整列して私達を待っていた。
「ありがとうございました! このご恩は忘れません!」
「「「「ありがとうございました!」」」」
「いいって、いいって、対価も貰ったし。でも解毒剤ぐらいは持っておけよ?」
「はい! ありがとうございます! 今度からは用意していきます!」
「元気がいいな。じゃあな」
「はい!」
カイザーが対応して、トン坊達と別れた。
元気の良い奴等だった。
毒にかかってた時は半分死んでたけどな。
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