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第1章
それぞれの思惑
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「遅いわ!何をぐずぐずしているの!」
淹れたばかりの紅茶が宙を舞う。謝罪をする態で膝を付いて躱すと、背後でカップが床に落ちる音がする。柔らかく分厚いカーペットのおかげで割れてはいないだろうが、染み抜きのほうが面倒だろう。
尤もそれは侍女の仕事なので、イライジャには一切関係ないが。
「申し訳ございません、アデラインお嬢様」
余計な言い訳は怒りを煽るだけだ。火に油を注ぐような言動をすることもあるが、今日はそんな気分ではない。
イライジャは顔を伏せたまま、そっと主人であるアデラインの顔を盗み見た。
吊り上げた眦は鋭く、橙色の瞳は怒りのせいで爛々と輝いている。燃えるような赤髪と相まって、いつも以上に美しい。
夜闇の中で燃え盛る小屋を思い出し、イライジャは高揚する気持ちを押し殺す。お嬢様の特技は他人の感情の機微に聡いところだ。
「大体、お前が失敗したせいよ!この無能!カイル様に、相応しいのは、私なのに!」
甲高い声で叫びながら、手にした扇子で頭や肩を打擲する。まるで癇癪を起こす子供のようだ。今年で17歳になる淑女と思えない振る舞いだが、屋敷の外ではそれなりに取り繕っている。
高慢な態度は隠せていない、というよりも伯爵令嬢という矜持からそうあるべきだと思っているようだが。
ひとしきり八つ当たりをして気が済んだのか、お嬢様は扇子を投げ捨ててソファーに腰を下ろす。
「最後に目撃されたのはトーラで、護衛らしき男を連れていたそうです」
「平民風情が護衛なんてよく雇えたわね。カイル様を誑かしたように身体でも使ったのかしら」
吐き捨てるように刺々しい口調にまた苛立ちが再燃しそうな気配を察して、報告内容を告げる。
「ルストールもしくはエセールを目指しているものと思われます。その手前に傭兵を配置しましたので、まもなく朗報をお届けできるかと」
「私をこんなにも不快にさせたのだから楽に死なせたくはないけれど、仕方ないわね」
高慢で我儘であっても多少は想像を巡らせる頭はあるようで何よりだ。カイル王子に保護されてしまえば手が出せなくなる。
それならばさっさと処分してしまったほうがいい。
「久しぶりに海辺の街を散策するのも悪くないわ。カイル様を慰めて差し上げるためにもお側にいる必要があるものね」
そう遠くもないが近くもないルストールにフィスロ伯爵令嬢がいるのは不自然だ。わざわざ怪しまれるために出向くようなものだが、そう伝えてもお嬢様には無駄だろう。
「かしこまりました」
慇懃に頭を下げてイライジャは自室へと戻った。
「お嬢様は本当に可愛らしい」
本気でロドリニア国の王子が想いを返してくれると思っているのだろうか。どうしようもなく愚かで傲慢な思考に忍び笑いが漏れる。
帰国途中の滞在先としてフィスロ伯爵家が選ばれたのは、ただの中間地点であり都合がよかったという以外に理由はない。それなのに学園内では伯爵家より高位の貴族令嬢が群がり話しかけることすら叶わなかった王子の訪問に、アデラインはすっかり舞い上がってしまった。
これが運命だと思い込み、積極的に話しかけていたものの相手にされていた様子はない。
急遽予定を変更し延泊することになった王子に喜びつつも、何かが引っ掛かったようで探るように命じられた。
酒で気分が高揚した護衛が漏らした言葉で、番と呼ばれる存在を知りイライジャはアデラインの命令ですぐに行動したのだが、まさかあんな夜更けに外出するなど思いもしなかったのだ。
おかげでお嬢様が癇癪を起こして、宥めるのに大変だった。
自惚れと気位が誰よりも高く、身分の低い者など人とは思っていないような性格のお嬢様を、それでもイライジャは気に入っている。
初めて会った時、たなびく髪が鮮血かと思った。侮蔑の眼差しをはっきりと浮かべた瞳は炎のようで目が離せなくて、綺麗だと思わず口にしまっていたらしい。
おかげで下賤の者にしては見る目があるとお嬢様の従者として召し抱えられることになった。
孤児院に身を寄せていた子供にしては過分な待遇だったが、イライジャがお嬢様を気に入っているのは与えられた温情からではない。
我儘なお嬢様は邪魔者を排除するためには、手段を選ばない。これまでにもお嬢様の命令に従い、お嬢様に逆らう者、気に入らない者を始末してきた。
その仕事をイライジャは好んでいるし、内密の話のためお嬢様を独占できる貴重な機会だからだ。
イライジャは赤色を好む。血のように暗い赤や、激しく燃える炎の橙赤色。それらの色彩を持つお嬢様はイライジャにとって大事な鑑賞物である。
時折理不尽さを面倒に感じることもあるが、子猫がじゃれているようなものだし見た目に比べれば些細なものだ。
「さて、お嬢様のために仕事をしないとですね」
間に合うものなら自分の手で始末したいものだと思いながら、イライジャは旅支度を始めた。
「第二王子殿下におかれまして、貴重なお時間を賜りまして恐悦至極に存じます」
「半月前まで同じ学園で学ぶ生徒同士だったのだから、そこまでかしこまらなくていい。それに至急かつ重要な話というなら時間を無駄にしないほうがいいだろう」
「ありがとう存じます、ジェード殿下」
ライリーが名前で呼んだことで、緊張した雰囲気が僅かに緩む。それでもソルフェン王国の第二王子、ジェードはライリーの固い表情に僅かな懸念を覚えていた。
カイルの忠臣であるライリーが単身でジェードに面会を求めてきたのだ。留学期間を終えてそのまま帰国するはずだったのに、一体何が起きたのか。
可能な限り人払いをと言われて、室内には護衛を一人残して下がらせている。
「端的に申しますとカイル殿下の番がフィスロ伯爵領内で見つかりました」
それはめでたい事ではないかと言いかけて、ジェードは口を閉ざす。番についてはカイルから聞いていたので慶事であることは明らかだが、それなのに雰囲気が暗い。
視線で促すとライリーは再び口を開いた。
「ですが、翌日番様の住まいが全焼し現在行方不明となっております」
思わず呻き声が漏れたのは、ライリーが言わんとすることを察したからだ。ロドリニア国王太子の番がソルフェン王国内で殺されかけた。しかも行方不明ということは生死も明らかになっていない状態である。
正式な王族の婚約者でないとは言え、唯一の存在である番をこんな形で失ってしまえば、両国の関係性に影響が出ることも十分にあり得る話だ。
「カイル殿は――いや、我々に出来ることはあるだろうか」
カイルが心配だったが、慰めの言葉よりも必要なのは行動だろう。そう察したジェードの言葉に安堵したのか、ライリーの雰囲気が僅かに和らぐ。
「カイル殿下より手紙を預かっております」
差し出された手紙を二度読み返したジェードは、カイルの願いを叶えるため早急に指示を出し始めた。
淹れたばかりの紅茶が宙を舞う。謝罪をする態で膝を付いて躱すと、背後でカップが床に落ちる音がする。柔らかく分厚いカーペットのおかげで割れてはいないだろうが、染み抜きのほうが面倒だろう。
尤もそれは侍女の仕事なので、イライジャには一切関係ないが。
「申し訳ございません、アデラインお嬢様」
余計な言い訳は怒りを煽るだけだ。火に油を注ぐような言動をすることもあるが、今日はそんな気分ではない。
イライジャは顔を伏せたまま、そっと主人であるアデラインの顔を盗み見た。
吊り上げた眦は鋭く、橙色の瞳は怒りのせいで爛々と輝いている。燃えるような赤髪と相まって、いつも以上に美しい。
夜闇の中で燃え盛る小屋を思い出し、イライジャは高揚する気持ちを押し殺す。お嬢様の特技は他人の感情の機微に聡いところだ。
「大体、お前が失敗したせいよ!この無能!カイル様に、相応しいのは、私なのに!」
甲高い声で叫びながら、手にした扇子で頭や肩を打擲する。まるで癇癪を起こす子供のようだ。今年で17歳になる淑女と思えない振る舞いだが、屋敷の外ではそれなりに取り繕っている。
高慢な態度は隠せていない、というよりも伯爵令嬢という矜持からそうあるべきだと思っているようだが。
ひとしきり八つ当たりをして気が済んだのか、お嬢様は扇子を投げ捨ててソファーに腰を下ろす。
「最後に目撃されたのはトーラで、護衛らしき男を連れていたそうです」
「平民風情が護衛なんてよく雇えたわね。カイル様を誑かしたように身体でも使ったのかしら」
吐き捨てるように刺々しい口調にまた苛立ちが再燃しそうな気配を察して、報告内容を告げる。
「ルストールもしくはエセールを目指しているものと思われます。その手前に傭兵を配置しましたので、まもなく朗報をお届けできるかと」
「私をこんなにも不快にさせたのだから楽に死なせたくはないけれど、仕方ないわね」
高慢で我儘であっても多少は想像を巡らせる頭はあるようで何よりだ。カイル王子に保護されてしまえば手が出せなくなる。
それならばさっさと処分してしまったほうがいい。
「久しぶりに海辺の街を散策するのも悪くないわ。カイル様を慰めて差し上げるためにもお側にいる必要があるものね」
そう遠くもないが近くもないルストールにフィスロ伯爵令嬢がいるのは不自然だ。わざわざ怪しまれるために出向くようなものだが、そう伝えてもお嬢様には無駄だろう。
「かしこまりました」
慇懃に頭を下げてイライジャは自室へと戻った。
「お嬢様は本当に可愛らしい」
本気でロドリニア国の王子が想いを返してくれると思っているのだろうか。どうしようもなく愚かで傲慢な思考に忍び笑いが漏れる。
帰国途中の滞在先としてフィスロ伯爵家が選ばれたのは、ただの中間地点であり都合がよかったという以外に理由はない。それなのに学園内では伯爵家より高位の貴族令嬢が群がり話しかけることすら叶わなかった王子の訪問に、アデラインはすっかり舞い上がってしまった。
これが運命だと思い込み、積極的に話しかけていたものの相手にされていた様子はない。
急遽予定を変更し延泊することになった王子に喜びつつも、何かが引っ掛かったようで探るように命じられた。
酒で気分が高揚した護衛が漏らした言葉で、番と呼ばれる存在を知りイライジャはアデラインの命令ですぐに行動したのだが、まさかあんな夜更けに外出するなど思いもしなかったのだ。
おかげでお嬢様が癇癪を起こして、宥めるのに大変だった。
自惚れと気位が誰よりも高く、身分の低い者など人とは思っていないような性格のお嬢様を、それでもイライジャは気に入っている。
初めて会った時、たなびく髪が鮮血かと思った。侮蔑の眼差しをはっきりと浮かべた瞳は炎のようで目が離せなくて、綺麗だと思わず口にしまっていたらしい。
おかげで下賤の者にしては見る目があるとお嬢様の従者として召し抱えられることになった。
孤児院に身を寄せていた子供にしては過分な待遇だったが、イライジャがお嬢様を気に入っているのは与えられた温情からではない。
我儘なお嬢様は邪魔者を排除するためには、手段を選ばない。これまでにもお嬢様の命令に従い、お嬢様に逆らう者、気に入らない者を始末してきた。
その仕事をイライジャは好んでいるし、内密の話のためお嬢様を独占できる貴重な機会だからだ。
イライジャは赤色を好む。血のように暗い赤や、激しく燃える炎の橙赤色。それらの色彩を持つお嬢様はイライジャにとって大事な鑑賞物である。
時折理不尽さを面倒に感じることもあるが、子猫がじゃれているようなものだし見た目に比べれば些細なものだ。
「さて、お嬢様のために仕事をしないとですね」
間に合うものなら自分の手で始末したいものだと思いながら、イライジャは旅支度を始めた。
「第二王子殿下におかれまして、貴重なお時間を賜りまして恐悦至極に存じます」
「半月前まで同じ学園で学ぶ生徒同士だったのだから、そこまでかしこまらなくていい。それに至急かつ重要な話というなら時間を無駄にしないほうがいいだろう」
「ありがとう存じます、ジェード殿下」
ライリーが名前で呼んだことで、緊張した雰囲気が僅かに緩む。それでもソルフェン王国の第二王子、ジェードはライリーの固い表情に僅かな懸念を覚えていた。
カイルの忠臣であるライリーが単身でジェードに面会を求めてきたのだ。留学期間を終えてそのまま帰国するはずだったのに、一体何が起きたのか。
可能な限り人払いをと言われて、室内には護衛を一人残して下がらせている。
「端的に申しますとカイル殿下の番がフィスロ伯爵領内で見つかりました」
それはめでたい事ではないかと言いかけて、ジェードは口を閉ざす。番についてはカイルから聞いていたので慶事であることは明らかだが、それなのに雰囲気が暗い。
視線で促すとライリーは再び口を開いた。
「ですが、翌日番様の住まいが全焼し現在行方不明となっております」
思わず呻き声が漏れたのは、ライリーが言わんとすることを察したからだ。ロドリニア国王太子の番がソルフェン王国内で殺されかけた。しかも行方不明ということは生死も明らかになっていない状態である。
正式な王族の婚約者でないとは言え、唯一の存在である番をこんな形で失ってしまえば、両国の関係性に影響が出ることも十分にあり得る話だ。
「カイル殿は――いや、我々に出来ることはあるだろうか」
カイルが心配だったが、慰めの言葉よりも必要なのは行動だろう。そう察したジェードの言葉に安堵したのか、ライリーの雰囲気が僅かに和らぐ。
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