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第3章
いきなり命を狙われました
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珍しくシュルツが憂鬱そうにしていることに佑那は気づいた。
「どうしたの?どこか体調でも悪い?」
心配になった佑那がそう声を掛けると、その口元が僅かにほころんだ。
「いや、少々面倒な会議があってな。ユナと過ごす時間が削られてしまう」
(何だ、そんなことか)
内心安堵しながらも口に出してしまえばシュルツが悲しむ——というかどれだけ佑那を必要としているかを延々と説明するので口には出さない。
控えていたアーベルがちらりと佑那に視線を送ったため、自分に何が期待されているのか察した。
「私もシュルツと会える時間が減るのは寂しいけど、大事な会議なんだよね?その間私もミアにお菓子作りを習うから、上手にできたら一緒に食べよう」
「…それは楽しみだな」
最近ではシュルツの僅かな表情の変化に気づくようになっていた。僅かに目を細めて口元に弧を描くシュルツが喜んでいることが分かる。
「だが、無理をしてはならぬ。刃物や火を使うような危ない作業はミアに任せるといい」
真面目な口調でそう付け加えるシュルツは以前よりもさらに過保護な気がするが、魔物に比べて脆弱な人の身である。それでも好きなようにさせてくれる婚約者を心配させないよう、佑那はにっこり笑みを浮かべて頷いておいた。
「アーベル様は姫様へのお礼とおっしゃっていました」
厨房には他の魔物が出入りをするので、アーベルの私室を借りてお菓子作りを行うことになった。よく許可が出たものだとミアに聞いたところそんな言葉が返ってきたのだ。
「お礼って何の?」
「私を庇ってくださったことに対してだそうです。アーベル様は私の後見をしてくださっているので」
アーベルは意外と情が深く義理堅い性格らしい。初めて会った時から佑那に対しては良い印象を持っておらず、その上行き違いから殺されかけたとはいえ近頃では佑那を見る目も和らいだ気がする。
二人でお喋りをしながらのお菓子作りはとても楽しく、あっという間に時間が経ってしまった。味見と称してお茶を飲み、これならシュルツに渡しても大丈夫だと思えるぐらい美味しくできたと思う。
ワクワクしながら帰りを待っていた佑那だが、その日シュルツが部屋に戻って来ることはなかった。
目が覚めてもシュルツは隣におらず、広いベッドがやけに寒々しい。
(面倒な会議って言っていたから、長引いているのかな……)
流石に夜通し続けられるものだと思っていなかったが、彼らにとっては当たり前のことかもしれない。
朝食を運んできたのはアーベルではなく、ミアだった。
「おはようございます、姫様。アーベル様は大公閣下方のお世話がありますので、本日は私がご準備させていただきます」
「大公?」
聞き慣れない言葉をユーリが復唱すると、ミアが丁寧に教えてくれた。
大公は魔王の城を中心に三角を描くようにそれぞれの拠点で与えられた領域を管理している。魔物も多種族に渡るため、種族間の諍いや生息地を巡る争いなどを魔王一人で管理することが難しい。
そこで3人の大公を選出し魔王に代わりその地を治めているが、生態系に関することや広域の問題などを話し合うための場が定期的に必要で、それが今回行われる数年に一度の御前会議だ。
「大公閣下は皆さま強い魔力をお持ちです。その、陛下の寵愛を受けている姫様は大丈夫かと思いますが、人を好ましく思っていない方もいらっしゃいますので、本日はこのままお部屋で過ごされたほうがよろしいかと」
ミアと一緒なら書庫に行く許可をもらっていたが、余計なことはしないほうがいいだろう。佑那を気遣って遠回しな表現をしてくれたが、人である佑那を見かければ危険な目に遭う可能性があるということだ。
だから佑那は大人しくミアの言うことに従ったのだが――。
「お前が陛下を誑かしている人間か。随分と貧相だな」
濃紺の髪と紅い瞳の男が見下すように言った。ノックもなしに勝手に入ってきた男にどう対応していいか分からず佑那は固まってしまった。シュルツが男の入室を許可したとは思えないし、不審者だとしても佑那に男をどうにかできる力もない。
(多分、大公の一人だよね)
だとすれば婚約者として挨拶をすればいいのか。だが断りもなく訪れ、開口一番に侮辱の言葉を掛けるような男だ。
佑那の戸惑いをよそに男は笑みを浮かべて続けた。
「まぁいいや。お前死んでくれよ」
さらりと告げられた言葉に思わずソファーから立ち上がるが、男の動きのほうが早い。残忍な光を宿した瞳から目が離せず息を呑むが、それから隠すように佑那の視界は漆黒に埋めつくされた。
「痴れ者が」
空気を切り裂くような鋭い音がして苦悶の声が上がった。
「ユナ、怪我はないか?怖い思いをさせて済まなかった」
冷え切った声から一転して柔らかい声でシュルツは両手を佑那の顔に滑らせて、全身を確認する。
「……大丈夫、です」
心臓はまだ激しく波打っていたが、シュルツの姿に安堵の気持ちが湧いてくる。それを見て取ったシュルツはようやく安心した表情を見せた。
「良かった。すぐに始末するからちょっと待っていてくれるか?」
(あれ、これは止めるべき?)
出会い頭に殺そうとする相手を助ける気にならないが、それが大公ともなれば簡単に始末していい身分ではないように思う。少なくともアーベルは反対する気がした。
「陛下、えっと、もうちょっと一緒にいて欲しいです」
少しだけ先延ばしにするつもりで、佑那は黒いマントの先をつまむとシュルツを見上げた。
ちょっと心細いと思ったのは本当なので嘘ではない。
だけどぎゅっと強く抱きしめられて顔中に啄むようなキスを降らせるとは思わなかった。
「シュ、シュルツ?!」
「我の婚約者は、なんと可愛らしいことを言う。ユナが望むならいくらでも傍にいよう」
紫色の瞳に熱がこもるのが分かり、それにつられるように佑那の顔も熱くなる。
「……っ、本気でその人間に寵を与えていらっしゃるのですね」
絶望したような暗い声に思わず振り向こうとすれば、シュルツにきつく抱き寄せられる。
「あのような狼藉者など見なくてよい」
優しく労わるような声を佑那に掛けると、シュルツは低い声で告げた。
「我の行動に口出しなどさせぬ。勝手に侵入して我の大切な存在を害そうとした対価は支払ってもらう」
「失礼いたします!」
慌てた様子で入ってきたアーベルは、何が起こったのか瞬時に把握して顔をしかめた。
「全員、追い出せ」
ただ一言告げてシュルツは佑那を抱きかかえて背を向ける。
「っ、恐れながらまだ重要な議題が残って―」
「アーベル、何度も同じことを言わせるつもりか」
直接向けられたわけではないのに、佑那は呼吸を躊躇うほどの威圧感と緊張感を強いられる。アーベルと大公の男は弾かれたように平伏するが、シュルツは一瞥することなく背中を向けた。
「どうしたの?どこか体調でも悪い?」
心配になった佑那がそう声を掛けると、その口元が僅かにほころんだ。
「いや、少々面倒な会議があってな。ユナと過ごす時間が削られてしまう」
(何だ、そんなことか)
内心安堵しながらも口に出してしまえばシュルツが悲しむ——というかどれだけ佑那を必要としているかを延々と説明するので口には出さない。
控えていたアーベルがちらりと佑那に視線を送ったため、自分に何が期待されているのか察した。
「私もシュルツと会える時間が減るのは寂しいけど、大事な会議なんだよね?その間私もミアにお菓子作りを習うから、上手にできたら一緒に食べよう」
「…それは楽しみだな」
最近ではシュルツの僅かな表情の変化に気づくようになっていた。僅かに目を細めて口元に弧を描くシュルツが喜んでいることが分かる。
「だが、無理をしてはならぬ。刃物や火を使うような危ない作業はミアに任せるといい」
真面目な口調でそう付け加えるシュルツは以前よりもさらに過保護な気がするが、魔物に比べて脆弱な人の身である。それでも好きなようにさせてくれる婚約者を心配させないよう、佑那はにっこり笑みを浮かべて頷いておいた。
「アーベル様は姫様へのお礼とおっしゃっていました」
厨房には他の魔物が出入りをするので、アーベルの私室を借りてお菓子作りを行うことになった。よく許可が出たものだとミアに聞いたところそんな言葉が返ってきたのだ。
「お礼って何の?」
「私を庇ってくださったことに対してだそうです。アーベル様は私の後見をしてくださっているので」
アーベルは意外と情が深く義理堅い性格らしい。初めて会った時から佑那に対しては良い印象を持っておらず、その上行き違いから殺されかけたとはいえ近頃では佑那を見る目も和らいだ気がする。
二人でお喋りをしながらのお菓子作りはとても楽しく、あっという間に時間が経ってしまった。味見と称してお茶を飲み、これならシュルツに渡しても大丈夫だと思えるぐらい美味しくできたと思う。
ワクワクしながら帰りを待っていた佑那だが、その日シュルツが部屋に戻って来ることはなかった。
目が覚めてもシュルツは隣におらず、広いベッドがやけに寒々しい。
(面倒な会議って言っていたから、長引いているのかな……)
流石に夜通し続けられるものだと思っていなかったが、彼らにとっては当たり前のことかもしれない。
朝食を運んできたのはアーベルではなく、ミアだった。
「おはようございます、姫様。アーベル様は大公閣下方のお世話がありますので、本日は私がご準備させていただきます」
「大公?」
聞き慣れない言葉をユーリが復唱すると、ミアが丁寧に教えてくれた。
大公は魔王の城を中心に三角を描くようにそれぞれの拠点で与えられた領域を管理している。魔物も多種族に渡るため、種族間の諍いや生息地を巡る争いなどを魔王一人で管理することが難しい。
そこで3人の大公を選出し魔王に代わりその地を治めているが、生態系に関することや広域の問題などを話し合うための場が定期的に必要で、それが今回行われる数年に一度の御前会議だ。
「大公閣下は皆さま強い魔力をお持ちです。その、陛下の寵愛を受けている姫様は大丈夫かと思いますが、人を好ましく思っていない方もいらっしゃいますので、本日はこのままお部屋で過ごされたほうがよろしいかと」
ミアと一緒なら書庫に行く許可をもらっていたが、余計なことはしないほうがいいだろう。佑那を気遣って遠回しな表現をしてくれたが、人である佑那を見かければ危険な目に遭う可能性があるということだ。
だから佑那は大人しくミアの言うことに従ったのだが――。
「お前が陛下を誑かしている人間か。随分と貧相だな」
濃紺の髪と紅い瞳の男が見下すように言った。ノックもなしに勝手に入ってきた男にどう対応していいか分からず佑那は固まってしまった。シュルツが男の入室を許可したとは思えないし、不審者だとしても佑那に男をどうにかできる力もない。
(多分、大公の一人だよね)
だとすれば婚約者として挨拶をすればいいのか。だが断りもなく訪れ、開口一番に侮辱の言葉を掛けるような男だ。
佑那の戸惑いをよそに男は笑みを浮かべて続けた。
「まぁいいや。お前死んでくれよ」
さらりと告げられた言葉に思わずソファーから立ち上がるが、男の動きのほうが早い。残忍な光を宿した瞳から目が離せず息を呑むが、それから隠すように佑那の視界は漆黒に埋めつくされた。
「痴れ者が」
空気を切り裂くような鋭い音がして苦悶の声が上がった。
「ユナ、怪我はないか?怖い思いをさせて済まなかった」
冷え切った声から一転して柔らかい声でシュルツは両手を佑那の顔に滑らせて、全身を確認する。
「……大丈夫、です」
心臓はまだ激しく波打っていたが、シュルツの姿に安堵の気持ちが湧いてくる。それを見て取ったシュルツはようやく安心した表情を見せた。
「良かった。すぐに始末するからちょっと待っていてくれるか?」
(あれ、これは止めるべき?)
出会い頭に殺そうとする相手を助ける気にならないが、それが大公ともなれば簡単に始末していい身分ではないように思う。少なくともアーベルは反対する気がした。
「陛下、えっと、もうちょっと一緒にいて欲しいです」
少しだけ先延ばしにするつもりで、佑那は黒いマントの先をつまむとシュルツを見上げた。
ちょっと心細いと思ったのは本当なので嘘ではない。
だけどぎゅっと強く抱きしめられて顔中に啄むようなキスを降らせるとは思わなかった。
「シュ、シュルツ?!」
「我の婚約者は、なんと可愛らしいことを言う。ユナが望むならいくらでも傍にいよう」
紫色の瞳に熱がこもるのが分かり、それにつられるように佑那の顔も熱くなる。
「……っ、本気でその人間に寵を与えていらっしゃるのですね」
絶望したような暗い声に思わず振り向こうとすれば、シュルツにきつく抱き寄せられる。
「あのような狼藉者など見なくてよい」
優しく労わるような声を佑那に掛けると、シュルツは低い声で告げた。
「我の行動に口出しなどさせぬ。勝手に侵入して我の大切な存在を害そうとした対価は支払ってもらう」
「失礼いたします!」
慌てた様子で入ってきたアーベルは、何が起こったのか瞬時に把握して顔をしかめた。
「全員、追い出せ」
ただ一言告げてシュルツは佑那を抱きかかえて背を向ける。
「っ、恐れながらまだ重要な議題が残って―」
「アーベル、何度も同じことを言わせるつもりか」
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